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神戸大学経済学研究科の院試過去問・統計学|6回分の傾向と解き方
神戸大学経済学研究科の統計学を2024〜2026年度Ⅰ期・Ⅱ期の6回分で分析。毎回3問を解き、第3問は計量経済学で80点です。確率・推定と検定・回帰の頻出論点、失点しやすい設問、無料で読める各回第1問の解答、試験形式と英語の扱いを案内します。
最終更新: 2026/10/28
神戸大学大学院経済学研究科(博士課程前期課程)の一般入試で、専門科目に統計学を選ぶ人に向けて、2024〜2026年度のⅠ期・Ⅱ期、計6回の過去問を分析しました。6回とも第1問〜第3問の3問すべてに答える形式で、配点は第1問60点、第2問60点、第3問80点の計200点です。第1問は主に確率、第2問は推定と検定、第3問は回帰分析を中心とする計量経済学から出ています。
問題冊子は研究科の博士課程前期課程の入試ページで年度・期ごとに公開されていますが、解答例はありません。院試Hubは6回それぞれの第1問の解答と解説を無料で公開し、全18問の解答を解説PDFにまとめています。この記事では、2027年4月入学の要項で確認した試験形式、年度別の出題、失点しやすい設問、練習の進め方を順に説明します。
統計学は出願時に選ぶ1科目。筆記は90分・200点
2027年4月入学・一般入試Ⅰ期の募集要項(8〜9ページ)で確認した条件です。この回の筆記は2026年8月17日に実施済みです。次回の日程と条件は、新しい要項が出てから確認してください。
| 項目 | 2027年4月入学Ⅰ期の要項 |
|---|---|
| 専門科目 | 経済理論・経済史・統計学から出願時に1科目を選ぶ。出願後の変更はできない。 |
| 筆記試験 | 200点。2026年8月17日10時30分〜12時00分(90分)。出題は日本語と英語、解答は日本語か英語。 |
| 机上に置けるもの | 黒鉛筆、消しゴム、小型鉛筆削り(電動不可)、時計(計時機能のみ)。統計学は研究科が貸与する電卓(電卓機能のみ)も使える。 |
| 外国語 | スコアシートの提出で100点。日本語が母語の受験者は英語スコアが必須(TOEIC・TOEFL iBT・IELTS。TOEIC-IPとTOEFL-ITPは不可)。2024年8月1日以降の受験分だけ受理。 |
| 口述試験 | 筆記と同じ日の13時から。所定様式2枚の研究計画書などを中心に、原則日本語。 |
| 募集人員 | 経済学専攻総合コース68名(前期課程経済学専攻の各選抜すべてを含む人数)。 |
外国語は学内で筆記試験を行わず、出願時に提出したスコアで評価されます。出願期間が過ぎてからのスコア提出は認められないため、英語の試験は出願前に受けておく必要があります。提出できる試験と区分は要項6ページの表にあります。合否は外国語・筆記・口述の成績と、出身大学での学業成績を総合して判定されます。
Ⅱ期(2月入試)も、2026年4月入学Ⅱ期の要項では同じ3科目から出願時に1科目を選ぶ方式で、筆記は2026年2月1日の10時30分〜12時00分でした。研究科の募集要項の配布ページには、2026年10月28日時点で2027年4月入学のⅡ期の要項は載っていません。Ⅰ期・Ⅱ期の倍率は神戸大学大学院の倍率と外部受験にまとめています。
過去6回の冊子の注意書きと分布表
統計学の冊子の注意書きは6回とも同じです。3問すべてに日本語か英語で答え、問題ごとに別の解答用紙を使います。電卓は研究科が貸与するものだけが使え、統計分布表は冊子の末尾に付いています。各問は日本語版と英語版の両方が載っています。
付いている分布表の種類は回によって違います。正規分布表だけの回は2024年度Ⅱ期と2026年度Ⅱ期です。2026年度Ⅰ期は正規分布表とt分布表、2024年度Ⅰ期と2025年度Ⅰ期は正規・t・カイ2乗分布表で、2025年度Ⅱ期はこの3つにF分布表(上側1%点)が加わりました。2025年度Ⅱ期の第3問がF検定だったように、付いている表はその回で使う分布の手がかりになります。ただし2025年度Ⅰ期と2026年度Ⅰ期には、t分布表が付いていてもt分布を使う設問はありませんでした。
2024〜2026年度の6回18問
年度は入学年度です。たとえば2026年度Ⅱ期は2026年2月1日に行われた回で、2026年度Ⅰ期の冊子の冒頭には「令和8(7)年度」とあります。各回の3問の内容は次のとおりです。
| 年度・期 | 第1問(60点) | 第2問(60点) | 第3問(80点) |
|---|---|---|---|
| 2026年度Ⅱ期 | 条件付き密度から同時密度を作り、Yの周辺密度・分布関数・中央値を求める | 幾何分布の平均と分散、最尤推定量、大標本での平均の両側検定 | 単回帰の傾きの推定量がガウス=マルコフ定理を満たすことを4段階で示す |
| 2026年度Ⅰ期 | 同時密度からの周辺密度、条件付き密度と独立性、周辺分布関数 | 標本平均と偏差の共分散、平均二乗誤差を最小にする分散推定量、σ²既知の両側検定 | 端の2点・4点で作る傾きの推定量の不偏性と分散、数値例での分散比較 |
| 2025年度Ⅱ期 | 条件付き確率から作る2×2の同時分布、共分散、差の平均と分散 | 三角分布の分布関数・中央値・平均と分散、標本1個の検定の棄却限界値と検定力 | コブ=ダグラス型の対数線形回帰、規模に関して収穫一定かのF検定 |
| 2025年度Ⅰ期 | ベルヌーイ分布の平均と分散、二項確率、母比率の両側検定 | 正規分布の確率計算、|X−μ|の密度、母分散の90%信頼区間 | 原点を通る回帰の最小二乗推定量と、比の平均による推定量の比較 |
| 2024年度Ⅱ期 | サイコロを2回投げた和と差の期待値・共分散・独立性 | 分散1の正規母集団の片側検定、95%信頼区間、必要な標本サイズ | 対数線形の重回帰:係数の解釈、決定係数の限界、正規方程式、完全な多重共線性 |
| 2024年度Ⅰ期 | 2×2の同時確率表から条件付き確率、周辺分布、独立になる条件 | 正規分布の確率、カイ2乗分布とt分布の分位点、検定力 | 定数項を落とした回帰と不要な定数項を入れた回帰のバイアスの比較 |
第1問は2変量の分布、第3問は回帰係数の推定量
第1問(60点):同時分布から周辺分布・条件付き分布・独立性
6回のうち5回が2変量の分布の問題です。離散型は2024年度Ⅰ期の2×2の同時確率表、2024年度Ⅱ期のサイコロ2回の和と差、2025年度Ⅱ期の条件付き確率から作る2×2の表です。連続型は2026年度Ⅰ期とⅡ期の同時密度で、Ⅱ期は条件付き密度から同時密度を組み立てる順序でした。問われる内容は、周辺分布、条件付き分布、分布関数、平均・分散・共分散、独立性の判定、中央値です。2025年度Ⅰ期だけは、ベルヌーイ分布から二項確率と母比率の両側検定まで扱いました。
どの回も、最初に同時確率の表を作るか、同時密度が正になる範囲を不等式で書けば、残りの小問はそこからの計算になります。2026年度Ⅱ期はこの範囲が三角形で、その不等式を周辺密度の積分範囲と中央値の解の選択まで使い続けます。
独立性の設問では、無相関との違いを答案の中で区別する必要があります。2024年度Ⅱ期第1問の和と差は共分散が0でも独立になりません。一方、2026年度Ⅰ期第2問(1)の2つの観測値の平均と、平均からの偏差は、正規母集団なので無相関から独立まで言えます。2つを並べて、同時正規分布という条件がどこで効くかを確認しておきます。
第2問(60点):推定と検定を定義から組み立てる
正規母集団の推定・検定が4回(2024年度Ⅰ期・Ⅱ期、2025年度Ⅰ期、2026年度Ⅰ期)、正規分布以外を扱う回が2回(2025年度Ⅱ期の三角分布、2026年度Ⅱ期の幾何分布)です。検定では、棄却域、p値、検定力のどれを求めるかが回ごとに変わります。検定力は2024年度Ⅰ期と2025年度Ⅱ期、p値にあたる確率は2026年度Ⅰ期に出ました。2024年度Ⅱ期は片側検定の棄却域に続けて、信頼区間の下限が正になる標本サイズを求めています。
2024年度Ⅰ期は標準正規変数からカイ2乗分布とt分布を組み立て、2026年度Ⅰ期は平均二乗誤差を最小にする分散の推定量を求めるなど、公式の当てはめだけでは書けない小問がほとんどの回にあります。2026年度Ⅱ期の最尤推定量、2025年度Ⅱ期の標本1個の検定のように、推定法や検定の設定も回ごとに異なります。
丸め方の指示も読み落とさないようにします。2025年度Ⅰ期と2026年度Ⅰ期の第2問は小数第2位まで求めるよう指示し、2025年度Ⅱ期の第3問はF値の小数点2桁目を切り下げるよう指示していました。
第3問(80点):回帰係数の推定量の導出、不偏性、分散
6回とも線形回帰モデルの係数の推定量を扱い、2026年度Ⅰ期以外の5回は最小二乗推定量そのものが題材です。推定量を導き、真のモデルを代入して期待値(不偏性)や分散を調べる流れが、2024年度Ⅰ期、2025年度Ⅰ期、2026年度Ⅰ期・Ⅱ期に共通しています。2025年度Ⅰ期と2026年度Ⅰ期は、最小二乗法以外の簡便な推定量を作り、その分散を比べる構成でした。2026年度Ⅱ期はこの比較を一般の線形不偏推定量に広げ、ガウス=マルコフ定理を示します。2024年度Ⅰ期は、定数項を落とした場合と不要な定数項を入れた場合のバイアスを比べています。
2024年度Ⅱ期と2025年度Ⅱ期は対数線形モデルで、係数を弾力性として説明する小問から始まります。2024年度Ⅱ期は重回帰の正規方程式と完全な多重共線性、2025年度Ⅱ期は規模に関して収穫一定かを調べる線形制約のF検定でした。F検定では、制約付き回帰と制約なしの回帰の残差平方和から次の統計量を作ります。
qは制約の数、kは制約なしのモデルの係数の数です。2025年度Ⅱ期は、この手続きを「制約付き回帰モデル」「無制約回帰モデル」の語を使って説明する小問だけで30点ありました。2024年度Ⅱ期の決定係数の弱点と代わりの尺度を述べる小問(10点)も含め、第3問は文字式の導出と説明が中心です。数値を使うのは2025年度Ⅱ期のF値と2026年度Ⅰ期の分散比較くらいです。
Ⅰ期とⅡ期で違った点
3回ずつの比較ですが、Ⅰ期とⅡ期では範囲の出方に違いがありました。第2問は、Ⅰ期の3回がすべて正規母集団で、Ⅱ期は2025・2026年度が三角分布と幾何分布でした。第3問は、Ⅰ期の3回がいずれも説明変数1つの回帰(定数項の有無を含む)で推定量の期待値や分散を調べ、Ⅱ期は2024・2025年度が対数線形の重回帰、2026年度がガウス=マルコフ定理でした。次回の出題を保証する傾向ではないため、受ける期にかかわらず6回とも解いておきます。
90分で3問。配点どおりに割ると27分・27分・36分
90分を配点の比(60:60:80)で分けると、第1問と第2問が各27分、第3問が36分です。これは時間配分の目安で、採点の内訳を示すものではありません。開始直後に3問の小問数と末尾の分布表を見ておくと、どの設問に時間がかかりそうか見当がつきます。
各問の最初の一手は次のとおりです。
- 第1問:同時確率の表、または変数の動く範囲の不等式(例えば0<y<x<1)を答案の最初に書きます。周辺分布は表の行・列の和、またはその範囲に沿った積分で求めます。
- 第2問:使う統計量の分布を、名前と自由度まで書きます。検定は対立仮説の形から片側か両側かを決め、標準誤差を帰無仮説の下で計算するよう指示があるかを問題文で確かめてから表を引きます。
- 第3問:モデルの仮定(定数項の有無、説明変数が非確率か、誤差の平均・分散・無相関)を書き出します。推定量に真のモデルを代入して、真の係数と誤差項の重み付き和に分けると、期待値と分散を続けて計算できます。定式化を誤った2024年度Ⅰ期では、ここにバイアスの項が残ります。
電卓は貸与されますが、数値が手計算で扱える形になっている回が多くあります。2026年度Ⅱ期第2問の標準誤差は分数に直すと暗算で求まり、2024年度Ⅰ期第2問の標本平均の標準偏差は1になります。電卓の操作に頼る前に、式を整理してから数値を入れる手順を練習します。
失点しやすい設問と確認のしかた
院試Hubの解説で注意点として挙げた箇所から10件を選びました。設問番号は公式の冊子の番号です。
| 回・設問 | 起こりやすい誤り | 確認のしかた |
|---|---|---|
| 2024年度Ⅰ期 第2問(2) | 下側10%点を求めるのに、カイ2乗分布表の上側10%の列を引く。 | 不等号の向きから上側90%の列を選ぶ。自由度2なら分布関数が指数関数で書けるので検算できる。 |
| 2024年度Ⅰ期 第2問(4) | 問題に出てくる標本平均の観測値を検定力の計算に使う。 | 検定力は対立仮説が正しいときに棄却する確率で、観測値には依存しない。棄却域を先に決める。 |
| 2024年度Ⅱ期 第1問(4) | 共分散が0なので独立と答える。 | 同時確率が0になる組を1つ挙げて反例にする。和と差の偶奇が必ず一致することでも説明できる。 |
| 2024年度Ⅱ期 第2問(4) | 不等式を解いた値をそのまま標本サイズにし、境界を確かめない。 | 整数に切り上げた後、その値で条件を満たし、1つ小さい値では満たさないことを数値で確かめる。 |
| 2025年度Ⅰ期 第2問(4) | 母分散の信頼区間で、上限と下限に入るカイ2乗分布の点を逆にする。 | σ²について不等式を解き直す。区間が点推定値の右側に長く伸びることも確認する。 |
| 2025年度Ⅱ期 第1問(4) | 差の分散で、負の共分散の符号を誤って分散を小さく計算する。 | 共分散の値を代入した式を1行残す。X−Yの分布を直接作って平均と分散を検算できる。 |
| 2025年度Ⅱ期 第3問(2) | 「制約を課して推定する」とだけ書き、制約付きモデルの式を示さない。 | 制約を代入し、被説明変数と説明変数を変形した回帰式まで書く。この小問は30点ある。 |
| 2026年度Ⅰ期 第1問(2) | 同時密度が積に分かれることだけを独立の理由にする。 | 変数の動く範囲が長方形であることも書く。0<y<xのように範囲が依存し合う場合は独立にならない。 |
| 2026年度Ⅱ期 第2問(3) | 標本から推定したパラメータでσを計算する。 | 問題文の指定どおり、帰無仮説の下で(1)の分散を評価する。推定値を使うと検定統計量の値がずれる。 |
| 2026年度Ⅱ期 第3問(4) | 分散の交差項を理由なく0と置く。 | (3)で求めた不偏性の2条件を両方使い、交差項が0になることを式で示す。 |
2025年度Ⅰ期第2問(4)の母分散の区間推定は、統計量のカイ2乗分布から次の形を導き直すと、上下の取り違えに気づけます。χ²α(n−1)は自由度n−1のカイ2乗分布の上側α点で、信頼係数90%の区間では下限の分母に大きい方の点が入ります。
表のうち第1問の項目は、下の無料解答で式まで確認できます。第2問と第3問の項目は解説PDFに収録しています。
分野別の練習:確率、推定と検定、回帰
過去6回で問われた論点を、大問ごとに練習の方法と結びつけました。
| 分野 | 過去6回で問われた内容 | 練習のしかた |
|---|---|---|
| 確率 (第1問) | 同時確率表・同時密度からの周辺分布と条件付き分布、平均・分散・共分散、独立性、中央値。 | 離散型は表を作り、連続型は変数の動く範囲を図にしてから積分する。期待値は条件付き期待値を経由する計算でも確かめる。 |
| 推定と検定 (第2問) | 標本平均の分布、カイ2乗分布とt分布の構成、信頼区間、片側・両側検定、p値、検定力、最尤推定量、平均二乗誤差。 | 統計量ごとに分布と自由度を書く。同じ設定の問題で、棄却域による判定、p値による判定、検定力の計算を続けて解く。 |
| 計量経済学 (第3問) | 最小二乗推定量の導出、不偏性と分散、簡便な推定量との分散比較、ガウス=マルコフ定理、定数項の有無、正規方程式、多重共線性、決定係数、F検定。 | 和の記号のまま推定量を導き、真のモデルを代入する計算を、単回帰・原点を通る回帰・重回帰で繰り返す。 |
第1問と第2問の範囲は、東京大学教養学部統計学教室編『統計学入門』(東京大学出版会)の確率分布から推定・仮説検定までの章で一通り確認できます。第2問は計算の手順を覚えるより、なぜその分布になるかを書けるようにします。信頼区間・両側検定・p値の関係は、確率統計の対策記事で分散既知の正規母平均を例に説明しています。2024年度Ⅱ期と2026年度Ⅰ期の第2問は、この設定に近い検定です。
第3問には、単回帰と重回帰の最小二乗法、ガウス=マルコフ定理、線形制約のF検定を扱う学部向けの計量経済学の教科書を1冊使います。英語で読むならWooldridge『Introductory Econometrics』の単回帰・重回帰の章が範囲に当たります。教科書の結果を読むだけで終えず、過去問と同じように和の記号で導出を書き切る練習に時間を使います。
無料で読める第1問と、解説PDFの範囲
院試Hubでは、6回それぞれの第1問の解答と解説を年度別ページで無料公開しています。
- 2026年度Ⅱ期の第1問:条件付き密度から同時分布と中央値
- 2026年度Ⅰ期の第1問:同時密度と独立性の判定
- 2025年度Ⅱ期の第1問:離散2変量の共分散と差の分散
- 2025年度Ⅰ期の第1問:ベルヌーイ分布と母比率の検定
- 2024年度Ⅱ期の第1問:サイコロの和と差は独立か
- 2024年度Ⅰ期の第1問:同時確率表と独立性
第2問と第3問の解答は、統計学の解答・解説PDFに収録しています。6回分・18問で、各回80点の第3問(計量経済学)の導出も含みます。PDFには問題本文を載せていないため、研究科の公式ページで問題冊子を開き、並べて使います。
- 1回分を90分で、3問とも解きます。
- 第1問は無料の解答で答え合わせをします。
- 第2問と第3問はPDFと照合し、答えの数値に加えて、どの仮定や分布をどこで使ったかを比べます。
- 誤った論点を上の表の分野に戻して練習し、別の回を再び90分で解きます。
経済理論と統計学のどちらを選ぶか迷う場合は、経済理論の過去問ガイドで出題と配点を比べ、両方の科目で1回分を時間内に解いてから決めます。出願後は科目を変えられません。経済学研究科のほかの科目は神戸大学経済学研究科のページから探せます。
途中式と最終答まで読める解説
統計学の収録解説の分野(2024〜2026年度・18項目)
院試hubの収録解説6実施回・18項目の見出しを分野別に数えたものです。設問を分割した項目や、公開資料の制約を説明する項目を含むため、公式問題の大問数や完成答案数とは一致しません。確率・統計が12項目(全体の67%)で最多。確率・統計・統計・計量は6実施回すべてに出ています。
| 分野 | 項目数 | 全項目に占める割合 | 直近の連続出題 | 最後に出た回 |
|---|---|---|---|---|
| 確率・統計 | 12 | 67% | 6回連続 | 2026年度 第Ⅱ期 |
| 統計・計量 | 6 | 33% | 6回連続 | 2026年度 第Ⅱ期 |
収録年度と解説項目数
院試hubに収録した6実施回の一覧です。どの回も解説見出しは3項目です。
神戸大 統計学の解答で立てた注意点(88件)
院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。
確率・統計57件
- 2026年度 第Ⅰ期 第1問 同時密度から周辺密度・条件付き密度・独立性・分布関数台の形も確認する / 端点と単調性の確認 / 定義域の場合分けを省かない
- 2026年度 第Ⅱ期 第1問 条件付き密度から同時分布・周辺分布・中央値を求める密度の確認 / 三角形上の一様分布 / 台の書き方 / 2解のうち一方を落とす根拠 / 平均との比較 / 幾何的な確かめ方
- 2026年度 第Ⅰ期 第2問 標本平均と偏差の無相関性・平均自乗誤差を最小にする分散推定量・両側検定独立まで言えること / 3つの推定量の比較 / 正規性が必要な箇所 / p 値の意味 / 小数第2位まで
- 2026年度 第Ⅱ期 第2問 幾何分布の平均・分散,最尤推定量,大標本の両側検定分布の意味 / r=0 の場合 / 不変性で確かめる / σ を帰無仮説の下で評価する理由 / 結論の書き方 / 数値の検算
- 2025年度 第Ⅰ期 第1問 ベルヌーイ標本の平均・分散,二項確率,母比率の検定X^2=X を使う / 分散を帰無仮説の下で評価する / 結論の書き方
- 2025年度 第Ⅱ期 第1問 離散型2変量分布の周辺分布・共分散・差の分散同時確率の表を作る / 2値変数の分散の公式 / 符号の意味 / 相関係数 / 符号に注意 / 直接計算による検算
統計・計量31件
- 2026年度 第Ⅰ期 第3問 2点・4点を使う回帰係数の推定量の不偏性と分散比較差の分散で符号を間違えない / α が消える条件 / 一般形 / なぜ \hatβ_2 が有利になるか / 最小二乗推定量との比較
- 2026年度 第Ⅱ期 第3問 ガウス=マルコフ定理(最小二乗推定量が最良線形不偏推定量であること)この2式の役割 / 途中式を省かない / どの仮定をどこで使うか / 1/S_xx という形の意味 / 「任意の α,β について」が効く / 定理の名前を書く / 交差項が消えるところが山場 / 定理が使っていない仮定
- 2025年度 第Ⅰ期 第3問 原点を通る回帰の最小二乗推定量と比の平均による推定量定数項がある場合との違い / どちらの分散が小さいか / \tildeβ が劣る理由 / 数値例
- 2025年度 第Ⅱ期 第3問 対数線形の生産関数と規模に関する収穫一定の F 検定制約の課し方を式で示す / t 検定でも可能 / 分数のまま計算する / 自由度を明記する / 結論の書き方 / F 値が大きい理由 / 前提の確認
- 2024年度 第Ⅰ期 第3問 定式化の誤りが推定量のバイアスに与える影響バイアスの符号 / 欠落変数バイアスの一種 / 2つの誤りの非対称性 / 実務上の含意
- 2024年度 第Ⅱ期 第3問 重回帰の正規方程式・決定係数の限界・完全な多重共線性存在条件を書いておく / 「完全でない」多重共線性との区別 / 対処法
神戸大 公式の過去問の公開年度と公式解答例
- 公式の過去問ページ
- 経済学研究科 博士課程前期課程(一般選抜)
- 公開されている年度
- 2024〜2026年度のⅠ期・Ⅱ期(直近3年)
- 公式の解答例
- 解答例の掲載なし
- 英語の扱い
- TOEIC・TOEFL などの英語外部試験のスコア提出。学内での英語筆記試験はない。
- 院試hubが最後にリンクを確認した日
- 2026-10-28
- ページの内容
- Ⅰ期(夏に実施。2027年4月入学は2026年8月17日)とⅡ期(2月実施)の問題冊子を年度別に1つのPDFで公開(画像PDF)。科目は経済理論・統計学に加えて回によって経済史があり、2024Ⅱ期・2025Ⅰ期・2025Ⅱ期・2026Ⅰ期の冊子には経済史があるが、2024Ⅰ期と2026Ⅱ期にはない。各科目に日本語版と英語版が併載されており、問題は同一。解答例の公開はない。
よくある質問
神戸大学経済学研究科の統計学は何問を何分で解きますか。
2024〜2026年度のⅠ期・Ⅱ期、計6回の冊子では、第1問〜第3問の3問すべてに日本語か英語で答えます。配点は60点・60点・80点の計200点です。2027年4月入学Ⅰ期の筆記(専門科目)は10時30分〜12時00分の90分でした。
統計学の試験で電卓や分布表は使えますか。
持参した電卓は使えません。要項は、統計学の試験に限って研究科が貸与する電卓(電卓機能のみ)の使用を認めています。統計分布表は冊子に添付され、正規分布表だけの回から、t分布・カイ2乗分布・F分布の表まで付く回まであります。
経済理論と統計学は試験当日に選べますか。
選べません。2027年4月入学Ⅰ期と2026年4月入学Ⅱ期の要項はどちらも、経済理論・経済史・統計学から出願時に1科目を選び、出願後の変更を認めていません。迷う場合は、出願前に両科目の過去問を1回分ずつ時間を計って解き比べます。
神戸大学経済学研究科の過去問に解答はありますか。
研究科の公式ページは2024〜2026年度Ⅰ期・Ⅱ期の問題冊子を公開していますが、解答例は載せていません。院試Hubでは統計学の各回の第1問の解答を無料で公開し、6回18問の解答を解説PDFにまとめています。
第3問の計量経済学では何を準備すればよいですか。
6回とも線形回帰モデルの係数の推定量が題材で、2026年度Ⅰ期以外は最小二乗推定量そのものを扱います。推定量の導出、不偏性と分散、ガウス=マルコフ定理、定数項の有無による違い、多重共線性、線形制約のF検定が出ています。真のモデルを推定量に代入し、使った仮定を示しながら期待値と分散を求める練習が中心になります。
英語の筆記試験はありますか。
ありません。外国語は出願時のスコアシートで100点です。2027年4月入学Ⅰ期では、日本語が母語の受験者にTOEIC・TOEFL iBT・IELTSのいずれかの英語スコアが必須で、2024年8月1日以降に受けたものだけが受理されました。出願期間後の提出は認められません。
神戸大学の解答PDF
公式過去問と併用する解答・解説PDFを、神戸大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。
- 神戸大学 経済学研究科 経済理論の解答PDF(収録6実施回分)
- 神戸大学 経済学研究科 統計学の解答PDF(収録6実施回分)
- 神戸大学 経済学部 数学の解答PDF(収録3年分)
- 神戸大学 経済学部 経済学の解答PDF(収録3年分)
- 神戸大学 理学研究科 数学専攻 数学の解答PDF(収録6年分)
- 神戸大学 理学研究科 物理学専攻 物理の解答PDF(収録1年分)
神戸大学の解答PDF一覧で、神戸大学の研究科・専攻・科目をまとめて確認できます。