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広島大 情報科学プログラム 院試 過去問対策|6実施回66問で読む専門科目I・II
広島大学大学院 先進理工系科学研究科 情報科学プログラムの専門科目I・IIを、2026年度一般A、2025年度一般A・B、2024年度一般A・B、2023年度一般Bの6実施回66問を解いて書いた対策です。数学から研究概要まで11問の解き順と、答案で落としやすい条件を載せています。
最終更新: 2026/10/01
先に数学基礎を崩れないようにします。情報系の専門問題は、答案の冒頭に定義や途中状態の表、評価指標を置ける問題から取ってください。
広島大 情報科学は11問の範囲が広く、全分野を同じ深さで追う時間はありません。練習したいのは、最初の10分で問題を振り分ける作業です。
院試hubでは、広島大 情報科学プログラム 専門科目I・IIの院試 過去問 解答PDFを公開しています。公式PDFを自分で解いたあと、書き出しや途中の状態、検算が合っているかを照らし合わせる用途で作りました。
6実施回66問のテーマ表
問題文の引用ではありません。InshiHubの解答ファイルの見出しと、解説を書いたときのメモから作った表です。
どの回も、数学基礎から研究概要までの分野が11問に混ざって出ます。
| 実施回 | 11問で確認したテーマ | 対策上の読み方 |
|---|---|---|
| 2026年度 一般A | 線形代数、多変数解析、正規分布、述語論理、符号理論、二分探索木、挿入ソート、組合せ回路、最尤推定、分類評価、研究概要。 | 仕上げに回す最新年度です。木とソート、回路は状態を表にし、統計と分類評価ではモデルの仮定を最初に書きます。 |
| 2025年度 一般A | 線形代数、多変数解析、確率分布、グラフ理論、情報理論、アルゴリズム、C言語、論理回路、統計推定、機械学習、研究概要。 | 最初の1回分に向きます。得点源と保留候補が分かれやすい年度です。 |
| 2025年度 一般B | 線形代数、重積分、確率分布、述語論理、ハミング符号、ハッシュ表、Cプログラム、浮動小数点、独立性検定、ロジスティック回帰、研究概要記述。 | 引っかけが多い回。量化記号の順序、ハミング距離、ハッシュ衝突、丸め、検定の自由度を先に決めてから解きます。 |
| 2024年度 一般A | 線形代数、多変数関数、離散分布、平面グラフ、符号理論、反転数とソート、C言語とスタック、2の補数と論理回路、線形回帰、ソフトマックス、研究概要。 | データ構造と数の表現を補う年度。反転数とスタック、2の補数、回帰、ソフトマックスを、式と表で説明できるようにします。 |
| 2024年度 一般B | 線形代数、多変数関数、確率分布、集合と同値関係、情報理論、グラフ彩色、C言語とリスト、ブール関数、回帰と検定、機械学習、研究小論述。 | 同値関係や彩色、リスト、ブール関数を定義から書く練習になります。回帰と検定は目的を分けて答えてください。 |
| 2023年度 一般B | 線形代数、多変数関数、確率分布、群、情報理論、文字列照合、組合せ、論理回路、線形回帰、機械学習、小論述。 | 基礎の確認向き。群や文字列照合では、何を数え、何を覚えておくのかを最初の1行で書きます。 |
最初の10分の選択判断表
11問を均等に解き始めると、時間が足りなくなります。
最初の10分は計算に手を付けず、答案の1行目を書けるかだけを見て回ります。定義や分布、途中状態の表を置ける問題が先です。
| 判断 | 見るサイン | 本番での扱い |
|---|---|---|
| 先に取る | 線形代数、多変数解析、確率分布、木・ソート・文字列照合の途中状態、真理値表がすぐ置ける論理回路。 | 部分点が付きやすい問題です。空間や積分領域、分布、配列を最初に書いておけば、計算を間違えても後から直せます。 |
| 安全なら取る | 述語論理、集合と同値関係、グラフ彩色、符号理論、ハッシュ表、C言語のスタック・リスト。 | 定義が書ければ点になります。量化記号や同値類、彩色条件、ハミング距離、ポインタの更新を短く説明してください。 |
| 小問単位で拾う | 情報理論、浮動小数点、2の補数、統計推定、線形回帰、独立性検定、ロジスティック回帰。 | 書き出しが見えた小問だけ先に答えます。対数の底、丸め、仮説、尤度、損失関数、自由度の取り違えに注意。 |
| 保留 | 機械学習の評価指標が不明、研究概要の題材が未整理、Cの添字・ポインタ規約を読み違えている。 | ここで時間を使い切りがちです。印だけ付けて計算問題を済ませ、構成メモを作ってから戻ってください。 |
解答制作で見えた具体観察
- 線形代数は毎回出ます。固有値や階数の問題は、最終値より先に、どの空間でどの基底を使うかを書くと崩れません。
- 述語論理は量化記号の順序で意味が変わります。否定では全称と存在も入れ替えます。
- 符号理論は、符号語を眺める前に距離と検査行列、訂正できる誤りの数を決めておきます。ハミング符号ならシンドロームの対応表を作ってください。
- 木やソート、ハッシュ、文字列照合では途中状態も採点されます。計算量だけで終えず、比較回数や衝突、探索位置を答案に残しましょう。
- C言語で崩れる原因は、配列の添字やスタックの top、リストの next の更新順です。暗算はやめて、変数を表で追います。
- 統計と機械学習からは、推定と検定、回帰、分類評価、ソフトマックス、ロジスティック回帰が出ています。尤度と帰無仮説、損失関数と評価指標を混ぜると答案が崩れます。
- 研究概要と小論述を最後の数分に回すと、白紙に近くなります。背景から結果または課題までの5要素を事前に用意しておけば、短い時間でも書けます。
分野別対策
数学: 線形代数・多変数解析・確率分布
6実施回すべてで、最初の問題は線形代数と多変数関数(または多変数解析)です。線形代数では、階数と固有値、線形写像、内積のどれを使うのかを最初に書きます。
多変数解析なら、停留点やヘッセ行列、積分領域と境界、変数変換が先です。
確率分布は正規分布や離散分布の形で何度も出ます。分布関数で扱うのか、密度か確率質量関数で扱うのかを分けて書いてください。期待値と分散をどの式から出したかも残すと、後半の統計推定や機械学習の問題でそのまま使えます。
離散数学・論理: 述語論理、集合、グラフ、群
この分野で差が付くのは計算ではなく、定義の書き方です。述語論理では、命題をいったん日本語に戻してから量化記号を動かします。
同値関係なら反射律と対称律、推移律を順に確かめます。平面グラフや彩色の問題では、頂点数と辺数、次数、彩色数の制約を表にしてください。
群や組合せは抽象的に見えますが、閉性と単位元、逆元、数える対象を書くだけで部分点になります。最初の10分で定義から3行書けそうなら、安全なら取る側に入れましょう。
情報理論・符号理論: 対数の底と距離を固定する
中心はエントロピーと相互情報量、平均符号長です。答案の冒頭で、確率分布と対数の底、何について期待値を取るのかを決めます。
符号理論では最小距離と検査行列、シンドロームを先に書きます。
2026年度の符号理論と2025年度Bのハミング符号、2024年度Aの符号理論は、どれも表を作れば計算ミスが減ります。公式の名前だけで済ませず、どの語とどの語の距離を比べたかまで答案に書いてください。
アルゴリズム: 状態遷移と計算量を分ける
二分探索木からハッシュ表、文字列照合まで、この分野は途中状態を見せる問題です。木なら挿入順を、ソートなら各段階の列を表にします。ハッシュは衝突処理、文字列照合は照合位置です。
計算量を最後に一言添えるだけでは足りません。比較とループのどちらを何回数えたのか、最悪の場合か平均か特定の入力かを書きます。
C言語: 添字、スタック、リストを表で追う
コードを雰囲気で読むと外します。確かめるのは4点です。配列は0始まりか1始まりか。ループ条件は未満か以下か。push と pop はどの順で起きるか。リストの next は更新前に退避しているか。
2024年度Aのスタック、2024年度Bのリスト、2025年度A・BのCプログラムは、変数表を作ったほうが速く解ける場面がありました。表は答案に残せば部分点にもなります。
計算機: 論理回路、浮動小数点、2の補数
回路と数の表現は、表現の規則を先に決める分野です。真理値表とカルノー図と論理式を行き来するときも、ビット列の指数部と仮数部を読むときも、途中で規則を混ぜないでください。
2の補数ならビット幅、浮動小数点なら正規化と丸め、論理回路なら入力と出力の対応を書きます。ここが曖昧だと、後の計算が全部ずれます。
統計: 推定、検定、回帰を別物として扱う
推定と検定と回帰は、目的が違います。推定では尤度と対数尤度を書きます。検定なら帰無仮説と対立仮説、統計量、棄却域。回帰では目的関数と残差を分けて扱います。
独立性検定(2025年度B)は、分割表の期待度数と自由度を確かめる問題でした。線形回帰では係数を出したあと、説明変数と目的変数が何かを書いておくと、機械学習の問題でも同じ答案の形が使えます。
機械学習: 評価指標とモデルの仮定を書く
出ているのは分類評価とロジスティック回帰、ソフトマックス、機械学習全般の説明です。分類評価では、正解率と適合率、再現率、F値のどれを問われているかを先に決めます。ロジスティック回帰は確率モデルと損失関数を分けて書きます。
ソフトマックスは式を書いたら、出力をクラスの確率として読めることまで説明します。評価指標の問題では、陽性クラスをどちらに取ったかを最初に確かめてください。
研究概要: 5要素の型を先に持つ
研究概要や小論述で問われるのは、知識より構成です。卒業研究について書くなら、背景、目的、方法、評価、結果または課題の5要素で組み立てます。
最近の情報科学の話題を書く場合は、技術の概要と、それが何を改善するのか、残る課題、関心を持った理由を入れてください。
専門用語を並べただけの答案は点になりにくいです。生成AIでもデータベースでも、何を入力して何を出力し、どう評価する技術なのかまで書けば採点者に伝わります。
よくある質問
広島大 院試 の他専攻ガイド
情報科学プログラムの試験は、数学プログラムと同じ線形代数や解析に、アルゴリズムと計算機、統計が加わった形です。定義を書いてから計算する習慣は、情報理論やCの問題でもそのまま使えます。
途中式と最終答まで読める解説
情報科学プログラム 専門科目Ⅰ・Ⅱの収録解説の分野(2023〜2026年度・77項目)
院試hubの収録解説7実施回・77項目の見出しを、分野ごとに数えました。設問を分けた項目や、公開資料の制約を説明する項目も入っているので、公式問題の大問数や完成答案の数とは合いません。いちばん多いのはで、40項目(全体の52%)。・情報・微分積分・解析・線形代数は7実施回すべてに出ています。
| 分野 | 項目数 | 全項目に占める割合 | 直近の連続出題 | 最後に出た回 |
|---|---|---|---|---|
| 40 | 52% | 7回連続 | 一般A(2025年8月実施) | |
| 情報 | 10 | 13% | 7回連続 | 一般A(2025年8月実施) |
| 微分積分・解析 | 8 | 10% | 7回連続 | 一般A(2025年8月実施) |
| 確率・統計 | 7 | 9% | — | 2026年度(2026年1月実施) |
| 線形代数 | 7 | 9% | 7回連続 | 一般A(2025年8月実施) |
| 電磁気学・回路 | 5 | 6% | 2回連続 | 一般A(2025年8月実施) |
収録年度と解説項目数
院試hubに収録した7実施回の一覧です。どの回も解説見出しは11項目です。
広島大 情報科学プログラム 専門科目Ⅰ・Ⅱの解答で立てた注意点(191件)
院試hubの解説で、その設問のためだけに立てた小見出しを集めました。「方針」「検算」のように どの問題にもある見出しは外し、新しい実施回から順に並べています。
- 一般A(2025年8月実施) 第3問 正規分布標準化 / 対称性の使いどころ / 二乗変換
- 2026年度(2026年1月実施) 第4問 順序関係・組合せ・述語論理根拠の書き分け / 隣接行列で性質を確かめる / (3)(b) の別解と検算 / 量化子の順序
- 一般A(2025年8月実施) 第4問 述語論理量化の順序 / 例の選び方 / 全単射の否定
- 一般A(2025年8月実施) 第6問 二分探索木挿入の追跡 / 回転の本質 / 高さの数え方
- 2026年度(2026年1月実施) 第9問 一様分布の最尤推定微分では解けない理由 / (4) の別解 / 不偏性と改良
- 一般A(2025年8月実施) 第9問 最尤推定対数尤度を使う理由 / 指数分布の平均 / 最大値の代入
情報26件
- 2026年度(2026年1月実施) 第5問 無記憶情報源のエントロピー(4) を直接計算する別解 / 単位と有効数字
- 一般A(2025年8月実施) 第5問 符号理論最小距離と訂正能力 / 生成行列の自由度 / シンドロームの意味
- 2026年度(2026年1月実施) 第6問 最大ヒープと優先度付きキュー手を動かす小問での書き方 / Extract-Max で末尾を根へ移す理由 / Update-Key に上向き調整だけでよい理由 / (5) の証明で押さえる一点
- 2026年度(2026年1月実施) 第7問 配列による循環キューrear の定義を最初に確認する / 剰余演算がすべての巻き戻しを担う / 実行結果は表で追う / 2つの管理方式の比較
- 一般A(2024年8月実施) 第5問 情報理論ハフマン長の確認 / 瞬時復号と一意復号の違い
- 一般B(2025年1月実施) 第5問 ハミング符号シンドロームの意味 / 2ビット誤りを訂正できない理由
線形代数17件
- 2026年度(2026年1月実施) 第1問 ランクと零空間反例は1つでよい / (2) と (5) は同じ主張 / 部分点の取り方
- 一般A(2025年8月実施) 第1問共通の構造を見る / 逆行列の固有値 / 冪の処理
- 一般A(2024年8月実施) 第1問直交対角化を見抜く / 正定値性の示し方
- 一般B(2025年1月実施) 第1問固有値を先に見る / 正定値条件と二次形式
- 一般A(2023年8月実施) 第1問使うべき構造 / 二乗和の読み替え
- 一般B(2024年1月実施) 第1問像と核の見方 / 実対称行列であることの使い方
微分積分・解析16件
- 2026年度(2026年1月実施) 第2問 2変数関数の最小値と重積分(1) が (2) の伏線である / 置換 t=π/2-y の効き方
- 一般A(2025年8月実施) 第2問 多変数解析合成関数として見る / 極限の見方
- 一般A(2024年8月実施) 第2問 多変数解析原点近くの評価 / 最大値は境界方向で起こる
- 一般B(2025年1月実施) 第2問 重積分変化する境界だけを積分する / 極限で効くのは面積の一次成長部分
- 一般A(2023年8月実施) 第2問 多変数関数極値判定の初手 / 合成後も鞍点である理由
- 一般B(2024年1月実施) 第2問 多変数関数固定する変数の選び方 / 等号条件
確率・統計15件
- 2026年度(2026年1月実施) 第3問 ガンマ分布と裾の重い分布(3) は連立を割り算で解く / 裾の重さという論点
- 一般A(2024年8月実施) 第3問 確率分布母関数から和の分布も読める / 条件付き分布は二項分布
- 一般B(2025年1月実施) 第3問 確率分布対称性を使う / 二乗変換では二つの根を足す
- 一般B(2025年1月実施) 第9問 独立性検定期待度数の作り方 / 検定結果の言い方
- 一般B(2024年1月実施) 第3問 確率分布最大値と最小値 / 指数分布の和
- 一般B(2024年1月実施) 第9問 回帰と検定回帰係数の意味 / 通常の2標本 z 検定との一致
電磁気学・回路14件
- 2026年度(2026年1月実施) 第8問 全加算器と4ビット加減算器第5ビットの正体は符号拡張 / Z_4=c_4 としてはいけない反例 / 検算に使える数値例 / 制御ビットの極性に注意
- 一般A(2025年8月実施) 第8問 組合せ回路半加算器と全加算器 / ブロックの数え方 / 加算器としての見方
- 一般A(2024年8月実施) 第8問 論理回路最小個数の考え方 / 関数完全性
- 一般A(2023年8月実施) 第8問 2の補数と論理回路例外値 / カルノー図を使わない確認
- 一般B(2023年1月実施) 第8問 論理回路論理式の読み取り / NAND変換 / 全加算器による比較
広島大 公式の過去問の公開年度と公式解答例
- 公式の過去問ページ
- 先進理工系科学研究科 工学系・情報科学プログラム
- 公開されている年度
- 2020〜2026年実施(プログラムにより異なる)
- 公式の解答例
- 一部の年度・科目で公開
- 院試hubが最後にリンクを確認した日
- 2026-10-17
- ページの内容
- 情報科学の2026年1月一般B・2025年8月一般Aは問題と解答例等を配布。2026年1月の専門Ⅰには解答過程を省略した旨があり、すべての途中式を読める資料ではありません。2024年以前の問題も掲載されています。英語の条件は受験する選抜の募集要項で確認してください。
よくある質問
この記事は広島大 情報科学プログラムの募集要項まとめですか。
いいえ。InshiHubが2026年度一般A、2025年度一般A・B、2024年度一般A・B、2023年度一般Bの6実施回66問に解答解説を書き、そこで分かった出題テーマと解き順、答案で落としやすい条件をまとめた対策記事です。
専門科目I・IIはどの分野から固めるべきですか。
線形代数と多変数解析、確率分布が先です。6実施回すべてで最初に並びます。そのあと離散数学と情報理論、アルゴリズムとC、論理回路、統計と機械学習、研究概要の順に、年度をまたいで答案の書き出しをそろえていきます。
最初の10分では何を判断すればよいですか。
11問を、先に取る問題と、条件が合えば取る問題、保留する問題に分けます。目安は答案の1行目に定義や表、評価指標を書けるかどうか。数学基礎はたいてい先に取る側に入り、統計や研究概要は保留に回りやすいです。
研究概要問題は対策できますか。
できます。背景、目的、方法、評価、結果または課題の5つを短く並べる型を、試験前に作っておいてください。研究経験が浅くても、最近の情報科学の話題を1つ選び、仕組みと利点、残る課題、興味を持った理由を書けば答案になります。
広島大学の解答PDF
公式過去問と併用する解答・解説PDFを、広島大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。
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