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東京大学 院試 過去問 解答例

東大 情報理工学系研究科 創造情報学専攻 創造情報学 専門科目 2025年度 院試 解答例・解説

東京大学 情報理工学系研究科 創造情報学専攻 創造情報学 専門科目 2025年度の院試 過去問について、設問ごとの解法方針と確認点を解説。全3問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。

最終更新:

設問ごとの解法方針と確認点を公開しています。

続きの途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。

1 — Webページ遷移と定常分布

方針

この問題は,ページ間の辺をそのまま行列にするだけではなく,列と行の向きをそろえることが 最初の関門である。ここでは p(t+1)=Ap(t)p^{(t+1)}=Ap^{(t)} と置いたので,列 jj がページ jj から 各ページへ移る確率を表す。

ジャンプ導入の意味

ジャンプがない場合はページ3が吸収状態になり,長期的には確率がすべてページ3に集まる。 一方,ジャンプを入れると全成分が正の遷移行列になり,どのページにも戻れる。この差が 定常分布の一意性と初期分布非依存の収束を生む。

採点上の注意

定常分布の存在だけなら列確率行列の性質でも説明できるが,一意性と収束まで述べるには 「正の行列」であることを使う必要がある。ペロン・フロベニウスの定理を使う設問では, 最大固有値が1であること,それ以外の固有値の絶対値が1未満であること,正規化により 確率分布になることを分けて書くと減点されにくい。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

2 — パケット通信とサーバ処理時間

方針

ネットワーク計算では,伝送遅延と伝搬遅延を混ぜないことが最重要である。伝送遅延は 「ビット列を回線へ押し出す時間」,伝搬遅延は「最後のビットかどうかに関係なく信号が 空間を進む時間」であり,足し合わせる場面が異なる。

ウィンドウ幅の考え方

停止待ち方式では,ACKを待つ間に送信者が空く。連続送信方式では,その空き時間を ww 個のパケット送信で埋める。したがって ww の条件は「ACKが届く時刻」以下ではなく, 「ww 個を送り終えた時刻がACK到着時刻を超えること」として立てる。

キュー問題の注意

サーバの処理順は,クライアントが要求を送った時刻ではなく,要求がサーバに到着した時刻で 決まる。特に単一処理の設問では,クライアント3の要求がクライアント2より先に到着するため, 処理順が 1,3,21,3,2 になる点が典型的な落とし穴である。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

3 — 情報システム用語の説明

方針

用語説明問題では,定義だけでなく,何に使うか,何が利点か,どこに注意点があるかを入れると 答案の密度が上がる。4項目を選ぶ形式では,互いに分野が散る項目を選ぶと,同じ説明の 繰り返しになりにくい。

採点上の注意

「知っている単語を並べる」だけだと説明にならない。基数ソートなら安定ソートが必要な理由, モデル検査なら反例を返せる点,ハッシュ関数なら暗号化との違いまで書くと,短い行数でも 理解が伝わる。

続きの解答(途中式・最終答)はPDFに収録

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