京都工芸繊維大学 院試 過去問 解答例
京都工繊大 工芸科学研究科 情報工学専攻 専門科目(情報工学) 2025年度 第III期 院試 解答例・解説
京都工芸繊維大学 工芸科学研究科 情報工学専攻 専門科目(情報工学) 2025年度 第III期の院試 過去問について、設問ごとの解法方針と確認点を解説。全3問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。
最終更新:
設問ごとの解法方針と確認点を公開しています。
続きの途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。
第1問 — プログラミング
採点上の注意
前置インクリメントは式の値を返す前に変数を更新する。 また、配列名は多くの式で先頭要素へのポインタとして扱われるため、 は である。
典型ミス
文字列包含判定で、不一致時に単に を1つ進めると、途中まで一致した文字数を二重に数えてしまう。 を使って次の開始候補へ戻すのが重要である。
検算
数え上げ整列は、累積個数が「その値以下の要素数」を表すことを確認する。配置時に先にデクリメントしてから添字に使うと、0始まりの配列に自然に対応する。
採点の置き所
Javaの実行可否は、単に構文だけでなく参照型と実体型、オーバーライドされたメソッドの呼ばれ方を区別して判断する。Cのポインタ問題は、式の値と副作用を分けて追うと部分点が残る。
第2問 — ハードウェア
方針
カルノー図では、ドントケアを1として使える場合と0として使える場合を分けて考える。 積和形では1を大きく囲み、和積形では0を大きく囲む。
典型ミス
NORのみの実装では、和項そのものではなく「和項の否定」を中間信号として作る。 最後にそれらをNORへ入力すると、De Morganの法則により和積形が得られる。
採点の置き所
論理回路は、最小化式、NOR実装、命令サイクル、並列処理方式の四つが独立に採点される。並列処理の比較では、誰が依存関係を解くか、どこでクロック向上を狙うかを書くと説明が具体的になる。
検算
最小式は、ドントケアを使ったセルが本当に出力値を制約しないかを確認する。VLIW、スーパスカラ、スーパパイプラインは名称が似ているため、コンパイラ制御、ハードウェア制御、段数細分化の3語で対応を確認するとよい。
第3問 — 情報通信
方針
ネットワークの語句補充は、TCPが接続確立を行い、UDPが接続確立を行わない、という対比から埋める。 ハミング符号は、検査行列の後半が単位行列になっていることを見抜くと生成行列をすぐ作れる。
典型ミス
ハミング符号は1ビット誤り訂正符号である。 2ビット誤りを入れた受信語に最小距離復号を行うと、もっとも近い別の符号語へ復号されることがある。
採点の置き所
QR決済の説明は、利用者の入力ミス削減だけでなく、金額を含めたコードの改ざんや提示者確認にも触れる。TCP/IPの語句補充は、プロトコル名と制御フラグ名を混ぜずに分類して埋める。
検算
生成行列から得た符号語は、検査行列を掛けてシンドロームが0になるかで確認できる。受信語のシンドロームがどの列と一致するかを見れば、復号時に反転されるビット位置も検算できる。