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電通大大学院の倍率・英語・科目|情報学専攻の過去問対策
電通大大学院4専攻の2026年4月入学の一般・推薦・社会人と博士後期の志願者・受験者・合格者、2027年4月入学の英語換算・配点・面接廃止・事前連絡・再募集の条件を公式資料で確認。情報学専攻の5年分の必須数学も分析します。
最終更新: 2026/10/16
電通大大学院の倍率は専攻と選抜区分で異なります。2026年4月入学の一般入試では、情報学専攻は177人が受験し92人が合格しました。受験者数を合格者数で割ると1.92倍です。2026年8月に行われた2027年4月入学向けの入試では、英語換算と面接の扱いも変更されました。
前半では情報理工学研究科の4専攻を比較し、情報学専攻の科目選択と出願条件を詳しく説明します。後半は2022〜2026年度相当の必須数学10大問から、線形代数と微分積分の演習方法を整理します。入試制度は2026年10月15日に公式要項を確認しました。
電通大大学院の倍率:2026年4月入学・一般入試
対象は博士前期課程の一般入試です。公式表の「志願倍率」は志願者数÷募集人員で、この表の右端は受験者数÷合格者数を小数第2位まで計算した値です。分母を変えると数字も変わるため、並べて示します。出典:2026年4月入学者選抜状況・1ページ
| 専攻 | 募集人員 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | 公式の志願倍率 | 受験者÷合格者 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 情報学 | 78人 | 188人 | 177人 | 92人 | 85人 | 2.4倍 | 1.92倍 |
| 情報・ネットワーク工学 | 90人 | 185人 | 175人 | 105人 | 90人 | 2.1倍 | 1.67倍 |
| 機械知能システム学 | 63人 | 109人 | 107人 | 69人 | 66人 | 1.7倍 | 1.55倍 |
| 基盤理工学 | 81人 | 97人 | 95人 | 90人 | 76人 | 1.2倍 | 1.06倍 |
一般4専攻の合計は志願579人・受験554人・合格356人・入学317人です。内部・外部別、研究室別、基盤理工学の科目選択別の内訳は公表表にありません。入学者数は合格後に入学した人数なので、合否の倍率を計算する際の合格者数と取り違えないでください。
前年の2025年4月入学の情報学専攻一般入試は169人志願・157人受験・86人合格で、受験者÷合格者は1.83倍でした。2026年10月16日に確認した公式の選抜状況一覧の最新は2026年度です。2026年8月に実施された2027年4月入学向け入試の全体結果とは区別してください。
博士前期課程の推薦入試
同じ2026年4月入学でも、推薦は一般入試と出願資格・選抜方法が異なります。4専攻合計は志願262人・受験261人・合格252人・入学251人です。受験者÷合格者が低いことだけを理由に、誰でも受けられる容易な選抜とは判断できません。出典:公式表1ページ・推薦入試
| 専攻 | 募集人員 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | 公式の志願倍率 | 受験者÷合格者 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 情報学 | 52人 | 77人 | 77人 | 72人 | 71人 | 1.5倍 | 1.07倍 |
| 情報・ネットワーク工学 | 60人 | 76人 | 75人 | 74人 | 74人 | 1.3倍 | 1.01倍 |
| 機械知能システム学 | 42人 | 57人 | 57人 | 54人 | 54人 | 1.4倍 | 1.06倍 |
| 基盤理工学 | 54人 | 52人 | 52人 | 52人 | 52人 | 1.0倍 | 1.00倍 |
博士前期課程の社会人入試
各専攻の募集人員は「若干名」です。合計5人が志願・受験・合格・入学しています。機械知能システム学は受験者・合格者がともに0人なので、倍率は算出できません。一般入試と合算した合格率を、一般受験者の合格可能性として使うこともできません。出典:公式表1ページ・社会人入試
| 専攻 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | 受験者÷合格者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 情報学 | 2人 | 2人 | 2人 | 2人 | 1.00倍 |
| 情報・ネットワーク工学 | 2人 | 2人 | 2人 | 2人 | 1.00倍 |
| 機械知能システム学 | 0人 | 0人 | 0人 | 0人 | 算出不可 |
| 基盤理工学 | 1人 | 1人 | 1人 | 1人 | 1.00倍 |
博士後期課程の一般・社会人入試
ここからは修士への入試とは別の博士後期課程です。2026年4月入学の一般入試は募集人員64人が5専攻の共通欄に記され、志願・受験・合格は各57人、入学は55人でした。64人を各専攻の定員として割り算してはいけません。共同サステイナビリティ研究は受験・合格とも0人で、倍率は算出できません。出典:公式表2ページ
博士後期・一般入試
| 専攻 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | 受験者÷合格者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 情報学 | 8人 | 8人 | 8人 | 8人 | 1.00倍 |
| 情報・ネットワーク工学 | 21人 | 21人 | 21人 | 20人 | 1.00倍 |
| 機械知能システム学 | 8人 | 8人 | 8人 | 8人 | 1.00倍 |
| 基盤理工学 | 20人 | 20人 | 20人 | 19人 | 1.00倍 |
| 共同サステイナビリティ研究 | 0人 | 0人 | 0人 | 0人 | 算出不可 |
博士後期・社会人入試
社会人入試の募集人員は「若干名」で、4専攻合計16人が志願・受験・合格・入学しました。以下は実施済みの選抜結果で、今後の合格や出願資格を保証する数字ではありません。
| 専攻 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | 受験者÷合格者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 情報学 | 9人 | 9人 | 9人 | 9人 | 1.00倍 |
| 情報・ネットワーク工学 | 3人 | 3人 | 3人 | 3人 | 1.00倍 |
| 機械知能システム学 | 4人 | 4人 | 4人 | 4人 | 1.00倍 |
| 基盤理工学 | 0人 | 0人 | 0人 | 0人 | 算出不可 |
2027年4月入学の一般入試:英語100点・専門400点
2026年実施入試の変更告知と募集要項の冊子11〜15ページでは、通常の一般入試は全4専攻で面接を廃止し、英語100点と専門400点で選抜します。推薦・社会人入試には口頭試問・面接が残り、基盤理工学オープンイノベーションプログラムの志望者にも別途面接があります。
| 専攻 | 専門400点の構成 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 情報学 | 必須数学100点+選択4科目から3科目、各100点 | 必須50分・選択130分 |
| 情報・ネットワーク工学 | 線形代数80点+微積80点+選択8科目から3科目、各80点 | 必須90分・選択120分 |
| 機械知能システム学 | 数学基礎200点+物理学基礎200点。旧選択問題は廃止 | 数学120分・物理120分 |
| 基盤理工学 | 11科目から4科目、各100点。選択群Iを1科目以上含める | 180分 |
情報学専攻の選択科目は、アルゴリズムとデータ構造、確率・オペレーションズリサーチ、離散数学、計算機工学の4科目です。このうち3科目を選びます。数学の必須部分は総点500点のうち100点なので、必須数学だけで受験準備を終えず、選択問題を時間内に3科目解く練習も必要です。
情報・ネットワーク工学の選択は、電気回路、電磁気学、確率統計、信号処理、アルゴリズムとデータ構造、計算機の基本原理、数値計算、離散数学とオートマトンです。基盤理工学の化学・生物・数学力学・電気電子光の各ガイドは、同じ専攻の選択科目を分けて扱っています。上の倍率は基盤理工学専攻全体の値です。
TOEICは何点必要か:730点満点の旧制度との違い
2027年4月入学の一般・社会人入試では、TOEIC L&Rの点数を9.9で割り、小数点第1位を四捨五入して英語の得点にします。旧制度の「約730点で満点」は2026年実施入試には使えません。要項の満点欄は986点以上で、5点刻みの公開テストでは990点が該当します。出典:募集要項・冊子12ページ
| TOEIC L&R | 600 | 700 | 730 | 800 | 900 | 990 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 英語得点(100点満点) | 61 | 71 | 74 | 81 | 91 | 100 |
この表は換算例で、合格に必要な点数ではありません。確認した要項には、博士前期課程の英語単独の出願最低点や合格必要点は示されていません。TOEFLは要項のiBT・PBT対応表を使って換算し、本学実施のITPはPBTとして扱います。
2026年8月入試で有効なのは2024年8月以降に受験したスコアです。出願時に有効な証明書を1種類提出できなければ受理されず、受理後の差替えもできません。冊子8ページの提出条件は次のとおりです。
- TOEIC L&Rは公開テストの公式認定証を提出します。デジタル公式認定証のPDF印刷も使えます。IPとS&Wは使えません。
- TOEFL iBTとHome EditionはTest Taker Score Reportを提出し、Test Date Scoreを使います。MyBestと試験団体から大学への直送は使えません。
- TOEFLの2026年1月以降受験分は、0〜120点スケールを併記したTest Taker Score ReportのPDF印刷も提出できます。2025年12月までの受験分のPDF印刷は無効です。
- TOEFL ITPは電通大実施分のみ使えます。IELTSを提出できるのは博士後期課程で、博士前期には使えません。
出願前に必要な研究室への連絡と受入確認書
一般入試では、出願前に希望指導教員と面談し、専門分野を確認して受入承諾を得ます。第1希望教員に「受入希望教員確認書」へ署名してもらい、直接会えない場合は承諾が分かるメール等の印刷を添付します。教員が第1希望としての出願を認めていない場合、書類は受理されません。ただし、この確認書は合格や合格後の配属を保証するものではありません。出典:冊子16ページ
学外生向けの研究室連絡案内では、2026年実施の推薦は5月25日、一般・社会人は6月26日が連絡の期限でした。氏名、所属大学・学部・学科、学年、希望教員を明記して教員へ直接連絡します。次年度の受入状況は、同じ教員でも改めて確認が必要です。
2027年4月入学の一般入試は、出願が2026年7月21〜27日、筆記が8月18日、発表が9月8日で、すでに終了しています。出願は冊子を入手して指定書類で行う方式でした。10月16日時点では一般・推薦の冊子配布も終了しています。募集要項の配布状況と課程別日程を確認してください。
不合格後の電通大の再募集・追加合格・研究生
2027年4月入学要項には、7月・8月入試の定員充足状況により、一般・社会人の第2次募集を行う場合があると記載されています。実施する場合の予定は11月中旬出願、11月下旬試験、12月上旬発表で、9月末までに大学が告知する条件です。2026年10月16日に公式の募集要項配布ページ・日程・入試ニュースを確認した範囲では、実施告知を確認できませんでした。11月に受験できると確定した日程ではありません。出典:冊子18ページ
追加合格は別の制度です。入学手続完了者が募集人員に満たない場合に行うことがあり、対象者には2027年3月28日16時以降、願書に記載した電話番号へ連絡すると要項に記されています。連絡を受けることを前提に他の進路の期限を逃さないようにしてください。出典:冊子17ページ
公式日程にある2027年2月1日の入試は博士後期課程です。修士の再受験日程ではありません。2028年4月入学の博士前期課程についても、確認した公式入口では具体的な日程をまだ確認できていません。
研究生を希望する場合は、正規の修士課程とは別に申請します。外国人留学生以外の研究生制度は、大卒等の資格に加え、希望教員の承諾と所属専攻長等の承認が必要で、書類選考を行います。単位・学位は取得できず、研究室の収容能力により受入れできない場合もあります。掲載日程は2026年分のため、2027年の期限は教務課大学院教務係へ確認してください。
外国人留学生の研究生は別の事前審査を行い、原則として審査後に教員へ連絡します。教員が直接受入れを判断した場合は事前審査の申込みは不要とされています。2027年4月入学の案内は2026年10月下旬に公表予定です。一般入試の事前連絡手順をそのまま流用しないでください。
自分の得点を確認したい場合は、大学の成績開示を利用できます。一般入試では本人に合計点、判定対象の科目別得点または評価、第1志望専攻内の順位を開示します。2027年度入試の具体的な申込案内は2027年4月以降に更新予定です。倍率だけでは個人の不合格理由は分かりません。
この記事の根拠
電気通信大学の過去の入試問題ページでは、情報学専攻について、2021年8月実施分から2025年8月実施分まで、必須問題と選択問題のPDFが年度別に掲載されています。院試hubでは、入学年度に合わせて2022〜2026年度相当と表記しています。たとえば2026年度相当は2025年8月実施分です。2025年8月実施分には公式の解答例もあるため、まず公式問題を解いて照合できます。以下の分析と解答PDFは必須数学の線形代数5題・微分積分5題を扱います。
| 確認対象 | 内容 | この記事で使った観点 |
|---|---|---|
| 公式PDF | 2022〜2026年度相当の必須問題PDFと選択問題PDF | 情報学専攻で必須問題と選択問題が年度別に公開されていることを確認。 |
| 解答解説 | 線形代数5題、微分積分5題、合計10大問 | 解答の初手、年度別テーマ、答案で落ちる条件を抽出。 |
5年10大問で見えた情報学専攻の必須数学
情報学専攻の必須数学は、計算が重いというより、最初の認識を外すと遠回りになる問題が多いです。2022年度相当は固有値、行列多項式、Cayley-Hamilton。2023年度相当は重複固有値、階数、核、対角化条件。2024年度相当は固有ベクトル分解と接平面。2025年度相当は像、核、交わりと陰関数の二階微分。2026年度相当はJ-I 型行列、成分和0の固有空間、平方根を消す変数変換です。
つまり、過去問演習で見るべきなのは「答えが出たか」だけではありません。線形代数なら、固有空間、像、核、基底のどれを最初に置いたか。微分積分なら、勾配、接平面、ヘッセ行列、変数変換のどれを最初に書いたか。ここを記録しないと、同じミスを年度をまたいで繰り返します。
年度別の読み方
以下は問題文の転載ではなく、解答制作で確認したテーマと、演習時の着眼点です。1年分を解いたら、答え合わせの前に「最初の3行」を自分で採点してください。
| 年度相当 | 線形代数 | 微分積分 | 演習の狙い |
|---|---|---|---|
| 2026 | 行列を J-I と見て、成分和0の三次元固有空間と基底条件を読む。 | 陰曲線の法線、極値判定、平方根を消す変数変換。 | 最新年度として仕上げに使う。力ずくの成分計算を、空間の分解でどこまで短くできるかを見る。 |
| 2025 | 像の次元、核が非自明になる条件、像と核の交わり。 | 陰関数の二階微分、線形変換と極座標による積分領域の変換。 | 最初に解く年度として使いやすい。線形代数も微積も、条件を一般元と領域に落とす練習になる。 |
| 2024 | 固有ベクトルの一次結合で分解し、A^n の成分を読む。 | 接平面、正方形上の対数積分、極座標で読む扇形領域。 | 短いが重要な年度。固有ベクトル分解と接平面の公式を、答案の冒頭に出せるか確認する。 |
| 2023 | 重複固有値、(E-A)^2 の階数、核と像、対角化可能条件。 | 二次までの展開、極値とヘッセ行列、円板上の積分。 | 固有値を出して終わらない年度。重複固有値の固有空間次元まで確認する癖をつける。 |
| 2022 | 対称行列の固有値、行列多項式、Cayley-Hamiltonの定理。 | 極値判定、陰関数の接線、円環領域の極座標変換。 | 基礎確認に向いている。固有値をスカラー条件へ落とす処理と、極座標の面積要素を点検する。 |
最初の10分で決めること
本番で怖いのは、知らない定理が出ることではなく、知っている定理をどこで使うか決められずに時間が溶けることです。必須数学に入ったら、まず次の順で見ます。
| 見る順序 | 確認すること | 避けるべき始め方 |
|---|---|---|
| 1. 行列の構造 | 対称行列か、J-I 型か、列空間や核で見るべきか。 | いきなり行列積や行基本変形を大きく始める。 |
| 2. 固有値の重複 | 重複固有値があるか、固有空間の次元を確認する必要があるか。 | 固有値の個数だけで対角化可能と判断する。 |
| 3. 像と核 | 列ベクトルの一次関係、一般元、行列式が0になる条件。 | 何の空間の次元を求めているかを書かない。 |
| 4. 勾配と判定 | 接線・法線・接平面の向き、停留点、ヘッセ行列。 | 停留点を出しただけで極大・極小を断定する。 |
| 5. 積分領域 | 円環、扇形、正方形、線形変換、平方根を消す置換。 | 被積分関数だけを見て変数変換を決める。 |
線形代数は「空間名」を答案に出す
情報学専攻の線形代数は、公式計算を最後まで押し切る試験ではありません。2025年度相当では、線形写像の像を列空間として見て、核との交わりを一般元で判定します。2026年度相当では、全成分1の行列をJ と置き、J-Iの作用を成分和0の空間とその直交方向に分けます。2023年度相当では、重複固有値の固有空間次元が対角化可能性を決めます。
答案では、最初に「どの空間を見ているか」を書いてください。たとえば「像は列ベクトルが張る空間である」「核が非自明になるのは行列式が0のときである」「成分和0の空間ではJ が0として働く」といった一文です。この一文があると、後の計算が採点者に追いやすくなります。
よくある失点は、固有値だけを出して固有空間を確認しないこと、Cayley-Hamiltonの符号を展開で落とすこと、像と核の交わりを連立方程式だけで膨らませることです。行列が出たら、まず空間名、次に次元、最後に基底や係数。この順序を固定してください。
微分積分は「領域」と「判定」を省かない
微分積分では、陰関数、接線・法線、接平面、極値判定、重積分が繰り返し出ています。2026年度相当では、勾配を法線方向として使い、停留点をヘッセ行列で分類し、平方根を消す置換で領域を三角形にします。2025年度相当では、陰関数の二階微分と、線形変換・極座標を使い分けます。2024年度相当では、接平面と扇形領域の読み替えが中心です。
微積の答案で落ちやすいのは、式変形ではなく根拠の省略です。接線や法線なら、定義関数と勾配の関係を書く。極値なら、停留点を全部列挙してからヘッセ行列で分類する。重積分なら、変数変換の前に領域を書き、ヤコビアンを明示する。この3つを落とさないだけで、途中計算が多少長くなっても答案の骨格は残ります。
特に積分は、2022年度相当の円環、2023年度相当の円板、2024年度相当の扇形、2025年度相当の線形変換と極座標、2026年度相当の平方根置換と、領域の読み方が毎年変わります。参考書の積分公式を覚えるより、領域を描いて置換を選ぶ練習に時間を使ってください。
参考書に戻る章
参考書を最初から読み直す必要はありません。過去問で詰まったら、次の章だけに戻ります。
| 戻る章 | 対応する年度 | 到達目標 |
|---|---|---|
| 固有値・固有ベクトル | 2022、2023、2024、2026 | 固有値だけでなく、固有空間の次元と基底まで書ける。 |
| Cayley-Hamiltonと行列多項式 | 2022 | 行列等式を固有値のスカラー条件へ落とし、特性多項式の符号を確認できる。 |
| 階数・核・像 | 2023、2025 | 列空間の一般元、核が非自明になる条件、像と核の交わりを説明できる。 |
| 多変数の極値 | 2022、2023、2026 | 停留点の列挙、ヘッセ行列、鞍点判定を分けて書ける。 |
| 陰関数と接平面 | 2022、2024、2025、2026 | 勾配から接線・法線・接平面を出し、二階微分まで処理できる。 |
| 重積分と変数変換 | 2022、2023、2024、2025、2026 | 領域図、置換、ヤコビアン、積分範囲を一続きで書ける。 |
4週間の演習順序
- 1週目は2025年度相当を解きます。像、核、交わり、陰関数の二階微分、積分領域の変換を確認し、情報学専攻の必須数学で要求される「条件を構造に落とす」感覚を作ります。
- 2週目は2024年度相当を解きます。固有ベクトル分解と接平面を短く書けるようにし、
A^nを直接計算しない練習をします。 - 3週目は2026年度相当を解きます。
J-I型行列、成分和0の固有空間、平方根を消す変数変換を最新年度として確認します。 - 4週目は2022年度相当と2023年度相当を解きます。Cayley-Hamilton、重複固有値、階数、核、極値判定、円板・円環の極座標変換を復習します。
自己採点チェック
- 線形代数で、固有空間、像、核、成分和0の空間など、見ている空間名を書いたか。
- 重複固有値が出たとき、固有空間の次元まで確認したか。
- Cayley-Hamiltonを使う前に、特性多項式の符号を展開で確認したか。
- 像と核の交わりを、一般元と行列作用で説明したか。
- 陰関数の接線・法線・二階微分で、定義関数と勾配の関係を書いたか。
- 極値問題で、停留点の列挙とヘッセ行列による判定を分けたか。
- 重積分で、領域、置換、ヤコビアン、積分範囲をすべて明示したか。
今は深追いしないもの
情報学専攻の選択問題は4科目から3科目です。最初に公式問題を一度通して、受験する3科目と補欠にする1科目を決めると、演習量を配分しやすくなります。必須数学で基礎を確かめながら、選択問題の対策も並行してください。研究室の論文や機械学習の最新手法へ広げる前に、選択科目として指定された範囲を時間内に解けるかを点検します。
必須数学の途中式を確認したい場合は、情報学専攻の5年分・必須数学の解答解説PDFを使えます。選択科目の解答はこの商品には含まれないため、商品の収録範囲と自分の受験科目を照合してください。
公式情報で確認する入口
倍率は2026年4月入学者選抜状況、科目・配点・英語は2027年4月入学の一般・社会人入試要項、推薦の口頭試問・出願資格は推薦入試要項を参照しています。過去問は大学の配布ページから取得できます。次年度の要項が出たら、今回の条件と変更箇所を比較してください。
電通大 院試 の他専攻ガイド
電通大 情報理工学研究科は専攻ごとに必須数学・専門科目の重みが違います。情報学専攻で身につけた「行列多項式・階数・像と核の宣言」は、情報・ネットワーク工学専攻の列空間・射影、機械知能システム学専攻の運動方程式でも答案の骨格になります。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、電通大 院試 全体の科目選択判断ができます。
途中式と最終答まで読める解説
このガイドで扱う解答PDF
問題本文は含みません。公式の問題冊子と併用してください。
専門科目(情報学)の収録解説の分野(2022〜2026年度・10項目)
収録年度と解説項目数
院試hubに収録した5実施回の一覧です。どの回も解説見出しは2項目です。
電通大 専門科目(情報学)の解答で立てた注意点(31件)
院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。
微分積分・解析17件
- 2026年度 第2問 微分積分陰曲線の法線 / 極値判定 / 平方根を消す変数変換 / 積分の検算
- 2025年度 第2問 微分積分陰関数の二階微分 / 積分領域の変換 / 陰関数で確認する条件 / 積分の典型ミス
- 2024年度 第2問 微分積分接平面 / 領域に合わせた積分 / 領域の決め方
- 2023年度 第2問 微分積分必要な次数だけ残す / 極値とヘッセ行列 / 円板上の積分
- 2022年度 第2問 微分積分極値判定 / 陰関数の接線 / 極座標への変換
線形代数14件
- 2026年度 第1問行列を J-I と見る / 固有空間の構造 / 基底であることの確認
- 2025年度 第1問像の次元 / 核が零でない条件 / 像と核の交わり / c=3 を落とす理由
- 2024年度 第1問固有ベクトルで分解する
- 2023年度 第1問重複固有値の扱い / (E-A)^2 の階数 / 対角化条件の書き方
- 2022年度 第1問固有値の見通し / 行列多項式の考え方 / Cayley--Hamilton の使いどころ
頻出論点と、同じ論点を出す他大学
院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。
| 論点 | この専攻での出題 | 出題年度 | 同じ論点を出す他大学 | 全国の出題大学 |
|---|---|---|---|---|
| 固有値・固有ベクトル | 4問 | 2026・2024・2023・2022 | 神戸大学・京都大学・東京大学・大阪大学・名古屋大学 | 25大学 |
| 重積分と極座標 | 4問 | 2026・2025・2024・2023 | 神戸大学・京都大学・大阪大学・名古屋大学・東京科学大学 | 23大学 |
| 線形空間・基底 | 2問 | 2025・2023 | 神戸大学・名古屋大学・東京大学・京都大学・北海道大学 | 21大学 |
| 正定値行列 | 2問 | 2026・2023 | 名古屋大学・大阪大学・東京大学・九州工業大学・京都大学 | 17大学 |
| 二次形式 | 1問 | 2023 | 京都大学・名古屋大学・九州工業大学・東京大学・九州大学 | 16大学 |
| テイラー展開 | 1問 | 2023 | 京都大学・北海道大学・九州工業大学・東京大学・東北大学 | 18大学 |
電通大 公式の過去問の公開年度と公式解答例
- 公式の過去問ページ
- 情報理工学研究科(博士前期課程 一般入試)
- 公開されている年度
- 2021〜2025年8月実施(各実施年10月・翌年4月入学)
- 公式の解答例
- 一部年度・一部科目のみ公開
- 英語の扱い
- TOEIC/TOEFL スコア提出。学内英語試験なし。
- 院試hubが最後にリンクを確認した日
- 2026-10-16
- ページの内容
- 情報学、情報・ネットワーク工学、機械知能システム学、基盤理工学の4専攻を一覧化。2025年8月実施分は各専攻の解答例も併載。社会人入試の小論文のみ入試課窓口で閲覧。
よくある質問
電通大大学院の倍率は何倍ですか。
2026年4月入学の博士前期課程一般入試では、受験者数÷合格者数は情報学177÷92で1.92倍、情報・ネットワーク工学175÷105で1.67倍、機械知能システム学107÷69で1.55倍、基盤理工学95÷90で1.06倍です。公式表の志願倍率は志願者数÷募集人員なので、別の数字になります。内部・外部別や研究室別の合格率はこの表から分かりません。
電通大の院試英語はTOEIC730点で満点ですか。
2026年実施の博士前期課程一般・社会人入試では変更されています。2027年4月入学要項ではTOEIC点÷9.9を小数点第1位で四捨五入し、730点は74点、800点は81点、990点は100点です。英語は100点満点で、これは合格必要点ではありません。TOEIC IPは利用できません。
電通大大学院の一般入試に面接・口述はありますか。
2026年実施から、博士前期課程の通常の一般入試は全4専攻で面接を廃止し、英語100点と専門科目400点で選抜します。推薦・社会人入試には口頭試問や面接があり、基盤理工学の5年一貫プログラム志望者にも別途面接があります。
電通大の院試に落ちた場合、11月や2月に再受験できますか。
2027年4月入学要項には、定員充足状況によって11月に第2次募集を行う場合があると記載されています。ただし2026年10月16日の確認では実施告知を確認できず、受験できる日程としては案内できません。公式日程の2027年2月入試は博士後期課程です。修士の次回日程と混同しないでください。
この記事は電通大 情報学専攻の何を分析していますか。
院試hubで作成した電気通信大学大学院 情報理工学研究科 情報学専攻の2022〜2026年度相当、必須数学10大問の解答解説をもとにしています。線形代数5題、微分積分5題について、年度別テーマ、答案の始め方、失点しやすい条件をまとめています。
情報学専攻なのに数学中心でよいのですか。
数学だけでは足りません。2027年4月入学の情報学専攻一般入試では、必須数学100点に対して選択科目は300点、英語は100点です。このページ後半の解答分析は必須数学に絞っているため、選択4科目から受験する3科目の演習と英語スコアの準備を並行してください。
最初に解く年度はどれがよいですか。
最初は2025年度相当が使いやすいです。線形代数では像、核、像と核の交わりを扱い、微分積分では陰関数の二階微分と積分領域の変換を確認できます。その後、2024年度相当で固有ベクトル分解と接平面、2026年度相当で最新のJ-I型行列と平方根を消す変数変換を確認してください。
線形代数で優先すべき範囲は何ですか。
固有値・固有空間、Cayley-Hamiltonの定理、行列多項式、階数と核、像と核の交わり、基底であることの確認を優先してください。情報学専攻では、計算量の多い展開より、行列がどの空間で簡単に働くかを見つける答案が強いです。
微分積分で優先すべき範囲は何ですか。
多変数の極値判定、陰関数の接線・法線、陰関数の二階微分、接平面、極座標や線形変換による重積分を優先してください。領域を見ずに変数変換を選ぶ答案、停留点を出しただけで極値判定を終える答案は危険です。
選択問題もこの解答パックに含まれますか。
この記事で扱う解答解説は、必須数学の線形代数と微分積分です。公式ページには情報学専攻の選択問題PDFも掲載されていますが、この記事は選択問題全体を解説するものではありません。選択問題は公式PDFで出題範囲を確認し、志望分野に合わせて別途対策してください。
電気通信大学の解答PDF
公式過去問と併用する解答・解説PDFを、電気通信大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。
- 電気通信大学 情報理工学研究科 基盤理工学専攻 専門科目(分子生物学・生物化学・細胞・神経生物学)の解答PDF(収録5年分)
- 電気通信大学 情報理工学研究科 専門科目(基礎数学・力学)の解答PDF(収録5年分)
- 電気通信大学 情報理工学研究科 専門科目(機械知能システム学)の解答PDF(収録7年分)
- 電気通信大学 情報理工学研究科 基盤理工学専攻 専門科目(無機・有機化学・物理化学)の解答PDF(収録5年分)
- 電気通信大学 情報理工学研究科 基盤理工学専攻 専門科目(電気電子・光デバイス系)の解答PDF(収録5年分)
- 電気通信大学 情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 専門科目(情報・ネットワーク工学)の解答PDF(収録5年分)
電気通信大学の解答PDF一覧で、電気通信大学の研究科・専攻・科目をまとめて確認できます。