東京大学 院試 過去問 解答例
東大 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 知能機械情報学 2020年度 院試 過去問 解答例・解説(全3問)
全3問。電磁気学・回路1問。テーマタグは4件(固有値・固有ベクトル・剛体の回転運動・フィードバック制御)。2019年度と共通のテーマはフィードバック制御。
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- 解説3問/全3問(1,011字)
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- 途中式と最終答(最終答つき3問)
- 問題本文
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東大 知能機械情報学 2020年度 院試 過去問の出題内容(全3問)
この3問の分野は電磁気学・回路1問です。
2020年度の出題テーマと、同じテーマを出した他大学・他年度
この年度は2問に4テーマが出ています。
| テーマ | この年度 | 全体の出題実績 | 他大学の直近出題 |
|---|---|---|---|
| 固有値・固有ベクトル | 第2問 | 25大学・544問 | |
| 剛体の回転運動 | 第1問 | 16大学・103問 | |
| フィードバック制御 | 第1問 | 3大学・15問 | |
| ハッシュ法 | 第1問 | 3大学・7問 |
前年度(2019年度)との違い
- 大問数
- 2019年度 3問 → 2020年度 3問
- 両年度に出たテーマ
- フィードバック制御
- 2020年度で新しく出たテーマ
- 固有値・固有ベクトル・剛体の回転運動・ハッシュ法
第1問 — 必答問題:力学・論理回路・基礎用語
力学部分の見方
重力方向を正に取る座標系では、位置エネルギーの符号を間違えやすい。式を暗記するより、安定平衡である の近くで復元トルクが に比例することを確認すると符号ミスを防げる。
多数決論理の最短形
3入力多数決は「1が少なくとも2つ」という条件なので、2入力ずつの積をORすればよい。NAND構成ではド・モルガンの法則 を使うと、積和形から直接ゲート数を数えられる。
用語説明で書くべき粒度
用語問題では定義だけでなく、構成要素、役割、代表的な用途を短く添えると答案として強い。PIDなら3項の役割、ハッシュ表なら衝突処理、圧電素子なら正圧電効果と逆圧電効果まで書くと十分である。
第2問 — 選択問題2A:平面マニピュレータ
ヤコビ行列の読み方
平行リンクであるAは、先端位置が2本のベクトル和として書けるため、2自由度直列機構よりも式が短い。まず位置ベクトルを書き、そこから微分してヤコビ行列を出すのが最も安全である。
コンプライアンスの意味
は、関節の柔らかさが手先空間にどう見えるかを表す。固有値が大きい方向は「力を受けると動きやすい方向」、固有値が小さい方向は「剛い方向」である。
直列機構との違い
直列機構では第1関節の回転が第2リンク全体を動かすため、ヤコビ行列の第1列に両リンクの寄与が入る。これがBで先端変位やコンプライアンスが大きくなりやすい主因である。
第3問 — 選択問題2B:情報表現・符号・エントロピー
2の補数の確認
負数を作る手順は「正の値を書く、反転する、1を足す」である。最後に同じ値をもう一度2の補数にすると元の正数へ戻るので、検算もしやすい。
シンドローム復号
1ビット誤りでは、シンドロームは検査行列の「誤った位置の列」そのものになる。従って の列を並べておけば、シンドロームから誤り位置を直接読める。
エントロピーの上限
エントロピーの最大が一様分布であることは、ギブスの不等式を一様分布に対して使うと一行で出る。試験では、単に「一様分布で最大」と書くだけでなく、不等式から を導く形にすると減点されにくい。
東大 知能機械情報学 院試 過去問の収録5年度
2020年度(このページ・全3問)
必答問題:力学・論理回路・基礎用語 / 選択問題2A:平面マニピュレータ / 選択問題2B:情報表現・符号・エントロピー
必答問題:電子回路・整列アルゴリズム・基礎用語 / 選択問題2A:振動系と加速度センサ / 選択問題2B:地図情報のデータ構造
必答問題:回路・線形回帰・基礎用語 / 選択問題2A:一リンクアームとDCモータ制御 / 選択問題2B:スタック・キュー・逆ポーランド記法
必答問題:倒立振子・論理回路・基礎用語 / 選択問題2A:昇降機と2質点振動系 / 選択問題2B:C言語・Python・パーセプトロン
2016年度(全3問)解答・最終答まで全文公開
必答問題:衝突・情報量・電動機 / 選択問題2A:磁気浮上とワイヤ駆動機構 / 選択問題2B:線形識別とマージン