九州大学 院試 過去問 解答例
九大 理学府 地球惑星科学専門科目 2022年度 院試 過去問 解答例・解説(全8問)
全8問。地質2問・鉱物・岩石1問・電磁気学・回路1問。テーマタグは3件(固有値・固有ベクトル・電磁波・カルノーサイクル)。2021年度と共通のテーマは固有値・固有ベクトル・カルノーサイクル。
最終更新:
- このページで公開
- 解説8問/全8問
- 解答PDFに収録
- 途中式と最終答(最終答つき8問)
- 問題本文
- 非収録
九大 地球惑星科学専門科目 2022年度 院試 過去問の出題内容(全8問)
この8問の分野は地質2問・鉱物・岩石1問・電磁気学・回路1問・熱・統計力学1問・力学1問です。
| 大問 | 分野 | 主題 | 解説の小見出し | 最終答 |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 地質 | 地質学 | — | あり |
| 第2問 | 地質 | 古環境学・古生物学 | — | あり |
| 第3問 | 鉱物・岩石 | 岩石学・鉱物学 | — | あり |
| 第4問 | — | 化学 | — | あり |
| 第5問 | 熱・統計力学 | 熱力学 | — | あり |
| 第6問 | 力学 | — | — | あり |
| 第7問 | 電磁気学・回路 | 電磁気学 | — | あり |
| 第8問 | — | 物理数学 | — | あり |
この年度の解説には採点の置き所8件・典型ミス8件が付いています。
2022年度の出題テーマと、同じテーマを出した他大学・他年度
この年度は3問に3テーマが出ています。
| テーマ | この年度 | 全体の出題実績 | 他大学の直近出題 |
|---|---|---|---|
| 固有値・固有ベクトル | 第8問 | 25大学・544問 | |
| 電磁波 | 第7問 | 15大学・55問 | |
| カルノーサイクル | 第5問 | 9大学・22問 |
前年度(2021年度)との違い
- 大問数
- 2021年度 8問 → 2022年度 8問
- 両年度に出たテーマ
- 固有値・固有ベクトル・カルノーサイクル
- 2022年度で新しく出たテーマ
- 電磁波
第1問 — 地質学
方針
地質図問題は,境界線の連続方向で走向を読み,等高線との交差から傾斜方向を決める。 選択肢は読図の根拠を一言添えると答案の説得力が上がる。
採点の置き所
断層運動方向は条線と非対称構造の併用を書く。 炭酸塩粒子の生物名は,有孔虫と円石藻のように石灰質殻をもつものを選ぶ。
典型ミス
ヘリンボーン構造やウェーブリップルを一方向流の代表として選ばない。 これらは流向反転や振動流に関係する。
第2問 — 古環境学・古生物学
方針
分類階級は「種・属・科・目・綱・門・界」の順序を固定する。 3ドメインは,図中のメタン菌や好塩菌を古細菌の手がかりにする。
採点の置き所
PETM は温暖化だけでなく,炭素同位体比の負異常と底生有孔虫の変化を結び付ける。 生層序は化石の産出範囲や初出現・最終出現を基準に説明する。
典型ミス
印象化石と生痕化石を混同しない。 印象化石は形の型,生痕化石は行動の痕跡である。
第3問 — 岩石学・鉱物学
方針
2成分共融系では,共融点,液相線,全岩組成を分けて読む。 閉鎖系と,生じたメルトを取り除く開放系では最終的に残る固相が異なる。
採点の置き所
アノーサイトの重量パーセントは酸化物表示に直して計算する。 四面体席の Al 数は長石骨格の Si+Al=4 から判断する。
典型ミス
分別融解の最終温度を閉鎖系の液相線温度 1498 ℃としてしまわない。 メルト除去を続けると残留固相はアノーサイト端成分へ向かう。
第4問 — 化学
方針
溶解度は格子エネルギーと水和,さらに Ag 塩では分極・共有結合性を分けて考える。 HF/KF は共通イオン効果により Henderson 型の近似で処理できる。
採点の置き所
C 年代差は を指数壊変式に入れる。 較正試料として樹木年輪を挙げると標準的である。
典型ミス
AgCl の難溶性を LiF と同じ半径効果だけで説明しない。 銀塩では Ag とハロゲン化物イオンの分極性・共有結合性が重要である。
第5問 — 熱力学
方針
サイクル1はカルノーサイクル,サイクル2は等温2本と定積2本のサイクルとして扱う。 定積加熱で入る追加熱が効率を下げる点が比較の核心である。
採点の置き所
相転移中の は一定, は傾き の直線になる。 クラペイロン式では と を使い,必要なら に直す。
典型ミス
サイクル2をカルノーサイクルとみなさない。 定積過程では熱の出入りがあるが,その熱はすべて仕事へ変わるわけではない。
第6問 — 力学
方針
曲面問題は原点まわりの と をそのまま計算する。 バンジーは,ロープが緩む自由落下区間と,ばねとして働く区間を分ける。
採点の置き所
最大伸びは であり,橋から水面までの重力ポテンシャル減少は である。 ロープが自然長より短い区間ではばね力が働かない。
典型ミス
バンジーの運動方程式をジャンプ開始直後から としない。 ばね力が働くのは自然長を超えてからである。
第7問 — 電磁気学
方針
Maxwell 方程式は符号まで正確に書く。 線電荷の力は単位長さあたりの力として扱うと無限長の発散を避けられる。
採点の置き所
3本の線電荷のつり合いでは,3本目が2本の間にあり負電荷であることを先に判断する。 ベクトルポテンシャルから磁場を出すときは を使う。
典型ミス
サイクロトロン周期に速度を残さない。 非相対論的な一様磁場中の周期は速さに依存せず, である。
第8問 — 物理数学
方針
ベクトル解析は成分表示で確実に計算する。 2次形式は対称行列なので,直交固有ベクトルで対角化できる。
採点の置き所
固有ベクトルは規格化まで行う。 微分方程式の特解は右辺が一次式なので,一次式を仮定すればよい。
典型ミス
の符号を逆にしない。 である。
九大 地球惑星科学専門科目 院試 過去問の収録6年度
地質学 / 古環境学・古生物学 / 岩石学・鉱物学
地質学 / 古環境学・古生物学 / 岩石学・鉱物学
地質学 / 古環境学・古生物学 / 岩石学・鉱物学
地質学 / 古環境学・古生物学 / 岩石学・鉱物学
2022年度(このページ・全8問)
地質学 / 古環境学・古生物学 / 岩石学・鉱物学
地質学 / 古環境学・古生物学 / 岩石学・鉱物学