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阪大 理学研究科 数学 院試対策|6実施回42問で決めるA/Bの選び方
大阪大学大学院 理学研究科 数学専攻の2023年度第2次募集、2024/2025/2026年度第1次募集、2025/2026年度第2次募集の6実施回42問を解答TeXから分析。A問題とB問題の選び方、最初の10分、答案開始、失点パターン、参考書の戻り先を整理します。
最終更新: 2026-06-03
公式過去問PDFと併用する、院試hub(東大大学院出身者が運営する解答制作チーム)独自の解答・解説PDF。問題本文は含みません。
この記事では、大阪大学 理学研究科 数学専攻の2026年度第1次・第2次、2025年度第1次・第2次、2024年度第1次、2023年度第2次の6実施回42問を見直しました。ローカルではanswers/osaka-university/graduate-school-of-science/2026-first/mathematics/solutions/problem01.tex〜problem10.tex、2026-second/.../problem01.tex〜problem04.tex、2025-first/.../problem01.tex〜problem10.tex、2025-second/.../problem01.tex〜problem04.tex、2024-first/.../problem01.tex〜problem10.tex、2023-second/.../problem01.tex〜problem04.texを確認しています。
準備の結論は、第2次募集型の4分野で白紙を作らない答案を先に作り、第1次募集のB問題は得意分野だけを選択武器にすることです。2026年第1次のA問題は線形代数・解析・位相・複素関数の守備力を測る入口で、B問題は代数、幾何、ホモロジー、測度、ODEを選ぶ試験です。最初の10分でA問題を固められない受験生が、B問題を広く読みに行くと時間だけが消えます。
公式問題本文や公式図表は転載しません。ここでは、解答TeXの\Problem見出し、InshiHubPointの注意、source notes、制作進捗記録、2026年6月3日に確認した公式ページをもとに、受験生が「今日どの年度を解くか」「白紙の1行目に何を書くか」を決められる形に整理します。
この記事で確認した証拠
| 材料 | 確認範囲 | 記事での使い方 |
|---|---|---|
| ローカル解答TeX | 2026-first/problem01.tex〜problem10.tex、2026-second/problem01.tex〜problem04.tex、2025-first/problem01.tex〜problem10.tex、2025-second/problem01.tex〜problem04.tex、2024-first/problem01.tex〜problem10.tex、2023-second/problem01.tex〜problem04.tex。 | 各問題の見出し、解説で補った初手、典型ミス、答案に残すべき仮定を抽出する。 |
| 実施回 | 2026年度第1次10問、2026年度第2次4問、2025年度第1次10問、2025年度第2次4問、2024年度第1次10問、2023年度第2次4問。 | 第1次募集を本番型、第2次募集を守備力チェックとして分けて読む。 |
| 生成PDF QA | 2026年度第1次22ページ、第2次9ページ、2025年度第1次22ページ、第2次8ページ、2024年度第1次21ページ、2023年度第2次9ページ。 | 問題本文非掲載の独自解答として、どの分野にどれだけ説明量が必要かを見る。 |
| 公式情報 | 2026年6月3日に数学専攻の大学院入試情報ページ、理学研究科の大学院入試ページ、数学専攻の過去問PDF導線を確認。 | 過去問PDF、2027年度募集要項導線、英語外部試験、口頭試問などの最新確認先として扱う。 |
6実施回42問の地図
阪大数学は、第1次募集と第2次募集で見え方が変わります。第1次募集はA問題で基礎を固め、B問題で得意分野を選ぶ試験です。第2次募集は問題数が少ないぶん、線形代数・解析・位相・複素関数のどれかを大きく落とすと戻しにくい試験です。
| 実施回 | 解答制作で確認したテーマ | 対策上の読み方 |
|---|---|---|
| 2026年度 第1次募集 | A-1変分法の基本補題、A-2対称行列と交換子写像、A-3余可算位相、A-4留数計算。Bでは二次元線形群、中国剰余型同型、直交群の多様体構造、ホモロジー、可積分関数、線形常微分方程式。 | 直近の本番型。A問題で「定理の名前だけ」に逃げず、B問題では群・環・幾何・測度・ODEのうち2つ以上を選べるかを見る。 |
| 2026年度 第2次募集 | 線形代数、重積分・調和関数、位相、複素関数の4問。 | 守備力チェックに向く。標準4分野で白紙を作らないか、1問あたりの初手を短く書けるかを確認する。 |
| 2025年度 第1次募集 | Aでは連続関数のLnノルム極限、トレース零行列と共役作用、コンパクト性と固有写像、分枝対数とベータ積分。Bでは位数8の群、二次整数環、S3上の臨界点、射影空間型商、ODE、分布関数表示。 | 解析と代数の両方で説明力を測る年度。計算が見えても、極限交換、共役作用、剰余環、測度の条件を書かないと答案が薄くなる。 |
| 2025年度 第2次募集 | 多変数関数の極値、行列の固有値、連結性とコンパクト性、留数定理。 | 第2次募集の典型。線形代数と複素関数で点を作り、位相で定義を落とさない練習に使う。 |
| 2024年度 第1次募集 | Aでは一様収束と幾何級数、べき零線形写像、連続写像と位相的性質、二重極の留数と実積分。Bでは半直積群、Z[sqrt(-5)]、クライン瓶型商、ホモロジー、ガウス核、自律方程式。 | B問題のクセが強い年度。代数幾何っぽく見える問題も、実際には基本群・商・積分変換の定義を丁寧に書けるかが勝負になる。 |
| 2023年度 第2次募集 | 一変数関数の極限、射影と直和分解、距離空間、留数と広義積分。 | 2次募集の基準年度。短い4問で、解析、線形代数、位相、複素関数の基礎がどこまで答案化できるかを見る。 |
最初の10分でA/Bと2次募集を見分ける
阪大数学で危ないのは、問題名だけで「これは得意」と思い込むことです。線形代数でも交換子写像や共役作用に入ると核と像の数え方が要ります。位相でも、コンパクト性や連結性の定義をその場で書けないと、見た目より点になりません。
| 候補 | 選んでよいサイン | 最初に書くもの | 撤退条件 |
|---|---|---|---|
| 線形代数 | 固有値、核、像、対称行列、射影、交換子のどれを数えるか見える。 | 基底の取り方、線形写像の定義、核と像、次元公式。 | 固有値を出した後、固有空間や交換子写像の次元が言えない。 |
| 解析 | 極限、級数、重積分、調和関数、極値の入口が分かる。 | 評価したい量、使う収束定理、領域、境界条件。 | 極限交換や積分順序変更の仮定を説明できない。 |
| 位相 | 連結性、コンパクト性、距離空間、余可算位相の定義を書ける。 | 開集合、閉集合、分離、被覆、連続写像の定義。 | 「明らかに連結」「明らかにコンパクト」で止まりそう。 |
| 複素関数 | 極の位置、位数、積分路、留数計算の形が見える。 | 特異点、積分路、留数定理またはCauchy積分公式の適用条件。 | 分枝、極の位数、円周内外の判定で迷う。 |
| B問題の代数 | 有限群、剰余環、中国剰余、二次整数環、同型の候補が見える。 | 作用、準同型、核、イデアル、剰余環の表示。 | 同型を「そう見える」で済ませ、準同型性や全単射性を示せない。 |
| B問題の幾何・測度・ODE | 多様体、ホモロジー、可積分関数、境界値問題の型を説明できる。 | 局所座標、生成元、測度評価、基本解または変数変化公式。 | 図形の変形、可積分性、境界条件を答案にできない。 |
解答制作で見えた失点パターン
| 失点パターン | 出やすい問題 | 答案で防ぐ一文 |
|---|---|---|
| 核・像を数えず行列計算で終える | 2026年第1次A-2、2025年第1次A-2、2023年第2次第2問。 | 「いま調べる線形写像を定義し、核の条件から次元を数える」と書く。 |
| 位相の直感だけで押す | 2026年第1次A-3、2025年第2次第3問、2023年第2次第3問。 | 連結性は分離、コンパクト性は開被覆または閉集合条件へ戻す。 |
| 留数で極・分枝・符号を混同する | 2026年第1次A-4、2025年第1次A-4、2024年第1次A-4。 | 特異点、極の位数、積分路の内外、分枝切断を先に列挙する。 |
| B問題を見た目で選ぶ | 中国剰余型同型、二次整数環、ホモロジー、測度、ODE境界条件。 | 写像・核・生成元・測度評価・境界条件のうち、最初の3分で書けるものだけ選ぶ。 |
分野別に答案の初手を決める
線形代数
2026年第1次の対称行列と交換子写像、2026年第2次の線形代数、2025年第2次の固有値、2023年第2次の射影と直和分解を見ると、阪大数学の線形代数は「計算して終わり」ではありません。固有値を出した後に、核、像、階数、固有空間の次元、交換子写像の核を数えるところまで答案にします。
最初の1行は、対象を線形写像として定義することです。行列の成分計算に入る前に「どの空間からどの空間への写像か」「核を数えるのか像を数えるのか」を置くと、答案が急に安定します。
解析・微分積分
2026年第1次の変分法、2026年第2次の重積分・調和関数、2025年第1次のLnノルム極限、2024年第1次の一様収束と幾何級数は、式変形の前に使う定理の条件を書く必要があります。極限、微分、積分、総和を入れ替えるなら、優収束、一様収束、連続性、コンパクト性のどれで正当化するのかを決めてください。
多変数関数の極値は、内点の停留点だけでなく境界と制約条件を見ます。極値問題で一番怖い失点は「微分した点だけを調べて終わる」ことです。
位相・距離空間
2026年第1次の余可算位相、2026年第2次の位相、2025年第2次の連結性とコンパクト性、2023年第2次の距離空間は、定義を書ける受験生と、雰囲気で押す受験生の差が出ます。連結性なら分離を仮定する。コンパクト性なら開被覆か列コンパクト性のどちらで行くか決める。距離空間なら開球で近傍を作る。この初手を固定してください。
複素関数
留数計算は毎回のように得点源になります。ただし、2025年第1次の分枝対数とベータ積分、2024年第1次の二重極、2026年第2次の複素関数では、極の位置と位数、分枝の取り方、積分路の内外を雑に扱うと一気に崩れます。最初に特異点を列挙し、どの公式を使うかを宣言してください。
代数
第1次募集のB問題では、有限群、半直積、二次整数環、中国剰余型同型、剰余環が出ます。ここは「知っている定理を当てる」分野ではなく、準同型、核、像、イデアル、剰余環を地道に確認する分野です。中国剰余なら、まず写像を作り、核が積イデアルになる理由を書く。群作用なら、軌道と安定化群を分ける。これだけで答案の説得力が変わります。
幾何・ホモロジー・測度・ODE
B問題の後半は、得意なら差がつきます。直交群の多様体構造、球面と三角形や円の和空間のホモロジー、クライン瓶型商、ガウス核、可積分関数、線形常微分方程式の境界条件は、表面的には別分野ですが、共通して「最初のモデル化」が点になります。局所座標を取るのか、生成元を見るのか、測度評価にするのか、基本解を作るのか。ここが決まらないなら撤退してよいです。
参考書は章単位で戻る
阪大数学は、参考書を増やせば解ける試験ではありません。過去問でつまずいた瞬間に、どの章へ戻るかを決めておく方が効きます。
| 分野 | 戻る章・テーマ | 過去問で確認すること |
|---|---|---|
| 線形代数 | 齋藤正彦『線型代数入門』の固有値、線形写像、核と像、双対空間。演習書なら交換子写像を核で数える章へ戻る。 | 交換子写像や共役作用を、行列計算ではなく写像の核として処理できるか。 |
| 解析 | 杉浦光夫『解析入門I/II』の一様収束、優収束、重積分、変数変換、極値、調和関数。 | 極限と積分の交換、境界の確認、評価不等式を答案に残せるか。 |
| 複素関数 | Ahlforsまたは神保道夫『複素関数入門』のCauchy積分公式、留数定理、分枝、広義積分への応用。 | 極の位数、積分路、分枝切断を先に整理できるか。 |
| 位相 | 内田伏一『集合と位相』の距離空間、連結性、コンパクト性、商空間、余可算位相。 | 定理名ではなく、開集合・閉集合・被覆・分離で説明できるか。 |
| 代数 | 雪江明彦『代数学』または同等の代数演習の群作用、準同型定理、剰余環、中国剰余定理、二次整数環。 | 同型の候補を書いた後、核と全射性を確認しているか。 |
| 幾何・測度・ODE | 多様体の局所座標、微分形式、ホモロジー完全列、Lebesgue積分、線形ODEの基本解と境界条件。 | 得意分野として選ぶ前に、最初の定義と検算を3分で書けるか。 |
4週間で6実施回を時間付きで使う
| 週 | やること | 合格答案への基準 |
|---|---|---|
| 1週目 | 2026年第2次、2025年第2次、2023年第2次を各90分で解き、残り30分で初手だけ書き直す。 | 線形代数、解析、位相、複素関数の4分野で白紙を作らない。 |
| 2週目 | 2026年第1次のA問題4問を90分、B問題の全問分類を10分で行う。 | A問題で最低点を作り、B問題で2問以上「初手が見える」状態にする。 |
| 3週目 | 2025年第1次、2024年第1次のB問題を分野別に45分単位で解き直す。 | 代数、幾何、測度、ODEのうち、捨てる分野と戦う分野を決める。 |
| 4週目 | 6実施回から1問ずつ選び、10分で答案の最初の5行、50分で本解答、10分で自己採点を回す。 | 定義、仮定、適用する定理、撤退条件を短く書ける。 |
自己採点チェックリスト
- 線形代数で、核・像・階数・固有空間のどれを見ているか明記したか。
- 解析で、極限交換・積分順序変更・級数評価の根拠を書いたか。
- 位相で、連結性・コンパクト性・連続性を定義に戻して説明したか。
- 複素関数で、特異点、極の位数、積分路の内外を先に整理したか。
- 代数で、準同型性、核、全射性、イデアルの条件を確認したか。
- B問題で、途中撤退する判断を答案練習中に決めていたか。
- 解答パックを見る前に、完答候補・部分点候補・撤退候補を自分で分類したか。
後回しにしてよいこと
最初からホモロジー、多様体、測度論、ODE境界値問題を全部深掘りする必要はありません。第1次募集のB問題で選択肢を増やすには強い武器になりますが、A問題と第2次募集型の4分野が崩れている状態で手を広げると、勉強時間だけが溶けます。まず線形代数、解析、位相、複素関数で「答案の型」を作り、その後にB問題の武器を増やしてください。
公式情報の確認先
2026年6月3日に公式情報を確認しました。数学専攻公式の大学院入試情報ページでは、博士前期課程の募集案内、2次募集、2026年度の第1次募集数学問題A/Bと第2次募集数学問題PDFを含む過去問アーカイブが案内されています。理学研究科の大学院入試ページでは、2027年度学生募集要項、英語検定試験、口頭試問などの最新確認先が案内されています。
InshiHubの解答パックの使い方
まず公式PDFを開き、問題本文だけを見て自分の答案を作ってください。第1次募集ではA問題を先に解き、B問題は「解く」「保留」「捨てる」に分けます。第2次募集では4問を通して、どの分野で時間を使いすぎるかを記録します。その後で阪大 理学研究科 数学専攻の院試 過去問 解答PDFと照合してください。
解答パックで見るべきなのは、最終答だけではありません。線形代数の核と像、解析の評価、位相の定義、複素関数の留数、代数の同型、幾何の生成元、ODEの境界条件を、どの順番で答案に残しているかを見てください。院試の数学は、分かっていることを採点者に伝える試験です。頭の中で正しいだけでは、紙面では点になりません。
阪大 院試 の他専攻ガイド
阪大 大学院 理学研究科 数学専攻は、物理学専攻、情報科学研究科の情報基礎数学・情報数理学と隣接した出題分野です。数学で身につけた「定義の宣言→反例構成」は、物理学の場の理論、情報科学の確率論・線形代数でも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、阪大 院試 数学・情報系全体の出題傾向が見えます。
この大学・研究科の解答パック
上記の出題範囲をカバーするオリジナル解答・解説PDFを年度別に整備しています。
対応する解答パックを見る大阪大学 阪大 数学 院試 — 出題範囲・倍率・日程・面接・研究計画書
筆記対策と並行して、大阪大学 院試の倍率・日程・配点・出題範囲・面接対策・研究計画書・英語スコア要件・準備のタイムラインを確認できます。
よくある質問
- この記事は阪大数学専攻の募集要項まとめですか。
- いいえ。InshiHubで作成した2026年度第1次problem01.tex〜problem10.tex、2026年度第2次problem01.tex〜problem04.tex、2025年度第1次・第2次、2024年度第1次、2023年度第2次の計42本を見直し、過去問演習の順序と答案の書き方を整理した記事です。日程や出願条件は必ず公式ページで確認してください。
- 第1次募集と第2次募集はどう使い分ければよいですか。
- 第1次募集はA問題4問とB問題6問の合計10問構成が中心で、基礎4分野を守りながら専門寄りのB問題を選ぶ練習に向きます。第2次募集は4問構成で、線形代数・解析・位相・複素関数を短時間で落とさない守備力の確認に向きます。
- 阪大数学で最初に固めるべき分野は何ですか。
- 線形代数、微分積分、位相、複素関数です。第2次募集ではこの4系統がそのまま点の土台になり、第1次募集でもA問題側の得点源になります。B問題を選ぶ前に、A問題で沈まない状態を作るのが先です。
- B問題はどの分野を選ぶべきですか。
- 群・環・体、微分幾何/多様体、ホモロジー、測度・常微分方程式のうち、定義と最初の方針を3分以内に書けるものを選びます。見たことがあるだけの位相幾何や測度論に突っ込むより、線形代数や複素関数で確実に点を作る方が合格答案に近いです。
- 参考書は何を使えばよいですか。
- 書名を増やすより章単位で戻ります。線形代数は固有値・核と像・双対空間、解析は一様収束・重積分・極値、複素関数は留数と分枝、位相は連結性・コンパクト性、代数は準同型定理・剰余環・中国剰余、幾何は多様体・ホモロジー・測度・ODE境界条件を答案に戻してください。
- InshiHubの解答パックはどう使うべきですか。
- 公式PDFを先に解き、自分の答案を残してから解答パックで照合してください。最終答だけでなく、線形代数の核と像、解析の評価、位相の定義、留数の極、代数の同型、ホモロジーの生成元、常微分方程式の境界条件まで、答案の順番を直すために使うのが実戦的です。