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九州大学 院試 過去問 解答例

九大 理学府 地球惑星科学専門科目 2026年度 院試 解答例・解説

九州大学 理学府 地球惑星科学専門科目 2026年度の院試 過去問について、設問ごとの解法方針と確認点を解説。全8問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。

最終更新:

設問ごとの解法方針と確認点を公開しています。

続きの途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。

1 — 地質学

方針

地質図問題は,走向・傾斜の定義,層厚計算,見かけ傾斜,層序上下判定を一つずつ処理する。 計算問題では「測線方向の幅」をそのまま層厚にしないことが重要である。

採点の置き所

層厚では 100sin45sin30100\sin45^\circ\sin30^\circ まで書けていれば途中点が入る。 見かけ傾斜では tanα=tan30sin45\tan\alpha=\tan30^\circ\sin45^\circ の式を示すことが得点の中心になる。

典型ミス

断層ガウジとカタクレーサイトを混同しやすい。 前者は未固結・粘土状,後者は固結した破砕岩であり,問題文の「未固結」が決め手である。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

2 — 古環境学・古生物学

方針

この大問は空欄補充と短い説明で構成される。 名称だけでなく,「何を示すか」「なぜ古環境復元に使えるか」を一文加えると答案の密度が上がる。

採点の置き所

分類階級は属の直上が科である点を落とさない。 第四紀の周期では傾斜角4.1万年,離心率10万年を数値で書くことが必要である。

典型ミス

CCDを「炭酸塩が存在しない深さ」と書くのは不正確である。 正しくは,炭酸塩粒子の供給と溶解の収支で,堆積物として保存されにくくなる深度である。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

3 — 岩石学・鉱物学

方針

相図は相名と組成を分けて答える。 二相領域では水平な同温線を引き,端点の組成と線分比を使う。

採点の置き所

かんらん石の計算は,酸化物モル数,酸素モル数,酸素4への規格化,陽イオン数の順に表を埋めればよい。 最後に (MgxFey)2(\mathrm{Mg}_x\mathrm{Fe}_y)_2 の形へ直すため,1.861.860.140.14 を2で割る点に注意する。

典型ミス

四面体配位の限界半径比を八面体配位の値 0.4140.414 と混同しない。 四面体は 0.2250.225 が基本値である。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

4 — 化学

方針

電子配置では,3d遷移元素でも電子を失う順番は通常 4s4s が先である点を意識する。 ただし本問の第一イオン化エネルギー比較では,中性原子の最外殻電子がどの軌道にあるかを見る。

採点の置き所

14C^{14}\mathrm{C} 年代では,半減期の式,1/3=eλt1/3=e^{-\lambda t},対数計算の3段階を示すと計算過程が明確になる。

典型ミス

β\beta^- 壊変で原子番号は1増える。 14C^{14}\mathrm{C} の娘核は 14B^{14}\mathrm{B} ではなく 14N^{14}\mathrm{N} である。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

5 — 熱力学

方針

自由エネルギーの問題は,まず自然変数を確認する。 FF の自然変数は (T,V)(T,V) なので,SSPPFF の偏微分から読める。

採点の置き所

オットーサイクルでは,定積過程の熱量と断熱過程の温度比を分けて処理する。 最後に r=VL/VHr=V_L/V_H が1より大きい圧縮比として定義されていることを確認する。

典型ミス

問1と問2で仕事の符号が逆に定義されている。 自由エネルギー不等式の WW は外界が系にする仕事,効率の WW は系が外界にする仕事である。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

6 — 力学

方針

力学は座標と符号を最初に固定する。 本問では zz 上向き,重力下向きで統一すれば,ジャンプ,ロープ,振り子,ポテンシャルの符号がそろう。

採点の置き所

ロープ問題では,手を離す時点の位置と速度をまず書く。 最高点の式はその後の放物運動で求めるため,エネルギー保存と射出後運動を混同しない。

典型ミス

単振り子の復元力は mgsinθ-mg\sin\theta であり,mgcosθ-mg\cos\theta ではない。 角運動量は半径 0\ell_0 と接線速度 0θ˙\ell_0\dot\theta の積から m02θ˙m\ell_0^2\dot\theta になる。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

7 — 電磁気学

方針

円柱電流はアンペールの法則,線電荷ポテンシャルはクーロンポテンシャルの重ね合わせ,平面波は E,B,k\mathbf E,\mathbf B,\mathbf k の右手系で処理する。

採点の置き所

円柱内部では包む電流が半径の二乗に比例する。 ここを全電流 II としてしまうと内部磁場の rr 依存性を誤る。

典型ミス

B\mathbf B+j^+\hat{\mathbf j} で波が +i^+\hat{\mathbf i} へ進むとき,E\mathbf Ek^-\hat{\mathbf k} である。 E×B\mathbf E\times\mathbf B が進行方向になるかで符号を確認できる。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

8 — 物理数学

方針

物理数学は計算量が多いが,標準公式をそのまま使える。 複素数はド・モアブル,ベクトル解析は成分計算,対称行列は直交対角化,微分方程式は特性方程式と未定係数法で進める。

採点の置き所

行列問題では,固有値だけでなく正規化固有ベクトルを列に並べた QQ を示すことが必要である。 微分方程式では exe^x が同次解に含まれるため,特殊解を AexAe^x ではなく AxexAxe^x と置く。

典型ミス

Φ=(yz,zx,xy)\nabla\Phi=(yz,zx,xy) は与えられた v\mathbf v と同じである。 したがって外積はゼロであり,「等値面に沿う」ではなく「等値面に垂直」と説明する。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

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