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九大 理学府 地球惑星科学 院試 過去問対策|6年48問で読む8科目から2科目選択

九州大学大学院理学府 地球惑星科学専攻の2021〜2026年度専門科目48問の解答制作から、地質・古環境・岩石鉱物・同位体化学・熱力学・力学・電磁気・物理数学の選び方、答案開始、失敗モードを整理します。

最終更新: 2026-05-25

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公式過去問PDFと併用する、院試hub(東大大学院出身者が運営する解答制作チーム)独自の解答・解説PDF。問題本文は含みません。

解答の入手方法を比較する

この記事は、九州大学大学院 理学府 地球惑星科学専攻の募集要項を要約するものではありません。InshiHubで2021〜2026年度の一般選抜・専門について、各年度8問、合計48問の解答TeXを作成したときに見た、科目選択、答案冒頭、検算、典型ミスを、過去問演習の計画に変換する記事です。

この試験の特徴は、出題分野が6年続けてかなり安定していることです。地質学・構造地質、古環境学・古生物学、岩石学・鉱物学、化学・同位体化学、熱力学、力学、電磁気学、物理数学の8科目が並び、そこから2科目を選ぶ前提で考える必要があります。したがって、対策の中心は「全部を薄く読む」ではなく、「2科目を主戦場にし、1〜2科目を保険にする」ことです。

2021〜2026年度48問の地図

以下は問題本文ではなく、ローカル解答ファイルの見出しとInshiHubPointから作った対策用の地図です。6年とも8科目枠は同じなので、年度差よりも「どの年度をどう使うか」が重要です。

年度収録した8科目この年度で見ること準備への使い方
2026地質・古環境・岩石鉱物・同位体化学・熱力学・力学・電磁気・物理数学。2026年度募集までの旧仕様の最終確認に使う。公式ページ上でも、この枠の筆記試験は2026年度募集までのものとして扱われている。最後の総合演習に回す。2科目選択を10分で決め、答案冒頭の条件だけで選択可否を判断する。
2025同じ8科目構成。地質と岩石鉱物は図・観察の言語化、物理系は符号と単位が重い。2026と同じ選択戦略が再現できるかを見る。主戦場2科目が年度をまたいでも崩れないかを確認する。2回目の本番演習に使う。2026で選ばなかった保険科目を入れて、選択肢を増やす。
2024地球科学系4科目と物理数学系4科目が明確に分かれる。地質・古環境・岩石・同位体の記述型と、熱力学・力学・電磁気・物理数学の計算型のどちらが安定するかを見る。主戦場を決める年度。ここで2科目が90分以内に形にならない場合は、保険科目を組み替える。
20238科目の題名は同じでも、答案では「定義を一行置く」問題が多い。CCD、同位体、自由エネルギー、ガウス/アンペール的な場の扱いなど、定義不足で失点する箇所を洗う。答案開始テンプレートの訓練に使う。最終答より、最初の3行が正しいかを採点する。
2022標準的な8科目演習として使いやすい。図の読み取り、符号、単位、近似条件が一通り出る。地球科学系と物理系の両方を触り、どちらを捨てすぎているかを確認する。1周目の診断年度にする。8科目を眺め、主戦場候補と保険候補を分類する。
2021入口年度として使いやすい。全科目の答案作法を短く試せる。走向・傾斜、古環境指標、相図、年代測定、熱力学ポテンシャル、保存則、場の対称性、線形代数を総点検する。最初に解く年度。解けない科目を切るのではなく、どの章へ戻るかを決める。

8科目から2科目を選ぶ判断

最初の10分で見るべきなのは、問題の見た目ではなく「答案の一行目を書けるか」です。地質・古環境・岩石鉱物・同位体化学は、観察事実と解釈を言葉で分けられるか。熱力学・力学・電磁気・物理数学は、符号規約、座標、境界条件、変数定義を置けるか。ここで詰まる科目は、本番では見送り候補にします。

科目群選びたいサイン避けるサイン保険にする条件
地質・古環境走向・傾斜、断層センス、堆積相、化石相、CCD、同位体指標を定義と意義で説明できる。用語は知っているが、露頭観察から過程へつなぐ文章を書けない。計算科目が荒れたとき、定義問題と短い説明問題を確実に拾える。
岩石鉱物・同位体化学相図、てこの原理、ケイ酸塩分類、酸素数規格化、電子配置、放射年代式を手順化できる。公式図を眺めるだけで、タイラインや規格化操作を言葉にできない。地球科学系を主戦場にする場合の2科目目として使える。
熱力学・力学自由エネルギーの全微分、マクスウェル関係、サイクル効率、力積、保存力、エネルギー保存を式で始められる。仕事の符号、ポテンシャルの勾配、近似条件を答案中で一度も宣言しない。物理系で受けるなら主戦場候補。符号ミスが減るまでは保険にしない。
電磁気・物理数学対称性、積分経路、ポインティングベクトル、直交対角化、ODE、ベクトル解析を定義から置ける。対称性だけで解けない有限線電荷や、行列の対角化順序で止まる。数学・物理基礎が強い受験生の得点源。計算量が読めない年度では2問目に回す。

地質学・構造地質の答案開始

地質学・構造地質では、まず「観察事実」と「そこから推定する地質過程」を分けます。走向は地層面と水平面の交線、傾斜は走向に直交する最大傾斜方向と水平面の角、と定義してから層厚や見かけ傾斜へ進みます。断層では条線、階段状構造、Riedel shear、ドラッグ褶曲、地層や岩脈のずれを根拠に運動センスを判定します。

典型ミスは、見かけ傾斜を真の傾斜より大きくしてしまうこと、断層ガウジ・断層角礫・カタクレーサイトを固結度で分けないこと、堆積相を粒度だけで決めることです。堆積環境は、粒度、堆積構造、上方細粒化/粗粒化、化石・生痕をセットにして書いてください。

古環境学・古生物学の答案開始

古環境学・古生物学は、名称だけでなく「何の指標か」を書く科目です。生痕化石なら底質酸素量や堆積速度、バージェス頁岩動物群ならカンブリア紀の軟体部保存と動物門の初期進化、CCDなら炭酸塩の供給速度と溶解速度のバランスとして始めます。

酸素同位体・炭素同位体は、軽い同位体と重い同位体の分別、氷床量、温度、生物生産を区別して説明します。CCDを「炭酸塩が全く存在しない深さ」と書くのは粗すぎます。堆積物として保存されにくくなる深度、と書く方が安全です。

岩石学・鉱物学と同位体化学

岩石学・鉱物学では、公式図や相図を答案に転載するのではなく、操作を言葉で明示します。「同温度の水平線を引く」「液相線・固相線・タイラインを読む」「反対側の線分比でてこの原理を使う」「酸素4に規格化して鉱物式を出す」といった一行が、答案の再現性を上げます。

化学・同位体化学では、電子配置と放射年代式が失点源になります。たとえば炭素同位体では、安定同位体と放射性同位体を分け、14Cが宇宙線起源中性子と14Nの反応で生じること、化石燃料は古く14Cをほとんど含まないことまで書きます。年代計算は半減期を使う式を先に置き、対数の底に依存しない形で処理してください。

熱力学・力学・電磁気・物理数学

熱力学は符号規約を最初に固定します。自由エネルギーの全微分、マクスウェル関係、熱機関の効率では、系が外界へする仕事を正にするのか、外界から系へなされる仕事を正にするのかで符号が変わります。力学では、座標軸と正方向を宣言し、力積、エネルギー保存、保存力の定義、近似条件を答案の前半に置きます。

電磁気は対称性を使えるかが第一段階です。円柱電流なら円周上で磁場が一定、有限線電荷なら対称性だけで終わらず積分が必要、平面波なら波長・周期・ポインティングベクトルを単位込みで確認します。物理数学では、Euler公式、Chebyshev漸化式、発散・回転、対称行列の直交対角化、特性方程式によるODE解法、置換積分を「どの定理を使うか」から書きます。

参考書は章単位で戻る

地質・構造地質は、構造地質学の走向傾斜、断層岩、褶曲、応力場、付加体、fold-and-thrust beltの章へ戻ります。古環境・古生物は、地史、化石記録、生痕化石、ミランコビッチ周期、CCD、安定同位体による古環境復元の章を使います。

岩石鉱物は、相平衡、火成岩の結晶分化、ケイ酸塩鉱物分類、結晶対称、鉱物化学計算へ戻ります。同位体化学は、電子配置、放射壊変、半減期、炭素循環、安定同位体分別を章単位で確認します。物理系は、熱力学ポテンシャル、サイクル、質点力学、保存力、電磁気の積分形、線形代数、常微分方程式、ベクトル解析を、過去問で詰まった順に戻るのが効率的です。

180分演習の回し方

1回分の演習は、最初の10分で8科目を眺め、主戦場2科目、保険2科目、見送り4科目に分けます。次の65分で1科目目、続く65分で2科目目を書き切り、残り40分で保険科目の小問拾いか見直しに使います。見直しでは、新しい計算に入らず、符号、単位、図の読み違い、境界条件、定義の抜けを確認します。

6年分の使い方は、2021と2022で診断、2023と2024で主戦場決定、2025と2026で本番演習がよいです。科目別には、地球科学系4科目だけを横断する日と、物理数学系4科目だけを横断する日を分けると、どの科目が本当に選べるかが見えます。

セルフ採点チェックリスト

  • 走向・傾斜・層厚で、見かけ傾斜が真の傾斜以下になる極限を確認したか。
  • 断層センスを、条線・非対称構造・地層や岩脈のずれから説明したか。
  • 古環境指標を、名称だけでなく「何を示すか」とセットで書いたか。
  • 相図で、液相線・固相線・タイライン・てこの原理を言葉で説明したか。
  • 放射年代で、半減期、親娘核種、対数式、単位を確認したか。
  • 熱力学で、仕事の符号規約と自然変数を答案冒頭に置いたか。
  • 電磁気で、対称性だけで足りる問題と積分が必要な問題を分けたか。
  • 物理数学で、行列の対角化順序やODEの特性方程式を検算したか。

後回しでよいこと

研究室ごとの細かい専門論文、地質時代名の丸暗記、鉱物名だけの羅列、高度な地球物理の発展問題は、最初の周回では後回しでよいです。6年48問で繰り返し効いたのは、観察事実と解釈を分けること、図の読み取り操作を言葉にすること、符号規約と単位を冒頭に置くことでした。

逆に、物理が得意だから地球科学系を全く見ない、地質が得意だから熱力学や物理数学を完全に捨てる、という準備は危険です。8科目から2科目を選ぶ形式では、問題の重さを見て逃げ道を作れる受験生ほど安定します。

公式情報の確認

2026年5月25日に、九州大学地球惑星科学専攻の入学試験過去問ページを確認しました。ページには、2026年度募集までの博士前期課程・修士課程第1次募集で課していた筆記試験として、全8科目から2科目を選択する問題が掲載され、2027年度募集以降は入試仕様が大きく変わる旨が案内されています。九州大学理学部・理学府の過去の募集要項・入試問題ページからも、地球惑星科学専攻の過去問と学力検査範囲へのリンクが案内されています。

InshiHub解答パックの使い方

InshiHubの九州大学 理学府 地球惑星科学専攻 解答パックは、2021〜2026年度の6年分、各年度8問の独自解答・解説を確認するためのものです。最初から解答を読むのではなく、公式PDFを10分で眺めて2科目を選び、答案の最初の3行まで自分で書いてから照合してください。

照合では、最終答だけでなく「方針」「検算」「典型ミス」を見ます。見かけ傾斜、断層岩名、CCD、てこの原理、14C年代、熱力学の符号、有限線電荷の積分、直交対角化の順序など、自分が毎回落とす条件を年度横断で記録すると、次の年度で選ぶべき2科目がはっきりします。

九大 院試 の他専攻ガイド

九大 大学院 理学府 地球惑星科学専攻は、物理学専攻と隣接した連続体・流体・統計問題が中心です。地球惑星科学で身につけた「保存則・連続体方程式の宣言」は、物理学の場の理論、情報数学の偏微分方程式、機械工学の流体でも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、九大 院試 物理系全体の出題傾向が見えます。

上記の出題範囲をカバーするオリジナル解答・解説PDFを年度別に整備しています。

対応する解答パックを見る

筆記対策と並行して、九州大学 院試の倍率・日程・配点・出題範囲・面接対策・研究計画書・英語スコア要件・準備のタイムラインを確認できます。

よくある質問

この記事は九大理学府地球惑星科学専攻の募集要項まとめですか。
いいえ。InshiHubで作成した2021〜2026年度の地球惑星科学専門科目、6年48問の解答TeXとsource notesを見直し、8科目から2科目を選ぶときの判断、答案の始め方、典型ミスを整理した対策記事です。
8科目すべてを準備する必要がありますか。
本番想定では8科目すべてを同じ深さで仕上げるより、主戦場2科目と保険1〜2科目を決める方が現実的です。ただし最初の10分で安全に選ぶため、各科目の答案開始パターンだけは一通り持っておくべきです。
2027年度以降も同じ対策でよいですか。
公式過去問ページには、2027年度募集以降は第1次募集の入試仕様が大きく変わる旨の注記があります。この記事は2026年度募集までの筆記試験、つまり2021〜2026年度公開問題の分析として使い、出願年度の仕様は必ず公式ページで確認してください。
物理系科目だけで受けてもよいですか。
力学、電磁気学、物理数学、熱力学を軸にできますが、地球惑星科学専攻の試験では地質・古環境・岩石鉱物・同位体化学も毎年並びます。物理系だけに寄せる場合も、岩石鉱物や同位体化学の基本答案を保険にすると選択肢が増えます。
InshiHubの解答パックはどう使うべきですか。
まず公式PDFで8科目を10分で眺め、解く2科目と保留2科目を決めてから自力答案を作ります。その後、解答パックで観察事実、図の読み方、符号規約、単位、境界条件、近似条件を照合する使い方が向いています。

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