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京都工繊大 工芸科学研究科 情報工学専攻 専門科目(情報工学) 2024年度 第III期 院試 過去問 解答例・解説(全3問)

全3問の分野は情報1問です。解説はすべて、途中式と最終答は大問1問ぶんを公開しています。残りは解答PDFに収録しています。問題本文は含みません。

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第1問 — プログラミング

方針

再帰では基底条件を先に固め、一般項を直前3項の和として書く。 連結リストでは、ヘッダの次が実データの先頭であることを常に意識する。

典型ミス

*p2 + 3 と *(p2 + 3) は異なる。 前者は先頭要素に3を足し、後者は4番目の要素を参照する。

採点の置き所

再帰関数は、基底条件、再帰呼び出しの範囲、戻り値の使い方を分けて書く。連結リストでは、挿入・削除の直前と直後のポインタ関係を図示できる程度に追えているかが見られる。

検算

2次元配列の式は、いったん添字表に戻してから評価する。ポインタ式だけで暗算せず、p1 が行ポインタ、p2 が要素ポインタであることを区別すると、最後の2問の取り違えを防げる。

解答

  1. トリボナッチ数列。 第0項から 0,0,10,0,1 で始まり、以後は直前3項の和である。 したがって基底条件は n≤1なら 0,n=2なら 1 n\le 1\quad\text{なら }0,\qquad n=2\quad\text{なら }1 とすればよい。再帰部分では Tn=Tn−1+Tn−2+Tn−3 T_n=T_{n-1}+T_{n-2}+T_{n-3} をそのまま使う。 空欄は n <= 1,n == 2,seq(n - i) \texttt{n <= 1},\qquad \texttt{n == 2},\qquad \texttt{seq(n - i)} である。
  2. 連結リスト。 先頭ノードはデータを持たないヘッダであるため、表示するデータは常に head->next 側を見る。 表示関数の空欄は head->next->id,head->next->score \texttt{head->next->id},\qquad \texttt{head->next->score} である。 挿入では、指定位置の直前を指すノードまで進んだ後、新しいノードの次ポインタを現在の次ノードに向け、直前ノードの次ポインタを新しいノードに向ける。 したがって add_data->next \texttt{add\_data->next} を head->next に代入する。 削除では、指定位置の直前ノードを指す状態にして、削除対象の次ノードを退避し、削除対象を解放してからポインタをつなぎ直す。 空欄は head->next->next,head->next \texttt{head->next->next},\qquad \texttt{head->next} である。 ヘッダを置く利点は、先頭要素の挿入・削除を通常の途中要素と同じ形で扱える点である。 空リストでもヘッダ自体は存在するので、関数側で「先頭だけ特別扱い」を大幅に減らせる。
  3. 2次元配列とポインタ。 配列は行優先で 876543210 \begin{array}{ccc} 8&7&6\\ 5&4&3\\ 2&1&0 \end{array} と格納される。各式を順に評価すると 式の意味値array[1][2]3∗(∗(array+2)+1)1∗(∗p1+2)6(∗(p1+1))[2]3∗(p1[1]+1)4p1[2][2]0∗p2+311∗(p2+4)4 \begin{array}{c|c} \text{式の意味} & \text{値}\\ \hline array[1][2] & 3\\ *(*(array+2)+1) & 1\\ *(*p1+2) & 6\\ (*(p1+1))[2] & 3\\ *(p1[1]+1) & 4\\ p1[2][2] & 0\\ *p2+3 & 11\\ *(p2+4) & 4 \end{array} である。最後から2つ目は、先頭要素 88 に 33 を足す式であり、4番目の要素を参照する式ではない。

最終答

空欄は n <= 1, n == 2, seq(n - i), head->next->id, head->next->score, add\_data->next, head->next->next, head->next。出力は 3,1,6,3,4,0,11,43,1,6,3,4,0,11,4。

第2問 — ハードウェア

方針

元の式を展開してから直接簡単化しようとすると見通しが悪い。 まず真理値を作り、カルノー図で1と0のまとまりを別々に読む。

典型ミス

パイプラインでの割り込みは、単にハンドラへ飛べばよいわけではない。 すでに流れている後続命令がレジスタやメモリを更新すると、逐次実行と一致しなくなる。

採点の置き所

論理式は、最小積和形、最小和積形、演算数を抑えた形を混同しないことが重要である。割り込みの説明では、原因例、保存すべき状態、後続命令の取り消しをそろえると部分点が安定する。

検算

カルノー図で得た式は、少なくとも代表的な1セルと0セルに代入して確認する。和積形は0のまとまりから作るため、積和形をそのまま括っただけの式になっていないかを最後に見る。

ハードウェアの途中式・最終答をPDFで見る

第3問 — 情報通信

方針

ハフマン符号は小さい確率を2つずつ併合するだけでよい。 同じ確率がある場合、符号語の割当は一意でないため、平均符号語長が同じなら複数の正解がある。

典型ミス

RESTful APIの利点を「便利」とだけ書くと弱い。 標準化、疎結合、ステートレス性、キャッシュや負荷分散との相性のように、技術的な理由まで書く。

採点の置き所

ハフマン符号は符号語そのものが複数あり得るので、木の併合順と平均符号語長を示すことが重要である。認証方式は、所有物・知識・生体の三分類それぞれについて利点と弱点を対にして書くと答案が締まる。

検算

平均符号語長は、各記号の確率と符号語長を掛けて足せば確認できる。RESTの不向きな例は、要求応答のたびにHTTPヘッダや接続管理のオーバーヘッドが乗る場面かどうかで判定する。

情報通信の途中式・最終答をPDFで見る

年度別の解答例(5年度)

2024年度 第III期の出題内容

全3問

この3問の分野は情報1問です。

大問分野主題解説の小見出し最終答
第1問情報プログラミング—あり
第2問—ハードウェア—あり
第3問—情報通信—あり

2024年度 第III期の解説には検算3件・採点の置き所3件・典型ミス3件が付いています。

前年度(2024年度 第I期)との違い

大問数
2024年度 第I期 3問 → 2024年度 第III期 3問
2024年度 第I期の解答例

京都工芸繊維大学の公式過去問

公開年度範囲
直近3年分(令和5〜7年度実施=令和6〜8年度4月入学・秋入学分)
公式の解答例
一部の年度・科目のみ公開
院試hubの最終確認
2026-08-13
京都工芸繊維大学の公式過去問PDF