院試hub

関東 · 電気通信大学

電通大 基盤理工 基礎数学・力学 院試 過去問対策|3年6問の答案初手

電気通信大学大学院 情報理工学研究科 基盤理工学専攻の2024〜2026年度、基礎数学・力学6問の解答解説メモから、線形代数・ベクトル解析・フーリエ級数・剛体力学・連成振動の答案の始め方を整理します。

最終更新: 2026/10/12

電気通信大学の4専攻・公式過去問を見る

専攻別の志願者・受験者・合格者、2027年4月入学の英語換算・配点・面接の扱いは、電通大大学院の倍率・受験条件にまとめています。この記事では以下の科目の過去問対策を扱います。

この記事は、電気通信大学大学院 情報理工学研究科 基盤理工学専攻の過去問対策です。InshiHubで2026年度、2025年度、2024年度相当の科目番号6「基礎数学」と科目番号7「力学」について、以下の6本の解答解説ファイルを確認して作った、答案の始め方と演習順のメモです。

    結論から言うと、最初に解くなら2026年度相当です。線形代数、重積分、フーリエ級数、転がり円板の力学がそろい、「公式を知っているか」ではなく答案の最初の3行をどう置くかがそのまま点数に出ます。2025年度相当でストークスの定理と実体振り子を補強し、2024年度相当でGreenの定理・発散定理・連成振動まで広げる順が、短期対策では最も迷いにくいです。

    この記事の根拠

    大学の過去問ページで公開されている問題と、院試hubが作成した2024〜2026年度相当の解答解説をもとにしています。問題本文、公式図表、公式解答例本文はこの記事に転載していません。

    年度相当確認した解答解説解説メモで見たテーマ準備への結論
    2026基礎数学、力学の2問線形代数、平方根境界の重積分、偶関数のフーリエ級数、転がり円板の運動方程式、摩擦力、エネルギー比、滑り出す条件。最新型の入口。行列を構造で見抜き、積分領域を変数変換し、力学はつり合いではなく運動方程式から入る。
    2025基礎数学、力学の2問一次従属と固有値、曲面とストークスの定理、フーリエ係数、重力モーメント、慣性モーメント、微小振動、連続回転条件。数学は向きと境界、力学は符号と平行軸の定理で差がつく。2026の次に解くと弱点が見えやすい。
    2024基礎数学、力学の2問行列と固有ベクトル、Greenの定理、発散定理、水平ばね連成振動、ばねで結ばれた二つの振り子、うなり。連成振動まで広げる年度。固有ベクトル、境界積分、基準座標を答案の初手として書けるかを確認する。

    最初の10分で見る順番

    基盤理工の選択問題は科目数が多いので、基礎数学・力学だけを解く場合でも「読める問題から順に全部触る」やり方は危険です。最初の10分は、次の順で答案開始できるかを確認してください。

    順序見る場所答案の初手判断
    1線形代数行列の構造、列の関係、固有空間、成分和0の部分空間を先に書く。計算量を減らせるなら先に得点化する。
    2積分・ベクトル解析領域、境界の向き、法線、変数変換、ヤコビアンを固定する。図が描けるなら着手。向きが曖昧なら後回し。
    3フーリエ級数偶奇性、周期、係数定義、積分で消える項を先に分ける。部分積分を始める前に係数の見通しを立てる。
    4力学座標、正方向、拘束条件、慣性モーメント、摩擦力の向きを図に入れる。図と符号が置けるなら主力。迷うなら数学で先に点を作る。

    共通する失敗パターン

    • 線形代数で、行列の構造を見ずに行列式展開から入り、固有値の検算を失う。
    • 固有ベクトル判定で、零成分を含む比を機械的に見て、全体の定数倍条件を確認しない。
    • Greenの定理やストークスの定理で、境界の向きと法線の向きを答案に残さない。
    • 重積分で、領域変換後のヤコビアンと積分範囲を別々に確認しない。
    • フーリエ係数で、偶奇性を使わず全係数を力で計算し、符号ミスを検算できない。
    • 力学で、摩擦力の向きを仮定したあと検算せず、滑り出す条件やエネルギー比の解釈を逆にする。
    • 連成振動で、元の座標と基準座標を混ぜ、うなりの読み取りまで一貫した説明にならない。

    短期対策で後回しにしてよいもの

    基礎数学・力学を選ぶ目的なら、電気電子・光デバイス系の5科目、化学・生物系の科目、情報学専攻の選択問題まで同時に広げる必要はありません。まず3年6問で、線形代数、ベクトル解析、フーリエ級数、転がり・振動の答案開始を固定してください。特殊関数、複素写像、半導体、光波動は、別商品・別志望で選ぶと決めてから深掘りすれば十分です。

    また、公式解答例を先に読むことも短期対策では後回しです。解答例は確認用として有用ですが、最初に読むと「解ける気がする」だけで、自分の答案の初手が育ちません。先に白紙から3行を書き、その3行が正しい方向を向いているかを確認してください。

    90分演習の進め方

    1. 最初の10分で、基礎数学と力学の各小問に「先に解く」「後で拾う」「触らない」を付ける。
    2. 次の35分で、線形代数と積分・ベクトル解析を優先して答案の骨格を作る。
    3. 次の30分で、力学の図、運動方程式、拘束条件、エネルギー検算を書く。
    4. 残り10分で、フーリエ係数、積分範囲、固有値、単位、符号を検算する。
    5. 最後の5分で、途中式だけでも採点者が追えるように、定義と結論を線でつなぐ。

    関連ガイド

    よくある質問

    電通大 院試 の他専攻ガイド

    電通大 基礎理工学プログラムは数学・力学を共通基盤として、情報理工学研究科の各専攻と接続します。数学・力学で身につけた「方程式・境界条件の宣言」は、情報学の行列多項式、情報・ネットワーク工学の列空間、機械知能システム学の運動方程式でも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、電通大 院試 全体の科目選択判断ができます。

    問題本文は含みません。公式の問題冊子と併用してください。

    情報理工学研究科の収録解説の分野(2022〜2026年度・10項目)

    院試hubの収録解説5実施回・10項目の見出しを出題区分別に数えたものです。設問を分割した項目や、公開資料の制約を説明する項目を含むため、公式問題の大問数や完成答案数とは一致しません。基礎数学が5項目(全体の50%)で最多。基礎数学・力学は5実施回すべてに出ています。

    出題区分項目数全項目に占める割合直近の連続出題最後に出た回
    基礎数学550%5回連続2026年度
    力学550%5回連続2026年度

    収録年度と解説項目数

    院試hubに収録した2科目・5件の一覧です。どの回も解説見出しは2項目です。

    実施回科目解説項目数
    2026年度専門科目(基礎数学・力学)2
    2025年度基盤理工学専攻 専門科目(基礎数学・力学)2
    2024年度専門科目(基礎数学・力学)2
    2023年度専門科目(基礎数学・力学)2
    2022年度専門科目(基礎数学・力学)2

    電通大 情報理工学研究科の解答で立てた注意点(35件)

    院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。

    力学18件

    • 2026年度 第2問摩擦力の向き / 加速度の検算 / 静止摩擦は仕事をしない
    • 2025年度 第2問符号は物理で決める / 平行軸の定理を忘れない / 連続回転条件の読み方
    • 2024年度 第2問基準座標の選び方 / 微小振り子の復元力 / うなりの読み取り
    • 2023年度 第2問はね返り係数は物体全体の重心速度で見る / 相対運動では有効質量より式を直接引く / 停止条件は左側の質点から決まる / ばねが自然長に戻っていることの確認
    • 2022年度 第2問相対変位と絶対変位を分ける / 水平方向の外力がない場合は重心で検算できる / 振動しない点は重心の水平位置 / 基準振動は行列式で決める / m\ll M の極限の見方

    基礎数学17件

    • 2026年度 第1問行列を J-I と見る / 変数変換の採点点 / フーリエ級数の検算
    • 2025年度 第1問一次従属を先に見る / 境界の向き / フーリエ係数の見通し
    • 2024年度 第1問固有ベクトルの判定は成分比を見る / 線積分は直接回るより Green の定理 / 球面積分の検算
    • 2023年度 第1問固有値の重複度と固有空間の次元を分ける / 極値判定では指数関数を落とさない / 極座標では面積要素が必要 / 1階方程式の定数は暗黙形でよい
    • 2022年度 第1問2次多項式に3つの根を持たせる発想 / 行列多項式は固有空間ごとに見る / 極値と停留点を混同しない / 変数変換ではヤコビアンを最後まで残す

    頻出論点と、同じ論点を出す他大学

    院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。

    論点この専攻での出題出題年度同じ論点を出す他大学全国の出題大学
    固有値・固有ベクトル5問2026・2025・2024・2023・2022神戸大学・京都大学・東京大学・大阪大学・名古屋大学25大学
    重積分と極座標4問2026・2024・2023・2022神戸大学・京都大学・大阪大学・名古屋大学・東京科学大学23大学
    調和振動子2問2024・2022名古屋大学・北海道大学・広島大学・九州大学・名古屋工業大学16大学
    剛体の回転運動2問2026・2025北海道大学・京都大学・広島大学・九州工業大学・筑波大学16大学
    フーリエ級数1問2026京都大学・北海道大学・名古屋工業大学・東北大学・東京科学大学11大学

    電通大 公式の過去問の公開年度と公式解答例

    公開されている年度
    2021〜2025年8月実施(各実施年10月・翌年4月入学)
    公式の解答例
    一部年度・一部科目のみ公開
    英語の扱い
    TOEIC/TOEFL スコア提出。学内英語試験なし。
    院試hubが最後にリンクを確認した日
    2026-10-16
    ページの内容
    情報学、情報・ネットワーク工学、機械知能システム学、基盤理工学の4専攻を一覧化。2025年8月実施分は各専攻の解答例も併載。社会人入試の小論文のみ入試課窓口で閲覧。

    よくある質問

    この記事は募集要項のまとめですか。

    違います。電通大 基盤理工学専攻の2024〜2026年度相当、科目番号6 基礎数学と科目番号7 力学について、院試hubで作成した6本の解答解説をもとに、答案の初手、失点条件、演習順を整理した記事です。

    最初に解くなら何年度がよいですか。

    最初は2026年度相当が使いやすいです。線形代数、重積分、フーリエ級数、転がり円板の力学がまとまっており、基礎数学と力学を同じ90分単位で切り替える練習になります。次に2025、最後に2024で連成振動まで広げる順がおすすめです。

    基礎数学で優先する単元は何ですか。

    線形代数、ベクトル解析、重積分、フーリエ級数です。固有空間や列の一次従属を先に見つけ、面積分・線積分では向きと境界を固定し、級数では偶奇性や変数変換を先に書く練習をしてください。

    力学はどこで差がつきますか。

    運動方程式を立てる前の図と符号です。転がり円板では摩擦の向きと拘束条件、実体振り子ではモーメントと慣性モーメント、連成振動では基準座標と固有振動数を先に置けるかで答案の安定度が変わります。

    公式解答例は使うべきですか。

    2025年8月実施分には基盤理工学専攻の解答例が公式ページに掲載されています。ただし、公式解答例を読む前に自分の答案の最初の3行を書き、InshiHubの解答パックで途中式、検算、説明不足を確認する使い方が効果的です。

    InshiHubの解答パックは11科目全部を含みますか。

    含みません。この商品は基盤理工学専攻の選択問題PDFのうち、科目番号6 基礎数学と科目番号7 力学だけを扱います。電気電子・光デバイス系の科目は別商品として整理しています。

    公式過去問と併用する解答・解説PDFを、電気通信大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。

    電気通信大学の解答PDF一覧で、電気通信大学の研究科・専攻・科目をまとめて確認できます。

    院試対策ガイド一覧(大学別)