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東京科学大学 院試 過去問 解答例

東京科学大 工学院 機械系 機械系 専門科目 2024年度 院試 解答例・解説

東京科学大学 工学院 機械系 機械系 専門科目 2024年度の院試 過去問について、設問ごとの解法方針と確認点を解説。全4問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。

最終更新:

設問ごとの解法方針と確認点を公開しています。

続きの途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。

1 — 材料力学

方針

材料力学の基本量を,応力--ひずみ線図,熱応力,カスチリアノを使わない初等はり公式に分けて処理する。空欄補充型でも,単位と符号を最後にそろえると失点しにくい。

検算

問1の EEMPa\mathrm{MPa} を無次元ひずみで割るため 2.00×105MPa2.00\times10^5\,\mathrm{MPa} となる。0.180.18 をそのまま使うと 2GPa2\,\mathrm{GPa} になり,鋼材相当の図として不自然である。問2では接触後のAの長さが ΔT\Delta T に依存せず l+δ/2l+\delta/2 になる。左右対称の幾何からも同じ結論になり,式の符号確認に使える。

典型ミス

応力--ひずみ線図の残留ひずみで,点Aの全ひずみから 500/200500/200 を引く誤りが多い。E=200GPa=200000MPaE=200\,\mathrm{GPa}=200000\,\mathrm{MPa} なので弾性回復は 0.25%0.25\% である。熱応力では,隙間を1本分に割り当てず,2本の合計自由膨張 2αlΔT2\alpha l\Delta T と比較する。

試験で書くべきポイント

問3は点B変位を3つの寄与に分けて書くと採点者に伝わりやすい。すなわち,OAのねじり,OAの曲げによるAの並進,ABの曲げである。せん断変形を無視する指定があるため,Pl/(GA)Pl/(GA) 型の項は入れない。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

2 — 機械力学

方針

問1は過減衰なので,三角関数ではなく2つの実指数関数で解く。問3は対称系であり,同相・逆相に分けると連成方程式をほとんど解かずに固有振動数が出る。

検算

過減衰根はどちらも負でなければならない。λ1+λ2=c/m\lambda_1+\lambda_2=-c/m, λ1λ2=k/m\lambda_1\lambda_2=k/m を満たすか確認すると符号ミスを発見できる。2自由度系では kc0k_c\to0 とすると ω1=ω2=k/m\omega_1=\omega_2=\sqrt{k/m} となり,連結ばねが消えた極限と一致する。

典型ミス

衝突直後の加速度を0とする誤りがある。x(0)=0x(0)=0 でも x˙(0)=v0\dot{x}(0)=v_0 なので,ダンパ力 cv0-c v_0 が働き x¨(0)=cv0/m\ddot{x}(0)=-cv_0/m である。2自由度系では,逆相モードの連結ばね伸びを xx ではなく 2x2x とする点が重要である。

試験で書くべきポイント

空欄形式でも,λ1<λ2<0\lambda_1<\lambda_2<0 の順序を書いておくと t1t_1 の対数の符号が明確になる。選択問題は用語だけでなく一言の理由を添えると,記号の写し間違いを自分で確認できる。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

3 — 熱力学

方針

選択肢問題でも,熱力学では絶対温度,符号規約,状態量か経路量かを区別すれば機械的に解ける。特にカルノー効率と冷凍機のCOPは摂氏をそのまま使わない。

検算

湿り蒸気の hhhfh_fhgh_g の間に入る必要がある。1700kJ/kg1700\,\mathrm{kJ/kg}50050025002500 の間にあり,乾き度0.60なので飽和蒸気側へ6割寄った値で自然である。冷凍機ではCOPが15と大きいので,外気温は室温より少し高い程度になる。47C47^\circ\mathrm C は差が 20K20\,\mathrm K で,300/20=15300/20=15 と確認できる。

典型ミス

等温理想気体で Δu=0\Delta u=0 を落とすと,qqww の関係を間違える。等エントロピー過程では「エントロピー一定」から直ちに q=0q=0 とできるのは内部可逆が前提である。この前提を書かずに不可逆断熱まで含めると論理が崩れる。

試験で書くべきポイント

ブレイトンサイクルの pp--vv 線図と TT--ss 線図は,断熱過程が TT--ss 図で鉛直になることを基準に選ぶ。図の細部よりも,4過程の名称を正しく並べることが得点の中心である。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

4 — 流体力学

方針

ロータ問題は運動量理論の標準形である。遠方上流速度を0とし,ロータ面速度が下流誘導速度の半分になる関係を,運動量とエネルギーの両方から導く。血流問題は円管ポアズイユ流れであり,速度分布から流量と壁面せん断応力を順に求める。

検算

ロータ面積が小さくなると,同じ推力を出すには流速が増え,仕事率も増える。ドローンの合計面積はヘリコプタの 0.640.64 倍なので,速度比 1/0.64=1.251/\sqrt{0.64}=1.25 は物理的に妥当である。ポアズイユ流れでは Qa4GQ\propto a^4G,壁面せん断は τwaG\tau_w\propto aG なので,τwQ/a3\tau_w\propto Q/a^3 となる。

典型ミス

ロータの下流断面積をロータ面積と同じにしてしまうと u1=u2u_1=u_2 になり,エネルギー式と矛盾する。血流では積分定数の lnr\ln r 項を残すと中心で速度が発散するため,軸対称円管流として不適切である。

試験で書くべきポイント

分岐則は流量保存だけでは a03=a13+a23a_0^3=a_1^3+a_2^3 にならない。必ず「各枝の壁面せん断応力が等しい」という仮定を使い,Q/a3Q/a^3 が共通であることを明記する。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

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