京都工芸繊維大学 院試 過去問 解答例
京都工繊大 工芸科学研究科 情報工学専攻 専門科目(情報工学) 2024年度 第III期 院試 解答例・解説
京都工芸繊維大学 工芸科学研究科 情報工学専攻 専門科目(情報工学) 2024年度 第III期の院試 過去問について、設問ごとの解法方針と確認点を解説。全3問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。
最終更新:
設問ごとの解法方針と確認点を公開しています。
続きの途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。
第1問 — プログラミング
方針
再帰では基底条件を先に固め、一般項を直前3項の和として書く。 連結リストでは、ヘッダの次が実データの先頭であることを常に意識する。
典型ミス
*p2 + 3 と *(p2 + 3) は異なる。
前者は先頭要素に3を足し、後者は4番目の要素を参照する。
採点の置き所
再帰関数は、基底条件、再帰呼び出しの範囲、戻り値の使い方を分けて書く。連結リストでは、挿入・削除の直前と直後のポインタ関係を図示できる程度に追えているかが見られる。
検算
2次元配列の式は、いったん添字表に戻してから評価する。ポインタ式だけで暗算せず、p1 が行ポインタ、p2 が要素ポインタであることを区別すると、最後の2問の取り違えを防げる。
第2問 — ハードウェア
方針
元の式を展開してから直接簡単化しようとすると見通しが悪い。 まず真理値を作り、カルノー図で1と0のまとまりを別々に読む。
典型ミス
パイプラインでの割り込みは、単にハンドラへ飛べばよいわけではない。 すでに流れている後続命令がレジスタやメモリを更新すると、逐次実行と一致しなくなる。
採点の置き所
論理式は、最小積和形、最小和積形、演算数を抑えた形を混同しないことが重要である。割り込みの説明では、原因例、保存すべき状態、後続命令の取り消しをそろえると部分点が安定する。
検算
カルノー図で得た式は、少なくとも代表的な1セルと0セルに代入して確認する。和積形は0のまとまりから作るため、積和形をそのまま括っただけの式になっていないかを最後に見る。
第3問 — 情報通信
方針
ハフマン符号は小さい確率を2つずつ併合するだけでよい。 同じ確率がある場合、符号語の割当は一意でないため、平均符号語長が同じなら複数の正解がある。
典型ミス
RESTful APIの利点を「便利」とだけ書くと弱い。 標準化、疎結合、ステートレス性、キャッシュや負荷分散との相性のように、技術的な理由まで書く。
採点の置き所
ハフマン符号は符号語そのものが複数あり得るので、木の併合順と平均符号語長を示すことが重要である。認証方式は、所有物・知識・生体の三分類それぞれについて利点と弱点を対にして書くと答案が締まる。
検算
平均符号語長は、各記号の確率と符号語長を掛けて足せば確認できる。RESTの不向きな例は、要求応答のたびにHTTPヘッダや接続管理のオーバーヘッドが乗る場面かどうかで判定する。