I ベクトル計算と固有値
列ベクトルを並べた行列を
A=(v1,v2,v3)=4−10−13−10−14
とおく。
外積は成分を直接計算して
v1×v2=ex4−1ey−13ez0−1=(−1)(−1)−0⋅3−{4(−1)−0(−1)}4⋅3−(−1)(−1)=1411.
スカラー三重積は、3本のベクトルを列にもつ行列の行列式であるから
v1⋅(v2×v3)=detA=4(3⋅4−1)−4=40.
固有値は
det(A−λI)=4−λ−10−13−λ−10−14−λ=(4−λ){(3−λ)(4−λ)−2}
より
λ1=5,λ2=4,λ3=2
である。対応する固有ベクトルを大きさ1に規格化すると、符号の取り方を除いて
e1=311−11,e2=21−101,e3=61121.
II 連立微分方程式
u(t)=u1(t)u2(t)u3(t)
を用いると、連立方程式は
dt2d2u=−Au
である。
X=u1−u3
とおくと
X′′=u1′′−u3′′=(−4u1+u2)−(u2−4u3)=−4(u1−u3)=−4X.
初期条件は X(0)=2, X′(0)=0 なので
X(t)=2cos2t.
同様に
Y=u1−u2+u3
とおくと
Y′′=u1′′−u2′′+u3′′=(−4u1+u2)−(u1−3u2+u3)+(u2−4u3)=−5(u1−u2+u3)=−5Y.
初期条件は Y(0)=0, Y′(0)=−1 であるから
Y(t)=−51sin(5t).
全成分は、固有ベクトル方向に初期条件を展開して求める。初期値は
u(0)=10−1=−2e2,
u′(0)=010=−31e1+32e3.
固有値 λ の方向の座標 q(t) は
q′′=−λq
を満たす。したがって
u(t)=−2cos(2t)e2−151sin(5t)e1+31sin(2t)e3.
成分に戻すと
u1(t)u2(t)u3(t)=cos2t−351sin(5t)+321sin(2t),=351sin(5t)+322sin(2t),=−cos2t−351sin(5t)+321sin(2t).
III 複素フーリエ解析
オイラーの公式から
eit=cost+isint,e−it=cost−isint
であるため
cost=2eit+e−it.
ω>0 とする。整数 m,n に対して
∫02π/ωeimωte−inωtdt=∫02π/ωei(m−n)ωtdt=⎩⎨⎧ω2π,0,m=n,m=n.
f(t)=n=−∞∑∞cneinωt
とおき、両辺に e−imωt を掛けて1周期積分すると
∫02π/ωf(t)e−imωtdt=ω2πcm.
よって
cm=2πω∫02π/ωf(t)e−imωtdt.
f1(t)=∣sin2t∣ の1周期は [0,π/2] であり、基本角周波数は 4 である。
この区間では f1(t)=sin2t なので
cn=π2∫0π/2sin2te−i4ntdt.
n=0 では
c0=π2∫0π/2sin2tdt=π2.
n=0 でも同じ計算式から
∫0π/2sin2te−i4ntdt=21∫0πsinxe−i2nxdx=21∫0πsinxcos2nxdx=1−4n21
となる。したがって
cn=−π(4n2−1)2(n=±1,±2,…)
であり、
f1(t)=π2−π2n=−∞n=0∑∞4n2−1ei4nt
と書ける。
最後に、変換変数を Ω と書いて
F2(Ω)=∫−∞∞f2(t)e−iΩtdt
と定義する。階段関数により積分範囲は t≥0 だけになり、
F2(Ω)=∫0∞e−tcoste−iΩtdt=21∫0∞e−{1+i(Ω−1)}tdt+21∫0∞e−{1+i(Ω+1)}tdt=21{1+i(Ω−1)1+1+i(Ω+1)1}.
最終答
v1×v2=(1,4,11)T,v1⋅(v2×v3)=40.
(λ1,λ2,λ3)=(5,4,2),e1=3(1,−1,1)T,e2=2(−1,0,1)T,e3=6(1,2,1)T.
X(t)=2cos2t,Y(t)=−51sin(5t).
u1(t)u2(t)u3(t)=cos2t−351sin(5t)+321sin(2t),=351sin(5t)+322sin(2t),=−cos2t−351sin(5t)+321sin(2t).
cost=2eit+e−it,∫02π/ωei(m−n)ωtdt={2π/ω,0,m=n,m=n,
cm=2πω∫02π/ωf(t)e−imωtdt,c0=π2,cn=−π(4n2−1)2 (n=0),
F2(Ω)=21[1+i(Ω−1)1+1+i(Ω+1)1].