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東大理物の院試過去問・解答|240分の試験形式と15年80問

東大理物の公式過去問PDF、2027年度の数学1問・物理3問を240分で解く形式、英語スコアの条件を確認できます。2026年度数学第4問は、冪零行列と特性曲線法の全10小問を解説。15回80問の解説集の対応範囲も掲載。

最終更新: 2026/10/17

東京大学の研究科別・公式過去問を見る

東大理物の2027年度修士課程入試は、数学1問と物理学3問を240分で全問解答する方式です。大学が公開する過去問、2026年度数学第4問の全10小問の解説、解説集15回80問の対応範囲をまとめました。

公式過去問PDF:専門科目と旧年度の物理・数学

年度は入学年度です。例えば2026年度の問題は2025年8月19日に実施されました。2022年度以降は専門科目1冊、2020年度以前は物理と数学が別PDFです。2021年度は筆記試験が実施されていません。

公式過去問題集には、さらに古い年度も掲載されています。2026年度の出題意図は評価する知識や考え方を説明した資料で、途中式や最終答を載せた公式解答ではありません。

240分・全4問必答の試験形式

2027年度入試案内によると、専門科目は400点、英語は100点です。専門科目は数学1問と、量子力学、統計力学、古典力学・電磁気学を主な範囲とする物理3問。2026年8月18日に実施され、日本語・英語のどちらでも解答できます。

2026年度の問題表紙も、13時30分〜17時30分の240分、全4問必答と指定しています。各問に別の答案用紙を使い、解答できない場合も必要事項を記した用紙を提出します。答案用紙を計算用紙として使わないという指示もあります。

通し演習は、表紙の条件に合わせて240分で行います。例えば、全体の確認10分、各問50分ずつで200分、残り30分を未完部分と検算に使う配分です。これは練習例で、公式の推奨配分ではありません。得意な1問に時間を使い切るより、4問それぞれの条件・式・結論を点検できるかを記録してください。

2026年度の4問と、公式出題意図から分かる復習点

問題主題答案で確認する点
第1問量子力学・周期ポテンシャル交換関係、同時対角化、固有値・固有関数を整理し、Schrödinger方程式の解と計算結果の意味を説明する。
第2問統計力学・ゴム弾性エントロピーから生じる力と、内部エネルギーを考慮した一次元イジング模型を区別する。
第3問回転管内の質点と電磁場並進・回転の運動を整理したうえで、電磁場による力を組み込む。
第4問冪零行列と特性曲線法行列の冪・逆行列・微分方程式の関係を使う。偏微分方程式では、常微分方程式に移して初期条件を追う。

2026年度の公式出題意図をもとにした整理です。題名だけを覚えるのでなく、量子なら演算子と境界条件、統計なら分配関数と物理量、力学なら座標と力の向き、数学なら仮定と変形の根拠を答案へ書きます。

2026年度第4問の解答・解説:冪零行列と特性曲線法

公式問題PDF8ページの問1と9ページの問2、計10小問を順に解きます。以下は院試hubの解答・解説です。大学が公開した出題意図には最終答は載っていません。

問1では、ベクトルの成分を1つ下へ送る行列の性質を使います。問2では、偏微分方程式を曲線上の常微分方程式に移し、初期条件から解を求めます。

問1:行列の冪・逆行列・微分方程式 / 問2:法線と特性曲線 / 微分可能な解が続かない理由

(1a) N=4でA²・A³・A⁴を求める

Aは対角線の1つ下だけがaで、他の成分は0の行列です。標準基底の第jベクトルに掛けると、j<Nではa倍した第j+1ベクトルへ移り、最後の基底ベクトルは0へ移ります。2回掛ければ2段下、3回なら3段下に成分が移るので、N=4では次の形です。

A2=(00000000a20000a200)A^2=\begin{pmatrix}0&0&0&0\\0&0&0&0\\a^2&0&0&0\\0&a^2&0&0\end{pmatrix}
A3=(000000000000a3000)A^3=\begin{pmatrix}0&0&0&0\\0&0&0&0\\0&0&0&0\\a^3&0&0&0\end{pmatrix}
A4=OA^4=O

4回移すと、どの成分も4次元の範囲の外へ出ます。A自体は0でなくても、ある冪が零行列になる性質を冪零といいます。

(1b) 逆行列は有限の等比和で表せる

一般のNでも同じ移動の規則が成り立ちます。0乗は単位行列Iとし、0≤k≤N−1について各成分を書くと次のとおりです。

(Ak)ij={aki=j+k,0それ以外.(A^k)_{ij}=\begin{cases}a^k&i=j+k,\\0&\text{それ以外}.\end{cases}

N回掛けるとAのN乗は零行列になります。そこで、IからAのN−1乗までの和をBと置きます。

B=I+A+⋯+AN−1,(I−A)B=B(I−A)=I−AN=I.\begin{aligned}B&=I+A+\cdots+A^{N-1},\\(I-A)B&=B(I-A)=I-A^N=I.\end{aligned}

左右どちらから掛けても単位行列になるので、Bが求める逆行列です。i≥jなら、和の中で(i,j)成分が0でない項はk=i−jの1つだけです。

((I−A)−1)ij={ai−ji≥j,0i<j.\bigl((I-A)^{-1}\bigr)_{ij}=\begin{cases}a^{i-j}&i\ge j,\\0&i<j.\end{cases}

対角成分は1、その下にa、a²、…と並びます。無限級数の収束を使っていないため、aの絶対値が1より小さいという条件は不要です。

(1c) 微分方程式は成分を上から積分する

微分方程式を成分ごとに書くと、最初の成分は定数、次の成分の微分は1つ前の成分のa倍です。

x1′(t)=0,x1(0)=1,xi′(t)=axi−1(t),xi(0)=0(i≥2).\begin{aligned}x_1'(t)&=0,\qquad x_1(0)=1,\\x_i'(t)&=a x_{i-1}(t),\quad x_i(0)=0\quad(i\ge2).\end{aligned}

x₁=1から、x₂=at、x₃=a²t²/2と順に積分できます。一般には次の式になります。

xi(t)=(at)i−1(i−1)!,i=1,…,N.x_i(t)=\frac{(at)^{i-1}}{(i-1)!},\qquad i=1,\ldots,N.

i=1では常に1です。i≥2ではt=0で0となり、微分すればa倍した前の成分に戻るので、初期条件と方程式の両方を満たします。行列指数関数を使う場合も、冪零性により有限和になります。

etA=I+tA+⋯+tN−1(N−1)!AN−1,x(t)=etAe1.\begin{aligned}e^{tA}&=I+tA+\cdots+\frac{t^{N-1}}{(N-1)!}A^{N-1},\\\boldsymbol{x}(t)&=e^{tA}\boldsymbol{e}_1.\end{aligned}

(1d) 高い冪を掛け、係数を1つずつ消す

AのN−1乗を掛けたxが0でないと仮定します。N個のベクトルが線形独立であることを示すため、次の線形関係を考えます。

∑k=0N−1ckAkx=0.\sum_{k=0}^{N-1}c_k A^k\boldsymbol{x}=\boldsymbol{0}.

両辺にAのN−1乗を掛けると、k≥1の項はすべて0です。残る項からc₀=0が分かります。

c0AN−1x=0⟹c0=0.c_0 A^{N-1}\boldsymbol{x}=\boldsymbol{0}\quad\Longrightarrow\quad c_0=0.

次にAのN−2乗を掛けると、c₀の項は既に0で、k≥2の項も消えるため、c₁=0です。同様に、c₀,…,cᵣ₋₁が0と分かった段階でAのN−1−r乗を掛けると、次の関係だけが残ります。

crAN−1x=0⟹cr=0.c_r A^{N-1}\boldsymbol{x}=\boldsymbol{0}\quad\Longrightarrow\quad c_r=0.

r=N−1まで繰り返せば全係数が0です。したがって、x、Ax、…、AのN−1乗を掛けたxは線形独立です。仮定が使われるのは、残ったベクトルが0でないために係数を0と結論できる箇所です。

(1e) 固有値がすべて0でも、行列は0とは限らない

Aは対角成分がすべて0の下三角行列なので、特性多項式はλのN乗であり、固有値は0だけです。対角化できると仮定すると、対角行列Dの成分はすべて0となります。

A=PDP−1,D=O⟹A=O.A=PDP^{-1},\quad D=O\quad\Longrightarrow\quad A=O.

しかしN≥2、a≠0では、(2,1)成分がaなのでAは零行列ではありません。矛盾するため対角化できません。固有空間で確認しても、Ax=0から最初のN−1成分が0となり、自由な成分は最後の1つだけです。N個の独立な固有ベクトルは得られません。

この結論にはN≥2が必要です。問題文の定義をN=1にも広げるとA=(0)になり、その場合は既に対角行列です。

(2a) 接ベクトルとの内積から法線を求める

解曲面をu=u(x,y)と表します。x方向とy方向の接ベクトルに対し、法線n=(nₓ,nᵧ,−1)の内積はどちらも0です。

(nx,ny,−1)⋅(1,0,ux)=nx−ux=0,(nx,ny,−1)⋅(0,1,uy)=ny−uy=0.\begin{aligned}(n_x,n_y,-1)\cdot(1,0,u_x)&=n_x-u_x=0,\\(n_x,n_y,-1)\cdot(0,1,u_y)&=n_y-u_y=0.\end{aligned}

したがって、求める成分はnₓ=uₓ、nᵧ=uᵧです。ここでは問題の指定どおり第3成分を−1とし、長さを1にする必要はありません。

(2b) 方程式が表す方向は解曲面に接する

a・b・cは同じ点(x,y,u)での値を表すものとします。nとd=(a,b,c)の内積を取り、元の偏微分方程式を使います。

n⋅d=aux+buy−c=0.\boldsymbol{n}\cdot\boldsymbol{d}=a u_x+b u_y-c=0.

dは法線に直交するため、解曲面の接平面に沿った方向です。この方向に進む曲線を使えば、曲面上の変化を1変数の微分方程式として追えます。

(2c) 曲線上の微分を連鎖律で書く

曲線のパラメータをsとし、問題で与えられた常微分方程式を考えます。

dxds=a,dyds=b,duds=c.\frac{dx}{ds}=a,\qquad\frac{dy}{ds}=b,\qquad\frac{du}{ds}=c.

この曲線がグラフu=u(x,y)の上にあるところでは、合成関数u(x(s),y(s))の微分は次の形です。

duds=uxdxds+uydyds=aux+buy=c.\begin{aligned}\frac{du}{ds}&=u_x\frac{dx}{ds}+u_y\frac{dy}{ds}\\&=a u_x+b u_y=c.\end{aligned}

よって元の偏微分方程式が得られます。実際に解を作る際は、初期線上の各点から曲線を伸ばし、その族を局所的にu(x,y)というグラフで表せる範囲を使います。1本の曲線を求めるだけで平面全体の解が決まるわけではなく、(e)ではこのグラフとしての表現が問題になります。

(2d) 初期値から線形方程式の解を求める

ux+uy=−u,u(x,0)=cos⁡x.u_x+u_y=-u,\qquad u(x,0)=\cos x.

初期線上のx座標をξとします。s=0でx=ξ、y=0、u=cosξです。xとyの変化率はともに1、曲線上のuは指数減衰するので、初期値から次の式を得ます。

x=ξ+s,y=s,u=e−scos⁡ξ.x=\xi+s,\qquad y=s,\qquad u=e^{-s}\cos\xi.

s=y、ξ=x−yを代入すると、解が求まります。

u(x,y)=e−ycos⁡(x−y).u(x,y)=e^{-y}\cos(x-y).

y=0では初期条件と一致します。また、直接微分すると次のとおりです。

ux=−e−ysin⁡(x−y),uy=e−y{−cos⁡(x−y)+sin⁡(x−y)}.\begin{aligned}u_x&=-e^{-y}\sin(x-y),\\u_y&=e^{-y}\{-\cos(x-y)+\sin(x-y)\}.\end{aligned}

2つを足すと正弦の項が消え、−uになることも確認できます。

(2e) 負の初期勾配があると、微分可能な解を保てない

u ux+uy=0,u(x,0)=h(x).u\,u_x+u_y=0,\qquad u(x,0)=h(x).

特性曲線上でuは一定です。初期点をξとするとu=h(ξ)、y=sとなり、xの変化率もh(ξ)で一定です。

x=ξ+yh(ξ),u(ξ+yh(ξ),y)=h(ξ).\begin{aligned}x&=\xi+yh(\xi),\\u\bigl(\xi+yh(\xi),y\bigr)&=h(\xi).\end{aligned}

すべての正のyまで微分可能な解が存在すると仮定します。yを固定し、後式をξで微分すると、連鎖律から次の等式が必要です。

ux(ξ+yh(ξ),y){1+yh′(ξ)}=h′(ξ).u_x\bigl(\xi+yh(\xi),y\bigr)\{1+yh'(\xi)\}=h'(\xi).

仮定よりh′(ξ₀)<0となる点ξ₀があります。その点について、次の正の値を選びます。

y∗=−1h′(ξ0)>0.y_*=-\frac{1}{h'(\xi_0)}>0.

このyでは中括弧が0です。微分係数uₓが存在すれば左辺は0ですが、右辺h′(ξ₀)は負で0ではありません。矛盾するので、すべての正のyにわたって微分可能な解を保つことはできません。分母が0になる式だけで終えず、連鎖律の等式が成立しないところまで示せば証明になります。

h(ξ)=−ξの特性曲線がy=1で集まる図横軸はx、縦軸はy。初期点ξが−1、0、1の3本の直線x=(1−y)ξが、点(x,y)=(0,1)で集まる。それぞれの曲線上ではuが1、0、−1のままで、同じ点に異なる値が到達する。u = 1u = 0u = −1xyy = 1(0, 1)ξ = −1ξ = 0ξ = 1
h(ξ)=−ξの特性曲線。各線のラベルは、曲線上で一定のuの値です。

図はh(ξ)=−ξの例です。初期位置ξが異なる特性曲線がy=1で同じ点に集まる一方、曲線上のu=−ξは互いに異なります。y<1ではξ=x/(1−y)と戻せるため、解とその勾配は次の式です。

u(x,y)=−x1−y,ux=−11−y.u(x,y)=-\frac{x}{1-y},\qquad u_x=-\frac{1}{1-y}.

yが1に近づくと勾配の絶対値が限りなく大きくなり、y=1まで微分可能な解として延ばせません。これは一般の証明を具体例で確かめたもので、すべての初期関数で最初に破綻するyが1だという意味ではありません。

解説集15回80問:旧年度の数学とは分けて確認

専門科目の解答・解説PDFは、2011〜2020年度の物理各6問で60問、2022〜2026年度の専門科目各4問で20問、計15回80問です。旧年度の別冊の数学は含みません。2022年度以降は、専門科目に含まれる数学1問も収録しています。問題本文は公式PDFで用意してください。

下表は解説集の収録テーマです。年度のリンクから各年第1問の無料解答を読めます。旧年度は苦手分野の演習に使い、現在と同じ試験時間・選択条件だったとは扱いません。

年度・収録数解説の主題
2026年度
4問
周期ポテンシャルとバンドギャップ、1次元高分子とイジング模型、力学・電磁気:回転管内の荷電質点系、線形代数と偏微分方程式
2025年度
4問
振動摂動と和則、調和トラップ中のボース気体、ポアソン方程式と鏡像法、パウリ行列・直交多項式・真偽判定
2024年度
4問
反転調和振動子とスクイーズド状態、理想気体と吸着、電磁気:レイリー散乱と光ピンセット、フーリエ変換と行列の固有値
2023年度
4問
2次元調和振動子と角運動量、ワイル型分散と低温比熱、多重極展開、複素積分と行列指数
2022年度
4問
不確定性関係と最小不確定波束、理想ボース気体とボース・アインシュタイン凝縮、平面電磁波の反射と透過、上半平面の複素解析と実行列の固有値
2020年度
6問
二状態系と相関、理想気体とフェルミ気体、同軸ケーブルのTEM波、熱容量測定、熱雑音と光検出回路、相対論的運動学と粒子識別
2019年度
6問
調和振動子と4次摂動、2状態スピン鎖と転送行列、力学・重力:2体問題と重力波による軌道減衰、光学:マイケルソン干渉計とスペクトルの再構成、素粒子・原子核:ビーム減衰・中性パイ中間子崩壊・曲率測定、電磁気:同軸ケーブルの伝送線路方程式と表皮効果
2018年度
6問
2準位系と断熱遷移、古典理想気体と低温量子気体、電磁気:振動双極子と2波源干渉、素粒子・原子核:負ミューオンビームと捕獲反応、X線回折:格子和と構造因子、宇宙物理:制動放射と熱的プラズマスペクトル
2017年度
6問
2粒子振動子と急変、反強磁性イジング模型の平均場、力学:二重振り子の固有振動と断熱追随、熱物理:核断熱消磁冷凍、光学:モード同期レーザー、素粒子:大気ニュートリノ振動
2016年度
6問
局在磁束とゼロモード、調和振動子の古典極限と量子補正、力学:ロケット方程式と一定固有加速度、プラズマ干渉計とカットオフ、実験物理:電子散乱と荷電半径、交流回路:フィルタと整流
2015年度
6問
円周上のデルタ関数ポテンシャル、高分子鎖の配位数と揺らぎ応答、運動する電荷列と場のローレンツ変換、実験物理:ガンマ線とコンプトン散乱、物性実験:磁気天秤と希土類イオンの磁気モーメント、相対論と実験:ミューオン飛行時間と見かけの超光速
2014年度
6問
クーロン束縛状態と一様磁場中の荷電粒子、二次元フェルミ粒子とギャップをもつ二帯模型、誘電体と良導体の境界における平面波、実験物理:X線スペクトルとモーズリーの法則、熱力学:ギブス自由エネルギーと力を受ける重合反応、素粒子実験:ヒッグス粒子の二光子崩壊
2013年度
6問
調和振動子とコヒーレント状態、理想ボース気体と断熱磁化、ポテンシャル、ゲージ変換、荷電粒子の束縛運動、実験物理:抵抗の熱雑音と増幅回路、原子核実験:二体反応と荷電粒子識別、物性実験:固体の熱伝導率測定とフォノン散乱
2012年度
6問
スピンと回転磁場、剛体回転子とオルト・パラ水素、ローレンツ振動子と屈折率分散、原子核・素粒子:しきい値・飛行時間・寿命測定、物性実験:中性子散乱と拡散係数、同軸ケーブルと整合減衰器
2011年度
6問
分離型ポテンシャルの束縛状態、三角形上のスピン、荷電粒子のドリフト、原子核実験:反応しきい値とドップラー効果、量子実験:光電効果、光計測:Hアルファ線とフォトダイオード

2027年度の英語:認められる試験と提出方法

専攻独自資料4〜6ページでは、TOEFL iBT・Home Edition、または日本国内で受験したTOEIC L&R公開テストのいずれか1つの公式スコアを認めています。TOEFL ITP・TOEIC IPは対象として記載されていません。TOEFLのMyBestスコアは使用しません。

2027年度の有効な受験日は2024年10月1日以降でした。出願期限までに、試験実施団体からのスコア送付手続きと、出願システムへの試験日・スコア登録および証明書アップロードの両方が必要です。TOEFLは受験日が2026年1月21日より前か以降かで、登録する尺度が0〜120と1〜6に分かれます。ここに挙げた日付と条件は2027年度の指定であり、次回は新しい資料を確認してください。

サブコースと指導教員の希望も準備する

専攻独自資料1ページは、事前の研究室訪問などで検討し、できる限り希望指導教員名を記すことを勧めています。第1・第2志望のサブコースと各コースの希望教員を指定でき、希望情報は合否判定にも関わります。問題演習と並行して、研究内容と教員の受入情報を確認してください。

他専攻の過去問・対策ガイド

途中式と最終答まで読める解説

問題本文は含みません。公式の問題冊子と併用してください。

専門科目(物理学)の収録解説の分野(2011〜2026年度・80項目)

院試hubの収録解説15実施回・80項目の見出しを分野別に数えたものです。設問を分割した項目や、公開資料の制約を説明する項目を含むため、公式問題の大問数や完成答案数とは一致しません。が21項目(全体の26%)で最多。

分野項目数全項目に占める割合直近の連続出題最後に出た回
2126%—2020年度
電磁気学・回路1721%8回連続2026年度
量子力学1519%5回連続2026年度
熱・統計力学1316%5回連続2026年度
数学79%5回連続2026年度
力学45%—2019年度
物性物理34%—2015年度

収録年度と解説項目数

院試hubに収録した15実施回の一覧です。1回あたりの解説見出しは4〜6項目です。2022年度以降の収録分は4項目です。6実施回は収録解説を全文公開しています。

東大 専門科目(物理学)の解答で立てた注意点(210件)

院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。

  • 2020年度 第1問 二状態系と相関一重項の使い方 / 同時確率の作り方 / Mermin型の矛盾
  • 2020年度 第2問 理想気体とフェルミ気体古典気体で落としやすい点 / 高温フェルミ気体は古典気体へ戻る / 低温のグラフの意味
  • 2020年度 第3問 同軸ケーブルのTEM波TEMモードの構造 / 特性インピーダンス / パルスが崩れない条件
  • 2020年度 第4問 熱容量測定熱回路として見る / 図から読む量 / 交流法の利点
  • 2020年度 第6問 相対論的運動学と粒子識別しきい値計算の鉄則 / 保存則の見方 / 粒子識別で重要な時間スケール
  • 2019年度 第4問 マイケルソン干渉計とスペクトルの再構成干渉計がフーリエ変換になる理由 / ナイキスト周波数の直感

電磁気学・回路44件

  • 2026年度 第3問 回転管内の荷電質点系磁場の力の向き / 単振動条件 / 最後の次数評価
  • 2025年度 第3問 ポアソン方程式と鏡像法ポアソン方程式の符号 / 一意性の使い方 / 点電荷の鏡像法 / 双極子の鏡像 / トルクと安定性
  • 2024年度 第3問 レイリー散乱と光ピンセットレイリー散乱の色依存性 / 光ピンセットの力
  • 2023年度 第3問 多重極展開多重極展開の順序 / 符号の確認 / 四重極子間相互作用
  • 2022年度 第3問 平面電磁波の反射と透過境界条件の使い分け / 斜入射で保存される量 / 全反射と浸透波
  • 2020年度 第5問 熱雑音と光検出回路雑音も増幅される / 並列共振回路の役割 / 二乗平均と振幅の区別

量子力学38件

  • 2026年度 第1問 周期ポテンシャルとバンドギャップ並進演算子の見方 / デルタ関数の接続条件 / バンドギャップの意味
  • 2025年度 第1問 振動摂動と和則最初に見るべき式 / 和則の意味 / 一次遷移と二次遷移の違い / 近似で注意する点
  • 2024年度 第1問 反転調和振動子とスクイーズド状態古典極限との対応 / スクイーズド状態の読み方
  • 2023年度 第1問 2次元調和振動子と角運動量交換関係から全体を作る / 角運動量の対角化 / 状態の並び
  • 2022年度 第1問 不確定性関係と最小不確定波束ガウス波束が基準になる理由 / 不等式の証明の核 / 等号成立条件
  • 2019年度 第1問 調和振動子と4次摂動なぜ整数固有値になるか / x^4 の行列要素の取り方

熱・統計力学33件

  • 2026年度 第2問 1次元高分子とイジング模型符号の確認 / 転送行列で端点補正が必要な理由 / 相互作用 u の物理的意味
  • 2025年度 第2問 調和トラップ中のボース気体高温極限での見方 / 自由気体との差 / 有効体積と圧力 / 状態密度の考え方 / 凝縮温度の意味
  • 2024年度 第2問 理想気体と吸着示量性と N! / 吸着率の形
  • 2023年度 第2問 ワイル型分散と低温比熱状態密度の考え方 / 負のエネルギー枝の扱い / 低温比熱の意味
  • 2022年度 第2問 理想ボース気体とボース・アインシュタイン凝縮凝縮の判定 / 状態密度の温度依存 / スピンと磁場
  • 2018年度 第2問 古典理想気体と低温量子気体古典と量子の違い / 第一励起の選び方

数学23件

  • 2026年度 第4問 線形代数と偏微分方程式nilpotent 行列の見方 / 対角化不能の理由 / 特性曲線法の意味 / 発散の機構
  • 2025年度 第4問 パウリ行列・直交多項式・真偽判定パウリ行列の見方 / 答案上の注意 / 多項式部分の狙い / 直交性の証明で落としやすい点 / 固有値 c_n の求め方 / 真偽判定の考え方
  • 2024年度 第4問 フーリエ変換と行列の固有値フーリエ変換の規約 / 行列問題の見通し
  • 2023年度 第4問 複素積分と行列指数単位円への変換 / どの極が内側にあるか / 行列指数の見方
  • 2022年度 第4問 上半平面の複素解析と実行列の固有値小半円の符号 / ランク1摂動として見る / 微分方程式の安定性
  • 2019年度 第2問 2状態スピン鎖と転送行列この系は何に等価か / 熱力学極限の見通し

力学13件

  • 2019年度 第3問 2体問題と重力波による軌道減衰符号の落とし穴 / 減衰式の作り方
  • 2017年度 第3問 二重振り子の固有振動と断熱追随角度の定義 / 固有値方程式の検算 / 断熱追随の意味 / 最終状態の物理像
  • 2017年度 第6問 大気ニュートリノ振動寿命の伸びと飛行距離 / 低エネルギー比の数え上げ / 振動式の核心 / データからの桁見積もり
  • 2016年度 第3問 ロケット方程式と一定固有加速度質量変化の符号を固定する / 相対論では速度でなくラピディティを積分する / 同じ指数でも時間の意味が違う

物性物理9件

  • 2015年度 第5問 磁気天秤と希土類イオンの磁気モーメント誘起磁化のエネルギーには半分が付く / 力の向きは式より先に物理で確認する / 較正では装置定数を消す / キュリー則のグラフは直線化する / 半充填殻では軌道角運動量が消える
  • 2013年度 第6問 固体の熱伝導率測定とフォノン散乱測定式の前提 / グラフの読み方
  • 2012年度 第5問 中性子散乱と拡散係数横軸の単位に注意 / グラフ読み取りは傾きで安定化する

頻出論点と、同じ論点を出す他大学

院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。

論点この専攻での出題出題年度同じ論点を出す他大学全国の出題大学
固有値・固有ベクトル17問2026・2025・2024・2023・2022・2020・2019・2018・2017・2016・2015・2014神戸大学・京都大学・大阪大学・名古屋大学・北海道大学25大学
分配関数12問2026・2025・2024・2020・2019・2018・2016・2015・2014・2013・2012・2011名古屋大学・北海道大学・筑波大学・九州大学・京都大学16大学
調和振動子11問2026・2025・2024・2023・2019・2017・2016・2014・2013名古屋大学・北海道大学・電気通信大学・広島大学・九州大学16大学
ハミルトン形式11問2026・2025・2024・2023・2017・2016・2014・2013・2012・2011名古屋大学・広島大学・筑波大学・九州大学・京都大学15大学
フーリエ変換7問2024・2019・2018・2017・2015・2013・2011京都大学・名古屋工業大学・筑波大学・名古屋大学・東京科学大学14大学
静電場5問2025・2020・2015・2012名古屋大学・北海道大学・九州工業大学・筑波大学・九州大学16大学
フェルミ・ボース統計5問2025・2022・2020・2014・2013北海道大学・九州工業大学・九州大学・筑波大学・東京都立大学13大学
電磁波4問2019・2017・2015・2014北海道大学・筑波大学・九州大学・名古屋大学・東北大学15大学
マクスウェル方程式4問2020・2019・2014・2012北海道大学・九州大学・大阪大学・名古屋工業大学・大阪公立大学8大学
ラグランジアン3問2019・2017・2013名古屋大学・北海道大学・京都大学・広島大学・筑波大学13大学

東大 公式の過去問の公開年度と公式解答例

公開されている年度
1996〜2026
公式の解答例
解答例の掲載なし
英語の扱い
2027年度はTOEFL iBT・Home Editionまたは日本国内で受験したTOEIC L&R公開テストのスコア提出。会場での英語試験なし。TOEFL ITP・TOEIC IPは対象として記載されていない。
院試hubが最後にリンクを確認した日
2026-10-16
ページの内容
2022年度以降は専門科目、2020年度以前は物理・数学を別PDFで公開。2021年度は筆記試験未実施。2026年度に出題意図を掲載。解答例は非公開。

よくある質問

2026年度の数学第4問の解答は読めますか。

このページで全10小問を解説しています。問1は冪零行列の冪・逆行列・初期値問題・線形独立性・対角化、問2は法線と特性曲線、初期条件からの解、微分可能性が破れる理由を扱います。大学の公式解答ではなく、公式問題に対応する院試hubの解答・解説です。

東大理物の公式過去問はどこで入手できますか。

物理学専攻の修士課程過去問題集で公開されています。このページには2011〜2020年度と2022〜2026年度の直接リンクを掲載しています。2021年度は筆記試験が実施されていません。2026年度には出題意図もありますが、公式解答は掲載されていません。

東大理物の試験は何分・何問ですか。

2027年度修士課程入試は、数学1問と物理学3問の計4問を240分で全問解答する方式です。2026年度の問題表紙も240分・全4問必答です。数学は専門科目の4問に含まれ、別の選択科目ではありません。

東大理物の解説集は数学も含みますか。

2022〜2026年度は、数学1問を含む各4問を収録しています。2011〜2020年度は物理の各6問を収録し、当時の別冊の数学は含みません。合計15回80問で、2021年度は対象外です。

英語はTOEICでも受験できますか。

2027年度の専攻独自資料では、TOEFL iBT・Home Editionまたは日本国内で受験したTOEIC L&R公開テストの公式スコアを認めています。TOEFL ITP・TOEIC IPは対象として記載されていません。有効な受験日、送付とアップロードの両手続きも確認してください。

古い6問の年度も240分で解くべきですか。

240分・全4問の練習には、その形式を確認できる問題を使います。2011〜2020年度の物理6問は、量子・統計・電磁気・実験などの分野別演習に使い、当時の問題表紙を見ずに現在と同じ時間や選択条件を当てはめないでください。

公式過去問と併用する解答・解説PDFを、東京大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。

東京大学の解答PDF一覧で、東京大学の研究科・専攻・科目をまとめて確認できます。

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