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京大 物理 院試 過去問対策|5年48題で決める最初の10分
京都大学大学院 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻の2026〜2022年度、answers/kyoto-university/.../physics-and-astronomy/solutions/problem*.tex見出し付き48本を分析。最初の10分の問題選択、答案開始、式は合っているのに落とす条件確認を整理します。
最終更新: 2026-06-03
公式過去問PDFと併用する、院試hub(東大大学院出身者が運営する解答制作チーム)独自の解答・解説PDF。問題本文は含みません。
この記事では、京都大学 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻について、2026年度answers/kyoto-university/graduate-school-of-science/2026/physics-and-astronomy/solutions/problem01.tex〜problem11.tex、2025年度answers/kyoto-university/graduate-school-of-science/2025/physics-and-astronomy/solutions/problem01.tex〜problem11.tex、2024年度answers/kyoto-university/graduate-school-of-science/2024/physics-and-astronomy/solutions/problem01.tex〜problem11.tex、2023年度answers/kyoto-university/graduate-school-of-science/2023/physics-and-astronomy/solutions/problem01.tex〜problem08.tex、2022年度answers/kyoto-university/graduate-school-of-science/2022/physics-and-astronomy/solutions/problem01.tex〜problem07.texの見出し付き解答TeX48本を見直しました。結論は、2026年度で全分野の選択幅を測り、最初の10分で物理数学・量子・統計の完答候補を先に拾い、電磁気・力学・実験系は条件が書けるものだけ深追いする、という順番です。
京大物理で怖いのは、式変形そのものより、式を使う条件を書かないまま正しい形だけ出してしまうことです。電磁気なら境界条件と法線方向、量子なら規格化と縮退、統計なら自由度の数え方、実験なら誤差モデルと単位。募集要項の要約ではなく、公式PDFを開いた後に使う問題選択メモとして読んでください。
この記事で確認した証拠
- 2026年度:
answers/kyoto-university/graduate-school-of-science/2026/physics-and-astronomy/solutions/problem01.tex〜problem11.tex、2025年度:.../2025/physics-and-astronomy/solutions/problem01.tex〜problem11.tex、2024年度:.../2024/physics-and-astronomy/solutions/problem01.tex〜problem11.texを確認しました。 - 2023年度:
.../2023/physics-and-astronomy/solutions/problem01.tex〜problem08.tex、2022年度:.../2022/physics-and-astronomy/solutions/problem01.tex〜problem07.texを確認しました。 - 内訳は2026年度11本、2025年度11本、2024年度11本、2023年度8本、2022年度7本です。各年度に未使用プレースホルダの
problem*.texがありますが、この記事では\Problem[...]見出しを持つ解答だけを数えています。 - source notesでは、2022〜2025年度の公式PDF
R4.pdf〜R7.pdfと、2026年度の2分冊R8exam1.pdf・R8exam2.pdfを物理学・宇宙物理学専攻ページから取得した記録を確認しました。 - 2026年6月3日に、京都大学理学研究科の大学院入試情報・過去問題へのリンクと、物理学・宇宙物理学専攻の大学院入試ページを確認しました。専攻ページには2026年度2分冊、2025〜2022年度の過去問、2027年度入学向け情報、英語外部検定試験の注意、解答非掲載の注記があります。
先に結論: 2026年度から入り、2025年度で条件記述を固める
最初に解くなら2026年度です。Maxwell応力テンソル、放物面上の質点、熱方程式、中性子散乱とPoisson統計、量子速度限界、量子調和振動子、Stark効果、相対論的縮退気体、連星系、線積分と留数、4重極磁場が並びます。4力、物理数学、実験、宇宙物理寄りのスケーリングが一度に出るので、京大物理の問題選択を練習しやすい年度です。
2回目は2025年度です。鏡像法、Joule-Thomson過程、2準位系、Fourier級数、Landau準位、1次元鎖模型、Laplace変換、シリコンフォトダイオード、剛体、導波管が出ます。ここで、境界条件、規格化、状態数、実験モデル、分散関係を答案冒頭に置く癖をつけると、2024年度以降の周期媒質、Blume-Capel模型、干渉計、ベータトロンにも入りやすくなります。
5年48題のテーママップ
| 年度 | 見出し付き解答 | 解答制作で見た題材 | 演習で見ること |
|---|---|---|---|
| 2026 | 11本 | Maxwell応力テンソル、解析力学、ODEと熱方程式、Poisson統計、2準位スピン、量子調和振動子、Stark効果、縮退気体、連星系、留数、4重極磁場。 | 最初の年度。標準4力だけでなく、実験統計と宇宙物理寄りの問題を部分点候補に分ける練習をする。 |
| 2025 | 11本 | 力学、誘電体・磁性体境界、Joule-Thomson過程、2準位系、Fourier級数、Landau準位、1次元鎖、Laplace変換、フォトダイオード、剛体、導波管。 | 条件記述を固める年度。境界、規格化、状態数、実験信号、分散関係を最初に書く。 |
| 2024 | 11本 | Pauli演算子とIsing鎖、周期媒質、フォノン気体、減衰振動、Fourier変換と複素積分、円環上の質点、Blume-Capel模型、Hermite多項式、干渉計、有限井戸、ベータトロン。 | 計算の重い年度。線形代数、Fourier、複素積分、近似次数、実験原理を答案に残せるかを見る。 |
| 2023 | 8本 | 連星系、円形コイル、行列冪、コヒーレント状態、Ising模型、2井戸ボーズ粒子、熱容量計、英語読解。 | 読解とモデル化の年度。宇宙物理や英語が混ざっても、保存量、近似、測定量を置いて部分点を拾う。 |
| 2022 | 7本 | 2次元調和振動子、電気双極子・四重極子、波動方程式、回転系、Stefan-Boltzmann則、ベクトル解析とODE、角運動量合成。 | 基礎確認に向く年度。学部標準の式を、境界条件・座標系・量子数・近似まで含めて答案化する。 |
最初の10分で見る順番
京大物理は、全問を同じ深さで読むと時間を失います。問題冊子を開いたら、解き始める前に10分だけ使い、次の3分類を作ります。
| 分類 | 見るべきサイン | 判断 |
|---|---|---|
| 完答候補 | ODE、Fourier、留数、行列対角化、2準位系、標準的な分配関数、境界条件が読み取りやすい電磁気。 | 最初に着手する。答案冒頭に仮定を書ける問題で得点の土台を作る。 |
| 部分点候補 | 実験装置、天体・宇宙物理、特殊媒質、導波管、相対論的縮退気体など、設定は重いが小問誘導がある問題。 | モデル化、単位、極限、保存量だけでも取りに行く。完答候補の後に回す。 |
| 撤退候補 | 未習の実験系、境界条件を自力で補う必要がある電磁気、長い英語読解、研究寄りの天体設定。 | 最後に残す。早い段階で深追いすると、標準問題の答案時間を削る。 |
よくある失点パターン
48本の解答TeXを見直すと、失点は難問でだけ起きるわけではありません。標準問題でも、答案の入口を省略すると読み手が前提を追えなくなります。
- 電磁気で、境界面の法線方向や連続条件を書かず、符号だけを後から合わせる。
- 量子で、基底・規格化・縮退の有無を置かず、固有値や期待値だけを書く。
- 統計で、何を和に取る分配関数か、自由度と縮退度を説明しない。
- 力学で、一般化座標と近似する小量を決める前に運動方程式を書き始める。
- 実験で、測定量・誤差分布・比例関係を言葉にせず、装置名の説明で終わる。
分野別の答案戦略
電磁気: 境界条件と法線方向を最初に書く
2026年度のMaxwell応力テンソルと4重極磁場、2025年度の誘電体・磁性体境界と導波管、2024年度の周期媒質とベータトロン、2023年度の円形コイル、2022年度の電気双極子・四重極子を見ると、電磁気は計算結果より前に場の設定で差がつきます。
答案の初手は、領域、境界面、法線方向、連続条件、ゲージ、遠方条件です。応力テンソルなら閉曲面と外向き法線、導波管ならモードと境界条件、鏡像法なら像電荷・像双極子を置ける理由を先に書きます。符号を後から合わせる答案は不安定です。
量子力学: 基底、規格化、縮退を落とさない
2026年度の2準位スピン、Stark効果、2025年度の2準位系とLandau準位、2024年度のPauli演算子と有限井戸、2023年度のコヒーレント状態と2井戸ボーズ粒子、2022年度の調和振動子と角運動量合成は、式を知っていても答案の設定で差が出ます。
最初に書くのは、基底、Hamiltonian、規格化条件、縮退の有無、摂動の次数です。時間発展では初期状態を基底展開し、摂動では非縮退か縮退かを明示します。Landau準位やStark効果では、ゲージや選択則を曖昧にしたまま固有値だけ出さないようにしてください。
統計力学・熱力学: 何を数えるかを先に決める
2026年度の量子調和振動子と相対論的縮退気体、2025年度のJoule-Thomson過程と1次元鎖、2024年度のフォノン気体とBlume-Capel模型、2023年度のIsing模型、2022年度のStefan-Boltzmann則では、分配関数や状態数の置き方が答案の中心になります。
初手は、自由度、粒子の区別可能性、縮退度、熱力学極限、固定する変数です。Joule-Thomsonならどの熱力学ポテンシャルを使うか、縮退気体なら状態密度と相対論的極限、格子模型なら和を取る変数を明示します。公式を置くだけだと、何を数えた答案なのかが読めません。
力学・解析力学: 座標系と保存量を後回しにしない
2026年度の放物面上の質点と連星系、2025年度の剛体、2024年度の減衰振動と円環上の質点、2023年度の連星系、2022年度の回転系は、運動方程式を書く前の座標選択で時間が変わります。
答案冒頭で、一般化座標、拘束条件、保存量、近似する小量を置きます。回転系では慣性力の向き、剛体では慣性モーメントの基準軸、連星系では質量・角運動量・エネルギーの保存仮定を先に書く。計算を始めてから座標を説明する答案は、見直しで破綻しやすいです。
物理数学: 補助科目ではなく問題選択の軸にする
2026年度にはODE、行列対角化、熱方程式、線積分、留数、Taylor展開があり、2025年度にはFourier級数とLaplace変換、2024年度にはFourier変換、複素積分、Hermite多項式、2023年度には行列冪とLagrange未定乗数、2022年度には波動方程式と連立ODEがあります。
物理数学は「余ったら勉強する科目」ではありません。最初の10分で完答候補を作るための道具です。解答では、初期条件、境界条件、積分経路、固有値の重複、展開の収束範囲を先に置きます。
実験・英語: 装置名ではなく測定モデルを書く
2026年度の中性子散乱とPoisson統計、2025年度のX線シリコンフォトダイオード、2024年度のMichelson-Morley干渉計、2023年度の熱容量計と英語読解は、知識暗記よりモデル化の問題として扱う方が得点しやすいです。
初手は、測定量、比例関係、誤差分布、極限近似、単位です。英語は一般的な単語力より、物理条件を拾って数式に戻す読解として練習します。研究室論文のabstractを読む場合も、未知語より仮定と測定量を抜き出す練習に寄せてください。
参考書は章単位で戻る
| 科目 | 戻る先 | 京大物理での使い方 |
|---|---|---|
| 物理数学 | Arfken、和達三樹『物理のための数学』のODE、Fourier/Laplace、留数、特殊関数、線形代数。 | 公式暗記ではなく、境界条件と初期条件を置いて解を組み立てる練習に使う。 |
| 量子力学 | Sakurai、Shankarのスピン、角運動量、摂動論、2準位系、調和振動子。 | 基底選択、規格化、縮退、選択則を答案に書く練習をする。 |
| 電磁気学 | 砂川重信『理論電磁気学』、Jacksonの境界値問題、応力テンソル、導波管、多重極。 | 境界条件、法線方向、エネルギー・運動量の保存を図と式で固定する。 |
| 統計力学 | 田崎晴明『統計力学 I・II』、久保亮五の量子気体、Ising模型、平均場、フォノン。 | 何を数える分配関数か、熱力学極限をどこで使うかを説明できるようにする。 |
| 力学 | Goldstein、ランダウ=リフシッツ『力学』の回転系、剛体、拘束条件、正準形式。 | 座標系、拘束条件、保存量を最初の3行で置く練習に使う。 |
1回分を解く日の進め方
1回分を通す日は、最初の10分で全問にラベルを付けます。物理数学と標準的な量子・統計を先に確認し、次に電磁気と力学、最後に実験・英語・宇宙物理寄りの問題を見ます。自分の専門が実験や天体に近い場合は順番を入れ替えて構いませんが、全問を同じ深さで読むのは避けます。
| 時間 | やること | 確認する答案要素 |
|---|---|---|
| 0〜10分 | 全問を完答候補・部分点候補・撤退候補に分ける。 | 境界条件、基底、自由度、測定量など、最初の一行を書けるか。 |
| 10〜55分 | 完答候補を1問仕上げる。 | 最終式より先に、仮定・座標・規格化・保存量を答案に残す。 |
| 55〜110分 | 2問目、3問目へ進み、部分点候補は小問単位で刻む。 | 実験・宇宙物理寄りの問題でも、単位、極限、比例関係を書く。 |
| 最後の10分 | 計算値ではなく条件を見直す。 | 法線方向、規格化、熱力学変数、誤差分布、近似条件を追記する。 |
セルフ採点チェックリスト
- 電磁気で、領域、境界面、法線方向、連続条件を書いたか。
- 量子で、基底、規格化、縮退、摂動の次数、選択則を確認したか。
- 統計で、自由度、縮退度、粒子の区別可能性、固定する熱力学変数を書いたか。
- 力学で、座標系、拘束条件、保存量、近似する小量を先に置いたか。
- 物理数学で、初期条件、境界条件、積分経路、収束範囲を確認したか。
- 実験で、測定量、誤差分布、比例関係、単位、極限近似を書いたか。
- 途中で問題を変えた場合、その理由が「難しそう」ではなく具体的な条件不足として説明できるか。
優先しないこと
場の量子論、一般相対論、最新の宇宙論、実験装置の細部暗記は、最初の3か月では優先しません。京大物理で先に効くのは、学部標準の4力と物理数学を、条件付きの答案へ落とす力です。研究寄りの題材が出ても、採点されるのは、その場で読めるモデル化、近似、保存則、単位確認です。
また、解答を読んで理解したつもりになる練習も優先しません。公式PDFを開いた瞬間に、完答候補・部分点候補・撤退候補を分け、自分の答案の最初の3行を書けるかを毎回確認してください。
公式情報の確認
京都大学理学研究科の大学院入試情報・過去問題へのリンクから、物理学・宇宙物理学専攻の過去問ページへ移動できます。物理学・宇宙物理学専攻の大学院入試ページでは、2026年6月3日時点で修士課程過去問として2026年度は2分冊、2025年度、2024年度、2023年度、2022年度などが掲載されています。同ページでは解答を掲載していないこと、2011年度以前の英語問題の公開に制限があることも案内されています。出願条件、英語外部検定試験、募集要項、日程は必ず最新の公式情報で確認してください。
InshiHub解答パックの使い方
まず公式PDFを開き、最初の10分で問題選択を行い、自分の答案を書いてください。その後、京大 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻の院試 過去問 解答PDFで、最終式だけでなく、境界条件、規格化、保存量、分配関数、実験モデル、近似条件を照合します。1周目は年度別、2周目は「電磁気だけ」「量子だけ」「実験だけ」のように問題型別に束ねると、式は合っているのに点を落とす場所が見えます。
よくある質問
京大 院試 の他専攻ガイド
京大 大学院 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻と、地球惑星科学専攻、基礎数学はカリキュラムが連動します。物理で身につけた「作用と対称性の宣言→保存則」は、地球惑星科学の流体・連続体、基礎数学の偏微分方程式でも答案の骨格になります。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、京大 院試 物理系全体の出題傾向が見えます。
この大学・研究科の解答パック
上記の出題範囲をカバーするオリジナル解答・解説PDFを年度別に整備しています。
対応する解答パックを見る京都大学 京大 物理 院試 — 出題範囲・倍率・日程・面接・研究計画書
筆記対策と並行して、京都大学 院試の倍率・日程・配点・出題範囲・面接対策・研究計画書・英語スコア要件・準備のタイムラインを確認できます。
よくある質問
- この記事は京大物理の募集要項まとめですか。
- 違います。InshiHubで作成した2026年度problem01〜11、2025年度problem01〜11、2024年度problem01〜11、2023年度problem01〜08、2022年度problem01〜07の見出し付き解答TeX48本を見直し、問題選択、答案の初手、条件の書き落とし、参考書へ戻る章を整理した過去問演習メモです。
- 京大物理は最初に何年度から解くべきですか。
- 最初は2026年度をすすめます。電磁気、解析力学、物理数学、実験統計、量子、統計、宇宙物理寄りの縮退気体まで出ており、京大物理で必要な問題選択の幅を一度に確認できます。次に2025年度で境界条件、2準位系、Landau準位、Laplace変換、実験問題を固める順番が現実的です。
- 式は合っているのに点を落とすのはどこですか。
- 境界条件、近似条件、規格化、保存量、分配関数の自由度、測定誤差のモデルを書かない答案です。京大物理では最終式だけでなく、どの仮定のもとでその式を使うかを答案冒頭に置く必要があります。
- 物理数学と実験問題は後回しでよいですか。
- 後回しにしすぎると選択肢が狭くなります。2024〜2026年度ではFourier変換、Laplace変換、ODE、線積分、留数、Hermite多項式、Poisson統計、測定系のモデル化が得点源にも撤退判断にも関わります。
- 公式過去問はどこで確認できますか。
- 物理学・宇宙物理学専攻の大学院入試ページに修士課程過去問が掲載されています。2026年6月3日に確認した時点で、2026年度は2分冊、2025〜2022年度もリンクがあります。同ページでは解答を掲載していないこと、2011年度以前の英語問題の公開制限も案内されています。
- InshiHubの解答パックはどう使うべきですか。
- 公式PDFを先に読み、最初の10分で完答候補・部分点候補・撤退候補を自分で分類してから照合してください。解答パックでは最終式より、境界条件、近似、規格化、単位、統計的仮定、実験モデルの置き方を見比べるのが有効です。