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東京科学大学 院試 過去問 解答例

東京科学大 工学院 情報通信系 情報通信 2025年度 院試 解答例・解説

東京科学大学 工学院 情報通信系 情報通信 2025年度の院試 過去問について、設問ごとの解法方針と確認点を解説。全3問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。

最終更新:

設問ごとの解法方針と確認点を公開しています。

続きの途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。

1 — 極限・二重積分・数列の収束

極限が存在しないことの示し方

二変数極限では,一つの経路で値が出るだけでは不十分である。存在しないことを示すには,原点へ近づく二つの経路で異なる値に近づくことを示せばよい。今回の関数は x2x^2y2y^2 の対称性が強いため,座標軸上を調べるのが最短である。

変数変換の狙い

領域が x+yx+yxyx-y で与えられているので,その二つをそのまま新変数にする。被積分関数も xyx-yx+yx+y の積の形になっており,変数変換後は長方形上の積分に分離する。Jacobian の 12\frac12 を落とすと値が半分ずれるため,ここが採点上の注意点である。

収束証明で書くべきこと

数列の和の収束は三角不等式だけで処理できる。ただし,二つの数列の収束に対して別々に得られる番号 N1,N2N_1,N_2 を,一つの NN にまとめる手順を書く必要がある。ここを書かない答案は,定義に基づく証明として不完全に見える。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

2 — 対称行列と二次曲面

跡と直交性を使う

対称行列の問題では,すべてを行列式から解こうとすると計算が重くなる。既に二つの固有値が与えられているので,残りの固有値は跡から直ちに出る。また,相異なる固有値の固有ベクトルが直交することを使えば,残りの固有ベクトルは外積で求まる。

二次曲面の読み替え

pTAp=1p^TAp=1 は,対角化した座標では 3r12+2r22+r32=1 3r_1^2+2r_2^2+r_3^2=1 である。したがって単位球ではなく楕円体であり,固有値が大きい方向ほど半径が短い。固有値と半径の関係は 半径=1/λ\text{半径}=1/\sqrt{\lambda} と覚えるとよい。

回転角の確認

3次元の回転行列では,回転軸方向に固有値 11 が一つあり,残り二つの固有値が回転角を表す。そのため跡は 1+2cosθ1+2\cos\theta になる。今回のように cosθ\cos\theta だけを問われている場合,軸の向きに依存する符号の議論は不要である。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

3 — 情報通信分野の論述

論述答案の骨格

この種の論述では,話題の広さよりも構造が重要である。課題,重要性,技術的解決,理論的根拠,限界,将来影響の順に書くと,採点者が論理を追いやすい。単なる感想ではなく,通信容量,SNR,符号化,MIMOなどの専門語を,役割が分かる形で使うことが必要である。

図表を使う場合

答案用紙で図を使うなら,「端末,基地局,チャネル状態,制御部」の関係を簡単なブロック図にするとよい。ただし,図だけでは説明にならない。本文で,どの技術がどの制約を緩和するのかを明確に書く必要がある。

過度な一般論を避ける

「AIが重要」「高速通信が必要」といった一般論だけでは,情報通信系の答案として弱い。数式や具体的な制御対象を一つ入れると,専門性が出る。今回なら C=Blog2(1+SNR)C=B\log_2(1+\mathrm{SNR}) を用いて,帯域とSNRが速度上限に関係することを説明している点が有効である。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

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