東京大学 院試 過去問 解答例
東大 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 知能機械情報学 2019年度 院試 解答例・解説
東京大学 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 知能機械情報学 2019年度の院試 過去問について、設問ごとの解法方針と確認点を解説。全3問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。
最終更新:
設問ごとの解法方針と確認点を公開しています。
続きの途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。
第1問 — 必答問題:電子回路・整列アルゴリズム・基礎用語
反転加算回路の見方
この種の回路では、各入力抵抗を流れる電流が反転入力端子で合流し、その総和を帰還抵抗で 電圧に変換する。最初から「重み付き和」と見ればよく、抵抗比だけを丁寧に読むのが速い。 第2段が利得 であることを見落とすと、符号を逆にしたまま答案を書きやすい。
クイックソートの減点ポイント
分割後に再帰呼び出しを行う区間は、分割ループ終了時の に依存する。 左は 、右は であり、 や と書くと、 要素の重複処理や未処理が起こる。計算量の説明では、最悪計算量だけでなく、 なぜ偏った分割が起こると二乗オーダーになるかを添えると答案として強い。
第2問 — 選択問題2A:振動系と加速度センサ
加速度センサとしての読み替え
この問題の要点は、絶対変位 ではなく相対変位 で書き直すことである。 フレーム加速度 は、相対座標系では見かけの外力 として現れる。 この形にすると、地震計・加速度計の標準的な二次遅れモデルと同じになる。
ボード線図の答案
厳密な曲線を描くよりも、低周波ゲイン、固有周波数、共振ピーク、高周波の傾き、 位相が 近くからさらに遅れていくことを示す方が重要である。 符号の取り方で位相の基準は変わるため、答案では自分の入力・出力の正方向を明記しておくとよい。
第3問 — 選択問題2B:地図情報のデータ構造
四分木で問われる量
四分木の問題は、実装よりも「セルの大きさ」と「距離による枝刈り」が中心である。 最大ノード数は完全4分木の等比級数、深さの上限はセル対角線と最近接距離の比較から出る。 図を描く設問では、点名の正確な位置よりも、複数点を含むセルだけが分割されるという規則を 一貫して適用することが重要である。