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九大理学府物理の院試|2027年度第2次・英語・倍率と過去問

九州大学理学府物理学専攻の2027年度第2次は2026年10月16日17時出願締切。募集研究室、事前相談、英語証明書、口頭試問、2026年春の入学実績と、夏季筆記6年24問の対策を整理します。

最終更新: 2026/10/15

九州大学の学府・専攻別の公式過去問を見る

九州大学理学府物理学専攻の2027年4月入学・第2次募集は、2026年10月16日17時が出願期限です。募集する研究グループが限られ、 出願前の教員相談も必要です。以下は2026年10月15日に確認した条件です。 夏季一般選抜の過去問演習とは分けて確認してください。

2027年度第2次募集:出願できる研究室と手順

理学府の第2次募集要項(冊子1〜6ページ)では、素粒子実験・実験核物理・粒子系実験・物性理論・凝縮系理論が募集対象です。 表に★が付いた研究グループは募集しません。募集人数は若干名で、研究室ごとの人数は示されていません。

手続き2026年の日程・条件
出願資格の事前審査資格9・10・11に該当する人は9月18〜25日17時。受付は終了しています。
出願10月9日10時〜10月16日17時。TAOで出願完了まで行います。
試験11月21日10時から口頭試問。伊都キャンパス内の実施場所は追って案内されます。
合格発表12月16日10時。入学予定日は2027年4月1日です。
  1. 志望研究グループが第2次の募集対象か確認し、登録する全ての志望研究グループの教員と研究内容等を相談します。
  2. 出願資格を確認します。大学卒業者・2027年3月31日までの卒業見込み者は資格1です。資格9・10・11の事前審査をまだ受けていない人に、10月の出願だけで受験できるとは案内できません。
  3. 第1・第2志望の専門分野と研究グループを決めます。第2志望の登録は任意で、分野内の全研究グループを登録する必要もありません。
  4. 成績・卒業等の証明書、写真、英語証明書、検定料の支払証明などをTAOに登録します。出願完了ボタンを期限までに押し、完了メールと受験票を確認します。

既に理学府修士課程に合格している人は原則として出願できません。出願前に辞退届を提出した場合は例外です。 最新の変更は理学府修士課程の募集案内で確認してください。

物理学専攻の英語:TOEIC・TOEFLと当日の原本

第2次募集で認められるのは、TOEIC L&R、TOEIC S&W、TOEFL iBTです。 有効なのは入学試験日から遡って2年以内の成績証明書で、TOEIC IP・TOEFL ITPは対象外です。 出願時にPDFをアップロードし、受験時に原本を持参します。原本を持参しないと英語は0点となります。 (第2次募集要項4〜5ページ)

TOEICのデジタル公式認定証を印刷したものも原本として認められます。 TOEFLは郵送のTest Taker Score Report、またはETSアカウントから取得した同PDFの印刷が認められ、MyBest Scoreは使えません。 出願時に証明書が間に合わない場合も、少なくとも受験時に持参できるように受験する必要があります。 要項には換算式や合格に必要な英語点数は掲載されていません。

第2次の試験と夏季の筆記過去問をどう使い分けるか

第2次の出題範囲は力学・電磁気学・量子力学・熱統計力学・物理数学等の基礎です。 要項の選抜方法は口頭試問または筆記試験、面接、英語、成績証明書による総合審査とされ、日時表には口頭試問が示されています。 以下の夏季筆記の4分野分析を、第2次も同じ4大問を解くという意味で使わないでください。物理学専攻の入試案内で考査方法の追加案内も確認します。

夏季一般選抜は2026年6月22〜26日出願、8月26・27日学力検査、8月28日口頭試問という日程で終了しました。 口頭試問は筆記等に基づき決まる受験資格者が対象です。 (2027年度一般選抜要項3・6ページ)

物理学専攻の倍率と外部からの入学実績

理学府の入学状況(2026年4月1日現在)によると、2026年春入学の修士・物理学専攻は志願者75人、合格者52人、入学者51人です。 志願者数÷合格者数は約1.44ですが、受験者数が掲載されていないため、受験者数÷合格者数の倍率とは区別します。 一般・第2次などの選抜別の内訳も、この表からは分かりません。

入学者51人のうち他大学出身は12人です。外部からの入学実績は確認できますが、 外部生だけの志願者・合格者数は示されていないため、外部生の合格率は計算できません。 過去問で自分の不足分野を確認し、募集する研究室と研究内容が合うかを事前相談で確かめてください。

夏季筆記に向けた6年分の問題分析

夏季筆記の過去問では、力学・電磁気・量子・統計それぞれで、答案の一行目に条件を置けるかを確認しながら練習します。最初の10分で見るべきなのは、最後まで計算できそうかではなく、座標、境界条件、基底、分配関数を迷わず書き始められるかです。

確認した証拠と使い方

  • 2026・2025・2024・2023・2022・2020年度の 第1問〜第4問、合計24本の解答解説を確認しました。
  • 2022年度は物理学I:力学と連続体の振動、物理学II:電磁気学、物理学III:量子力学、物理学IV:統計力学と見出しが明確で、他年度もI〜IVの4分野構成として解答制作されています。
  • 2026年5月30日に、九州大学物理学専攻の修士入試・過去問題ページと理学府の過去の募集要項・入試問題ページを確認しました。公式ページは令和8・7・6・5・4・2年度などの物理学PDFリンクを掲載し、理学府ページから物理学専攻の過去問ページへ導線があります。

6年24問のテーマ地図

下表は問題文の転載ではなく、解答解説の方針メモと 解説の要点から作った演習用の地図です。九大物理では、年度ごとの奇抜さよりも、4分野それぞれの答案作法をどの年度で確認するかが大事です。

年度見えた主題演習で見ること準備への結論
2026キャベンディッシュ型の力学、同軸ケーブルと多極磁場、回転磁場中スピンとランダウ準位、剛体球気体と二準位スピン。近年の総合演習。古典測定、場のエネルギー、量子の回転枠、統計の低密度近似が同時に出る。最後の本番演習に回す。分野横断の説明量に耐えられるかを見る年度。
2025剛体衝突と循環座標、Yukawa型ポテンシャルとFresnel境界条件、不確定性関係と調和振動子、Maxwell関係式・吸着・ポリマー。答案の導出力を見る。保存則、特異点処理、Schwarz不等式、グランドカノニカルを言葉でつなぐ。1周目の診断年度に向く。公式暗記ではなく、導出の行を残せるか採点する。
2024中心力束縛と剛体接触、平面波と磁気双極子、無限井戸とスピン代数、自由膨張・カノニカル分布・黒体放射。標準4分野の基礎体力を見る。保存量、境界条件、期待値、状態数密度の基本が並ぶ。最初に解く候補。解けない分野があれば、参考書へ戻る場所がはっきりする。
2023撃力と転がり、ベクトルポテンシャルと導波管、不確定性関係と時間依存摂動、VdW熱力学とSommerfeld展開。計算が長い年度。途中式より、最初の設定と最後の物理的解釈を落とさない訓練に使う。2周目以降に使う。標準年度で型を作ってから、計算量の処理を練習する。
2022力積と連続体振動、Maxwell方程式とコンデンサー、角運動量交換子と重力中量子状態、二原子分子の回転熱容量。答案の穴を洗う年度。符号、境界条件、交換子、核スピン統計の説明不足が出やすい。部分点確認に使う。解答パックと照合し、どの一文を落とすと危ないかを見る。
2020変分原理と剛体歳差、双極子と境界条件、調和振動子代数と2準位混合、理想気体・エントロピー弾性・重力場中気体。基礎の棚卸し。Euler-Lagrange、鏡像法、生成消滅演算子、半古典分配関数の入口になる。最初の復習または弱点補修に向く。直近年度の前に解いてもよい。

最初の10分で決める着手順

九大物理は、4分野すべてを見てから順番を決めるべきです。最初の10分で、各大問について「答案の一行目」を実際に下書きします。下書きできない問題を勢いで始めると、途中式だけ長くなり、最後に境界条件や縮退度の説明が抜けます。

分類最初に見るサイン着手判断
先に取る調和振動子、無限井戸、二準位スピン、理想気体、カノニカル分布、中心力の有効ポテンシャル。型が読めるなら先に答案化する。境界条件、規格化、状態数を省かない。
中盤で攻める剛体衝突、転がり、循環座標、導波管、Fresnel境界条件、不確定性関係の導出。初手を置けるなら得点源。計算量を見て、途中で撤退する条件も決める。
最後に慎重に扱う多極磁場、鏡像双極子、Sommerfeld展開、核スピン統計、ランダウ準位、二原子分子回転。知識の一文が要る。最終式に飛ばず、使う近似や対称性を先に書く。
避ける候補座標軸、符号、境界条件、基底、分配関数のどれも10分で置けない問題。後回しにする。白紙を避けるため、最後に定義と物理法則だけでも書く。

よくある失敗モード

  • 力学で、保存則と拘束条件を書かずに運動方程式だけを展開する。
  • 電磁気で、境界条件の法線方向と電流方向を途中で入れ替える。
  • Poyntingベクトルを出しても、エネルギー保存の検算に使わない。
  • 量子で、規格化と境界条件を「当然」として省略し、固有値だけを書く。
  • 角運動量や生成消滅演算子で、どの交換子が残るかを一行も示さない。
  • 統計で、縮退度、粒子の同一性、低温近似、固定組成の違いを説明しない。

やりすぎなくてよいこと

最初の周回では、場の量子論、一般相対論、物性の高度な模型、特殊関数の網羅、数値係数だけを追う長大計算を優先しなくてよいです。6年24問で繰り返し効いたのは、発展知識よりも、標準法則をどの条件で使うかを答案に残す力でした。

逆に、4分野のうち1分野を完全に捨てる準備は危険です。九大物理ではI〜IVがそれぞれ独立に並ぶため、苦手分野でも「定義、境界条件、保存則、分配関数」だけは書ける状態にしておくと、白紙を避けられます。

110分で基礎事項を確認する練習

筆記過去問の2問を詳しく解き、残る2問の方針を確認する練習例です。本番形式で練習するときは、受験する選抜の問題数・試験時間を別に確認してください。

  1. 最初の10分で4問を読み、各問の一行目だけ下書きする。力学は座標、電磁気は境界条件、量子は基底、統計は分配関数を見る。
  2. 35分で最も型が読める1問を完答候補にする。計算より先に前提条件を書く。
  3. 次の35分で2問目を解く。途中で詰まったら、最終値に粘らず保存則・規格化・縮退度を答案に残す。
  4. 次の25分で他の2問に最低限の答案を作る。白紙にせず、使う法則と初期条件だけでも置く。
  5. 最後の5分で単位、符号、極限、縮退度、境界条件をチェックする。

九大 院試 の他専攻ガイド

九大 大学院 理学府 物理学専攻は、地球惑星科学専攻、情報科学府数理、電気電子工学と隣接した出題分野です。物理で身につけた「作用と対称性の宣言→保存則」は、地球惑星科学の連続体、情報数学の偏微分方程式、電気電子の電磁気でも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、九大 院試 物理系全体の出題傾向が見えます。

途中式と最終答まで読める解説

問題本文は含みません。公式の問題冊子と併用してください。

理学府 物理学専攻の収録解説の分野(2020〜2026年度・24項目)

院試hubの収録解説6実施回・24項目の見出しを分野別に数えたものです。設問を分割した項目や、公開資料の制約を説明する項目を含むため、公式問題の大問数や完成答案数とは一致しません。が20項目(全体の83%)で最多。

分野項目数全項目に占める割合直近の連続出題最後に出た回
2083%4回連続2026年度

このほか1項目だけ収録した分野は 電磁気学・回路・熱・統計力学・量子力学・力学 です。

収録年度と解説項目数

院試hubに収録した2科目・6件の一覧です。どの回も解説見出しは4項目です。

九大 理学府 物理学専攻の解答で立てた注意点(21件)

院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。

力学6件

  • 2022年度 第1問 力学と連続体の振動I-Aの検算と典型ミス / 離散系で試験答案に書くべき点 / 基準座標の意味 / 連続極限の見方 / フーリエ展開で落としやすい係数 / 連続系と離散系の対応

熱・統計力学6件

  • 2022年度 第4問 統計力学等核二原子分子で半分にする理由 / 自由エネルギーの示量性 / 熱容量公式の検算 / 核スピン統計の考え方 / 低温二準位近似 / 測定値が平衡計算からずれる理由

量子力学5件

  • 2022年度 第3問角運動量で落としやすい点 / ド・ブロイ波長の検算 / 分離定数と境界条件 / 変分計算の見通し / Airy 型解の選別

電磁気学・回路4件

  • 2022年度 第2問 電磁気学ポテンシャルとゲージの見方 / コンデンサーの電荷配置 / 磁場の符号と向き / エネルギー保存による検算

頻出論点と、同じ論点を出す他大学

院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。

論点この専攻での出題出題年度同じ論点を出す他大学全国の出題大学
固有値・固有ベクトル6問2025・2024・2023・2022・2020神戸大学・京都大学・東京大学・大阪大学・名古屋大学25大学
剛体の回転運動6問2026・2025・2024・2023・2022・2020北海道大学・京都大学・広島大学・九州工業大学・筑波大学16大学
ハミルトン形式5問2026・2024・2020名古屋大学・広島大学・筑波大学・京都大学・名古屋工業大学15大学
熱力学第一・第二法則5問2025・2024・2023・2022・2020北海道大学・筑波大学・名古屋大学・早稲田大学・東京科学大学10大学
調和振動子4問2026・2025・2022・2020名古屋大学・北海道大学・電気通信大学・広島大学・名古屋工業大学16大学
静電場4問2026・2025・2024・2022名古屋大学・北海道大学・九州工業大学・筑波大学・名古屋工業大学16大学
ラグランジアン4問2026・2023・2022・2020名古屋大学・北海道大学・京都大学・広島大学・筑波大学13大学
分配関数2問2025・2022東京大学・名古屋大学・北海道大学・筑波大学・京都大学16大学
電磁波2問2025・2024北海道大学・筑波大学・東京大学・名古屋大学・東北大学15大学
井戸型ポテンシャル2問2024・2022名古屋大学・東京大学・北海道大学・東京科学大学・東北大学15大学

九大 公式の過去問の公開年度と公式解答例

公式の過去問ページ
理学府 物理学専攻(修士)
公開されている年度
2015〜2026
公式の解答例
解答例の掲載なし
英語の扱い
2027年度修士はTOEIC L&R・S&WまたはTOEFL iBT。入学試験日から2年以内の証明書を提出し、受験時に原本持参。
院試hubが最後にリンクを確認した日
2026-10-15
ページの内容
物理学修士課程入学試験問題を年度別にPDF配布。解答例は非公開。

よくある質問

2027年度の九大物理第2次募集はいつですか。

2026年10月9日10時〜10月16日17時が出願期間、11月21日10時から口頭試問、12月16日10時が合格発表です。出願前に志望する全研究グループの教員と相談し、第2次の募集対象かを確認します。

英語はTOEFLだけですか。

2027年度第2次はTOEIC L&R、TOEIC S&W、TOEFL iBTを認めます。入学試験日から2年以内の証明書が必要で、出願時にPDFを登録し受験時に原本を持参します。IP・ITP・MyBest Scoreは対象外です。

九大物理の外部生の合格率は分かりますか。

公式の2026年春入学実績では入学者51人中12人が他大学出身です。外部生だけの志願者・合格者数は示されていないため、外部生の合格率は算出できません。

九大物理はどの年度から解くべきですか。

最初は2024年度または2025年度が使いやすいです。力学・電磁気・量子・統計の標準型がそろっており、答案の初手を確認しやすいからです。最後の総合演習は2026年度に回すと、近年の計算量と説明量を確認できます。

本番の最初の10分では何を見るべきですか。

各大問の最終計算ではなく、力学なら座標と保存量、電磁気なら境界条件、量子なら基底と境界条件、統計なら分配関数が一行目に書けるかを見ます。一行目が書けない大問は後回しにします。

公式過去問と併用する解答・解説PDFを、九州大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。

九州大学の解答PDF一覧で、九州大学の研究科・専攻・科目をまとめて確認できます。

院試対策ガイド一覧(大学別)