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阪大 基礎工 電子光科学の院試過去問|I・II各150点の配点と傾向
阪大基礎工の専門科目「電子光科学」I・IIの2022〜2026年度74問を分析。Iは数学・情報理論・量子・電磁気、IIは回路と電子物性で、問題ごとの配点が計150点ずつ示されています。時間配分、誤りやすい設問、無料解答と公式過去問を案内します。
最終更新: 2026/10/28
阪大基礎工(大阪大学大学院基礎工学研究科)の一般選抜で、専門科目に「電子光科学」を選ぶ人向けのガイドです。2022〜2026年度の電子光科学I(34問)とII(40問)を、公式問題と院試Hubの解答原稿から読み、分野と配点の並び、180分の配分、誤りやすい設問をまとめました。
問題は電子光科学の公式ページで、専門科目IとIIが年度ごとに公開されています。大学による解答は掲載されていません(2026年10月26日確認)。院試Hubでは、各年度のIとIIから1問ずつ、計10問の解答を年度別ページで無料公開しています。対象は無料解答の一覧にまとめました。
試験時間と配点:IもIIも180分・150点
2027年4月入学の一般選抜は、専門科目I・IIと面接、TOEICまたはTOEFLのスコアで選考しました。専門Iは2026年8月18日13〜16時、専門IIは8月19日9時30分〜12時30分、面接は8月20日で、いずれも実施済みです。日程と科目は2027年度一般選抜要項(2・5〜7ページ)と基礎工学研究科の入試情報で確認できます。
要項は電子光科学の出題範囲を、Iが数学・情報理論・量子力学・電磁気/電磁波・光エレクトロニクス、IIが回路理論/電子回路・固体電子工学・統計力学としています。要項に科目別の配点は載っていませんが、問題冊子には大問ごとの配点が書かれており、5年度ともIとIIはそれぞれ合計150点でした。どちらも選択問題はなく、全問に解答して問題ごとに別の用紙を使います。
| 問題 | 電子光科学I | 電子光科学II |
|---|---|---|
| 第1問 | 数学(線形代数・微積分)15点 | 電気回路 20点(2026年度は25点) |
| 第2問 | 複素解析 20点 | 伝送線路 15〜20点 |
| 第3問 | 情報理論 20点(2022年度は微分方程式) | 電子回路 15〜20点 |
| 第4問 | 量子力学 20点(2022年度は情報理論) | ディジタル回路 15〜20点 |
| 第5問 | 電磁気学 25点(2024年度は45点) | 半導体・電子放出 30点(2022年度は量子力学20点) |
| 第6問 | 電磁気学 25点(2024年度は30点) | 結晶とX線回折 15〜20点 |
| 第7問 | 電磁気学・電磁波 25点(2024年度はなし) | 統計力学 15〜20点(2022年度は1次元結晶のバンド) |
| 第8問 | なし | 磁性 10〜15点 |
Iは電磁気学が毎年合計75点で、配点の半分を占めます。IIは第1〜4問の回路系と第5〜8問の物性系が、5年度ともちょうど75点ずつでした。180分で150点なので、配点1点あたり1.2分が目安になります。25点の電磁気学なら約30分、30点の半導体なら約36分、10点の磁性なら約12分です。 問題数はIが6〜7問、IIが8問で、1問あたりの時間は数理科学や物性物理科学より短くなります。
募集人員と英語の条件
専門科目は志望領域にかかわらず8科目から1つを選び、IとIIで同じ科目を受けます。電子光科学領域はシステム創成専攻に属し、同専攻の募集人員は電子光科学・システム科学・数理科学・社会システム数理の4領域で95人です(研究科全体267人は推薦入学など他の選抜の合格者を含む)。 システム創成専攻では第2志望を選べず、出願後に領域を変えることもできません。面接の集合時刻と対象者の発表方法は領域ごとに異なります。
英語はTOEIC L&R公開テスト(2023年6月1日以降の受験分)か、TOEFL iBT(Home Editionを含み、2024年8月1日以降の受験分)のスコアで評価します。IPテストやTOEFLのMyBest・ITPは使えません。証明書の提出方法と2028年4月入学の公表予定(2027年4月下旬頃)は阪大基礎工の入試情報ページにまとめています。
年度別の出題と傾向
各大問のテーマを、院試Hubの解答原稿の見出しから短くまとめました。問題番号の順に並べ、配点が30点以上の大問には点数を添えています。
| 年度 | 電子光科学I | 電子光科学II |
|---|---|---|
| 2026 | 対称行列の直交対角化と行列指数関数/留数による実軸上の広義積分/エントロピーと平均符号語長が最小の瞬時符号/1次元の矩形ポテンシャル/同軸円筒間の2層・連続分布の誘電体/磁性体入りトロイダルコイルの空隙と力/導電性媒質中の電磁波と表皮効果 | テブナン等価回路と力率改善/伝送線路に挿入したキャパシタでの反射と透過/計装アンプ/CMOS回路と論理ゲート/ショットキー接合と熱電子放出(30点)/散乱ベクトルとω–2θ走査/重力場中の理想気体の熱容量/分子場近似とキュリー温度 |
| 2025 | 楕円体面上の極値(ラグランジュの未定乗数法)/極座標のコーシー・リーマンの方程式と対数関数/3値入力の通信路の相互情報量と容量/調和振動子の昇降演算子/誘電体境界と鏡像法/円形コイルの相互インダクタンス/平面波の反射・透過とブリュースター角 | 直列RLC回路の共振とQ値/伝送線路の初期値問題と定在波/ウィーン・ブリッジ発振回路/NAND型SRラッチとリング発振回路/pn接合の少数キャリア拡散と電流(30点)/GaAsの構造因子と電子回折環/理想気体とマクスウェル分布/3d遷移金属の磁気モーメントと交換積分 |
| 2024 | 逆双曲線関数・逆三角関数の対数表示と展開/三角関数の周期積分と留数/2元対称通信路と拡大ハミング符号/電子スピンの期待値と時間発展/同軸円筒の静電場・静磁場と進行波(45点)/磁場中で回転する導体円筒の電場と電荷(30点) | トランジスタ増幅回路モデル/直列インピーダンスの散乱行列/オペアンプ2個の一般化インピーダンスコンバータ/XORの論理式と入れ替え回路/熱電子放出とリチャードソン・ダッシュマンの式(30点)/単純直方格子の逆格子と格子面/箱の中の自由粒子の状態数とエントロピー/自由電子金属のパウリ常磁性 |
| 2023 | 指数関数と三角関数の積の積分/有理関数のフーリエ型積分と留数/パリティ検査行列の(8,4)符号/無限井戸の粒子と2準位への結合/誘電体を挟む同心導体球/直線電流・円電流・回転する帯電球の磁場/矩形導波管のTMモード | RL直列回路の過渡応答/半無限の伝送線路への電力供給/A級電力増幅回路の効率/Dフリップフロップ3段のジョンソンカウンタ/pn接合の空乏層とC–V測定(30点)/単結晶のX線散乱とラウエ関数/2準位系のカノニカル分布/ブリュアン関数とキュリーの法則 |
| 2022 | 3次実対称行列の直交対角化/ガウス積分とフレネル積分/1階線形方程式とベルヌーイ型方程式/巡回シフト型9元通信路の容量/接地導体球と点電荷の鏡像法/通電円柱導体のベクトルポテンシャルとポインティングベクトル/誘電体境界の面電流が作る平面波 | RLC並列共振回路/無損失線路の入力インピーダンスと1/4波長変成器/オペアンプの増幅回路と積分回路/JK・Dフリップフロップの2ビットカウンタ/水素原子の基底状態の期待値/(100)表面のX線回折とエワルド球/1次元結晶の電子バンドと格子振動/磁性体薄膜の磁化曲線と磁区 |
I:数学は2問、電磁気学は静電場・静磁場・電磁波の3本立て
数学は第1問が線形代数(2022・2026年度)か微積分(2023〜2025年度)、第2問が5年度とも複素解析です。複素解析は留数定理による実積分が中心で、2022年度はコーシーの積分定理によるフレネル積分、2025年度は極座標のコーシー・リーマンの方程式でした。 情報理論は通信路容量(2022・2025年度)、線形符号の復号(2023・2024年度)、エントロピーと平均符号語長が最小の瞬時符号(2026年度)で、2023・2024年度はどちらも1ビット誤りを訂正し2ビット誤りを検出する拡大ハミング符号を扱いました。
量子力学は、無限井戸と2準位への結合(2023年度)、電子スピンの時間発展(2024年度)、調和振動子の昇降演算子(2025年度)、矩形ポテンシャルの接続条件(2026年度)と、量子力学の入門で扱う基本的な系が続いています。 電磁気学は、第5問が静電場(鏡像法、同心球、同軸円筒、誘電体)、第6問が静磁場(円柱導体、ビオ・サバールの法則、コイル、磁気回路)、第7問が電磁波(平面波、導波管、ブリュースター角、表皮効果)という並びが多く、2024年度だけは同軸円筒の静電場・静磁場・進行波をまとめた45点の大問と、回転する導体円筒の30点の大問の2問でした。
II:回路系4問と物性系4問
回路系は、第1問が交流回路と過渡応答、第2問が伝送線路、第3問がオペアンプやトランジスタの電子回路、第4問がフリップフロップや論理ゲートのディジタル回路という並びが5年度続いています。伝送線路は入力インピーダンス、半無限線路への電力供給、散乱行列、初期値問題、途中に挿入したキャパシタでの反射と、毎年違う面から問われます。
物性系は、第5問が2023〜2026年度に30点の半導体・電子放出(pn接合2回、熱電子放出、ショットキー接合)、第6問が5年度ともX線回折と逆格子、第7問が2023〜2026年度に統計力学、第8問が磁性です。 第6問の回折は、エワルド球(2022年度)、ラウエ関数(2023年度)、逆格子と格子面(2024年度)、閃亜鉛鉱型の構造因子(2025年度)、ω–2θ走査(2026年度)と、5年度とも結晶構造と逆格子を別の角度から問う構成でした。
設問ごとの最初の一手と誤りやすい箇所
院試Hubの解答原稿では、各設問に誤答例と確かめ方を付けています。ここでは他の年度にも通じる例を挙げます。完全な解答は年度別ページと解答PDFで確認してください。
電子光科学I
2022年度第2問(複素解析、無料公開)は、扇形の積分路で斜めの線分を z=te^(iπ/4) と置き、dz に出る因子 e^(iπ/4) と、線分を外側から原点へ逆向きに進む符号を落とさないことが山場です。2023・2024年度の線形符号の問題は、シンドロームを計算してから訂正・検出を判断します。2024年度第3問(無料公開)は、受信語から送信語を推定できない場合の理由を、シンドロームが2ビット誤りを示すことから説明させる設問を含みます。
2025年度第1問(ラグランジュの未定乗数法)は、楕円体面が有界閉集合なので最大値・最小値が存在することを先に述べます。乗数法の候補点には積 xyz が0になる6点も含まれ、それらが極値にならないことまで書くのが山場です。
2024年度第6問(磁場中で回転する導体円筒)は、「導体内では電場が0」と決めつけないことが最初の一手です。回転する導体内の電荷にはローレンツ力が働き、それとつり合う電場が立ちます。電場を0とすると、以降の電位差と電荷がすべて0になってしまいます。 ガウスの法則の微分形で円柱座標の発散 (1/r)∂(rE_r)/∂r の r を落とすと、円筒全体の電荷の合計が0にならず、検算で誤りに気づけます。
2025年度第6問(円形コイル)では、2つのコイルを同じ軸上に置く場合と同一平面に置く場合で、離れた位置の磁束密度の大きさが2倍違い、向きも逆になります。小さいコイル2の面内では、コイル1の磁束密度を一様とみなして磁束を求めます。 2026年度第6問(磁性体入りトロイダルコイル)は、自己インダクタンスで巻数 N を2回掛けること(磁場と鎖交磁束の両方に N が入る)と、空隙のある磁気回路で磁束密度が空隙と磁性体で連続になることが計算の土台です。
2026年度第7問(表皮効果)は、良導体の近似で伝搬定数が √(jωμσ) になり、√j=(1+j)/√2 の係数1/√2を落とすと減衰定数が√2倍になります。平方根の2つの値のうち、媒質の奥へ進むほど振幅が減る側を選ぶ根拠も答案に書きます。 2023年度第7問(矩形導波管)では、分散関係から位相速度が光速を超え、群速度が光速を下回ることを確かめます。
電子光科学II
交流回路と過渡応答を扱う第1問は、2023・2025年度の解答を無料で読めます。2023年度第1問(RL直列回路の過渡応答)は、電圧が途中で切り替わる場合の区間ごとの解を、インダクタの電流が連続という条件でつなぐのが山場です。2025年度第1問(直列RLC回路)は、コンデンサの電圧が最大になる角周波数と電流が最大になる角周波数の違いをどう書くか、電流が最大値の1/√2になる2つの角周波数を大小の順に割り当てる手順が山場です。
電子回路とディジタル回路は、図の読み取りが最初の一手です。2022年度第3問では、図に抵抗 R₂ が2か所あり、後半の設問ではその両方をコンデンサに置き換えると回路全体が積分器になります。2026年度第4問(CMOS回路)では、黒丸のない配線の交差は接続されていないこと、pチャネルとnチャネルで導通する入力が逆であることを確かめてから表を作ります。出力の小円を落とすと、表の出力がすべて反転します。2026年度第3問(計装アンプ、無料公開)は、理想オペアンプの2つの入力端子が同電位になることと、入力端子に電流が流れ込まないことの2条件だけで、出力段から順に解けます。
ディジタル回路のタイミングチャートでは、2023年度第4問(ジョンソンカウンタ)のように、すべてのフリップフロップが同じクロックの端で同時に更新されるので、各段は前段の更新前の値を取り込みます。 2025年度第4問は、NAND型SRラッチの入力が負論理で L のときに働くことと、リング発振回路で最終出力が最初に変わる時刻がゲート3段分の 3τ であることが山場です。反転の間隔を τ と考えると、波形の反転回数が実際より大幅に多くなります。
2024年度第2問(散乱行列)は、入射波と反射波の定義を書いてから、端子対2を基準インピーダンス Z₀ で終端して S₁₁ と S₂₁ を求めます。S₁₁ の分母には、直列のインピーダンス Z に加えて両側の Z₀ が入ります。2023年度第3問(A級電力増幅回路)は、交流の電流がどの抵抗を流れるかを読み取り、出力振幅の上限がコレクタ電流が0になる遮断で決まることを使います。
物性系では、2024年度第8問(パウリ常磁性)のゼーマン分裂が、上下の帯のずれの全幅 2μ_B B であることに注意します。片側のずれだけを答えると値が半分になり、J から eV への換算を忘れると単位が合いません。2025年度第7問(マクスウェル分布)では、運動量空間から速度空間へ移る係数 m³、速さの分布に掛かる球殻の体積 4πv²dv、酸素分子の質量の kg への換算が山場です。 2023年度第7問(2準位系)は、グラフの横軸が逆温度 β なので、曲線の向きが温度を横軸にした図と逆になります。
分野別の練習と参考書
配点の大きい分野から準備すると、演習時間を得点に結び付けやすくなります。下表の配点は5年度の合計です。
| 分野 | 5年度の配点 | 練習すること |
|---|---|---|
| 電磁気学・電磁波(I) | 375点(毎年75点) | ガウス・アンペールの法則、鏡像法、誘電体と磁性体の境界条件、磁気回路、平面波の反射・透過、導波管、表皮効果。 |
| 回路系(II第1〜4問) | 375点(毎年75点) | 交流回路と共振、過渡応答、伝送線路と散乱行列、理想オペアンプ、トランジスタ回路、フリップフロップとタイミングチャート、CMOS。 |
| 半導体・結晶・統計・磁性(II第5〜8問) | 355点(2022年度第5問の量子力学を除く) | pn接合とショットキー接合、熱電子放出、逆格子と回折条件、構造因子、分配関数とマクスウェル分布、常磁性と分子場。 |
| 数学(I) | 195点 | 対角化と行列指数関数、条件付き極値、留数定理による実積分、1階の微分方程式。 |
| 情報理論(I) | 100点 | エントロピーと相互情報量、通信路容量、線形符号のシンドローム復号、瞬時符号。 |
| 量子力学(I・II) | 100点 | 井戸型ポテンシャルの接続条件、昇降演算子、スピンの時間発展、水素原子の期待値。 |
数学の195点は、2022年度の3問55点と2023〜2026年度の2問35点ずつの合計です。量子力学の100点は、Iの2023〜2026年度の4問80点と、IIの2022年度第5問20点の合計です。
回路系は、電気回路の教科書で交流回路・過渡現象・分布定数回路を一通り確認し、ディジタル回路はタイミングチャートを自分で描く練習を重ねます。半導体は、pn接合の拡散電位・空乏層幅・接合容量・拡散電流と、ショットキー接合の障壁・熱電子放出電流を、同じ記号でまとめて導けるようにします。S. M. ジィー『半導体デバイス』のpn接合と金属–半導体接触の節が、この範囲の復習に使えます。 電磁気学と量子力学・統計力学の本の選び方は物理の参考書の選び方にまとめています。情報理論は、エントロピー・通信路容量・線形符号の3つの章を持つ入門書で、過去問と同じ形式の計算を確認してください。
無料解答と解答PDFの使い方
次の10問は、年度別ページで解答と考え方を無料で読めます。Iは数学・情報理論・量子力学・電磁気学にまたがり、IIは回路系3問と物性系2問です。
| 科目・年度 | 無料で読める問題 |
|---|---|
| 電子光科学I 2026年度 | 第1問:対称行列の直交対角化と行列指数関数 |
| 電子光科学I 2025年度 | 第4問:一次元調和振動子の交換関係・昇降演算子・第1励起状態 |
| 電子光科学I 2024年度 | 第3問:2元対称通信路と拡大ハミング符号の復号 |
| 電子光科学I 2023年度 | 第6問:直線電流・円電流・回転する帯電球がつくる静磁場 |
| 電子光科学I 2022年度 | 第2問:コーシーの積分定理によるガウス積分とフレネル積分 |
| 電子光科学II 2026年度 | 第3問:理想オペアンプによる計装アンプ |
| 電子光科学II 2025年度 | 第1問:直列RLC回路の共振・Q値・半値幅 |
| 電子光科学II 2024年度 | 第7問:箱の中の古典的な自由粒子の状態数・状態密度・エントロピー |
| 電子光科学II 2023年度 | 第1問:RL直列回路の過渡応答(定電圧と階段状電圧) |
| 電子光科学II 2022年度 | 第5問:水素原子の基底状態のハミルトニアンと期待値 |
販売している解答・解説PDFは、電子光科学Iが2022〜2026年度の34問・129設問(136ページ)、電子光科学IIが同じ5年度の40問・141設問(167ページ)で、価格は各2,880円です。 各設問で定義と法則の成立条件、導出、次元や極限による確かめ、具体的な誤答を説明しています。回路図やグラフから読んだ向きや値は本文に明記しています。問題本文と原図は収録していないため、公式PDFと並べて使います。
通し演習では、1年度分を180分で解き、大問ごとにかかった時間を配点×1.2分の目安と比べます。目安を大きく超えた大問は、解説で最初の一手を確かめてから、時間を計って解き直します。収録年度は2022〜2026年度で、2026年8月に実施された2027年4月入学の一般選抜の問題は含みません。
同じシステム創成専攻の数理科学のガイドや、物性分野が重なる物性物理科学のガイドとも比べられます。他の領域の公式過去問は阪大の研究科別過去問一覧から開けます。
途中式と最終答まで読める解説
基礎工学研究科 システム創成専攻の収録解説の分野(2022〜2026年度・74項目)
院試hubの収録解説5実施回・74項目の見出しを分野別に数えたものです。設問を分割した項目や、公開資料の制約を説明する項目を含むため、公式問題の大問数や完成答案数とは一致しません。電磁気学・回路が33項目(全体の45%)で最多。電磁気学・回路・物性物理・情報・量子力学は5実施回すべてに出ています。
| 分野 | 項目数 | 全項目に占める割合 | 直近の連続出題 | 最後に出た回 |
|---|---|---|---|---|
| 電磁気学・回路 | 33 | 45% | 5回連続 | 2026年度 |
| 物性物理 | 10 | 14% | 5回連続 | 2026年度 |
| 8 | 11% | 1回連続 | 2026年度 | |
| 情報 | 5 | 7% | 5回連続 | 2026年度 |
| 量子力学 | 5 | 7% | 5回連続 | 2026年度 |
| 熱・統計力学 | 4 | 5% | 4回連続 | 2026年度 |
| 複素解析 | 4 | 5% | — | 2025年度 |
| 線形代数 | 2 | 3% | 1回連続 | 2026年度 |
このほか1項目だけ収録した分野は 微分積分・解析・微分方程式・力学 です。
収録年度と解説項目数
院試hubに収録した2科目・10件の一覧です。1回あたりの解説見出しは6〜8項目です。
| 実施回 | 科目 | 解説項目数 | 公開範囲 |
|---|---|---|---|
| 2026年度 | 電子光科学I | 7 | 第1問の途中式・最終答 |
| 2026年度 | 電子光科学II | 8 | 第3問の途中式・最終答 |
| 2025年度 | 電子光科学I | 7 | 第4問の途中式・最終答 |
| 2025年度 | 電子光科学II | 8 | 第1問の途中式・最終答 |
| 2024年度 | 電子光科学I | 6 | 第3問の途中式・最終答 |
| 2024年度 | 電子光科学II | 8 | 第7問の途中式・最終答 |
| 2023年度 | 電子光科学I | 7 | 第6問の途中式・最終答 |
| 2023年度 | 電子光科学II | 8 | 第1問の途中式・最終答 |
| 2022年度 | 電子光科学I | 7 | 第2問の途中式・最終答 |
| 2022年度 | 電子光科学II | 8 | 第5問の途中式・最終答 |
阪大 基礎工学研究科 システム創成専攻の解答で立てた注意点(5件)
院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。
電磁気学・回路5件
- 2026年度 第3問 理想オペアンプによる計装アンプ理想オペアンプの条件とその根拠 / 重ね合わせによる確認 / 電流が1本の道を通ることを使う / 2段の働き / 符号と別の確かめ
阪大 公式の過去問の公開年度と公式解答例
- 公式の過去問ページ
- 基礎工学研究科(8領域)
- 公開されている年度
- 領域別。電子光・物性物理・化学・化学工学・数理科学は2022〜2026年度など
- 公式の解答例
- 解答例の掲載なし
- 英語の扱い
- 受験する年度・専攻の募集要項で確認してください。
- 院試hubが最後にリンクを確認した日
- 2026-10-26
- ページの内容
- 機械科学は2014年度、知能システム学は2021年度、生体システム工学は2009年度まで掲載。I・IIは専門科目の区分です。
よくある質問
電子光科学I・IIは何問を何分で解きますか。
2022〜2026年度の問題冊子では、Iが6〜7問、IIが8問で、どちらも全問に解答し、問題ごとに別の用紙を使います。2027年4月入学の一般選抜では、Iが8月18日13〜16時、IIが8月19日9時30分〜12時30分で、各180分でした。
電子光科学の過去問に配点は書かれていますか。
書かれています。各大問に配点があり、5年度ともIとIIはそれぞれ合計150点でした。Iは数学2問で35点(2022年度は3問で55点)、電磁気学は計75点です。IIは回路系4問と物性系4問がちょうど75点ずつでした。
電子光科学Iには情報理論や量子力学も出ますか。
出ます。情報理論は5年度とも20点の大問が1問あり、通信路容量や線形符号の復号を扱いました。量子力学は2023〜2026年度に20点の大問が1問ずつ出ています。2022年度のIには量子力学がなく、IIの第5問で水素原子の期待値が出ました。
電子光科学の過去問と解答はどこで入手できますか。
電子光科学の公式ページで2022〜2026年度の専門科目I・IIが公開されています(2026年10月26日確認)。大学による解答の掲載はありません。院試Hubでは各年度のI・IIから1問ずつ、計10問の解答を年度別ページで無料公開し、5年度分の全問をI・II別の解答PDFにまとめています。
大阪大学の解答PDF
公式過去問と併用する解答・解説PDFを、大阪大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。
- 大阪大学 基礎工学研究科 システム創成専攻 数理科学Iの解答PDF(収録1年分)
- 大阪大学 基礎工学研究科 システム創成専攻 数理科学IIの解答PDF(収録1年分)
- 大阪大学 基礎工学研究科 システム創成専攻 電子光科学Iの解答PDF(収録1年分)
- 大阪大学 基礎工学研究科 システム創成専攻 電子光科学IIの解答PDF(収録1年分)
- 大阪大学 基礎工学研究科 物質創成専攻 化学Iの解答PDF(収録1年分)
- 大阪大学 基礎工学研究科 物質創成専攻 化学IIの解答PDF(収録1年分)
- 大阪大学 基礎工学研究科 物質創成専攻 化学工学Iの解答PDF(収録1年分)
- 大阪大学 基礎工学研究科 物質創成専攻 化学工学IIの解答PDF(収録1年分)
- 大阪大学 基礎工学研究科 物質創成専攻 物性物理科学Iの解答PDF(収録1年分)
- 大阪大学 基礎工学研究科 物質創成専攻 物性物理科学IIの解答PDF(収録1年分)
- 大阪大学 情報科学研究科 専門科目(情報工学)の解答PDF(収録1年分)
- 大阪大学 情報科学研究科 生物情報の解答PDF(収録5年分)
- 大阪大学 情報科学研究科 情報基礎数学専攻 数学の解答PDF(収録21年分)
- 大阪大学 情報科学研究科 情報数理学専攻 専門科目(情報数理学)の解答PDF(収録5年分)
- 大阪大学 理学研究科 数学の解答PDF(収録6実施回分)
- 大阪大学 理学研究科 物理学専攻・宇宙地球科学専攻 物理学の解答PDF(収録1年分)
大阪大学の解答PDF一覧で、大阪大学の研究科・専攻・科目をまとめて確認できます。