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東大 数理科学研究科 院試 過去問 専門科目A対策|21年147問で読む選び方と落とし穴

東京大学大学院 数理科学研究科 修士課程の専門科目Aを、2004〜2026年度の公開済み21年147問の解答制作メモから解説。2021年度公式表記の専門科目IもAに対応するものとして扱い、年度別の選びやすい問題、避けたい問題、線形代数・解析・位相・ODE・複素解析の実戦的な失点ポイント、3時間で4枚答案を出す戦略まで具体化します。

最終更新: 2026-05-29

東京大学 東大 数理科学 院試 過去問の解答PDFを見る

公式過去問PDFと併用する、院試hub独自の解答・解説PDF。問題本文は含みません。

解答の入手方法を比較する

この記事は、東京大学大学院 数理科学研究科の募集要項をまとめたものではありません。今回確認したローカル証拠は、2004・2005・2006・2007・2010・2011・2012・2013・2014・2015・2016・2017・2018・2019・2020・2022・2023・2024・2025・2026年度のanswers/tokyo-university/graduate-school-of-mathematical-sciences/*/specialized-subject-a/solutions/problem01.texproblem07.tex、および2021年度の公式表記「専門科目I」に対応するanswers/tokyo-university/graduate-school-of-mathematical-sciences/2021/specialized-subject-i/solutions/problem01.texproblem07.texです。

結論から言うと、東大数理Aは「見たことのある標準問題を拾う試験」ではなく、線形代数・解析・位相・ODE・複素解析の基礎を、初見の設定へ40分で移植する試験です。最初の10分で必答級の線形代数・解析を崩さず、選択候補は複素解析・ODE・位相から答案の閉じ方が見える2題に絞る、という準備に寄せてください。

問題文や公式図表は転載しません。その代わり、21年147問を解答化した側から、どの年度を先に見るべきか、どの問題は見た目より重いか、答案の何行目で差がつくか、参考書をどう使うと遠回りしないかを整理します。

21年147問を解答化して見えたこと

まず、専門科目Aを過去問の分野名だけで読むのをやめた方がいいです。東大数理Aでは「線形代数」「解析」「位相」という名前は同じでも、毎年かなり違う顔で出ます。21年分の答案を作って見えた実戦上の観察を、先に置きます。

観察具体例対策上の意味
線形代数は毎年の入口になりやすい2026像と核、2025射影写像、2024巡回型行列、2023外積表現、2022対角化最初に固めるべき分野。計算だけでなく、像・核・次元公式を文章にする訓練が必要
位相は「変な空間」を読ませる2025補可算位相、2024有理数軸に付く位相、2022特殊距離、2020右上集合の位相距離空間の直感で解かない。基本近傍、閉包、分離、連結を定義から書く
解析は「収束確認」を省くと崩れる2026べき級数、2025広義積分、2024床関数積分、2022関数項級数、2020極限交換計算結果より、極限と積分・和の交換を正当化する一文が点差になる
ODEは公式解より「軌道の性質」2026Lotka-Volterra、2025Riccati、2024位相共役、2022連立系の極限、2017平面力学系解を出して終わらない。保存量、単調性、極限候補、周期性まで答案に入れる
複素解析は選べると強いが事故も大きい2026Fourier積分、2025Schwarz積分、2024対数積分、2023留数、2019零点数留数値だけでなく、積分路・消える辺・主値の扱いまで書ける人だけが安定する

年度別に、最初に見る問題と警戒する問題

これは公式情報ではなく、解答制作側の実務的な見立てです。実際の本番では問題文を読んで判断する必要がありますが、過去問演習の段階では「自分なら何を選ぶか」を先に決めてから解くと、得意・不得意がかなり見えます。

年度先に検討したい問題警戒したい問題理由
2026像と核、円板上の重積分、Lotka-Volterra型方程式べき級数とTauber型、コンパクト性とファイバー濃度前者は方針が立てば部分点を拾いやすい。後者は短い答案にするには定理選択の精度が要る。
2025射影された線形写像、Riccati方程式、Schwarz積分補可算位相、対称双線形写像の普遍性線形・ODE・複素は道具が見える。位相と普遍性は、定義の読み違いで答案全体が崩れやすい。
2024巡回型行列、斉次関数の臨界点、対数積分有理数軸に付く位相、非線形系の位相共役前者は標準道具を当てやすい。後者は発想が合わないと時間を吸われる。
2023交互成分行列、細い領域の二重積分、留数計算等長変換族のコンパクト性、境界値問題計算問題に見える題でも評価の書き方が必要。コンパクト性は位相の言葉に慣れていないと重い。
2022線型写像の対角化、極座標による重積分、対称行列の固有値評価特殊な距離空間、関数列と関数項級数線形代数と積分は演習量が反映される。距離空間と関数項級数は定義確認を飛ばすと落ちる。
2021評価写像と核、回転正方形上の積分、オイラー型微分方程式テンソル冪で定まる線型写像、単調連続関数空間の位相公式表記は専門科目IだがA系として使える。線形・積分は入りやすく、位相は定義処理の練習になる。
2020上三角行列の対角化、連立一次微分方程式、不変部分空間確率重み列と極限交換、右上集合が生成する位相線形代数・ODEは標準型に戻せる。極限交換と位相は、根拠を省く答案が減点されやすい。
2019直交行列と上三角分解、冪零行列の可換行列、第一象限の零点数特異な積分微分方程式、畳み込みの導関数と一様可積分性線形代数は手を付けやすいが、解析は条件確認を省くと結論だけ浮く。
2018二次多項式空間上の線形変換、極座標と平面領域の積分、一次線形微分方程式臨界点と可算性、三乗sinc積分計算型に見える年度。だからこそ、可算性や積分評価の一文で答案の強さが分かれる。
2017多項式空間の線形変換、反復正弦と級数、平面力学系の極限二形式の分解可能性、核で割った商空間線形代数でも商空間・外積の言葉に寄る。標準計算だけでなく構造説明を練習したい。
2010〜2016対角化、核空間、交換子、Fourier積分、留数、コンパクト性コンパクト開位相、軌道空間、Lorenz型ベクトル場、高階熱方程式型級数解直近年度で型をつかんだ後の2周目に使う。古い年度ほど、見慣れない設定を定義へ戻す訓練になる。
2004〜2007行列ノルム、同次性と極座標、行基本変形、留数計算、Laplace型積分グラフ距離、商集合上の距離、非定常位相、階数一更新基礎分野の古典的な出方が見える。初見耐性を作る仕上げ年度として使う。

最初の10分で何を見るか

Aは問題を全部味わってから選ぶ試験ではありません。最初の10分は「解けそうな問題を探す」より、「答案を閉じられない問題を外す」時間にします。

見る順番拾う条件保留する条件
線形代数像・核・階数・固有空間・商空間のどれで始めるかが30秒で決まる外積・テンソル・普遍性の言葉が出て、定義を書けない
微積分・解析領域、収束条件、使う収束定理を答案冒頭に置ける極限交換を「たぶんできる」で進めるしかない
複素解析積分路、極、消える辺、主値か通常積分かを説明できる留数値だけは出そうだが、経路評価を書けない
ODE・力学系保存量、単調性、平衡点、極限候補のどれかが見える解の形だけ追い、軌道の性質を閉じられない
集合・位相近傍、閉包、コンパクト性、連結性を定義から書き始められる距離空間の直感で答えを言うだけになりそう

本番は「4枚の答案」を作る試験

2024年度専門科目Aでは、試験時間は13:00〜16:00、全7題のうち第1問・第2問が必答、第3問〜第7問から2題を選び、合計4題を解答する形式でした。2026年度Aの公式PDFでも、OCR確認上、同じく7題中4題解答、1題につき答案1枚、合計4枚提出という指示が確認できます。ここが東大数理Aの対策で最初に身体化すべき部分です。

3時間で4題なら、1題45分に見えます。しかし、実際には最初の8〜10分で全体を読み、選択2題を決め、最後の10分で答案番号・裏面使用・白紙答案の補充条件を確認する時間が必要です。したがって1題あたりの実作業は40分前後です。普段の演習で1題70分かけて美しい解答を作っていると、本番の答案は崩れます。

当日の現実的な時間割

  • 13:00〜13:08: 表紙の提出条件を読む。必答2題をざっと見て、選択候補を3題まで絞る。
  • 13:08〜13:50: 第1問。完答できなくても、線形代数なら階数・像・核など部分点が残る骨格を先に書く。
  • 13:50〜14:32: 第2問。重積分や微分計算なら、変数変換・領域・境界条件を図示してから計算する。
  • 14:32〜15:15: 選択1題。複素積分・ODE・位相のうち、答案の閉じ方が見える題を選ぶ。
  • 15:15〜15:55: 選択2題。途中で詰まったら補題化して、示せた範囲を明示する。
  • 15:55〜16:00: 4枚あるか、問題番号があるか、裏面使用の明記があるかを確認する。

直近3年の問題型地図

直近3年の専門科目Aを、問題文の転載ではなくテーマ単位で整理します。まず2024〜2026を3時間演習で解き、その後に2020〜2023、最後に旧年度へ広げると、出題の周期を読みやすくなります。

年度目立ったテーマ準備で戻る場所
2026円板上の重積分、像と核の直和分解、べき級数、Euler作用素、Lotka-Volterra型方程式、Fourier積分、コンパクト性とファイバー濃度極座標、階数・核・像、べき級数の収束半径、正則関数、保存量、留数/Fourier変換、コンパクト距離空間
2025広義積分と漸近展開、射影された線形写像、反復正弦とlog-sum-exp、対称双線形写像、補可算位相、Schwarz積分、Riccati方程式漸近評価、商空間・射影、単調性と級数、双線形形式、分離公理の反例、複素関数、1階非線形ODE
2024巡回型行列、斉次関数の臨界点、負内積ベクトル族、床関数を含む積分、有理数軸に付く位相、対数積分、非線形系の位相共役固有値・階数、Lagrange乗数、内積空間、広義積分、閉包・連結性、留数計算、力学系の初期値解

こうして並べると、東大数理Aは「線形代数2題、解析2題、位相1題、ODE1題」のように単純には分かれません。線形代数が外積や双線形写像に寄る年があり、解析が複素関数・Fourier・広義積分をまたぐ年があり、位相は一見奇妙な空間を作ってコンパクト性や連結性を問う形で出ます。科目名ではなく、答案で使う道具ごとに束ねて復習する必要があります。

分野別に「東大数理Aらしく」仕上げる

線形代数: 計算より像・核・分解

行列の階数や固有値だけでなく、写像としての像・核・不変部分空間・直和分解を言葉で扱えることが必要です。2026年度の像と核の直和分解、2024年度の巡回型行列、2025年度の射影された線形写像は、いずれも「行列計算をしたあと、空間の構造を説明する」問題です。

  • 参考書: 斎藤正彦『線型代数入門』を主軸にし、固有空間、Jordan標準形の前段、双対空間まで戻る。
  • 答案の型: 「まず階数を求める」「次に核を明示する」「次元公式で直和の候補を絞る」「共通部分が0であることを示す」の順で書く。
  • 失点例: 固有値だけ出して対角化可能性を結論する。重複固有値の固有空間次元を確認しない。

微積分・実解析: 極座標と漸近評価を雑にしない

東大数理Aの解析は、計算量そのものよりも、積分領域、収束条件、極限交換の根拠で差がつきます。2026年度の円板上の重積分、2025年度の広義積分と漸近展開、2024年度の床関数を含む積分は、いずれも「式を変形する前に、どこで収束しているか」を書けるかが分岐点です。

  • 参考書: 杉浦光夫『解析入門I・II』。重積分、広義積分、関数列、べき級数の章を過去問から逆引きする。
  • 答案の型: 変数変換を書く前に領域を言葉で固定し、極限交換では優収束・単調収束・一様収束のどれを使うかを明示する。
  • 失点例: 収束を確認せずに積分と極限を交換する。境界の測度0を使ってよい場面と、閉包が効く場面を混同する。

複素解析: 留数計算を「図なし」で済ませない

複素解析は、留数を計算するだけでは足りません。どの閉曲線を取り、どの極が内側に入り、円弧や矩形の辺の積分がどう消えるかを、答案上で読める形にする必要があります。2023年度の留数計算、2025年度のSchwarz積分、2026年度のFourier積分は、複素関数の道具を実積分へ返す問題としてつながっています。

  • 参考書: 神保道夫『複素関数入門』で一通り固め、余裕があればAhlfors『Complex Analysis』の該当範囲で証明の密度を見る。
  • 答案の型: 極の位置、位数、積分路、消える項の評価を先に宣言する。
  • 失点例: 留数の値だけを書き、積分路の評価を書かない。主値積分と通常の広義積分を区別しない。

常微分方程式: 解けるだけでなく相平面を読む

2026年度のLotka-Volterra型方程式、2025年度のRiccati方程式、2024年度の非線形系の位相共役は、微分方程式を「解けるか」だけでなく、保存量、極限、周期性、軌道の対応を読ませる問題です。ここは工学系のODE演習とは少し違います。解の公式だけでなく、位相的な性質を言葉にする訓練が必要です。

  • 参考書: 杉浦『解析入門II』の常微分方程式部分を基礎にし、余裕があればArnold『Ordinary Differential Equations』で相平面の見方を補う。
  • 答案の型: 初期値解、保存量、単調性、極限候補、矛盾の順に並べる。
  • 失点例: 保存量を見つけても、レベル集合のコンパクト性や閉曲線性まで言わない。

集合・位相: 反例空間を怖がらない

東大数理Aの位相は、距離空間の基本定理だけを丸暗記しても対応しにくいです。2025年度の補可算位相、2024年度の有理数軸に付く位相、2022年度の特殊な距離空間、2020年度の右上集合が生成する位相のように、見慣れない空間をその場で読み、閉包・連結性・コンパクト性を定義に戻って判定します。

  • 参考書: 内田伏一『集合と位相』または松坂和夫『集合・位相入門』。分離公理、コンパクト性、連結性、商位相を定義から書けるようにする。
  • 答案の型: 「任意の近傍が交わる」「有限部分被覆を取る」「分離できると仮定する」など、使う定義を最初に置く。
  • 失点例: 距離空間の直感で閉包や連結性を判断する。問題で与えられた基本近傍系を使わない。

A対策で後回しにしてよいもの

東大数理という名前から、ガロア理論、代数幾何、測度論的確率論、関数解析を広く積みたくなります。しかし専門科目Aだけを見るなら、最初からそこへ行くのは効率が悪いです。専門科目Bや志望分野の面接準備では必要になり得ますが、Aの点を上げる順番としては後ろです。

  • 抽象代数の深掘り: Aでは群・環・体そのものより、線形写像、外積、双線形写像、行列の構造の方が頻繁に答案化される。
  • 測度論的確率論: 2020年の確率重み列のような問題はあるが、確率過程を一冊読むより、極限交換と一様収束を固める方が先。
  • 関数解析の大定理: 名前だけ知っていてもAでは点になりにくい。コンパクト性、閉包、連続写像、関数列の基本を定義で書ける方が強い。
  • 難問集の周回: 本番は4枚答案なので、難問を長時間考えるより、標準問題を40分で閉じる練習を優先する。

参考書は「全部読む」より「戻る場所」を決める

東大数理Aで危険なのは、標準書を積み上げすぎて、過去問の答案を書く時間が消えることです。おすすめは、4月までに過去問を1年だけ見て、5月以降は「止まった論点に戻る本」を固定する進め方です。

用途使う本東大数理Aでの使い方
線形代数斎藤正彦『線型代数入門』像・核・商空間・双対空間・対角化の答案を作る辞書にする
解析全般杉浦光夫『解析入門I・II』広義積分、重積分、関数列、べき級数、ODEへ戻る母艦にする
複素解析神保道夫『複素関数入門』留数、積分路、最大値原理、Schwarz型の議論を答案化する
集合・位相内田『集合と位相』または松坂『集合・位相入門』閉包・連結性・コンパクト性・商位相を定義から言えるようにする
答案演習公式過去問と自作答案1題40分、A4相当1枚で閉じる練習をする

外部生向けの6か月ロードマップ

3月〜4月: 直近3年を「解かずに読む」

いきなり完答を目指す必要はありません。2024〜2026年度Aを印刷し、各大問に「線形代数」「重積分」「位相」「ODE」「複素」のタグを付けます。次に、自分が40分で着手できそうな問題と、定義から詰まる問題を分けます。この時点で、未履修分野が見えます。

5月〜6月: 必答級テーマを潰す

線形代数と微積分は、選択以前に落とせない土台です。毎週、線形代数1題、解析1題、位相またはODEを1題のペースで答案を作ります。答案は必ず1枚に収め、最後に「使った定理」「未証明で使った事実」「怪しい極限交換」を赤で書き出します。

7月: 選択2題の候補を決める

本番で第3〜第7問から選ぶ年度がある以上、選択候補の作り込みが重要です。複素解析が得意なら留数・Fourier積分・Schwarz積分を、位相が得意ならコンパクト性・連結性・商位相を、ODEが得意なら保存量・Riccati・相平面を固めます。得意分野2つ、逃げ分野1つを作ります。

8月: 3時間で4枚を出す

直前期は新しい本を開きません。公式過去問を3時間で解き、答案4枚を必ず提出条件どおりにそろえる訓練に切り替えます。完答できなかった問題も、定義・方針・部分結果まで読み取れる答案として残します。本番では白紙より、正しい骨格のある未完答案の方が価値があります。

演習後の自己採点チェックリスト

  • 4枚の答案それぞれに、問題番号、使う定義、最初の方針が1行目で読めるか。
  • 線形代数で像・核・階数・固有空間の次元確認を飛ばしていないか。
  • 解析で収束、極限交換、積分領域、境界条件を計算前に固定しているか。
  • 複素解析で積分路、極、消える辺、主値と通常積分の区別を書いたか。
  • 位相で距離空間の直感ではなく、近傍・閉包・被覆・連結性の定義から判定したか。
  • 解答パックを見る前に、自分の答案に「戻る章」と「次回なら捨てる題」を書き込んだか。

口述と外国語を筆記の外に置かない

募集要項では、口述試験は筆記合格者に対して行われ、専門科目についての一般的質問とされています。つまり、卒業研究の紹介だけを準備しても足りません。Aで使う定理、たとえば「コンパクト距離空間で点列から収束部分列を取れる理由」「正則関数にEuler作用素をかけると何を見ているのか」「像と核の直和分解に必要な条件」を、黒板なしで説明する練習が必要です。

外国語も同じです。2027年度募集要項では、数学に関する英文の読解および作文能力を見る問題とされています。証明英語では、if and only if、provided that、unless、without loss of generality、compactly supported、almost everywhere のような語が、論理そのものを運びます。数学英語の対策は、英単語暗記ではなく、定理の仮定と結論を英文で言い換える練習に寄せてください。

公式情報は最後に照合する

この記事の年度別選問表と警戒ポイントは、InshiHubの非公式な解答制作メモに基づく分析です。出願時の制度確認は、必ず数理科学研究科の入試ページ2027年度募集要項出題の意図で照合してください。募集要項は、学習方針を作る資料というより、出願条件・科目名・口述試験・外国語の扱いを最後に確定する資料として読むのが実務的です。

InshiHubの解答パックの使い方

公式ページで問題は公開されていますが、公式解答は公開されていません。外部生が一番困るのは、自分の答案が「計算は合っているが証明として足りない」のか、「方針から違う」のかを判定しにくい点です。東大 数理科学研究科 専門科目Aの院試 過去問 解答PDFは、問題文を転載せず、年度別に独自解答と詳しい解説を用意しています。

使い方は、先に解答を読むのではなく、(1)公式PDFで3時間演習、(2)自分の4枚答案をスキャン、(3)解答パックで「最初の方針」「定理の使い方」「最後の閉じ方」だけ比較、(4)教科書に戻る章を決める、の順です。東大数理Aでは、同じ正答でも答案の密度で差が出ます。解答例は暗記するものではなく、自分の答案を削るための物差しとして使うのが安全です。

併願戦略

東大数理Aを本命にするなら、併願先も「数学の基礎を証明答案で問う大学」に寄せると効率が上がります。京大理学研究科の基礎数学、東京科学大理学院数学系、神戸大理学研究科数学、東京都立大理学研究科数学は、東大数理Aで使う線形代数・解析・位相の答案訓練がそのまま生きやすい候補です。

よくある質問

本記事は2026年5月29日に、東京大学大学院 数理科学研究科の公式入試ページ、2027年度募集要項、公式の出題の意図、2024〜2026年度の専門科目A過去問を確認して更新しました。公式ページでは2026年4月28日に2027年度募集要項が掲載され、過去3年分として2024〜2026年度入試の専門科目A・B PDFが公開されています。出願前には必ず最新の公式募集要項・公式過去問PDFで、試験科目・日程・提出書類・口述試験の扱いを確認してください。

東大 院試 の他専攻ガイド

東大 大学院 数理科学研究科は専門科目A/Bと、理学系研究科の物理学、情報理工学系の数理情報学と隣接した出題分野です。専門科目Aで身につけた「定義の宣言→反例構成・存在性論証」は、Bの解析、物理学の場の理論、数理情報学の最適化でも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、東大 院試 数学・物理系全体の出題傾向が見えます。

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よくある質問

この記事の新規情報は何ですか。
募集要項の要約ではなく、InshiHubで2004〜2007年度、2010〜2020年度、2021年度専門科目I、2022〜2026年度の専門科目A系21年147問を解答化したときの観察を整理しています。2021年度の公式表記は専門科目Iですが、商品分類では専門科目Aに対応させています。
東大数理の専門科目Aは何を勉強すればよいですか。
優先順位は、線形代数、実解析、集合・位相、常微分方程式、複素解析の順です。東大数理Aでは、行列計算だけでなく像・核・直和分解、重積分や広義積分の収束確認、見慣れない位相空間の閉包・連結性・コンパクト性、非線形ODEの保存量、留数やFourier積分の評価が繰り返し出ます。抽象代数や確率過程を主軸に置くより、この5本を答案化できる状態にする方が先です。
専門科目Aと専門科目Bはどちらかを選ぶ方式ですか。
少なくとも2027年度募集要項では、専門科目としてAとBが並んで示されています。Aは線形代数・解析・位相などの基礎問題、Bは10数題から3題を選ぶ専門的問題という位置づけです。過去の年度名や科目名は変わることがあるため、出願年度の募集要項でA/Bの扱い、試験日、解答数を必ず確認してください。
専門科目Aの本番で一番危ない失敗は何ですか。
問題を理解しているのに、提出条件に合わせた答案枚数と時間配分を作れないことです。2024年度・2026年度の専門科目Aでは、7題中4題を解答し、1題につき1枚、合計4枚の答案を提出する形式が確認できます。答案が4枚でない場合は無効と明記されているため、完答主義よりも、選ぶ4題を早く決め、各答案を読める形で閉じる訓練が重要です。
英語はTOEFLやTOEICで代替できますか。
この記事を更新した2026年5月29日時点の2027年度募集要項では、外国語は数学に関する英文の読解および作文能力を見る問題として示されています。TOEFL/TOEIC前提で準備するとズレる可能性があるため、必ず最新の募集要項を確認してください。数学英文では、定理の仮定、証明の接続語、例外条件を正確に読む力が問われます。
外部生はどの参考書から入るべきですか。
まずは杉浦『解析入門I・II』、斎藤『線型代数入門』、神保『複素関数入門』、内田または松坂の集合・位相の標準書を、過去問で使う章だけ戻れる状態にします。全冊を通読してから過去問に入るより、2024〜2026年度のAを先に眺め、重積分・線形写像・位相・複素積分・微分方程式のどこで止まるかを測ってから章単位で戻る方が効率的です。
過去問は何年分やるべきですか。
公式ページで公開される直近3年分は必ず解きます。そのうえで、問題の周期を読むには5〜8年分まで広げると効果があります。東大数理Aは、同じ分野名でも年度ごとに姿を変えます。たとえば線形代数は行列計算だけでなく、像・核の直和分解、外積、対称双線形写像、対角化可能作用素として出ます。年度をまたいでテーマを束ねる復習が必要です。

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