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阪大情報工学の院試対策|2028年度の必須化・試験範囲と過去問の使い方

阪大情報工学は2027年度まで180分・必須2問と選択2問、2028年4月入学以降は150分・3問全必須へ変更。8分野の新範囲、2020〜2025年度の演習テーマ、2025年度ヒープ問題の計算手順を解説します。

最終更新: 2026/10/16

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阪大情報工学の院試は、2028年4月入学以降、150分で3問すべて必須になります。 2027年4月入学の一般選抜は180分・必須2問と選択2問でした。受験する入学年度によって準備する科目と時間配分が変わります。 以下は2026年10月16日に確認した公式募集要項・変更告知と、2020〜2025年度の解答解説に基づく対策です。

情報工学は何問必須で、何問選択か

入学年度時間と解答数勉強で変えること
2027年4月180分。必須2問+5科目から2問選択、計4問。必須2科目を準備し、選択科目は小問まで解いて2科目を決める。
2028年4月以降150分。3問全必須。選択による回避を前提にせず、新範囲の8分野を学ぶ。

2027年度一般選抜の募集要項では、必須は「アルゴリズムとプログラミング」と「計算機システムとシステムプログラム」です。 選択は、離散構造と数理論理、計算理論、ネットワーク、電子回路と論理設計、数学解析と信号処理の5科目から2科目。 7問から自由に4問を選ぶ方式ではありません。

2028年度からの変更告知は博士前期課程の一般選抜・学部3年次学生特別選抜・外国人留学生特別選抜の「情報工学」が対象です。 試験科目「情報数理学」や情報基礎数学専攻まで同じ形式へ変わるという告知ではありません。 2028年度の試験日・配点・8分野の大問への割り振りは、この告知だけでは分かりません。

また、2027年4月から6専攻が「情報科学専攻」に統合されます。 情報工学を選ぶ場合の研究分野は、CS・IS・NW・MM・BIです。試験科目と志望研究室の組合せは情報科学研究科の出願手順で説明しています。

2028年度の8分野と、旧過去問で補える部分

次の範囲は大学の変更告知に記載されています。右欄は演習方法です。旧問題に出ていない内容も新範囲に含まれるため、6年分を解くだけで範囲を終えたことにはなりません。

新しい試験範囲準備する内容と過去問の使い方
微分積分微分・積分の計算、極限、多変数関数を復習。旧「数学解析と信号処理」の複素解析や変換問題だけでは基礎範囲を確認しきれない。
線形代数連立一次方程式、階数、固有値・固有ベクトル、対角化を計算し、成立条件も説明する。
確率・統計条件付き確率、期待値・分散、代表的な分布、推定・検定を学び直す。ネットワークの確率計算だけで済ませない。
情報理論エントロピー、条件付きエントロピー、相互情報量、符号化を復習。2021年度のBSCなど通信路を扱う問題も使える。
アルゴリズムとデータ構造2025年度のヒープ、2024年度の挿入ソート、2023年度のハッシュ探索で、実行過程と計算量を説明する。
オートマトンと形式言語旧「計算理論」のDFA・PDA・文脈自由文法・CYKを演習。受理する語と拒否する語の両方で構成を確かめる。
計算機アーキテクチャ2025年度のパイプライン、2020年度の数の表現などを使い、ビット列・命令・実行時間の関係を計算する。
論理回路論理式、真理値表、組合せ回路、順序回路を復習。旧「電子回路と論理設計」のうち論理設計の問題を選んで解く。

旧問題のアナログ回路、OS、ネットワーク全般、信号処理を、同じ比率で新試験の中心に置く根拠はありません。 まず新範囲に沿って未習分野を埋め、旧過去問から対応する問題を選びます。旧名称と新名称が違うだけで個々の知識が不要と断定せず、今後公開される募集要項も確認してください。

2025年度第1問:8をヒープへ挿入すると、どこまで動くか

2025年度の公式問題・第1問は最小ヒープを扱います。 値を配列の1番から格納し、0番には要素数を置きます。位置iの親は⌊i/2⌋、左の子は2i、右の子は2i+1です。 親の値が子の値以下という順序と、木を上から左詰めに埋める形の両方を保ちます。

9, 17, 65, 60, 64, 39, 36を順に挿入した後の値部分は[9, 17, 36, 60, 64, 65, 39]です。 続いて8を追加するとき、空いている8番へ置き、親との交換を繰り返します。

操作値部分の配列(1番から)理由
8番へ追加[9, 17, 36, 60, 64, 65, 39, 8]左詰めの木の形を保つ。
8番と4番を交換[9, 17, 36, 8, 64, 65, 39, 60]8<60なので親と交換。
4番と2番を交換[9, 8, 36, 17, 64, 65, 39, 60]8<17なので親と交換。
2番と1番を交換[8, 9, 36, 17, 64, 65, 39, 60]8<9。根へ到達して終了。

8の位置は8→4→2→1と移ります。毎回親へ1段上がり、木の高さは要素数nに対してO(log n)なので、挿入1回の最悪計算量もO(log n)です。 配列全体を並べ直す処理ではありません。兄弟どうしや異なる枝の値は大小順に並んでいなくても構いません。

さらに16, 39を順に挿入した最終結果は、要素数を含めてdata = [10, 8, 9, 36, 16, 39, 65, 39, 60, 17, 64]です。 最初の10は木の節点ではなく、data[0]の要素数です。復習では最終配列だけを覚えず、各交換で親子の条件がどう回復するかを説明してください。

2025年度第1問の解説では、空欄、削除処理、置換処理まで確認できます。

2020〜2025年度の過去問テーマ

以下は院試hubの解答・解説に収録した6年度・42大問の内容です。年度は入学年度で、実際の試験実施年とは異なります。新形式では上の8分野との対応を確認して演習してください。

年度中心テーマ準備に加えること
2025二分ヒープ、パイプライン、グラフ彩色と削除・縮約、DFA/PDA、HTTPとTCP、フィボナッチ専用ハードウェア、理想低域通過フィルタ。2027年度までの形式で総合演習に使う。実装寄り、計算機構成、形式言語、通信、ハードウェア、信号処理が横断的に出る。
2024挿入ソート、メモリ管理、グラフ同型、CYK、CSMA/CSMA-CD、LCラダーとカルノー図、複素積分と伝送路。表や状態遷移を丁寧に作る年度。ページ置換、同型判定、文法変換、隠れ端末問題の説明を答案化する。
2023ハッシュ探索、仮想記憶、隣接行列と歩道、PDAと文法、TCP輻輳制御、CMOS、平均フィルタ。計算手順の説明が重い。dirty bit、連結性、文法の曖昧性、輻輳回避の鋸歯状モデルを言葉で残す。
2022整列、セマフォ、関係とグラフ、CFG/PDA、距離ベクトルと符号、相互インダクタンス、ラプラス変換とz変換。基礎を固める年度。排他制御、あいまい性、距離ベクトル、過渡応答、伝達関数の初手を確認する。
2021キュー、HDD/ファイルシステム、床関数の漸化式、文脈自由文法、EthernetとBSC、RL回路とカウンタ、Laplace変換と畳み込み。データ構造・OS・ネットワークの語句を計算へつなぐ年度。定義だけでなく、待ち時間や衝突条件を式で書く。
2020整列とヒープ、数の表現、論理式と冠頭標準形、PDA/DFA、交互ビット方式、非反転増幅器とRC発振、フーリエ級数。整列・ヒープ・数の表現など、基本操作を説明できるか確認する。

時間を計る演習と、解説の収録範囲

2027年度までの旧形式を練習するなら、必須2問と選択2問を決めて180分で解きます。 例えば問題確認10分、必須各40分、選択各40分、見直し10分で合計180分です。 これは練習用の配分例で、公式の配点を表すものではありません。初回に記録した所要時間に合わせて配分を調整します。

2028年度以降は150分・3問全必須です。新形式の問題構成が分からない段階で、旧問題の任意の3問をそのまま模擬試験とみなすことはできません。 今は分野ごとに解答時間を記録し、未習の数学・情報理論を補います。新形式の問題や追加案内が公開されたら、それに合わせて150分の演習を組みます。

大学の公式過去問ページには2026年度の情報工学問題と出題意図もあります。 院試hubの解答・解説は2020〜2025年度の6年度で、2026年度の解説は収録していません。 購入前に収録年度・見本・価格を確認できます。

途中式と最終答まで読める解説

問題本文は含みません。公式の問題冊子と併用してください。

専門科目(情報工学)の収録解説の分野(2020〜2025年度・42項目)

院試hubの収録解説6実施回・42項目の見出しを分野別に数えたものです。設問を分割した項目や、公開資料の制約を説明する項目を含むため、公式問題の大問数や完成答案数とは一致しません。が16項目(全体の38%)で最多。・情報・数学・電磁気学・回路は6実施回すべてに出ています。

分野項目数全項目に占める割合直近の連続出題最後に出た回
1638%6回連続2025年度
情報1331%6回連続2025年度
数学614%6回連続2025年度
電磁気学・回路614%6回連続2025年度

このほか1項目だけ収録した分野は 微分積分・解析 です。

収録年度と解説項目数

阪大 専門科目(情報工学)の解答で立てた注意点(101件)

院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。

  • 2025年度 第3問 離散構造(グラフ彩色と削除・縮約)方針 — 「奇閉路の有無」と「最大クリーク」 / K_3,3 になる理由を AM-GM で / 削除・縮約公式の意味と汎用性 / 検算 — 小さい木で式を確かめる / 別解 — 直接数え上げで木の彩色数
  • 2025年度 第5問 ネットワーク(HTTP と TCP)方針 — 「層をまたぐ動作」を順序立てて言語化する / タイマ問題の場合分け — 「初回」と「定常」を分けて評価 / HTTP/TCP の関係を「持続」と「即時切断」で比較 / 検算 — タイマ条件を具体値で / 背景 — keep-alive と HOL ブロッキング
  • 2024年度 第3問 離散構造同型判定では不変量で候補を減らす / ラベル付きと非同型代表元の違い / 下界の意味
  • 2024年度 第4問 計算理論Chomsky標準形へ直すときの注意 / CYK表の読み方 / 正当性証明の核 / 節点数は終端葉も数える
  • 2024年度 第5問 ネットワークCSMA の要点 / CSMA/CD と無線の違い / 隠れ端末問題の答案で落としやすい点 / RTS/CTS の効き方 / 検算的な見方
  • 2023年度 第3問 離散構造行列の冪が歩道を数える理由 / 三角形判定の要点

情報32件

  • 2025年度 第1問 アルゴリズムとプログラミング(二分ヒープ)方針 — 二分ヒープのインバリアントを言葉と式で押さえる / なぜ 1-indexed か / 下方ヒープ化での子選択ロジック / 検算 — 最終ヒープの妥当性チェック / オーダの直感
  • 2025年度 第2問 計算機システムとシステムプログラム(パイプライン)方針 — 「クロック時間 × CPI」を分けて考える / なぜ 4n + 576/n の形になるか / ロードユースの直感 / 検算 — クロック数の数え方 / 別解 — AM-GM での (1-4)
  • 2025年度 第4問 計算理論(オートマトンと文脈自由文法)方針 — DFA は「必要十分な記憶」を最小化する / PDA 設計の鉄則 — スタックの「意味」を 1 行で書ける形に / 検算 — DFA の最小性 / 反復補題の使い方 / 背景 — CFL の閉包性質
  • 2024年度 第1問 アルゴリズムとプログラミング(挿入ソート)挿入ソートで見るべき場所 / 二分探索の終了位置
  • 2024年度 第2問 計算機システムとシステムプログラム(メモリ管理)オーバーレイは最大同時使用量を見る / Beladyの異常の判定
  • 2023年度 第1問 アルゴリズムとプログラミング開番地法の停止条件 / cuckoo hashing の見方

電磁気学・回路15件

  • 2025年度 第6問 電子回路と論理設計(フィボナッチ数列の専用ハードウェア)方針 — 「データパスの抽象化」と「制御回路の真理値表」を分けて考える / なぜ S_4 で s がドントケア / (1-3) のカルノー図解釈 / 検算 — シミュレーションで F_4 まで再現 / 背景 — 桁上げを出さない加算器の意味
  • 2024年度 第6問 電子回路と論理設計二端子対回路の符号規約 / 平均電力式の見通し / カルノー図のまとめ方 / NAND 実装での採点ポイント
  • 2023年度 第6問 電子回路と論理設計CMOS は双対性を見る / 交流回路は実効値フェーザで統一する
  • 2022年度 第6問 電子回路と論理設計相互インダクタンスはT型へ直す / 位相条件の読み方
  • 2021年度 第6問 電子回路と論理設計方針 — RL 過渡応答とバイナリカウンタ / 背景 — Karnaugh マップと最小化

数学14件

  • 2025年度 第7問 数学解析と信号処理(理想低域通過フィルタの設計)方針 — 「時間領域の理想 IR を窓で打ち切る」FIR 設計の基本パイプライン / 逆 DTFT を行うときの定数の追跡 / 検算 — 矩形窓のメインローブ幅とギブス現象 / 背景 — Kaiser 窓と仕様駆動設計
  • 2024年度 第7問 数学解析と信号処理正則関数の線積分 / コーシーの積分定理と留数定理の使い分け / 逆フィルタの安定性 / 振幅特性の読み方
  • 2023年度 第7問 数学解析と信号処理線形位相の見方 / 移動平均の零点
  • 2022年度 第7問 数学解析と信号処理部分分数分解の意味 / IIR と FIR の違い
  • 2021年度 第7問 数学解析と信号処理(Laplace 変換と畳み込み)方針 — 畳み込み定理と相関フィルタ / 背景 — システム同定とパワースペクトル密度

微分積分・解析2件

  • 2021年度 第3問 離散構造(床関数の漸化式)方針 — 床関数と整数解探索 / 背景 — Beatty 数列と床関数の漸化式

頻出論点と、同じ論点を出す他大学

院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。

論点この専攻での出題出題年度同じ論点を出す他大学全国の出題大学
伝達関数3問2024・2022・2021京都大学・九州大学・名古屋大学・東京大学・東北大学12大学
計算量理論3問2024・2022・2020東京大学・名古屋大学・九州工業大学・京都工芸繊維大学・静岡大学9大学
RC回路の過渡応答2問2022・2021京都大学・九州大学・東京大学・東京科学大学・早稲田大学12大学
正規表現・形式言語2問2025・2021京都大学・東京大学・東京科学大学・東北大学・早稲田大学10大学
留数定理1問2024東京大学・北海道大学・名古屋大学・筑波大学・大阪公立大学18大学
フーリエ変換1問2025京都大学・東京大学・名古屋工業大学・筑波大学・名古屋大学14大学
群論・環論1問2023神戸大学・九州工業大学・名古屋大学・東京科学大学・早稲田大学13大学
ラプラス変換1問2022北海道大学・東京大学・東北大学・東京科学大学・早稲田大学12大学
フーリエ級数1問2020京都大学・北海道大学・名古屋工業大学・東北大学・東京科学大学11大学
オペアンプ回路1問2020九州大学・東京科学大学・東京大学・北海道大学・京都大学8大学

阪大 公式の過去問の公開年度と公式解答例

公開されている年度
専攻・科目別に掲載(情報基礎数学は2005〜2026年度、情報数理・生物情報は2022〜2026年度など)
公式の解答例
解答例の掲載なし
英語の扱い
2027年4月一般は情報基礎数学のみ90分の独自英語。情報科学専攻は2024年7月以降のTOEIC公開スコア、提出困難ならTOEFL。IP・ITP不可。
院試hubが最後にリンクを確認した日
2026-09-26
ページの内容
科目別に問題PDFと令和8年度の出題意図を掲載。英語模擬問題・口頭試問例は情報基礎数学向け。情報工学は2028年4月入学以降150分・3問全必須へ変更。

よくある質問

阪大情報工学の院試は何問選択ですか。

2027年4月入学の一般選抜は180分で、アルゴリズムとプログラミング、計算機システムとシステムプログラムの2問が必須です。他の5科目から2問を選び、計4問を解きます。2028年4月入学以降は150分・3問全必須に変わります。

2028年度から情報工学の試験範囲はどう変わりますか。

微分積分、線形代数、確率・統計、情報理論、アルゴリズムとデータ構造、オートマトンと形式言語、計算機アーキテクチャ、論理回路が範囲です。旧形式の選択科目だけを準備する方法は使えません。8分野を3問にどう配分するかや配点は、変更告知に記載されていません。

過去問の解説は何年度を収録していますか。

院試hubの情報工学の解答・解説は2020〜2025年度の6年度です。大学公式サイトには2026年度の問題と出題意図もありますが、2026年度の解説はこの商品の収録範囲に含みません。新形式の準備では、旧問題を分野ごとの演習に使い、新範囲にある数学・情報理論も別に確認します。

公式過去問と併用する解答・解説PDFを、大阪大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。

大阪大学の解答PDF一覧で、大阪大学の研究科・専攻・科目をまとめて確認できます。

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