九州工業大学 院試 過去問 解答例
九工大 情報工学府 専門科目(知的システム工学) 2026年度 院試 解答例・解説
九州工業大学 情報工学府 専門科目(知的システム工学) 2026年度の院試 過去問について、設問ごとの解法方針と確認点を解説。全6問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。
最終更新:
設問ごとの解法方針と確認点を公開しています。
続きの途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。
第1問 — ロボット工学系科目群
採点上の注意
用語問題では、近い言葉でも階層を混同しないことが重要である。たとえば、ミドルウェアを「OS」や「ドライバ」とだけ書くと不十分になりやすい。カーネルとアプリケーションの間で共通機能を提供する、という位置づけまで書くと安定する。
PWMの典型ミス
デューティ比はHighの時間割合である。周期 の は であり、周波数 と混同して としない。
第2問 — 古典制御
正弦定常応答
安定な線形系では、入力 に対する定常応答は で決まる。したがって係数比較ではなく、まず の周波数応答を作るのが早い。
Routh条件
3次多項式 では、全係数が正で、さらに が必要である。ここでは 、 となる。
第3問 — 現代制御
ランク判定
4次元系では、可制御性・可観測性の判定はランクが4かどうかで決まる。行列を作った後に、零行、重複列、比例関係を見ると計算量を減らせる。
フィードバックの符号
ここでは とおくため閉ループ行列は である。教科書でよく使う の形とは符号が逆になるので、係数比較の前に必ず確認する。
第4問 — 機械力学
基礎励振の符号
相対変位 を使うと、右辺は になる。台が上向きに加速すると、相対座標では質量に逆向きの慣性力が見える、と考えると符号を間違えにくい。
無次元化
を用いれば、振幅比は一気に無次元形へ整理できる。採点では、 と の定義も添えると答案が読みやすい。
第5問 — 流体力学
マノメータの読み
傾斜管では、管に沿った長さ をそのまま高さにしてはいけない。鉛直高さは である。さらに容器側の液面低下 を足すかどうかで、 の項が出る。
急拡大損失
損失水頭は、拡大後に失われる相対的な速度差のエネルギーで決まる。断面積比を入れるときは、 を使う。
第6問 — 材料力学
仮想反力を残してから微分する
不静定力 を先に力の釣合いだけで消そうとすると式が閉じない。ひずみエネルギーを の関数で作り、拘束点変位ゼロの条件 で決めるのが定石である。
モーメントだけの片持ちはり
集中力がないのでせん断力図はゼロ線、曲げモーメント図は一定線になる。曲率を2回積分すると放物線になるが、最大たわみは自由端で である。