東京科学大学 院試 過去問 解答例
東京科学大 工学院 機械系 機械系 専門科目 2025年度 院試 過去問 解答例・解説(全4問)
全4問。力学3問・熱・統計力学1問。テーマタグは6件(固有値・固有ベクトル・伝達関数・はりの曲げ)。2024年度と共通のテーマははりの曲げ・固有振動数と振動系・ナビエ・ストークス方程式。
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- 解説4問/全4問(2,392字)
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- 途中式と最終答(最終答つき4問)
- 問題本文
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東京科学大 機械系 専門科目 2025年度 院試 過去問の出題内容(全4問)
この4問の分野は力学3問・熱・統計力学1問です。
この年度の解説には検算4件・試験で書くべきポイント4件・典型ミス4件が付いています。
2025年度の出題テーマと、同じテーマを出した他大学・他年度
この年度は3問に6テーマが出ています。
| テーマ | この年度 | 全体の出題実績 | 他大学の直近出題 |
|---|---|---|---|
| 固有値・固有ベクトル | 第2問 | 25大学・544問 | |
| 伝達関数 | 第2問 | 12大学・113問 | |
| はりの曲げ | 第1問 | 11大学・71問 | |
| 固有振動数と振動系 | 第2問 | 16大学・71問 | |
| 応力・ひずみ | 第1問 | 6大学・14問 | |
| ナビエ・ストークス方程式 | 第4問 | 3大学・4問 |
前年度(2024年度)との違い
- 大問数
- 2024年度 4問 → 2025年度 4問
- 両年度に出たテーマ
- はりの曲げ・固有振動数と振動系・ナビエ・ストークス方程式
- 2025年度で新しく出たテーマ
- 固有値・固有ベクトル・伝達関数・応力・ひずみ
第1問 — 材料力学
方針
問2は「同じ変位」と「軸力のつり合い」を同時に使う問題である。温度ひずみを 引く形で機械ひずみを作ると,外力と加熱が重なっても符号が崩れにくい。
検算
問2(2)では外力がないため,断面積が等しい2本の応力和はゼロになる。答えの はこの条件を満たす。問2(3)では棒Bの応力がゼロになるが,これは 左向き外力による機械的な圧縮増分 が,熱拘束で生じた をちょうど打ち消すためである。
典型ミス
公称応力を変形後断面積で割ると真応力になり,本問の定義から外れる。はりでは を忘れると,応力もたわみも12倍ずれる。主せん断応力は であり,主応力の大きい方そのものではない。
試験で書くべきポイント
はりのたわみは最終式だけでなく,反力が各 であること,中央で傾きがゼロで あることを書くと部分点を取りやすい。棒の熱応力は,適合条件と力のつり合いの 2式を明示するのが最短で確実である。
第2問 — 機械力学
方針
加速度センサは基礎励振の標準形である。絶対変位 で立式してから 相対変位 に移ると,右辺に基礎加速度 が現れる。
検算
で相対変位の振幅比はほぼ となり小さい。 これは低周波でおもりが測定対象物にほぼ追従することを意味し,物理的に妥当である。
典型ミス
問3の楕円は ではなく, から である。 半軸長は剛性の固有値そのものではなく,その逆数になる。
試験で書くべきポイント
斜めばねの剛性は と書くと一行で導ける。 この形を示せば,対角項と非対角項の符号や三角関数を暗記に頼らず決められる。
第3問 — 熱力学
方針
熱力学の選択問題は,名前を覚えるより保存則から戻す方が確実である。閉じた系・ 開いた系・孤立系は「物質」と「エネルギー」を分けて判定する。理想気体のエントロピー式は と の2本から作る。
検算
自由膨張では断熱かつ外部仕事なしなので,理想気体なら温度が変わらない。体積が2倍で 温度一定なら から圧力は半分になる。エントロピー変化 は不可逆膨張 として正であり,第二法則とも整合する。
典型ミス
オットーサイクルの熱効率で を使うのは誤りである。加熱・冷却はいずれも等積なので 熱量は で評価する。冷凍サイクルでは膨張弁の前後を等エントロピーとしない。 絞り過程は通常 の等エンタルピー過程として扱う。
試験で書くべきポイント
選択肢だけでなく,根拠となる不変量を横に書くと見直しが容易になる。特に ,, は 複数の小問にまたがって使える。
第4問 — 流体力学
方針
問1はエネルギー保存と圧力管の読みを分けて考える。全圧管は静圧と動圧の和を水頭で 示し,静圧管は静圧だけを示す。損失がなければ全圧は一定,損失があれば下流側で 全圧が下がる。
検算
条件Cでは下流の動圧水頭が上流の になる。動圧は に比例するので速度は 倍である。流量一定なら断面積は2倍になり,答え は連続の式と整合する。
典型ミス
静圧管と全圧管の水位差 は負である。符号を落として とすると,断面積比が逆になる。液膜問題では重力の向きが 軸と逆なので, 方程式を と置くのが符号管理の要点である。
試験で書くべきポイント
液膜では境界条件を2つ書くことが重要である。自由表面ではせん断応力ゼロ, ベルト表面ではすべりなしで とする。この2条件を書けば速度分布, 平均速度,正の流れの条件まで一貫して導ける。
東京科学大 機械系 専門科目 院試 過去問の収録5年度
2025年度(このページ・全4問)
材料力学 / 機械力学 / 熱力学
材料力学 / 機械力学 / 熱力学
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