名古屋大学 × 大阪大学
名大 物理 vs 阪大 物理 院試比較|素粒子・物性の研究分野と4力の出題・併願戦略
名古屋大学 理学研究科 物理学専攻と大阪大学 理学研究科 物理学専攻の院試を、収録年度・大問数・両校に共通する出題論点で対比。4力(電磁気・量子・統計・解析力学)の重なりを実際の大問見出しで確認でき、公式の過去問配布と解答の公開状況(確認日つき)も並べます。
理学研究科 物理学専攻は6年度24大問、理学研究科 物理学専攻は6年度24大問の解答を収録しています。両校に共通する出題論点は13件です。
名古屋大学 理学研究科 物理学専攻と大阪大学 理学研究科 物理学専攻は、中部・関西で基礎物理を研究したい外部生にとって有力な選択肢です。両校とも理学研究科 物理学専攻で、4力(電磁気・量子・統計・解析力学)を中核とするため、試験の土台がほぼ完全に重なります。
一目でわかる比較表
| 比較項目 | 名大 物理 | 阪大 物理 |
|---|---|---|
| 専門試験 | 4力(電磁気・量子・統計・解析力学) | 4力(電磁気・量子・統計・解析力学) |
| 研究の強み | 素粒子論(小林・益川理論の伝統)・宇宙 | 素粒子・核物理・物性(強相関・低温) |
| 立地 | 名古屋・東山キャンパス | 大阪・豊中キャンパス |
| 向いている受験生 | 素粒子・宇宙に興味 | 素粒子・核物理・物性に興味 |
研究分野の違い
名大は小林・益川理論の発祥地として素粒子論の伝統があり、宇宙関連分野(太陽地球環境)も強みです。阪大は素粒子物理学・核物理学(RCNP との関連)・物性物理学(強相関電子系・低温物理)の研究室が充実しています。同じ4力を学ぶ受験生でも、進路の方向性は志望研究室で大きく変わります。
分野別に見る対策の重なりと違い
両校とも4力(電磁気・量子・統計・解析力学)が中核で、出題範囲はほぼ完全に重なります。電磁気はマクスウェル方程式と境界値問題、量子は摂動論・調和振動子・水素原子・スピン、統計はカノニカル/グランドカノニカル分布と量子統計、解析力学はラグランジアン/ハミルトニアン形式が共通の頻出論点です。どちらも境界条件・対称性・近似条件を答案で明示する作法が得点に直結します。
名大物理と阪大物理は試験範囲がほぼ完全に重なるため、片方の対策がもう片方にそのまま活きます。併願は学習効率の点で非常に理にかなっています。差は研究分野(進学後の方向性)と立地だけと言ってよいでしょう。
どちらを優先するかの判断フロー
- 素粒子論・宇宙に興味 → 名大(小林・益川理論の伝統)
- 核物理・強相関物性に興味 → 阪大
- 中部で生活したい → 名大、関西なら阪大
- 4力共通なので両方受けて進学先を決める戦略も有効
関連する解答パック・ガイド
名大 物理の答案は名古屋大学 物理学専攻の解答パック、阪大 物理は大阪大学 物理学専攻の解答パックで確認できます。
名大 物理学 と 阪大 物理学 の院試 過去問 収録年度・大問数(2020〜2026年度)
名大 物理学は6年度・6回の試験で24大問、阪大 物理学は6年度・6回の試験で24大問の解答を作っています。
| 項目 | 名大 物理学 | 阪大 物理学 |
|---|---|---|
| 収録年度 | 2020〜2026年度(6年度) | 2021〜2026年度(6年度) |
| 収録した試験の回数 | 6回 | 6回 |
| 大問の合計 | 24問 | 24問 |
| 1回あたりの大問数 | 4問 | 4問 |
| 解説に典型ミスを書いた大問 | 24問 | 12問 |
実施回ごとの大問数(年度ページへのリンク)
名大と阪大に共通して出ている論点と、片方だけに出ている論点
テーマ別に数えると、共通する論点は13件、名大だけに出ている論点は1件、阪大だけは2件です。
| 両校に出ている論点 | 名大 | 阪大 |
|---|---|---|
| ラグランジアン | 7問 | 6問 |
| ハミルトン形式 | 6問 | 6問 |
| 分配関数 | 6問 | 5問 |
| 調和振動子 | 4問 | 6問 |
| 固有値・固有ベクトル | 3問 | 5問 |
| 剛体の回転運動 | 2問 | 3問 |
| 静電場 | 1問 | 3問 |
| 井戸型ポテンシャル | 2問 | 1問 |
| 摂動論 | 2問 | 1問 |
| 電磁波 | 1問 | 2問 |
| 波動関数 | 2問 | 1問 |
| フェルミ・ボース統計 | 1問 | 1問 |
| 熱力学第一・第二法則 | 1問 | 1問 |
名大だけに出ている論点
- 固有振動数と振動系 1問
阪大だけに出ている論点
- シュレディンガー方程式 2問
- スピン 1問
年度別の大問見出し(名大 / 阪大・直近7年度)
解答PDFに付けた大問見出しをそのまま並べています。年度は各年度の解答・解説ページへリンクしています。
2026年度
2025年度
2024年度
2023年度
2022年度
2021年度
名大 物理学
この年度の収録なし
2020年度
阪大 物理学
この年度の収録なし
公式が配布している過去問と解答の公開状況(名大 / 阪大)
院試hubが公式ページを開いて確認した記録です。日付はそのページを最後に確認した日です。
| 項目 | 名大 | 阪大 |
|---|---|---|
| 確認した公式ページ | 理学研究科 物理科学領域(物理学教室) | 理学研究科 物理学専攻 |
| 公式が出している年度 | 2007〜2026(2021年度はオンライン面接) | 1998〜2026 |
| 公式解答 | 一部年度・一部科目のみ解答例あり | 問題のみ(解答例は非公開) |
| 英語の扱い | TOEFL iBT スコア提出。 | TOEFL iBT/ITP スコア提出。学内英語試験なし。 |
| 最終確認日 | 2026-09-26 | 2026-09-26 |
| 公式ページ | www.phys.nagoya-u.ac.jp/entrance/past.html | www.phys.sci.osaka-u.ac.jp/ja/grad/undergraduate_exam.html |
よくある質問
- 名大物理と阪大物理は併願できますか。
- 両校とも理学研究科 物理学専攻で4力を中核とするため、学習の土台がほぼ完全に重なり併願に向きます。試験日程が重ならない年度であれば物理的に併願可能です。日程は最新の募集要項で確認してください。
- 素粒子物理を研究したい場合はどちらが良いですか。
- 名大は小林・益川理論の発祥地で素粒子論の伝統があり、宇宙関連分野も強みです。阪大も素粒子物理学・核物理学の研究室が充実しています。最終的には志望研究室の研究テーマと指導教員で判断してください。
- 物性物理ではどちらが強いですか。
- 両校とも物性物理の研究室が充実しています。阪大は強相関電子系・低温物理、名大も物性理論・実験の研究室が揃います。研究テーマの細部で判断してください。
- 中部と関西、どちらで受験するか迷っています。
- 立地(名古屋・大阪)と研究室の研究テーマで判断するのが基本です。両校とも4力が共通の土台なので、併願して両方受けてから進学先を決める戦略も成立します。