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都立大 理学研究科 物理学専攻 物理 2019年度 冬季 院試 過去問 解答例・解説(解説5項目)

解説5項目の分野は数学1項目、電磁気学・回路1項目、熱・統計力学1項目です。解説はすべて、途中式と最終答は大問1問ぶんを公開しています。PDFの収録範囲は商品ページで確認できます。問題本文は含みません。

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第1問 — 数学:固有値・ベクトル解析・フーリエ余弦級数

設問1 4次実行列の固有値

方針

4次の行列式を機械的に展開すると符号を落としやすい。第2行・第2列と第4行・第4列が他の成分と結合していないことに気づけば、2×22\times2 の小行列と2個の対角成分に分かれ、展開はほとんど不要になる。行と列の両方が孤立していることを確認してから分解するのがポイントである。

検算

固有値の和はトレースに、積は行列式に一致するはずである。実際 −2+1+2+3=4-2+1+2+3=4 は対角成分の和 0+1+0+3=40+1+0+3=4 と一致し、 (−2)⋅1⋅2⋅3=−12(-2)\cdot1\cdot2\cdot3=-12 は上の因数分解に λ=0\lambda=0 を代入した 1⋅3⋅(−4)=−121\cdot3\cdot(-4)=-12 と一致する。

失点しやすい点

「対角成分が固有値である」と早合点しないこと。この行列は上三角でも下三角でもないので、e⃗1,e⃗3\vec{e}_1,\vec{e}_3 の張る2次元部分では対角成分 0,00,0 ではなく ±2\pm2 が固有値になる。固有値をすべて求めよという指示なので、重複度を込めて4個そろっていることを最後に述べておくとよい。

設問2 スカラー場の微分とベクトル場の回転

別解(公式による確認)

最後の量は展開公式 ∇⃗×(c⃗×v⃗)=c⃗ (∇⃗⋅v⃗)−(c⃗⋅∇⃗)v⃗ \vec{\nabla}\times(\vec{c}\times\vec{v}) =\vec{c}\,(\vec{\nabla}\cdot\vec{v})-(\vec{c}\cdot\vec{\nabla})\vec{v} (c⃗\vec{c} が定ベクトルなので ∇⃗⋅c⃗=0\vec{\nabla}\cdot\vec{c}=0、(v⃗⋅∇⃗)c⃗=0⃗(\vec{v}\cdot\vec{\nabla})\vec{c}=\vec{0})からも出る。 ∇⃗⋅v⃗=3\vec{\nabla}\cdot\vec{v}=3 より第1項は 3(0,−1,1)=(0,−3,3)3(0,-1,1)=(0,-3,3)、 (c⃗⋅∇⃗)v⃗=−∂2v⃗+∂3v⃗=−(−1,1,0)+(0,−1,1)=(1,−2,1)(\vec{c}\cdot\vec{\nabla})\vec{v}=-\partial_2\vec{v}+\partial_3\vec{v}=-(-1,1,0)+(0,-1,1)=(1,-2,1) なので、差は (−1,−1,2)(-1,-1,2) となり成分計算と一致する。

検算

Δf=1/r2\Delta f=1/r^2 は次元でも確かめられる。ff は無次元、Δ\Delta は長さの −2-2 乗の次元をもつので、結果が 1/r21/r^2 の形になるのは妥当である。また ∇⃗×v⃗\vec{\nabla}\times\vec{v} が定ベクトルになるのは v⃗\vec{v} が座標の1次式だからで、回転が座標に依存しないことは即座に見当がつく。

失点しやすい点

2-1) では「r⃗\vec{r} と r=∣r⃗∣r=|\vec{r}| のみで表せ」と条件が付いている。xi/r2x_i/r^2 のまま成分で答えを止めず、r⃗/r2\vec{r}/r^2 にまとめること。また3次元では Δlog⁡r=1/r2\Delta\log r=1/r^2 だが、2次元では原点を除いて Δlog⁡r=0\Delta\log r=0 である。次元によって結果が変わるので、∑ixi2=r2\sum_i x_i^2=r^2 の和を3項で取ったことを答案に書いておくと安全である。

この設問が試していること

勾配・発散・回転を成分で正確に扱えるかに加え、c⃗×v⃗\vec{c}\times\vec{v} が (x1−x2)(1,1,1)(x_1-x_2)(1,1,1) というきれいな形にまとまることに気づけるかを見ている。まとめてから微分すれば、3成分の回転を個別に計算する手間が消える。

設問3 余弦系の直交性とフーリエ係数

方針

展開式の係数を取り出す操作は、直交性を掛け算と積分で使うだけである。定数項は「cos⁡\cos 系と直交する成分」として別扱いになり、規格化因子が cnc_n と異なる点にだけ注意すればよい。3-1) の結果が δnm\delta_{nm}、つまり規格化まで込みで 11 になっているので、3-2) では余分な 1/(規格化)1/\text{(規格化)} が付かない。

検算

得られた級数に x=1x=1 を代入すると cos⁡(nπ)=(−1)n\cos(n\pi)=(-1)^n なので 13+4π2∑n=1∞1n2=13+4π2⋅π26=1 \frac{1}{3}+\frac{4}{\pi^2}\sum_{n=1}^{\infty}\frac{1}{n^2} =\frac{1}{3}+\frac{4}{\pi^2}\cdot\frac{\pi^2}{6}=1 となり左辺の x2=1x^2=1 と一致する。x=0x=0 では 13+4π2∑n(−1)nn2=13−4π2⋅π212=0\frac{1}{3}+\frac{4}{\pi^2}\sum_n\frac{(-1)^n}{n^2} =\frac{1}{3}-\frac{4}{\pi^2}\cdot\frac{\pi^2}{12}=0 となり、これも正しい。バーゼル問題と交代級数の値を覚えていれば、その場で2点確かめられる。

失点しやすい点

区間幅が 22 であることを忘れて c0=12∫−11x2dxc_0=\frac{1}{2}\int_{-1}^{1}x^2dx を ∫−11x2dx\int_{-1}^{1}x^2dx と取り違えると、定数項だけが2倍ずれる。また x2x^2 は偶関数なので sin⁡\sin の項は最初から現れない。問題の展開式が余弦だけで書かれている理由を一言添えると、答案の見通しがよくなる。

解答

設問1 4次実行列の固有値

1) 不変部分空間に分けてから固有方程式を立てる

与えられた行列を AA、標準基底を e⃗1,…,e⃗4\vec{e}_1,\dots,\vec{e}_4 とする。AA は e⃗2\vec{e}_2 と e⃗4\vec{e}_4 をそれぞれ自分自身の定数倍に写し、e⃗1\vec{e}_1 と e⃗3\vec{e}_3 を互いに写し合う。すなわち Ae⃗2=e⃗2,Ae⃗4=3e⃗4,Ae⃗1=4e⃗3,Ae⃗3=e⃗1 A\vec{e}_2=\vec{e}_2,\qquad A\vec{e}_4=3\vec{e}_4,\qquad A\vec{e}_1=4\vec{e}_3,\qquad A\vec{e}_3=\vec{e}_1 であり、R4\mathbb{R}^4 は AA 不変な部分空間 span{e⃗2}\mathrm{span}\{\vec{e}_2\}、span{e⃗4}\mathrm{span}\{\vec{e}_4\}、span{e⃗1,e⃗3}\mathrm{span}\{\vec{e}_1,\vec{e}_3\} の直和に分解する。

この分解に対応して固有方程式は det⁡(A−λI)=(1−λ)(3−λ)∣−λ14−λ∣=(1−λ)(3−λ)(λ2−4) \det(A-\lambda I) =(1-\lambda)(3-\lambda) \begin{vmatrix}-\lambda & 1\\ 4 & -\lambda\end{vmatrix} =(1-\lambda)(3-\lambda)(\lambda^2-4) と因数分解される。したがって (1−λ)(3−λ)(λ−2)(λ+2)=0 (1-\lambda)(3-\lambda)(\lambda-2)(\lambda+2)=0 となり、固有値は λ=1, 3, 2, −2\lambda=1,\ 3,\ 2,\ -2 の4個である。すべて相異なる実数なので AA は対角化可能である。

設問2 スカラー場の微分とベクトル場の回転

2-1) 勾配とラプラシアン

r=∣r⃗∣=x12+x22+x32r=|\vec{r}|=\sqrt{x_1^2+x_2^2+x_3^2} に対し ∂r∂xi=xir \frac{\partial r}{\partial x_i}=\frac{x_i}{r} である。f=log⁡rf=\log r だから ∂f∂xi=1r∂r∂xi=xir2,すなわち∇⃗f=r⃗r2. \frac{\partial f}{\partial x_i} =\frac{1}{r}\frac{\partial r}{\partial x_i} =\frac{x_i}{r^2}, \qquad\text{すなわち}\qquad \vec{\nabla}f=\frac{\vec{r}}{r^2}. ラプラシアンは、この結果の発散をとればよい。 Δf=∑i=13∂∂xi(xir2)=∑i=13(1r2−2xir3∂r∂xi)=3r2−2r4∑i=13xi2=3r2−2r2=1r2. \Delta f =\sum_{i=1}^{3}\frac{\partial}{\partial x_i}\left(\frac{x_i}{r^2}\right) =\sum_{i=1}^{3}\left(\frac{1}{r^2}-\frac{2x_i}{r^3}\frac{\partial r}{\partial x_i}\right) =\frac{3}{r^2}-\frac{2}{r^4}\sum_{i=1}^{3}x_i^2 =\frac{3}{r^2}-\frac{2}{r^2} =\frac{1}{r^2}.

2-2) ベクトル場の回転

v⃗=(x1−x2, x2−x3, x3−x1)\vec{v}=(x_1-x_2,\ x_2-x_3,\ x_3-x_1) の成分を v1,v2,v3v_1,v_2,v_3 と書くと、非零の偏微分は ∂v1∂x2=∂v2∂x3=∂v3∂x1=−1,∂v1∂x1=∂v2∂x2=∂v3∂x3=1 \frac{\partial v_1}{\partial x_2} =\frac{\partial v_2}{\partial x_3} =\frac{\partial v_3}{\partial x_1}=-1, \qquad \frac{\partial v_1}{\partial x_1} =\frac{\partial v_2}{\partial x_2} =\frac{\partial v_3}{\partial x_3}=1 だけである。したがって ∇⃗×v⃗=(∂v3∂x2−∂v2∂x3, ∂v1∂x3−∂v3∂x1, ∂v2∂x1−∂v1∂x2)=(0+1, 0+1, 0+1)=(1,1,1). \vec{\nabla}\times\vec{v} =\left( \frac{\partial v_3}{\partial x_2}-\frac{\partial v_2}{\partial x_3},\ \frac{\partial v_1}{\partial x_3}-\frac{\partial v_3}{\partial x_1},\ \frac{\partial v_2}{\partial x_1}-\frac{\partial v_1}{\partial x_2} \right) =(0+1,\ 0+1,\ 0+1) =(1,1,1).

2-3) 定ベクトルとの外積、およびその回転

c⃗=(0,−1,1)\vec{c}=(0,-1,1) との外積は c⃗×v⃗=(−v3−v2, v1, v1) \vec{c}\times\vec{v} =(-v_3-v_2,\ v_1,\ v_1) である。ここで −v3−v2=−(x3−x1)−(x2−x3)=x1−x2=v1-v_3-v_2=-(x_3-x_1)-(x_2-x_3)=x_1-x_2=v_1 となるので、3成分がすべて等しく c⃗×v⃗=(x1−x2) (1,1,1) \vec{c}\times\vec{v}=(x_1-x_2)\,(1,1,1) と書ける。定ベクトル a⃗=(1,1,1)\vec{a}=(1,1,1) とスカラー g=x1−x2g=x_1-x_2 の積の回転は ∇⃗×(ga⃗)=(∇⃗g)×a⃗\vec{\nabla}\times(g\vec{a})=(\vec{\nabla}g)\times\vec{a} だから、 ∇⃗g=(1,−1,0)\vec{\nabla}g=(1,-1,0) を用いて ∇⃗×(c⃗×v⃗)=(1,−1,0)×(1,1,1)=((−1)⋅1−0⋅1, 0⋅1−1⋅1, 1⋅1−(−1)⋅1)=(−1,−1,2). \vec{\nabla}\times(\vec{c}\times\vec{v}) =(1,-1,0)\times(1,1,1) =\bigl((-1)\cdot1-0\cdot1,\ 0\cdot1-1\cdot1,\ 1\cdot1-(-1)\cdot1\bigr) =(-1,-1,2).

設問3 余弦系の直交性とフーリエ係数

3-1) 余弦関数の直交性

積和の公式 cos⁡Acos⁡B=12{cos⁡(A−B)+cos⁡(A+B)}\cos A\cos B=\tfrac{1}{2}\{\cos(A-B)+\cos(A+B)\} を使うと ∫−11cos⁡(nπx)cos⁡(mπx) dx=12∫−11{cos⁡((n−m)πx)+cos⁡((n+m)πx)}dx. \int_{-1}^{1}\cos(n\pi x)\cos(m\pi x)\,dx =\frac{1}{2}\int_{-1}^{1}\bigl\{\cos((n-m)\pi x)+\cos((n+m)\pi x)\bigr\}dx . 整数 kk に対して ∫−11cos⁡(kπx) dx={2(k=0)2sin⁡(kπ)kπ=0(k≠0) \int_{-1}^{1}\cos(k\pi x)\,dx =\begin{cases} 2 & (k=0)\\[2pt] \dfrac{2\sin(k\pi)}{k\pi}=0 & (k\neq0) \end{cases} である。m,n>0m,n>0 より n+m≠0n+m\neq0 だから、第2項は常に消える。第1項は n=mn=m のときだけ残り、値は 11 である。よって ∫−11cos⁡(nπx)cos⁡(mπx) dx=δnm. \int_{-1}^{1}\cos(n\pi x)\cos(m\pi x)\,dx=\delta_{nm}.

3-2) 係数の決定

まず定数項は、展開式の両辺を −1≤x≤1-1\le x\le1 で積分して求める。右辺の cos⁡(nπx)\cos(n\pi x) の項は ∫−11cos⁡(nπx)dx=0\int_{-1}^{1}\cos(n\pi x)dx=0 より消えるので ∫−11x2dx=23=2c0⟹c0=13. \int_{-1}^{1}x^2dx=\frac{2}{3}=2c_0 \qquad\Longrightarrow\qquad c_0=\frac{1}{3}. 次に両辺に cos⁡(mπx)\cos(m\pi x) を掛けて積分すると、3-1) の直交性から右辺は cmc_m だけが残り cm=∫−11x2cos⁡(mπx) dx=2∫01x2cos⁡(mπx) dx c_m=\int_{-1}^{1}x^2\cos(m\pi x)\,dx =2\int_{0}^{1}x^2\cos(m\pi x)\,dx となる(被積分関数は偶関数)。部分積分を2回行うと、a=mπa=m\pi として ∫01x2cos⁡(ax) dx=[x2sin⁡(ax)a+2xcos⁡(ax)a2−2sin⁡(ax)a3]01=sin⁡aa+2cos⁡aa2−2sin⁡aa3. \int_{0}^{1}x^2\cos(ax)\,dx =\left[\frac{x^2\sin(ax)}{a}+\frac{2x\cos(ax)}{a^2}-\frac{2\sin(ax)}{a^3}\right]_{0}^{1} =\frac{\sin a}{a}+\frac{2\cos a}{a^2}-\frac{2\sin a}{a^3}. a=mπa=m\pi では sin⁡a=0, cos⁡a=(−1)m\sin a=0,\ \cos a=(-1)^m だから ∫01x2cos⁡(mπx) dx=2(−1)mm2π2,cm=4(−1)mm2π2. \int_{0}^{1}x^2\cos(m\pi x)\,dx=\frac{2(-1)^m}{m^2\pi^2}, \qquad c_m=\frac{4(-1)^m}{m^2\pi^2}.

最終答

λ=−2, 1, 2, 3\lambda=-2,\ 1,\ 2,\ 3

∇⃗f=r⃗/r2\vec{\nabla}f=\vec{r}/r^2、Δf=1/r2\Delta f=1/r^2、∇⃗×v⃗=(1,1,1)\vec{\nabla}\times\vec{v}=(1,1,1)、c⃗×v⃗=(x1−x2)(1,1,1)\vec{c}\times\vec{v}=(x_1-x_2)(1,1,1)、∇⃗×(c⃗×v⃗)=(−1,−1,2)\vec{\nabla}\times(\vec{c}\times\vec{v})=(-1,-1,2)

∫−11cos⁡(nπx)cos⁡(mπx)dx=δnm\displaystyle\int_{-1}^{1}\cos(n\pi x)\cos(m\pi x)dx=\delta_{nm}、c0=13c_0=\dfrac{1}{3}、cn=4(−1)nn2π2 (n≥1)c_n=\dfrac{4(-1)^n}{n^2\pi^2}\ (n\ge1)

第2問 — 力学:一様密度球の重力場と質点の運動

設問1 球の内外での重力とポテンシャル

方針

球対称の重力は、ガウスの法則(重力版)で一気に片づく。半径 rr の球面で ∮g⃗⋅dS⃗=−4πGMenc\oint\vec{g}\cdot d\vec{S}=-4\pi G M_{\mathrm{enc}} を使えば、外側では Menc=MM_{\mathrm{enc}}=M、内側では Menc=Mr3/R3M_{\mathrm{enc}}=Mr^3/R^3 を代入するだけで1-1)と1-2)が同時に出る。答案では球殻定理を根拠として明示すれば十分である。

接続条件の確認

z=Rz=R で内外の式を比べると、値は −GM/R-GM/R で一致し、傾きも外側 GM/z2→GM/R2GM/z^2\to GM/R^2、内側 GMz/R3→GM/R2GMz/R^3\to GM/R^2 で一致する。ポテンシャルの傾きが力に対応するので、力が z=Rz=R で連続であること(表面で力が飛ばないこと)と同じ内容である。連続性を2つとも確認してからグラフを描くと、内部の放物線が外部の曲線に滑らかにつながる図になる。

図で示すべき点

指示されているのは z=0,±R,±4Rz=0,\pm R,\pm4R の値が読み取れることである。したがって、その5点に目盛りを入れ、内部が放物線、外部が −1/∣z∣-1/|z| の双曲線型であることが分かるように描く。最小値が中心 z=0z=0 にあり、そこが表面の 1.51.5 倍の深さになっている点は必ず示す。

設問2 穴を通る単振動

検算

単振動として直接解いても同じ結果になる。z(t)=Rcos⁡ωtz(t)=R\cos\omega t より z˙=−Rωsin⁡ωt\dot{z}=-R\omega\sin\omega t、中心通過は ωt=π/2\omega t=\pi/2 だから速さは Rω=RGM/R3=GM/RR\omega=R\sqrt{GM/R^3}=\sqrt{GM/R} で1-4)と一致する。エネルギー保存で得た値と一致することを確かめておくと安心である。

物理的な意味

角振動数 ω=GM/R3\omega=\sqrt{GM/R^3} は、球の表面すれすれを回る円軌道の角速度 v0/Rv_0/R と同じである(1-6)を見よ)。穴を落ちる直線運動は、表面円軌道を直径に射影した運動にほかならない。地球の場合、この周期は約84分で、低軌道衛星の周期と一致する。

失点しやすい点

「最初に点Pに戻るまで」を半周期 π/ω\pi/\omega と答える誤りが多い。半周期で到達するのは反対側の点Qであって、点Pではない。往復して初めて元に戻るので、答えは1周期である。また、初速度が 00 でちょうど表面から出発する設定なので、球外の 1/z21/z^2 の重力を使う場面がないことも押さえておく。

設問3 接線方向に射出したときの楕円軌道

方針

射出点が長軸の端であることに気づけば、角運動量を使わずにエネルギーだけで長半径が決まり、そこから遠地点距離も周期も出る。一般の射出角なら離心率の計算が必要だが、垂直射出という条件がその手間を消している。答案では「zz 軸に垂直=動径に垂直=軌道の頂点」であることを明記する。

別解(角運動量を使う)

遠地点でも速度は動径に垂直なので、角運動量保存 mRbv0=mrmax⁡vmax⁡mRbv_0=mr_{\max}v_{\max} とエネルギー保存 12vmax⁡2−GM/rmax⁡=12b2v02−GM/R\tfrac12 v_{\max}^2-GM/r_{\max}=\tfrac12 b^2v_0^2-GM/R を連立してもよい。vmax⁡=Rbv0/rmax⁡v_{\max}=Rbv_0/r_{\max} を代入すると rmax⁡r_{\max} の2次方程式になり、解の一方が r=Rr=R(射出点)、他方が rmax⁡=b2R/(2−b2)r_{\max}=b^2R/(2-b^2) である。2解のうち近地点を捨てる理由を書き添えること。

検算

b→1+b\to1^{+} では aorb→Ra_{\mathrm{orb}}\to R、rmax⁡→Rr_{\max}\to R、T→T0T\to T_0 となり、円軌道に連続につながる。 b→2−b\to\sqrt{2}^{-} では aorb,rmax⁡,Ta_{\mathrm{orb}},r_{\max},T がいずれも発散し、脱出直前の極限として妥当である。 さらに T0=2πR/v0=2πR3/GMT_0=2\pi R/v_0=2\pi\sqrt{R^3/GM} は1-5)で求めた振動周期に一致しており、球内部の単振動と表面円軌道が同じ時間尺度をもつことが確かめられる。

失点しやすい点

1-7)で b<2b<\sqrt2 だけを書いて、b>1b>1 の場合に球面と交わらないことに触れないと不十分である。逆に b<1b<1 なら点Pが遠地点になり、軌道が球の中に食い込んで表面に衝突するため戻れない。この向きの議論を1行入れておくと、条件式の意味が明確になる。1-9)では、求めるのが「点Pに戻るまでの時間」=1公転周期であって半周期ではないことに注意する。

力学:一様密度球の重力場と質点の運動の途中式・最終答をPDFで見る

第3問 — 電磁気学:同軸ケーブルの静電容量と自己インダクタンス

設問1 静電場・電位差・静電容量

方針

ガウスの法則を使う前に、対称性から「E⃗\vec{E} は動径方向のみ」「大きさは rr のみに依存」を言い切っておくことが必要である。この2点がないと、面積分を E⋅2πrℓE\cdot2\pi r\ell と書く根拠がない。無限長という設定は、この2点を保証するために置かれている。

検算

静電容量の式は次元が正しい。ϵ0\epsilon_0 は F/m\mathrm{F/m} の次元をもち、log⁡(b/a)\log(b/a) は無次元なので、CC は単位長さあたりの容量 F/m\mathrm{F/m} になる。また b→ab\to a で log⁡(b/a)→0\log(b/a)\to0 となり C→∞C\to\infty、これは間隔が狭い平行平板に近づく極限として妥当である。実際 b=a+db=a+d(d≪ad\ll a)とすると log⁡(b/a)≃d/a\log(b/a)\simeq d/a より C≃ϵ0⋅2πa/dC\simeq\epsilon_0\cdot2\pi a/d となり、面積 2πa2\pi a、間隔 dd の平行平板の式に一致する。

失点しやすい点

「導体円柱の表面に電荷が分布する」と与えられているので、r<ar<a では場が 00 である。ここを一様な体積電荷と取り違えて E∝rE\propto r としないこと。また b<rb<r で場が消えるのは外部導体の負電荷のおかげであり、同軸ケーブルが外に電場を漏らさない理由でもある。答案では「囲まれた正味の電荷が 00 だから」と根拠を書く。

設問2 磁束密度・磁束・自己インダクタンス

内部磁束をそのまま足してはいけない理由

L=Φ/IL=\Phi/I という関係は、閉回路が磁束の全体と鎖交している場合の式である。導体円柱の内部を通る磁力線は、半径 rr より内側を流れる電流だけと鎖交し、外側を流れる分とは鎖交しない。したがって鎖交磁束は Φin\Phi_{\mathrm{in}} そのものではなく、電流の割合 r2/a2r^2/a^2 で重みを付けた Φlink=∫0ar2a2μIr2πa2dr=μI8π \Phi_{\mathrm{link}} =\int_0^a\frac{r^2}{a^2}\frac{\mu Ir}{2\pi a^2}dr =\frac{\mu I}{8\pi} になる。これは上のエネルギー計算から得た μ/(8π)\mu/(8\pi) と一致する。Φin/I=μ/(4π)\Phi_{\mathrm{in}}/I=\mu/(4\pi) を足すと内部項が2倍になってしまう。

検算

μ\mu を含む項は導体の太さ aa にも bb にも依らない。内部磁場が r/a2r/a^2 に比例し体積が a2a^2 に比例するので、エネルギーの aa 依存性が相殺するからである。外部項 μ0log⁡(b/a)/(2π)\mu_0\log(b/a)/(2\pi) と静電容量 2πϵ0/log⁡(b/a)2\pi\epsilon_0/\log(b/a) の積は LC=μ0ϵ0=1/c2LC=\mu_0\epsilon_0=1/c^2 となり、伝送線路の基本関係を再現する(内部項は高周波では表皮効果で消えるので、この関係は外部項で成り立つ)。

グラフで示すべき点

μ>μ0\mu>\mu_0 と条件が与えられているのは、r=ar=a での不連続な跳びを描かせるためである。境界で連続なのは HH の接線成分であって BB ではない。BB が μI/(2πa)\mu I/(2\pi a) から μ0I/(2πa)\mu_0 I/(2\pi a) へ落ちること、r=br=b で 00 に落ちることの2か所の不連続をはっきり描く。

失点しやすい点

r<ar<a で透磁率を μ0\mu_0 にする誤りが最も多い。透磁率だけ別記号にしてある意図を読み取る。電流分布は「円柱内を一様」と指定されており、静電場での「表面に分布」とは異なる。

電磁気学:同軸ケーブルの静電容量と自己インダクタンスの途中式・最終答をPDFで見る

第4問 — 量子力学:有限井戸の染み出しと角運動量演算子

設問1 有限井戸の束縛状態と無限井戸への極限

方針

1-1) は「発散する解を捨てる」だけだが、井戸の外の方程式が ψ′′=κ2ψ\psi''=\kappa^2\psi(符号が中と逆)になることを書かないと出発点が立たない。0<E<V00<E<V_0 という条件は、この符号を保証するために置かれている。1-3) 以降は 1-2) の結論を境界条件に使うので、V0→∞⇒X→0⇒ψ(0)=ψ(a)=0V_0\to\infty\Rightarrow X\to0\Rightarrow\psi(0)=\psi(a)=0 の3段を明示すれば、無限井戸を天下りに持ち出さずに済む。

検算

基底状態について Δx\Delta x を実際に計算すると、⟨x⟩=a/2\langle x\rangle=a/2、 ⟨x2⟩=a2(13−12π2)\langle x^2\rangle=a^2\left(\frac13-\frac{1}{2\pi^2}\right) より (Δx)2=a2(112−12π2)(\Delta x)^2=a^2\left(\frac{1}{12}-\frac{1}{2\pi^2}\right)、Δx≃0.181a\Delta x\simeq0.181a である。また Δp=2mE1=πℏ/a\Delta p=\sqrt{2mE_1}=\pi\hbar/a だから Δx Δp≃0.568ℏ>ℏ/2\Delta x\,\Delta p\simeq0.568\hbar>\hbar/2 となり、不確定性関係は破れていない。1-5) の下限に対し正しい値は π2ℏ2/(2ma2)\pi^2\hbar^2/(2ma^2) で、比は π2≃9.9\pi^2\simeq9.9、桁は合っている。

XX の別の読み方

2m(V0−E)\sqrt{2m(V_0-E)} は、外側で運動エネルギーが負になることに対応する「虚の運動量」の大きさ pimp_{\mathrm{im}} である。よって X=ℏ/pimX=\hbar/p_{\mathrm{im}} と書け、不確定性関係の形をしている。長さ XX の範囲に粒子を見つけると運動量の不確定さは ℏ/X\hbar/X 以上になり、そのエネルギー (ℏ/X)2/2m=V0−E(\hbar/X)^2/2m=V_0-E が不足分を埋める。染み出しは、位置を限れば運動量が広がるという関係の帰結であって、エネルギー保存を破るものではない。

失点しやすい点

1-5) で Δx=a\Delta x=a と置くと下限が 44 倍小さくなる。Δx\Delta x は区間の幅ではなく標準偏差なので、幅 aa の区間に閉じ込められた分布では Δx≤a/2\Delta x\le a/2 である。また ⟨p⟩=0\langle p\rangle=0 を断らずに E=(Δp)2/2mE=(\Delta p)^2/2m と書くと論理が飛ぶ。定在波は右向きと左向きの成分を等量含むので平均運動量が消える、と一言添える。

設問2 角運動量演算子の交換関係と固有状態

方針

3問とも交換関係の代数だけで閉じる。2-1) は [AB,C]=A[B,C]+[A,C]B[AB,C]=A[B,C]+[A,C]B を使えば1行、2-3) は [lz,l±]=±l±[l_z,l_\pm]=\pm l_\pm を出せば1行で終わる。注意すべきなのは、lxl_x と lyl_y が交換しないため lxly+lylxl_xl_y+l_yl_x を 2lxly2l_xl_y と書けない点だけである。

結果の整合性

lx2l_x^2 と lzl_z はどちらもエルミートだから、その交換子は反エルミートでなければならない。得られた −i(lxly+lylx)-i(l_xl_y+l_yl_x) はエルミートな量に純虚数を掛けた形で、確かに反エルミートである。ii や符号を落としていないことの手早い確認になる。同じ計算を ly2l_y^2 について行うと [ly2,lz]=+i(lxly+lylx)[l_y^2,l_z]=+i(l_xl_y+l_yl_x) と符号が反転し、和をとると [lx2+ly2,lz]=0[l_x^2+l_y^2,l_z]=0、すなわち [l⃗2,lz]=0[\vec{l}^2,l_z]=0 が再現される。問題文で l⃗2\vec{l}^2 と lzl_z が同時対角化されると述べられているのは、この関係のことである。

一価性の条件が効く場所

2-2) で mm が整数に限られるのは、微分方程式ではなく波動関数の一価性から来る。この条件を書かずに「mm は任意の実数」とすると、∣m∣<2|m|<2 を満たす固有値が連続無限個になってしまう。軌道角運動量に半整数が現れないのは、この一価性の要請があるからである。

この設問が試していること

昇降演算子が lzl_z の固有値を ±1\pm1 ずらすという、角運動量の代数の中心にある性質を、公式の暗記ではなく交換関係から導けるかを見ている。答案に [lz,l−]=−l−[l_z,l_-]=-l_- の計算過程を残さないと、m−1m-1 が m+1m+1 でない根拠を示せない。

量子力学:有限井戸の染み出しと角運動量演算子の途中式・最終答をPDFで見る

第5問 — 熱力学・統計力学:熱容量差の一般公式と二準位系

設問1 熱容量の差と実在気体への応用

方針

どちらのマクスウェル関係式を使うかは、求めたい偏微分の「固定されている変数」で決まる。(∂S/∂p)T(\partial S/\partial p)_T は T,pT,p を独立変数にとる量なので、その組を自然な変数にもつ GG から出す。(∂S/∂V)T(\partial S/\partial V)_T は T,VT,V の組なので FF から出す。この対応を最初に書いてしまえば、あとは二階偏微分の交換を1行書くだけである。

検算(理想気体)

理想気体 pV=NkBTpV=Nk_{\mathrm B}T では α=1/T\alpha=1/T、κ=1/p\kappa=1/p だから CV−Cp=−TV(1/T)21/p=−pVT=−NkB C_V-C_p=-TV\frac{(1/T)^2}{1/p}=-\frac{pV}{T}=-Nk_{\mathrm B} となり、マイヤーの関係 Cp−CV=NkBC_p-C_V=Nk_{\mathrm B} を再現する。1-4) の結果は a→0a\to0 でこれに一致するので、実在気体の補正項 2pa/(kBT)22pa/(k_{\mathrm B}T)^2 が理想気体からのずれを表していることが確かめられる。分子間引力 aa が大きいほど Cp−CVC_p-C_V が増える向きになる。

bb が現れない理由

排除体積の項 NbNb は VV に定数として加わるだけなので、(∂V/∂T)p(\partial V/\partial T)_p にも (∂V/∂p)T(\partial V/\partial p)_T にも寄与しない。CV−CpC_V-C_p が体積の微分だけで決まる量である以上、bb が消えるのは当然である。逆に言えば、この設問で bb を残した答えを書いたら、どこかで微分を誤っている。答えに bb がないことを一言添えておくと、意図的な結果であることが採点者に伝わる。

失点しやすい点

問題文の関係式は Cp−CVC_p-C_V ではなく CV−CpC_V-C_p について書かれているため、結果は負になる。符号を「熱容量だから正のはず」と直してしまうと、−TVα2/κ-TV\alpha^2/\kappa を示せという 1-3) の要求と食い違う。また κ\kappa の定義には最初からマイナス符号が入っており、(∂V/∂p)T=−Vκ(\partial V/\partial p)_T=-V\kappa である。ここで符号を二重に付けたり落としたりする誤りが多いので、定義式をそのまま書き写してから代入する。

設問2 NN 個の二準位系

図示で示すべき点

「TT の関数として図示せよ」で読み取られるのは3点である。T→0T\to0 の切片が NϵAN\epsilon_{\mathrm A}(全粒子が下の準位)であること、T→∞T\to\infty の漸近線が N(ϵA+ϵB)/2N(\epsilon_{\mathrm A}+\epsilon_{\mathrm B})/2(両準位が等確率)であること、そして低温側が指数関数的に平坦で、kBT≃Δk_{\mathrm B}T\simeq\Delta 付近に立ち上がりが集中することである。上限がある点が二準位系の特徴で、調和振動子のように EE が TT に比例して伸び続けることはない。漸近線を破線で入れ、横軸の目盛を Δ/kB\Delta/k_{\mathrm B} 単位で振っておくと、この3点がすべて図から読める。

検算

2-2) と 2-3) は独立に導いたが、整合している。E=N{pAϵA+(1−pA)ϵB}E=N\{p_{\mathrm A}\epsilon_{\mathrm A}+(1-p_{\mathrm A})\epsilon_{\mathrm B}\} に 1−pA=e−βΔ/(1+e−βΔ)=1/(eβΔ+1)1-p_{\mathrm A}=e^{-\beta\Delta}/(1+e^{-\beta\Delta})=1/(e^{\beta\Delta}+1) を入れると、2-3) の式にそのまま一致する。また 2-4) の厳密な表式で kBT≫Δk_{\mathrm B}T\gg\Delta とすると C≃NkB(Δ/kBT)2/4→0C\simeq Nk_{\mathrm B}(\Delta/k_{\mathrm B}T)^2/4\to0 となり、高温でも熱容量が消える。低温・高温の両側で 00 になり中間に極大をもつこの山はショットキー比熱と呼ばれ、極大は kBT≃0.42Δk_{\mathrm B}T\simeq0.42\Delta にある。

低温で熱容量が指数的に消える理由

kBT≪Δk_{\mathrm B}T\ll\Delta では、粒子を上の準位へ上げるのに必要なエネルギー Δ\Delta を熱ゆらぎが供給できる確率が e−Δ/kBTe^{-\Delta/k_{\mathrm B}T} しかない。温度を少し上げても励起される粒子がほとんど増えないので、エネルギーの吸収能力=熱容量が指数的に小さくなる。指数の肩に現れる c2c_2 がエネルギーギャップそのものであることは重要で、実験では低温比熱の対数を 1/T1/T に対してプロットし、その傾きからギャップを読み取る。

失点しやすい点

c1c_1 は TT を含んでおり定数ではない。指数関数に比べればべき的な変化はゆるやかなので、支配的な因子は exp⁡(−c2/kBT)\exp(-c_2/k_{\mathrm B}T) であるという意味での前因子である。「c1c_1 は定数のはず」と考えて (Δ/kBT)2(\Delta/k_{\mathrm B}T)^2 を落とすと、次数が変わってしまう。もう1点、2-1) で「区別できる」という条件を使わずに Z=zN/N!Z=z^N/N! としないこと。この条件が明記されているのは、ギブスの補正を入れるかどうかを判断させるためである。

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年度別の解答例(19年度)

  • 2026年冬季(解説4項目)

    解析力学 / 電磁気学 / 量子力学

  • 2026年夏季(解説4項目)

    力学 / 電磁気学 / 量子力学

  • 2025年冬季(解説5項目)

    線形代数・微積分 / 強制振動 / 電磁気

  • 2025年夏季(解説5項目)

    複素積分 / ばね振動と波動 / 電磁気

  • 2024年冬季(解説5項目)

    数学 / 剛体の転がり / 静電ポテンシャル

  • 2024年夏季(解説5項目)

    偏微分方程式・留数積分 / 力学 / 電磁気学

  • 2023年度 冬季(解説5項目)

    数学:固有値問題・行列の指数関数・不定積分 / 力学:一様棒の物理振り子と回転軸の移動 / 電磁気学:直交電磁場中の荷電粒子とサイクロイド運動

  • 2023年度 夏季(解説5項目)

    数学:演算子の指数関数と留数定理による実積分 / 力学:ばねで連結された2質点と中空円板の制動 / 電磁気学:電流間の力・電磁波の横波性・点電荷系の遠方展開

  • 2022年度 冬季(解説5項目)

    数学:実対称行列の直交対角化と留数定理による実積分 / 力学:円板の物理振り子と周期を最小にする支点 / 電磁気学:点電荷の電場と接地導体面の鏡像法

  • 2022年度 夏季(解説5項目)

    数学:ベクトル解析・複素積分・行列の対角化と偏微分方程式 / 力学:単振り子と巻取り軸つき円板の落下 / 電磁気学:3点電荷の釣り合い・電流回路の磁場・RC回路の過渡応答

  • 2021年度 冬季(解説5項目)

    数学:複素数の方程式 sin z=2 と実対称行列の指数関数 / 力学:あらい斜面上を転がる円柱と滑りから転がりへの移行 / 電磁気学:平行板コンデンサの電荷配置と各領域の電場

  • 2019年度 冬季(このページ・解説5項目)

    数学:固有値・ベクトル解析・フーリエ余弦級数 / 力学:一様密度球の重力場と質点の運動 / 電磁気学:同軸ケーブルの静電容量と自己インダクタンス

  • 2019年度 夏季(解説5項目)

    数学:ラゲール多項式とパウリ行列の指数関数 / 力学:斜面を転がり落ちる剛体球 / 電磁気学:一様帯電球の静電エネルギーと円電流にはたらく力

  • 2018年度 冬季(解説5項目)

    数学:極座標変換によるガウス積分と拡散方程式の変数分離 / 力学:完全非弾性衝突後の単振動と斜面を転がる剛体 / 電磁気学:電気双極子と鏡像法、円電流と磁気双極子

  • 2018年度 夏季(解説5項目)

    数学:留数定理による定積分とパウリ行列の指数関数 / 力学:有効ポテンシャルによる円軌道の安定性と、強制振動・臨界減衰 / 電磁気学:一様磁場を出入りするループの落下と、球対称電荷分布の静電場

  • 2017年度 冬季(解説5項目)

    数学:複素積分と巡回行列の指数関数 / 力学:3質点・4ばね系の基準振動 / 電磁気学:導体球殻の静電場と円柱電流の磁場

  • 2017年度 夏季(解説5項目)

    数学:母関数・行列の固有値・定積分・微分方程式 / 力学:剛体の制動回転と円すい面上の質点 / 電磁気学:帯電円環板の静電場とRLC共振回路

  • 2016年度 冬季(解説5項目)最終答まで公開

    数学:母関数・行列の固有値・本質的特異点まわりの積分 / 力学:バネにつながれた物体への衝突と、二軸に拘束された棒の運動 / 電磁気学:一様帯電球の電場と電位、回転する帯電球の磁束密度

  • 2016年度 夏季(解説5項目)最終答まで公開

    数学:母関数・行列指数関数・境界値問題 / 力学:連結ばね・斜面の摩擦・滑車の回転 / 電磁気学:変位電流と共焦点回転楕円体導体

2019年度 冬季の出題内容

解説5項目

この5問の分野は数学1問・電磁気学・回路1問・熱・統計力学1問・量子力学1問・力学1問です。

大問分野主題解説の小見出し最終答
第1問数学固有値・ベクトル解析・フーリエ余弦級数別解(公式による確認) / この設問が試していることあり
第2問力学一様密度球の重力場と質点の運動接続条件の確認 / 図で示すべき点あり
第3問電磁気学・回路同軸ケーブルの静電容量と自己インダクタンス内部磁束をそのまま足してはいけない理由 / グラフで示すべき点あり
第4問量子力学有限井戸の染み出しと角運動量演算子X の別の読み方 / 結果の整合性あり
第5問熱・統計力学熱容量差の一般公式と二準位系検算(理想気体) / b が現れない理由あり

2019年度 冬季の解説には検算5件・失点しやすい点5件が付いています。

前年度(2019年度 夏季)との違い

大問数
2019年度 夏季 5問 → 2019年度 冬季 5問
2019年度 夏季の解答例

東京都立大学の公式過去問

公開年度範囲
2024〜2026(夏季・冬季)
公式の解答例
解答例の掲載なし
英語の扱い
物理の公式過去問ページではTOEIC公開テスト・TOEFL-iBT・IELTS Academicのスコア評価を案内。出願年度の条件は募集要項を確認。
院試hubの最終確認
2026-10-17
東京都立大学の公式過去問PDF