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東京科学大学 理学院 数学系 院試対策の入口(旧東工大数学)

東京科学大学(旧東工大)理学院 数学系の院試対策。線形代数・解析・代数・幾何の出題分野、外部生の演習計画、過去問解答の使い方を整理。

最終更新: 2026-05-08

東京科学大学は2024年10月に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して発足した新しい国立大学で、英語名は Institute of Science Tokyo です。旧東京工業大学(東工大)の数学系は理学院 数学系として継承されていますが、出願制度・試験要項は新体制で改めて整備されているため、外部生は旧東工大時代の情報をそのまま参照するのではなく、必ず最新の公式募集要項に当たる必要があります。本記事では、理学院 数学系を志望する外部生が最初に確認すべき公式情報、出題分野、答案で失点しやすいパターン、そして残り時間別の演習計画を整理します。

公式情報で必ず確認すること

東京科学大学は発足から間もないため、入試情報の所在が旧東工大時代と異なります。出願前に下記をすべて新体制側のサイトで確認してください。

  • 東京科学大学 理学院 数学系の修士課程募集要項(最新年度版)
  • 試験科目・大問構成・選択方式と解答時間
  • 過去問の公開状況(旧東工大時代分が継続公開されているか)
  • 口述試験の有無と実施形式
  • 外国語試験の取り扱いとスコア提出期限
  • 志望研究室の受け入れ枠と事前面談の要否

出題傾向と科目構成

理学院 数学系の専門試験は線形代数・解析・代数・幾何を軸に構成されます。線形代数は固有値問題・対角化・ジョルダン標準形・線型写像の構造、解析は実解析(連続性・微分可能性・収束概念)と複素解析(コーシーの積分定理・留数定理・有理型関数)、代数は群・環・体の標準的範囲と加群論の基礎、幾何は位相空間論と多様体論の入口が頻出範囲です。問題の難易度は学部数学の標準を確実に押さえれば対応できる水準で、技巧的な発想を問うよりも、定義の正確な運用と論理の積み上げを問う出題が中心です。

答案で失点する典型パターン

外部生の答案で多い失点は、第一に定義の運用ミスです。例えば連続性や一様連続性、コンパクト性の定義を曖昧に使ってしまうと、最終結論が合っていても証明が成立しません。第二に、線形代数の問題でジョルダン標準形を求める際に固有空間と一般化固有空間の区別を雑に扱い、計算は合っていても説明が不十分になるパターン。第三に、代数で群・環の準同型を扱う問題で、写像の well-definedness を確認せずに進めてしまうパターン。答案を書くときは、扱う対象の定義を冒頭で簡潔に確認し、用いる定理を明示してから本論に入る型を演習段階から徹底することが重要です。

3か月・6か月の演習計画

残り6か月の場合

最初の2か月で4分野の標準教科書を通読復習し、章末問題を完答するレベルまで仕上げます。線形代数と解析は計算量を確保するために毎日触れる方針が安全です。次の2か月で過去問を年度ごとに解き、出題傾向と自分の弱点を可視化します。旧東工大時代の過去問が公開されている場合は5〜7年分を目安に取り組み、新体制で形式が変わった部分は最新の要項と突き合わせます。最後の2か月で答案演習に切り替え、論述の作法と時間配分を整えます。

残り3か月の場合

3か月では全分野を均等に仕上げるのは難しいため、出題頻度の高い分野を優先します。最初の1か月で過去問1周と弱点の特定、次の1か月で線形代数・解析を中心に演習量を確保し、最後の1か月で代数・幾何の頻出論点を埋めながら答案演習に時間を割きます。口述試験対策として、自分の答案を口頭で説明する練習を週1回でも組み込むと、本番の対応力が変わります。

InshiHub の解答パックの使い方

東京科学大学の数学系は新体制になってから日が浅いため、外部生にとって解答付きの参考資料が少ないのが現状です。院試hub では旧東工大時代の問題を含めて理学院 数学系の解答パックを年度別に整備しており、論述の組み立て方や定理の使い分けを答案例として確認できます。教科書を一巡したあとに自力答案と解答例を見比べる用途で使うと、独学でも採点基準に近い水準まで答案の質を上げやすくなります。関連科目をまとめて見たい場合は理学院 数学系のページから該当年度に移動できます。

よくある質問

公開前に必ず最新の公式募集要項・公式過去問ページで試験科目・実施時期・出題範囲を確認してください。

上記の出題範囲をカバーするオリジナル解答・解説PDFを年度別に整備しています。

対応する解答パックを見る

よくある質問

東京科学大学と東工大はどう違いますか。
東京科学大学は2024年10月に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して発足した新しい国立大学です。理学院 数学系は旧東工大の数学系に対応しますが、出願制度や試験要項は新体制で整備されているため、旧東工大時代の情報をそのまま参照することはできません。最新の公式募集要項を必ず確認してください。
過去問は旧東工大時代のものを使ってよいですか。
出題分野の傾向把握には有用です。ただし試験形式や選択方式が新体制で変更されている場合があるため、年度横断で傾向だけを参考にし、最新の試験要項に合わせて演習計画を組みます。
外部生はどの教科書で準備すべきですか。
線形代数は齋藤正彦、解析は小平・杉浦・松坂などの標準的教科書、代数は雪江・松坂、幾何は多様体論の入門書を一通り押さえます。学部の標準範囲を超える問題集に手を出す前に、教科書の章末問題を完答できる水準まで仕上げることが優先です。
口述試験は厳しいですか。
数学系の口述試験では、その場で出題された問題を黒板に書きながら解く形式が一般的です。日頃から自分の解答を口頭で説明する練習をしておくと、本番で論理を飛ばさずに話せるようになります。
専攻と研究室はいつ決めるべきですか。
出願の段階で志望研究室を絞り込んでおくのが望ましいです。教員の研究テーマと自分の興味の整合性は事前メールや訪問で確認し、複数候補を持っておくと出願時に柔軟に判断できます。
TOEIC/TOEFL の扱いはどうなっていますか。
新体制での外国語試験の扱いは年度で更新されます。提出方式・期限・有効期限を最新の募集要項で確認したうえで、出願2か月前までにスコアを確保しておくと安全です。

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