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都立大 理学研究科 物理学専攻 物理 2017年度 夏季 院試 過去問 解答例・解説(解説5項目)

解説5項目の分野は数学1項目、電磁気学・回路1項目、熱・統計力学1項目です。解説はすべて、途中式と最終答は大問1問ぶんを公開しています。PDFの収録範囲は商品ページで確認できます。問題本文は含みません。

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第1問 — 数学:母関数・行列の固有値・定積分・微分方程式

設問1 ルジャンドル多項式の母関数と直交性

方針

tt の何次まで必要かを先に決めて (1−u)−1/2(1-u)^{-1/2} をその次数だけ展開するのが速い。P2P_2 までなら u2u^2 の項で足り、そこからは t2t^2 の係数 4x24x^2 だけを拾えばよい。u3u^3 以降は t3t^3 以上しか生まない。

直交性という背景

2) の 00 は偶奇性でただちに出るが、より一般に ∫−11Pm(x)Pn(x) dx=22n+1δmn \int_{-1}^{1}P_m(x)P_n(x)\,\mathrm dx=\frac{2}{2n+1}\delta_{mn} が成り立つ。ルジャンドル多項式はルジャンドル微分方程式のスツルム・リウヴィル型固有関数で、区間 [−1,1][-1,1] で重み 11 の直交系をなすからである。答案では「奇関数だから 00」で十分だが、直交性に触れておくと理解が伝わる。

検算

母関数に x=±1x=\pm1 を代入すると 1/(1∓t)=∑n(±1)ntn1/(1\mp t)=\sum_n(\pm1)^nt^n なので Pn(±1)=(±1)nP_n(\pm1)=(\pm1)^n が要求される。得た3つはこれを満たす。

設問2 2×22\times2 実行列の固有値と極限

g<0g<0 という仮定の役割

実対称行列とは限らない一般の 2×22\times2 実行列は複素固有値を持ちうる。ここで「二つの実固有値」と言えるのは g=det⁡g^<0g=\det\hat g<0 のおかげで判別式が必ず正になるからである。答案では D=t2−4g>0D=t^2-4g>0 を1行示すこと。逆に g>0g>0 なら t2<4gt^2<4g のとき複素固有値になり、設問の前提が崩れる。

極限は解と係数の関係で処理する

2) を根の公式のまま t→∞t\to\infty とすると ∞×0\infty\times0 の不定形になる。λ1λ2=g\lambda_1\lambda_2=g で λ1\lambda_1 を λ2\lambda_2 に書き換えると、不定形が t/λ2→1t/\lambda_2\to1 という単純な極限に変わる。展開で押し切るなら t2−4g=t(1−2g/t2+O(t−4))\sqrt{t^2-4g}=t\bigl(1-2g/t^2+O(t^{-4})\bigr) から tλ1=g+O(t−2)→gt\lambda_1=g+O(t^{-2})\to g となり、同じ答えを得る。

結果の意味

2) は「tt が大きいと大きい方の固有値がほぼ tt、小さい方がほぼ g/tg/t」ということである。3) は「∣g∣|g| が大きいとトレースの効果が相対的に消え、固有値がほぼ ±−g\pm\sqrt{-g} の対になる」ことを表し、極限値 −1-1 はこの対称化の言い換えである。t=1, g=−106t=1,\ g=-10^{6} では λ1≃−1000.5\lambda_1\simeq-1000.5、λ2≃1001.5\lambda_2\simeq1001.5 で、確かに比は −1-1 に近い。

設問3 定積分

符号の取り違えと検算

∫dx/1−x2=arcsin⁡x\int\mathrm dx/\sqrt{1-x^2}=\arcsin x と混同して逆三角関数型の答えを書く誤りが多い。符号が ++ のときは双曲線関数(あるいは tan⁡\tan 置換)で、答えは対数になる。数値では log⁡(1+2)=0.88137\log(1+\sqrt2)=0.88137 で、被積分関数が x=0x=0 で 11、x=1x=1 で 0.70710.7071 の単調減少関数であることから積分値は 0.7070.707 と 11 の間、台形則の粗い評価 0.8540.854 とも近い。

設問4 同次形の1階微分方程式

同次形の見分け方

右辺が y/xy/x だけの関数 f(y/x)f(y/x) で書けていれば同次形であり、v=y/xv=y/x で必ず変数分離形になる。本問では f(v)=ev+vf(v)=e^{v}+v で、代入後に vv が相殺して x v′=evx\,v'=e^{v} という最も素直な形になる。この相殺が起きることを確認してから積分に進むとよい。

検算(代入による確認)

y=−xlog⁡(1−log⁡x)y=-x\log(1-\log x) を微分すると dydx=−log⁡(1−log⁡x)−x⋅−1/x1−log⁡x=−log⁡(1−log⁡x)+11−log⁡x. \frac{\mathrm dy}{\mathrm dx} =-\log(1-\log x)-x\cdot\frac{-1/x}{1-\log x} =-\log(1-\log x)+\frac1{1-\log x}. 一方 y/x=−log⁡(1−log⁡x)y/x=-\log(1-\log x) だから ey/x=e−log⁡(1−log⁡x)=11−log⁡x e^{y/x}=e^{-\log(1-\log x)}=\frac1{1-\log x} であり、ey/x+y/xe^{y/x}+y/x は上の dy/dx\mathrm dy/\mathrm dx と一致する。y(1)=−1⋅log⁡1=0y(1)=-1\cdot\log1=0 も満たす。

失点しやすい点

e−v dve^{-v}\,\mathrm dv の積分を e−ve^{-v}(符号なし)としてしまうミス、および積分定数を −e−v=log⁡x+C-e^{-v}=\log x+C の段階で決めずに書き換えてから代入して符号を余分に扱うミスが典型的である。また解は 1−log⁡x>01-\log x>0、すなわち 0<x<e0<x<e でしか意味を持たない。指定区間 0<x≤10<x\le1 はこの中に含まれるので、その確認を一言添えると丁寧である。

解答

設問1 ルジャンドル多項式の母関数と直交性

1) 最初の3つの多項式

u=t(2x−t)u=t(2x-t) とおくと、母関数は ∣u∣<1|u|<1 で (1−u)−1/2=1+12u+38u2+O(u3) (1-u)^{-1/2} =1+\frac12u+\frac38u^2+O(u^3) と展開できる。ここで u=2xt−t2,u2=4x2t2−4xt3+t4 u=2xt-t^2,\qquad u^2=4x^2t^2-4xt^3+t^4 であるから、tt の2次までを集めると 11−2xt+t2=1+12(2xt−t2)+38⋅4x2t2+O(t3)=1+xt+3x2−12t2+O(t3). \frac1{\sqrt{1-2xt+t^2}} =1+\frac12\bigl(2xt-t^2\bigr)+\frac38\cdot4x^2t^2+O(t^3) =1+xt+\frac{3x^2-1}{2}t^2+O(t^3). 定義式 ∑n≥0Pn(x)tn\sum_{n\ge0}P_n(x)t^n と tt のべきごとに比較して P0(x)=1,P1(x)=x,P2(x)=3x2−12. P_0(x)=1,\qquad P_1(x)=x,\qquad P_2(x)=\frac{3x^2-1}{2}.

2) 定積分

1) の結果より ∫−11dx P1(x)P2(x)=∫−11x⋅3x2−12 dx=12∫−11(3x3−x)dx. \int_{-1}^{1}\mathrm dx\,P_1(x)P_2(x) =\int_{-1}^{1}x\cdot\frac{3x^2-1}{2}\,\mathrm dx =\frac12\int_{-1}^{1}\bigl(3x^3-x\bigr)\mathrm dx . 被積分関数は奇関数で、積分区間は原点対称であるから、この値は 00 である。実際 12[34x4−12x2]−11=0. \frac12\left[\frac34x^4-\frac12x^2\right]_{-1}^{1}=0 .

設問2 2×22\times2 実行列の固有値と極限

1) 二つの実固有値

固有方程式は det⁡(g^−λ1^)=λ2−(a+d)λ+(ad−bc)=λ2−tλ+g=0. \det\bigl(\hat g-\lambda\hat 1\bigr) =\lambda^2-(a+d)\lambda+(ad-bc) =\lambda^2-t\lambda+g=0 . 判別式は D=t2−4gD=t^2-4g であり、仮定 g<0g<0 より −4g>0-4g>0 だから D>t2≥0D>t^2\ge0、すなわち D>0D>0 である。よって固有値は相異なる2実数で、λ1<λ2\lambda_1<\lambda_2 と順序をつけると λ1=t−t2−4g2,λ2=t+t2−4g2. \lambda_1=\frac{t-\sqrt{t^2-4g}}{2},\qquad \lambda_2=\frac{t+\sqrt{t^2-4g}}{2}. また解と係数の関係から λ1+λ2=t\lambda_1+\lambda_2=t、λ1λ2=g<0\lambda_1\lambda_2=g<0 であり、二つの固有値は異符号である。

2) gg を固定して t→∞t\to\infty

λ1λ2=g\lambda_1\lambda_2=g より λ1=g/λ2\lambda_1=g/\lambda_2 であるから tλ1=g⋅tλ2. t\lambda_1=g\cdot\frac{t}{\lambda_2}. ここで t>0t>0 が大きいとき λ2t=12(1+1−4gt2)→t→∞12(1+1)=1 \frac{\lambda_2}{t} =\frac12\left(1+\sqrt{1-\frac{4g}{t^2}}\right) \xrightarrow[t\to\infty]{}\frac12(1+1)=1 であるから、t/λ2→1t/\lambda_2\to1 となり lim⁡t→∞(tλ1)=g. \lim_{t\to\infty}(t\lambda_1)=g .

3) tt を固定して g→−∞g\to-\infty

s≡t2−4gs\equiv\sqrt{t^2-4g} とおくと g→−∞g\to-\infty で s→+∞s\to+\infty である。分母・分子を ss で割って λ1λ2=t−st+s=ts−1ts+1→g→−∞0−10+1=−1. \frac{\lambda_1}{\lambda_2} =\frac{t-s}{t+s} =\frac{\dfrac{t}{s}-1}{\dfrac{t}{s}+1} \xrightarrow[g\to-\infty]{}\frac{0-1}{0+1}=-1 .

設問3 定積分

置換による計算

x=sinh⁡θx=\sinh\theta とおくと dx=cosh⁡θ dθ\mathrm dx=\cosh\theta\,\mathrm d\theta、1+x2=cosh⁡θ>0\sqrt{1+x^2}=\cosh\theta>0 である。x:0→1x:0\to1 に対して θ:0→arcsinh⁡1\theta:0\to\operatorname{arcsinh}1 であるから I=∫01dx1+x2=∫0arcsinh⁡1cosh⁡θcosh⁡θ dθ=arcsinh⁡1. I=\int_0^1\frac{\mathrm dx}{\sqrt{1+x^2}} =\int_0^{\operatorname{arcsinh}1}\frac{\cosh\theta}{\cosh\theta}\,\mathrm d\theta =\operatorname{arcsinh}1 . arcsinh⁡x=log⁡(x+1+x2)\operatorname{arcsinh}x=\log\bigl(x+\sqrt{1+x^2}\bigr) であるから I=log⁡(1+2). I=\log\bigl(1+\sqrt2\bigr).

別解(三角関数による置換)

x=tan⁡φx=\tan\varphi とおくと dx=sec⁡2φ dφ\mathrm dx=\sec^2\varphi\,\mathrm d\varphi、1+x2=sec⁡φ\sqrt{1+x^2}=\sec\varphi(0≤φ<π/20\le\varphi<\pi/2 で正)なので I=∫0π/4sec⁡φ dφ=[log⁡∣sec⁡φ+tan⁡φ∣]0π/4=log⁡(2+1). I=\int_0^{\pi/4}\sec\varphi\,\mathrm d\varphi =\Bigl[\log\bigl|\sec\varphi+\tan\varphi\bigr|\Bigr]_0^{\pi/4} =\log\bigl(\sqrt2+1\bigr). どちらの経路でも I=[log⁡(x+1+x2)]01 I=\Bigl[\log\bigl(x+\sqrt{1+x^2}\bigr)\Bigr]_0^1 という原始関数に帰着する。

設問4 同次形の1階微分方程式

変数変換

右辺は y/xy/x だけの関数なので同次形である。v=y/xv=y/x、すなわち y=vxy=vx とおくと dydx=v+xdvdx \frac{\mathrm dy}{\mathrm dx}=v+x\frac{\mathrm dv}{\mathrm dx} であるから、方程式は v+xdvdx=ev+v⟹xdvdx=ev v+x\frac{\mathrm dv}{\mathrm dx}=e^{v}+v \quad\Longrightarrow\quad x\frac{\mathrm dv}{\mathrm dx}=e^{v} となる。ev>0e^{v}>0 なので変数分離できて e−v dv=dxx⟹−e−v=log⁡x+C. e^{-v}\,\mathrm dv=\frac{\mathrm dx}{x} \quad\Longrightarrow\quad -e^{-v}=\log x+C . 考える区間は 0<x≤10<x\le1 で x>0x>0 だから log⁡∣x∣=log⁡x\log|x|=\log x としてよい。

初期条件と解の確定

x=1x=1 で y=0y=0、したがって v=0v=0 である。−e0=−1=log⁡1+C=C-e^{0}=-1=\log1+C=C より C=−1C=-1。よって e−v=1−log⁡x⟹v=−log⁡(1−log⁡x). e^{-v}=1-\log x \quad\Longrightarrow\quad v=-\log\bigl(1-\log x\bigr). 0<x≤10<x\le1 では log⁡x≤0\log x\le0 なので 1−log⁡x≥1>01-\log x\ge1>0 であり、対数は定義され、区間全体で解が存在する。y=vxy=vx に戻して y(x)=−xlog⁡(1−log⁡x). y(x)=-x\log\bigl(1-\log x\bigr).

最終答

P0(x)=1P_0(x)=1、P1(x)=xP_1(x)=x、P2(x)=3x2−12P_2(x)=\dfrac{3x^2-1}{2}、 ∫−11dx P1(x)P2(x)=0\displaystyle\int_{-1}^{1}\mathrm dx\,P_1(x)P_2(x)=0

λ1=t−t2−4g2,λ2=t+t2−4g2, \lambda_{1}=\frac{t-\sqrt{t^2-4g}}{2},\qquad \lambda_{2}=\frac{t+\sqrt{t^2-4g}}{2}, lim⁡t→∞(tλ1)=g,lim⁡g→−∞λ1λ2=−1. \lim_{t\to\infty}(t\lambda_1)=g,\qquad \lim_{g\to-\infty}\frac{\lambda_1}{\lambda_2}=-1 .

I=log⁡(1+2)=0.8814⋯I=\log\bigl(1+\sqrt2\bigr)=0.8814\cdots

y(x)=−xlog⁡(1−log⁡x)(0<x≤1)y(x)=-x\log\bigl(1-\log x\bigr)\qquad(0<x\le1)

第2問 — 力学:剛体の制動回転と円すい面上の質点

設問1 穴あき円板の慣性モーメントと制動

方針

4) と 5) は「時間を追う」か「角度を追う」かで手間が大きく変わる。速度比例抵抗では ω\omega は指数的に減衰して有限時間では止まらないが、回転角の総和は収束する。時間を消去した I dω=−ka2 dθI\,\mathrm d\omega=-ka^2\,\mathrm d\theta を使えば、角運動量の減少分と回転角が直接結ばれる。

制動半径の効き方

ブレーキの位置を半径 ρ\rho に取ると、抵抗力は kρωk\rho\omega、モーメントは kρ2ωk\rho^2\omega となり、ρ\rho の2乗で効く。ρ=a→a/2\rho=a\to a/2 で制動モーメントは 1/41/4 になり、全回転角は 44 倍になる。「速度に比例」なので力が半分、腕も半分で合わせて 1/41/4、という2段階の理由づけを答案に書くと明快である。

検算

環状体の公式 I=12M(Rout2+Rin2)I=\frac12M(R_{\text{out}}^2+R_{\text{in}}^2) に Rout=aR_{\text{out}}=a、Rin=a/2R_{\text{in}}=a/2 を入れると 58Ma2\frac58Ma^2 で一致する。Rin→0R_{\text{in}}\to0 で 12Ma2\frac12Ma^2(一様円板)、Rin→aR_{\text{in}}\to a で Ma2Ma^2(薄い輪)だから、58\frac58 が両者の間にあることも妥当である。

失点しやすい点

2) で「抵抗力の大きさ」と「そのモーメント」を混同し kaωka\omega と答える誤りが多い。設問は「モーメントの大きさ」を a,k,ωa,k,\omega で表せと指定しているので、腕の長さを掛けた ka2ωka^2\omega が答えである。5) では「回転数」を問われているのに角度 4θ4\theta で止める答案が目立つ。2π2\pi で割ることを忘れない。

設問2 逆さ円すい面上の質点

方針と 5\sqrt5 の出どころ

拘束は r=z/2r=z/2 の1本だけなので独立変数は zz と ϕ\phi である。ϕ\phi については LzL_z が保存し、zz については抗力の鉛直成分と重力を比べる。水平方向 mrω2=Rcos⁡αmr\omega^2=R\cos\alpha と鉛直方向 mz¨=Rsin⁡α−mgm\ddot z=R\sin\alpha-mg の2本立てが最短経路である。母線方向は (dr,dz)∝(1,2)/5(\mathrm dr,\mathrm dz)\propto(1,2)/\sqrt5、内向き法線は (−2,1)/5(-2,1)/\sqrt5 なので抗力の水平成分と鉛直成分の比は 2:12:1 になる。cos⁡α=2/5\cos\alpha=2/\sqrt5、sin⁡α=1/5\sin\alpha=1/\sqrt5 を高さ 2a2a と底面半径 aa から出すところが、最初に確認すべき幾何である。

円運動近似が厳密になる点

一般には動径方向の運動方程式に r¨\ddot r が入り、m(r¨−rω2)=−Rcos⁡αm(\ddot r-r\omega^2)=-R\cos\alpha が正しい。しかし拘束 r=z/2r=z/2 より r¨=z¨/2\ddot r=\ddot z/2 であるから、z¨=0\ddot z=0 を課した瞬間には r¨=0\ddot r=0 も同時に成り立つ。つまり 4) で求める高さでは、設問が仮定した円運動の式が近似ではなく厳密になる。この一言を書けると理解の深さが伝わる。

有効ポテンシャルによる検算

r=z/2r=z/2 を代入すると運動エネルギーは K=12m(54z˙2+z24ϕ˙2)K=\frac12m\bigl(\frac54\dot z^2+\frac{z^2}{4}\dot\phi^2\bigr) となり、Lz=mz2ϕ˙/4L_z=mz^2\dot\phi/4 が一定であることから E=58mz˙2+2Lz2mz2+mgz⏟Ueff(z),dUeffdz=−4Lz2mz3+mg=0 ⟹ z3=4Lz2m2g=4a2v02g E=\frac58m\dot z^2+\underbrace{\frac{2L_z^2}{mz^2}+mgz}_{U_{\mathrm{eff}}(z)}, \qquad \frac{\mathrm dU_{\mathrm{eff}}}{\mathrm dz}=-\frac{4L_z^2}{mz^3}+mg=0 \ \Longrightarrow\ z^3=\frac{4L_z^2}{m^2g}=\frac{4a^2v_0^2}{g} となって本文の hh と一致する。求めた高さは有効ポテンシャルの底、すなわち定常円運動の高さであり、実際の運動はその上下で振動する。

答案で書くべき点

角運動量保存を使うときは「面の法線が子午面内にあるので ϕ\phi 方向の力が働かない」という理由を必ず添える。摩擦がないという仮定がここで効いている。最後の高さは a,g,v0a,g,v_0 だけで表すよう指定されているので、ω\omega と hh の関係を代入して hh について解き切ること。なお h≤2ah\le2a、すなわち v02≤2agv_0^2\le2ag のときにこの高さが容器の内部にあることも確認しておくとよい。

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第3問 — 電磁気学:帯電円環板の静電場とRLC共振回路

設問1 帯電した円環板がつくる場と軸上の運動

方針

軸上の場は「輪の重ね合わせ」で一気に片づく。電場は方向の余弦 a/ρ2+a2a/\sqrt{\rho^2+a^2} を掛けるが、電位はスカラーなので余弦が要らず、被積分関数の ρ\rho が約分して積分が自明になる。この非対称性を意識すると計算量が大きく変わる。

二つの極限の見通し

∣a∣≫R2|a|\gg R_2 では板は全電荷 QQ の点電荷に見え、∣a∣≪R1|a|\ll R_1 では板は「原点のまわりに穴の空いた広い板」に見える。後者では最も近い電荷まで R1R_1 以上の距離があるので電場は原点で 00、そこから aa の1次で立ち上がり、1次に比例する力がそのまま単振動を与える。周期の式で R2−R1→0R_2-R_1\to0(細い輪)とすると T→∞T\to\infty になるのは、板の電荷が減って復元力が弱くなるためで妥当である。一方 R1→0R_1\to0 とすると T∝R1→0T\propto\sqrt{R_1}\to0 となるが、これは ∣a∣≪R1|a|\ll R_1 という近似の前提そのものが崩れる極限なので、公式を外挿してはいけない。

検算と符号

R1→0R_1\to0 とすると Ez→σ2ϵ0(1−a/R22+a2)E_z\to\frac{\sigma}{2\epsilon_0}\bigl(1-a/\sqrt{R_2^2+a^2}\bigr)(a>0a>0)となり一様帯電円板の公式に、さらに R2→∞R_2\to\infty で σ/(2ϵ0)\sigma/(2\epsilon_0) となり無限平面の値に一致する。これで係数 σ/(2ϵ0)\sigma/(2\epsilon_0) が確かめられる。符号については、σ>0\sigma>0 の板と −q-q の電荷は引き合うので小球は面 z=0z=0 へ引き戻される。z=0z=0 を中心とする振動という 1-4) の設定と整合している。

設問2 交流磁場中のコイルとコンデンサ

方針とインピーダンスとしての読み方

2) で迷うのは自己インダクタンスの符号だけで、「正味の磁束は外部と自分の和」「起電力はその和の時間変化のマイナス」と2段階に分ければ、設問が与えた方程式と一致するかで検算できる。3) 以降は複素表示に移すと微分方程式が代数方程式になる。起電力の振幅は SB0ωSB_0\omega、直列インピーダンスは Z=R+i(Lω−1/(ωC))Z=R+i\bigl(L\omega-1/(\omega C)\bigr) であり、3) の振幅はまさに A=SB0ω/∣Z∣A=SB_0\omega/|Z| の形をしている。ω=1/LC\omega=1/\sqrt{LC} で ∣Z∣=R|Z|=R となって最大になることが、4) の答えが 1/LC1/\sqrt{LC} になる伏線である。

tan⁡δ\tan\delta の分岐に注意

tan⁡δ\tan\delta だけでは δ\delta は π\pi の不定性を残す。Re⁡A~=−SB0ωX/(R2+X2)\operatorname{Re}\tilde A=-SB_0\omega X/(R^2+X^2) の符号から、共振より下(X<0X<0)では cos⁡δ>0\cos\delta>0、上(X>0X>0)では cos⁡δ<0\cos\delta<0 である。設問は tan⁡δ\tan\delta までしか要求していないが、位相が共振点をまたいで π\pi だけ跳ぶことに触れておくと理解が伝わる。

4) の物理的意味

R=0R=0 の理想回路では、共振周波数より低い駆動では回路は「容量性」に振る舞い、誘導電流のつくる磁束は外部磁束を強める向きになる。共振より高い駆動では「誘導性」になり、電流の応答が遅れて外部磁束を打ち消し過ぎるため、正味の磁束が逆符号になる。超伝導リングが外部磁場を排除する反磁性的な振る舞いと同じ機構で、答えの ω>1/LC\omega>1/\sqrt{LC} はその境界にあたる。ω=1/LC\omega=1/\sqrt{LC} ちょうどでは R=0R=0 のため振幅が発散し、定常解が存在しないので除外する。

検算(極限)

ω→0\omega\to0 では Φ→SB0cos⁡(ωt)\Phi\to SB_0\cos(\omega t) で外部磁束がそのまま貫き、ω→∞\omega\to\infty では Φ→0−\Phi\to0^- でコイルが磁束を締め出す。どちらも直観と合い、4) の式の形の手早い確認になる。

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第4問 — 量子力学:有限井戸の束縛状態とスピン軌道相互作用

設問1 有限井戸の束縛状態とデルタ関数極限

方針

1) は「内側と外側で別々に方程式を解き、EE を消去する」だけである。2) は接続条件2本の比を取ることで規格化定数 A,BA,B を一気に消す定石で、これを踏まずに AA と BB を残したまま進むと式が煩雑になる。3) が本題で、u,wu,w の無次元化を先にやるかどうかで見通しが決まる。

「必ず1つある」の言い方

交点の存在は、usec⁡uu\sec u が u∈[0,π/2)u\in[0,\pi/2) で 00 から +∞+\infty まで連続単調に増えるので usec⁡u=Ru\sec u=\mathcal R が任意の R>0\mathcal R>0 に対して唯一の解を持つ、と言ってもよい。1次元では引力ポテンシャルがどれほど浅くても必ず束縛状態が存在するという一般的事実の、具体的な現れである。

デルタ関数井戸との対応

V0d=vV_0d=v を保った d→0d\to0 の極限のポテンシャルは V(x)→−v δ(x)V(x)\to-v\,\delta(x) である。デルタ関数井戸の唯一の束縛状態は E=−mv2/(2ℏ2)E=-mv^2/(2\hbar^2)、ψ∝e−k2∣x∣\psi\propto e^{-k_2|x|}(k2=mv/ℏ2k_2=mv/\hbar^2)であり、本問の結果と完全に一致する。EE が dd を含まないことは、井戸を細くしても束縛エネルギーが 00 にも −∞-\infty にも行かないことを示す。次元も、v=V0dv=V_0d が [エネルギー×長さ][\text{エネルギー}\times\text{長さ}] だから mv/ℏ2mv/\hbar^2 は m−1\mathrm m^{-1} となって正しい。

失点しやすい点

k12=2m(E+V0)/ℏ2k_1^2=2m(E+V_0)/\hbar^2 の E+V0E+V_0 を E−V0E-V_0 と書く符号ミスが最も多い。井戸の底を −V0-V_0 に取っているので、内側の運動エネルギーは E−(−V0)=E+V0>0E-(-V_0)=E+V_0>0 である。また 3) で tan⁡u≃u\tan u\simeq u の1次近似だけで止めて w≃u2w\simeq u^2 を得たあと、u≃Ru\simeq\mathcal R とせずに u2+u4=R2u^2+u^4=\mathcal R^2 を丁寧に解こうとすると時間を失う。w≪uw\ll u の階層をはっきりさせて主要項だけ取ればよい。

設問2 L=1, S=1/2L=1,\ S=1/2 のスピン軌道相互作用

方針

L⋅S\boldsymbol L\cdot\boldsymbol S は ∣Lz,Sz⟩|L_z,S_z\rangle 基底では対角でない。J2\boldsymbol J^2 で書き換えると、合成角運動量の固有状態 ∣J,Jz⟩|J,J_z\rangle が自動的に HsoH_{\mathrm{so}} の固有状態になる。3) の書き換えが 4) と 5) の両方を支えており、この大問の骨格である。

交換関係の別証

ε\varepsilon を使う計算が煩わしければ、3) を先に示してから 2) を言うのが速い。J\boldsymbol J は J2\boldsymbol J^2 と可換、また L2\boldsymbol L^2 は LiL_i とも SiS_i とも可換、S2\boldsymbol S^2 も同様であるから、Hso=λ2(J2−L2−S2)H_{\mathrm{so}}=\frac{\lambda}{2}(\boldsymbol J^2-\boldsymbol L^2-\boldsymbol S^2) の各項が JiJ_i と可換になる。ただし設問の順序が 2)→\to3) なので、答案では循環論法にならないよう「3) を先に示す」と明記する。

検算(トレースと直接作用)

Tr⁡(L⋅S)=0\operatorname{Tr}(\boldsymbol L\cdot\boldsymbol S)=0 なので、固有値は縮退度を重みとして和が 00 にならなければならない。実際 4×λℏ22+2×(−λℏ2)=04\times\frac{\lambda\hbar^2}{2}+2\times(-\lambda\hbar^2)=0 である。さらに L⋅S=LzSz+12(L+S−+L−S+)\boldsymbol L\cdot\boldsymbol S=L_zS_z+\frac12(L_+S_-+L_-S_+) を 5) の状態に直接作用させると、∣1,−12⟩|1,-\frac12\rangle の係数は 23(−ℏ22)−132ℏ22=−ℏ223\sqrt{\frac23}(-\frac{\hbar^2}{2})-\sqrt{\frac13}\frac{\sqrt2\hbar^2}{2}=-\hbar^2\sqrt{\frac23}、∣0,12⟩|0,\frac12\rangle の係数は 232ℏ22=+ℏ213\sqrt{\frac23}\frac{\sqrt2\hbar^2}{2}=+\hbar^2\sqrt{\frac13} となり、全体として固有値 −ℏ2-\hbar^2、すなわち E=−λℏ2E=-\lambda\hbar^2 が確認できる。

答案で書くべき点

λ>0\lambda>0 では JJ が小さいほど低く基底は J=1/2J=1/2 の2重項、λ<0\lambda<0 なら順序が逆転して J=3/2J=3/2 の4重項になる。設問が符号を明示しているのは、どちらの多重項を書くかを固定するためである。5) では「縮退しているときは全ての状態を表すこと」「規格化もすること」と指定されているので、Jz=±1/2J_z=\pm1/2 の2状態を両方書き、係数の2乗和が 11 であることを示す。降下演算子で作った ∣32,12⟩|\frac32,\frac12\rangle に直交させる方針を1行添えると、係数 2/3,1/3\sqrt{2/3},\sqrt{1/3} の根拠が明確になる。

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第5問 — 統計力学:マクスウェル分布・理想フェルミ気体・2準位系

設問1 マクスウェル分布と等分配則

方針と失点しやすい点

p(v)p(\boldsymbol v) が3成分の積に分解することを先に書けば、3次元の積分は1次元の積分1本に帰着する。⟨vx2⟩\langle v_x^2\rangle は規格化積分との比なので前係数を書き写す必要すらない。なお問われているのはベクトルの平均 ⟨v⟩\langle\boldsymbol v\rangle で、これは対称性から厳密に 0\boldsymbol0 である。速さの平均 ⟨v⟩=8kBT/(πm)\langle v\rangle=\sqrt{8k_{\mathrm B}T/(\pi m)} とは別物なので混同しない。

等分配則の言い方

「自由度あたり 12kBT\frac12k_{\mathrm B}T」と結論だけ書くのでは説明にならない。2次形式であること、ガウス積分の β\beta 依存性が β−1/2\beta^{-1/2} であること、−∂βlog⁡-\partial_\beta\log から 1/(2β)1/(2\beta) が出ること、の3段を示す。2次形式であることが本質なので、調和振動子ではポテンシャル項も同じ 12kBT\frac12k_{\mathrm B}T を与える。

設問2 理想フェルミ気体

方針

状態密度は「pp 空間の一様な状態密度」→\to「エネルギーが ϵ\epsilon 以下の状態数」→\to「ϵ\epsilon で微分」の3段で作る。周期境界条件の刻み幅が 2πℏ/L2\pi\hbar/L であることを最初に書けば、あとは球の体積だけの話になる。設問はスピン自由度を考えないと明示しているので 22 を掛けてはいけない。

3/53/5 の意味

ρ∝ϵ1/2\rho\propto\epsilon^{1/2} のもとでは N∝ϵF3/2N\propto\epsilon_F^{3/2}、E∝ϵF5/2E\propto\epsilon_F^{5/2} なので、平均エネルギーは ϵF\epsilon_F の (3/2)/(5/2)=3/5(3/2)/(5/2)=3/5 倍になる。より一般に ρ∝ϵs\rho\propto\epsilon^{s} なら E/N=s+1s+2ϵFE/N=\frac{s+1}{s+2}\epsilon_F である。零点でも粒子が静止せず 35ϵF\frac35\epsilon_F の運動エネルギーを持つのは、パウリ原理の直接の帰結である。

S=γTS=\gamma T の前提と検算

C=γTC=\gamma T は低温での形なので 00 から TT までの積分に使ってよい。高温まで外挿すると SS が上限なく増え、古典極限と合わなくなる。答案では「低温では」と断ることと、S(0)=0S(0)=0 を第三法則として引くことを明示する。また 2) の NN の式を ϵF\epsilon_F について解くと ϵF=ℏ22m(6π2n)2/3\epsilon_F=\frac{\hbar^2}{2m}(6\pi^2n)^{2/3}(n=N/Vn=N/V)という標準形になり、ρ(ϵ)\rho(\epsilon) の係数を確認できる。

設問3 独立な2準位系

方針

独立な粒子系なので Z=Z1NZ=Z_1^N が成り立ち、1粒子の問題に還元される。U=−∂βlog⁡ZU=-\partial_\beta\log Z とし、log⁡cosh⁡\log\cosh の微分が tanh⁡\tanh になることを使えば CC まで一気に進める。TT ではなく β\beta で微分してから鎖則で TT に直すと符号ミスが減る。

ショットキー比熱の形

CC は T→0T\to0 で e−2ϵ0/(kBT)e^{-2\epsilon_0/(k_{\mathrm B}T)} に従って指数的に消え、T→∞T\to\infty では T−2T^{-2} で減衰し、kBT≃0.83 ϵ0k_{\mathrm B}T\simeq0.83\,\epsilon_0 に高さ 0.44NkB0.44Nk_{\mathrm B} の山を持つ。低温側で消えるのは kBTk_{\mathrm B}T が準位差に足りず励起が起きないため、高温側で消えるのは両準位がすでにほぼ等占有でこれ以上エネルギーを吸えないためである。エネルギーに上限のある系に特有の振る舞いで、3-4) の答えと表裏をなす。

答案で書くべき点

3-4) は式ではなく理由を求めている。「kBT≫2ϵ0k_{\mathrm B}T\gg2\epsilon_0 になるとボルツマン因子の比が 11 に近づく」という定量的な足場を1本示したうえで、「エネルギー差が熱ゆらぎに埋もれ、等確率=最大エントロピーの状態に近づく」と結ぶ形が過不足ない。「温度が高いから粒子が上に行く」だけでは、なぜ完全に等しくなるのか(それ以上にはならないのか)の説明になっていない。

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物理の解答・解説PDF

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年度別の解答例(19年度)

  • 2026年冬季(解説4項目)

    解析力学 / 電磁気学 / 量子力学

  • 2026年夏季(解説4項目)

    力学 / 電磁気学 / 量子力学

  • 2025年冬季(解説5項目)

    線形代数・微積分 / 強制振動 / 電磁気

  • 2025年夏季(解説5項目)

    複素積分 / ばね振動と波動 / 電磁気

  • 2024年冬季(解説5項目)

    数学 / 剛体の転がり / 静電ポテンシャル

  • 2024年夏季(解説5項目)

    偏微分方程式・留数積分 / 力学 / 電磁気学

  • 2023年度 冬季(解説5項目)

    数学:固有値問題・行列の指数関数・不定積分 / 力学:一様棒の物理振り子と回転軸の移動 / 電磁気学:直交電磁場中の荷電粒子とサイクロイド運動

  • 2023年度 夏季(解説5項目)

    数学:演算子の指数関数と留数定理による実積分 / 力学:ばねで連結された2質点と中空円板の制動 / 電磁気学:電流間の力・電磁波の横波性・点電荷系の遠方展開

  • 2022年度 冬季(解説5項目)

    数学:実対称行列の直交対角化と留数定理による実積分 / 力学:円板の物理振り子と周期を最小にする支点 / 電磁気学:点電荷の電場と接地導体面の鏡像法

  • 2022年度 夏季(解説5項目)

    数学:ベクトル解析・複素積分・行列の対角化と偏微分方程式 / 力学:単振り子と巻取り軸つき円板の落下 / 電磁気学:3点電荷の釣り合い・電流回路の磁場・RC回路の過渡応答

  • 2021年度 冬季(解説5項目)

    数学:複素数の方程式 sin z=2 と実対称行列の指数関数 / 力学:あらい斜面上を転がる円柱と滑りから転がりへの移行 / 電磁気学:平行板コンデンサの電荷配置と各領域の電場

  • 2019年度 冬季(解説5項目)

    数学:固有値・ベクトル解析・フーリエ余弦級数 / 力学:一様密度球の重力場と質点の運動 / 電磁気学:同軸ケーブルの静電容量と自己インダクタンス

  • 2019年度 夏季(解説5項目)

    数学:ラゲール多項式とパウリ行列の指数関数 / 力学:斜面を転がり落ちる剛体球 / 電磁気学:一様帯電球の静電エネルギーと円電流にはたらく力

  • 2018年度 冬季(解説5項目)

    数学:極座標変換によるガウス積分と拡散方程式の変数分離 / 力学:完全非弾性衝突後の単振動と斜面を転がる剛体 / 電磁気学:電気双極子と鏡像法、円電流と磁気双極子

  • 2018年度 夏季(解説5項目)

    数学:留数定理による定積分とパウリ行列の指数関数 / 力学:有効ポテンシャルによる円軌道の安定性と、強制振動・臨界減衰 / 電磁気学:一様磁場を出入りするループの落下と、球対称電荷分布の静電場

  • 2017年度 冬季(解説5項目)

    数学:複素積分と巡回行列の指数関数 / 力学:3質点・4ばね系の基準振動 / 電磁気学:導体球殻の静電場と円柱電流の磁場

  • 2017年度 夏季(このページ・解説5項目)

    数学:母関数・行列の固有値・定積分・微分方程式 / 力学:剛体の制動回転と円すい面上の質点 / 電磁気学:帯電円環板の静電場とRLC共振回路

  • 2016年度 冬季(解説5項目)最終答まで公開

    数学:母関数・行列の固有値・本質的特異点まわりの積分 / 力学:バネにつながれた物体への衝突と、二軸に拘束された棒の運動 / 電磁気学:一様帯電球の電場と電位、回転する帯電球の磁束密度

  • 2016年度 夏季(解説5項目)最終答まで公開

    数学:母関数・行列指数関数・境界値問題 / 力学:連結ばね・斜面の摩擦・滑車の回転 / 電磁気学:変位電流と共焦点回転楕円体導体

2017年度 夏季の出題内容

解説5項目

この5問の分野は数学1問・電磁気学・回路1問・熱・統計力学1問・量子力学1問・力学1問です。

大問分野主題解説の小見出し最終答
第1問数学母関数・行列の固有値・定積分・微分方程式直交性という背景 / g<0 という仮定の役割あり
第2問力学剛体の制動回転と円すい面上の質点制動半径の効き方 / 方針と \sqrt5 の出どころあり
第3問電磁気学・回路帯電円環板の静電場とRLC共振回路二つの極限の見通し / 検算と符号あり
第4問量子力学有限井戸の束縛状態とスピン軌道相互作用「必ず1つある」の言い方 / デルタ関数井戸との対応あり
第5問熱・統計力学マクスウェル分布・理想フェルミ気体・2準位系方針と失点しやすい点 / 等分配則の言い方あり

2017年度 夏季の解説には失点しやすい点3件・検算2件が付いています。

前年度(2016年度 冬季)との違い

大問数
2016年度 冬季 5問 → 2017年度 夏季 5問
2016年度 冬季の解答例

東京都立大学の公式過去問

公開年度範囲
2024〜2026(夏季・冬季)
公式の解答例
解答例の掲載なし
英語の扱い
物理の公式過去問ページではTOEIC公開テスト・TOEFL-iBT・IELTS Academicのスコア評価を案内。出願年度の条件は募集要項を確認。
院試hubの最終確認
2026-10-17
東京都立大学の公式過去問PDF