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神戸大 理学研究科 数学 院試 過去問対策|6年48問で見えた数学I/IIの型

神戸大学大学院 理学研究科 数学専攻の2021〜2026年度6年48問の解答制作メモから、数学Iの線形代数・群・解析・位相、数学IIの体の拡大・環・位相/ホモロジー・曲面論の出題傾向、最初に取る問題、答案で落としやすい条件を整理します。

最終更新: 2026-05-23

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公式過去問PDFと併用する、院試hub独自の解答・解説PDF。問題本文は含みません。

解答の入手方法を比較する

この記事は、神戸大学大学院 理学研究科 数学専攻の募集要項を要約するための記事ではありません。InshiHubで2021年度、2022年度、2023年度、2024年度、2025年度、2026年度の6年分、計48問の解答TeXを作ったときに見た、問題見出し、答案制作で条件を書き落としやすかった箇所、数学IIでどの系統を選ぶべきかを整理します。

公式過去問ページには、2020年度入試分から数学IIの出題傾向が変更された旨が明記されています。したがって、神戸大数学は「昔からの数学院試一般論」より、変更後の2021〜2026年度を固まりとして見る方が役に立ちます。InshiHubの解答パックも、この変更後6年の数学I・数学IIを対象にしています。

6年48問で見えた年度別テーマ

以下は問題本文の転載ではなく、InshiHubの解答ファイル見出しと解説制作時の観察から作った対策用の地図です。数学Iは4問の並びがかなり安定し、数学IIは代数、位相、曲面論のどれを選ぶかで答案の性格が変わります。

年度解答制作で確認したテーマ対策上の読み方
2026数学Iは固有値と対角化、整数行列と商群、重積分と近似評価、ハウスドルフ性とコンパクト性。数学IIは代数拡大とガロア閉包、UFDの判定、トーラスと貼り合わせ、曲面の曲率と弧長。変更後形式の典型がそろう年度。数学Iは計算と定義で点を作りやすいが、数学IIはGalois性、非UFDの反例、ホモトピー型、平均曲率の符号まで書けるかで差が出る。
2025数学Iは線形代数、群と剰余群、解析、集合と位相。数学IIは体の拡大、多項式環、基本群とホモロジー、曲面論。6年の中でもバランスがよい年度。線形代数と解析を先に取り、数学IIは双二次拡大、多項式環、ホモロジー、曲面のうち自分の得意な2系統を選ぶ練習に向く。
2024数学Iは線形代数、群と有限体、解析、位相空間。数学IIは体の拡大、多項式関数、曲面の位相、曲面論。有限体と多項式関数が入るため、代数の手触りがやや強い年度。位相ではコンパクト集合が閉になる理由など、定理名だけでなく仮定を書く必要がある。
2023数学Iは線形写像と固有分解、群準同型とグラフ部分群、多変数微分と積分、位相の基本性質。数学IIは体と分解体、素元と素イデアル、トーラスの基本群とホモロジー、基本形式と曲率線。「標準問題に見えて説明が要る」年度。群では正規性、位相では一点集合が閉になる理由、曲面では非対角成分を消す条件を答案に残す。
2022数学Iは二次形式と全射性、巡回群の判定、上限・数列・積分最大値、部分空間・連続全単射・コンパクト性。数学IIは4次拡大と巡回性、剰余環と整域性、回転図形とホモロジー、主曲率座標と平行曲面。抽象と計算の往復が多い年度。全射性、巡回性、コンパクト性、剰余環の整域判定は、定義を1行で済ませると答案が薄くなる。
2021数学Iは微分作用素と不変部分空間、共役類と有限群、積分と極値、写像とハウスドルフ空間。数学IIは多項式環の極大イデアル、三次方程式の分解体、曲面の曲率と平行曲面、座標軸を除いた空間。変更後形式の初期年度として、線形・群・解析・位相の基礎体力を見るのに使いやすい。曲面と空間の見取り図を描けるかも確認できる。

数学Iは4問を落とさず、数学IIは選ぶ

数学Iは、少なくとも2023〜2026年度の公式PDFでは「問題1から問題4の4問に解答せよ」という構成です。数学IIは、2026年度公式PDFでは問題A〜Gの7問から任意の2問を選ぶ形式です。InshiHubの本パックでは、各年度で数学I 4問と、数学IIの代数・環・位相/幾何系の収録4問を解答化しています。

分類典型サイン本番判断
最初に取る固有値・対角化、線形写像、商群、巡回群、重積分、極値、コンパクト性の標準証明数学Iで先に点を作る。計算量があっても、固有空間、最大公約数、極座標、開被覆などの入口が見えるなら迷わず進む。
準備していれば取る体の拡大、分解体、Galois性、UFD判定、剰余環、有限体、多項式関数標準例と反例を知っていれば強い。次数、既約性、正規性、商環による素イデアル判定を説明できるなら数学IIの選択候補にする。
強くないなら後回しトーラスの貼り合わせ、ホモロジー、基本群、曲面の基本形式、平均曲率、主曲率、平行曲面図形の見取り図、向き、符号、ホモトピー型が見えないと時間を吸われる。得意なら一気に差がつくが、曖昧なら数学Iを先に固める。

分野別に何を鍛えるか

線形代数

神戸大数学Iの線形代数は、固有値を出して終わりではありません。2026の対角化可能性とべき等式、2025のCayley-Hamilton型の処理、2024の直交対角化、2023の固有分解、2022の二次形式と全射性、2021の微分作用素と不変部分空間を見ると、固有空間の次元、像と核、最小多項式、反復の意味まで答案にする力が必要です。

特に重複固有値の扱いは落としやすいです。固有値が重なったら、代数的重複度だけで対角化を判断せず、行列の階数から固有空間の次元を確認してください。

群・整数・環

数学Iでは、商群、巡回群、準同型、有限群の共役類が繰り返し出ます。2026の整数行列と商群では、像が最大公約数で表されること、2025の剰余群では正規性、2023のグラフ部分群では準同型と部分群の関係、2022の巡回群判定では実数部分群の扱いがポイントになります。

数学IIの環では、UFD、剰余環、素イデアル、多項式環が出ます。非UFDを示すときは、単に非一意分解の等式を書くのでは足りません。現れる因子が既約で、同伴でないことまで書く必要があります。

解析

解析は、計算で取りやすい一方、極値判定や積分領域の確認を落とすと崩れます。2026の重積分と近似評価、2025の極値・対数積分・級数比較、2024の数列判定と積分領域、2023の多変数微分と積分、2022の上限・数列・積分最大値を見ると、微分して終わりではなく、境界、特異点、評価幅、比較対象まで書く必要があります。

位相空間

位相は毎年のように数学Iに入ります。ハウスドルフ性、コンパクト性、連続写像、直積位相、部分空間、連続全単射など、基本定義をその場で正確に書けるかが勝負です。2026のコンパクト集合と外点の分離、2025の全射性が必要な箇所、2024のコンパクト集合が閉になる理由、2023の一点集合が閉である理由は、定理名だけではなく仮定を明示する問題です。

体の拡大・Galois

数学IIの代数では、体の拡大、分解体、Galois性、有限体が安定して出ます。2026のガロア閉包、2025の双二次拡大、2024の体の拡大、2023の体と分解体、2022の4次拡大と巡回性、2021の三次方程式の分解体は、次数の掛け算だけでなく、既約性、実根/複素根、正規性、共通部分の確認が必要です。

位相幾何・曲面論

数学IIの位相/幾何は、得意なら最も差がつきます。トーラスの基本群とホモロジー、貼り合わせ、回転図形、座標軸を除いた空間、曲面の曲率、平行曲面、主曲率座標が並びます。図形をどう変形収縮するか、どの円板を貼るとどの生成元が消えるか、平均曲率の符号をどの法線で取ったかを答案に残してください。

参考書は章単位で戻る

分野使う本神戸大数学で重点的に見る箇所
線形代数齋藤正彦『線型代数入門』、佐武一郎『線型代数学』固有値、対角化、重複固有値、固有空間、二次形式、線形写像の像と核、最小多項式
解析杉浦光夫『解析入門I, II』、解析演習書多変数微分、極値、重積分、上限、数列、級数比較、テイラー評価、境界と特異点の処理
代数雪江明彦『代数学1〜3』、Atiyah-Macdonaldの入門章群準同型、剰余群、巡回群、体の拡大、分解体、Galois性、UFD、素イデアル、商環
位相内田伏一『集合と位相』、Munkresハウスドルフ性、コンパクト性、部分空間、直積位相、連続写像、閉集合、開被覆
幾何松本幸夫『多様体の基礎』、do Carmo、曲面論の演習書基本群、ホモロジー、貼り合わせ、トーラス、第一/第二基本形式、ガウス曲率、平均曲率、主曲率

答案で落としやすい条件

  • 数学Iを「選択問題」と思い込んで、4問全部の得点設計を作らない。
  • 重複固有値で、固有空間の次元を確認せずに対角化可能性を断言する。
  • 商群や剰余環で、写像の核、像、well-definedness、正規性を説明しない。
  • コンパクト性の証明で、開被覆から有限部分被覆を取る箇所を書かない。
  • 体の拡大で、既約性、共通部分、正規性、実数体に入るかどうかを確認しない。
  • UFDでないことを示すとき、非一意分解の因子が既約で同伴でないことを省く。
  • ホモロジーや基本群で、どの円板を貼ってどの生成元が消えるかを図なしで済ませる。
  • 曲面論で、法線の取り方、平均曲率の符号、第一/第二基本形式の混合項を曖昧にする。

6か月の演習配分

  • 1か月目: 2021〜2026年度を眺め、数学Iの4問と数学IIの収録4問を、線形・群環体・解析・位相・幾何に分類する。
  • 2か月目: 数学Iの線形代数と解析を固める。固有空間、二次形式、極値、重積分、級数比較を答案化する。
  • 3か月目: 数学Iの群・位相を固める。商群、準同型、巡回性、ハウスドルフ性、コンパクト性を定義から書く。
  • 4か月目: 数学IIの代数を固める。体の拡大、分解体、Galois性、UFD、剰余環を、反例と標準定理の両方で練習する。
  • 5か月目: 位相幾何と曲面論を選択候補にするか決める。トーラス、貼り合わせ、ホモロジー、曲率計算を解き、無理なら代数を厚くする。
  • 6か月目: 年度別に通し演習を行い、数学IIで自分ならどの2問を選ぶかを毎回記録する。新しい教材を増やすより、答案の仮定抜けを潰す。

短期対策で後回しにしてよいもの

関西併願の一般論、研究室紹介、英語対策だけを先に詰めても、数学の筆記点は伸びません。短期なら、数学Iの4問を落とさないための線形・群・解析・位相を先に固め、数学IIは代数で行くのか、位相/幾何で行くのかを決めてください。Galois理論と曲面論を同時に深掘りしすぎると、どちらも中途半端になります。

公式情報の確認場所

過去問は、神戸大学理学部数学科・理学研究科数学専攻の博士課程前期課程入学試験 過去問ページで確認してください。2026年5月23日時点で、同ページには令和8年度から平成27年度までの数学の入試問題PDFが並び、2020年度入試分より数学IIの出題傾向が変更されたこと、英語は公開していないことが明記されています。

数学専攻の教育方針、試験科目、入試経過は大学院についてのページで確認できます。同ページでは博士課程前期課程数学専攻の試験科目として数学、英語、面接が案内され、2026年度入試の志願者・受験者・合格者・入学者数も掲載されています。出願時の詳細は必ず最新の募集要項を優先してください。

InshiHubの解答パックの使い方

InshiHubの神戸大学 理学研究科 数学 院試 過去問 解答PDFは、2021〜2026年度の6年分、数学I 4問と数学IIの収録4問、計48問を対象にしています。公式PDFを見て、数学Iは4問を通しで解き、数学IIは自分ならどの2問を選ぶかを決めてから解答に進んでください。

解答を読むときは、正しい結論だけではなく、どの仮定を使ったかを確認してください。神戸大数学では、固有空間の次元、商群の核、コンパクト性の有限部分被覆、Galois性の正規性、曲率の符号のような「答案の1行」が得点を分けます。

関連大学の対策ガイド

よくある質問

本記事は、2026年5月23日時点の神戸大学理学部数学科・理学研究科数学専攻の公式ページと、InshiHubで作成した2021〜2026年度の解答制作メモに基づいています。出願前には必ず最新の募集要項、公式過去問PDF、英語・面接の実施方式を確認してください。

上記の出題範囲をカバーするオリジナル解答・解説PDFを年度別に整備しています。

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筆記対策と並行して、神戸大学 院試の倍率・日程・配点・出題範囲・面接対策・研究計画書・英語スコア要件・準備のタイムラインを確認できます。

よくある質問

この記事の新規情報は何ですか。
InshiHubで作成した神戸大学 理学研究科 数学専攻の2021〜2026年度、6年48問の解答制作メモをもとに、数学Iの4問構成、数学IIの代数・位相/幾何系の選び方、年度別テーマ、答案で条件を書き落としやすい箇所を整理した点です。募集要項をまとめただけの記事ではありません。
神戸大数学の過去問は何年分を見るべきですか。
公式過去問ページには2020年度入試分から数学IIの出題傾向が変更された旨が明記されています。まずは変更後の2021〜2026年度を同じ形式の演習素材として扱い、数学Iと数学IIを分けて復習するのが効率的です。
数学Iと数学IIはどう違いますか。
数学Iは各年度4問で、線形代数、群・整数、解析、集合と位相が並ぶ形がかなり安定しています。数学IIは公式PDF上では問題A〜Gから任意の2問を選ぶ形式で、InshiHubの本パックでは体の拡大、環、多項式・有限体、位相/ホモロジー、曲面論などの収録4問を扱っています。
最初に解くならどの問題ですか。
数学Iの線形代数と解析は、計算の道筋が見えれば先に点を作りやすいです。位相は定義を正確に書けるなら安定します。数学IIでは、体の拡大やUFDの標準例が見えるなら代数、図形のホモトピー型が見えるなら位相/幾何を選ぶのが現実的です。
英語や面接はどう扱えばよいですか。
数学専攻公式ページでは博士課程前期課程の試験科目として数学、英語、面接が案内されています。一方、公式過去問ページでは英語は公開していないと明記されています。英語・面接の最新運用は必ず募集要項で確認してください。
InshiHubの解答パックはどう使うべきですか。
公式PDFを見て、数学Iは4問を通して解き、数学IIは自分ならどの問題を選ぶかを先に決めてから照合してください。解答パックでは最終式だけでなく、固有空間の次元、商群の同型、コンパクト性の使い所、Galois性、UFD反例、曲率符号などの書き方を見るのが有効です。

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