九州工業大学 院試 過去問 解答例
九工大 情報工学府 共通科目(情報基礎) 2026年度 院試 解答例・解説
九州工業大学 情報工学府 共通科目(情報基礎) 2026年度の院試 過去問について、設問ごとの解法方針と確認点を解説。全3問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。
最終更新:
設問ごとの解法方針と確認点を公開しています。
続きの途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。
第1問 — プログラミング
方針
この問題の要点は、配列が初めから昇順であるという条件を使うことである。和の計算は全要素を見る必要があるため から改善できない。一方、存在判定は昇順性により二分探索が使え、線形探索の よりよい になる。
挿入位置の決め方
先頭から挿入位置を探してから後ろをずらしても正しいが、末尾から走査すれば「比較」と「シフト」を同時に進められる。配列が満杯のときに先に戻る処理を書かないと、 への範囲外書き込みが起こる。
採点上の注意
計算量は、配列の現在の要素数を として答える。最大容量 は定数として扱う場合もあるが、入試答案では「要素数に対してどう増えるか」を明示する方が安全である。
第2問 — 計算機システム
浮動小数点の落とし穴
けち表現では、正規化した の整数部の は保存しない。指数部と仮数部を決める前に、必ず の形へ直す。切り捨てでは、表現値は元の値以下になり、今回の誤差は と見る。
分岐即値の数え方
MIPSの分岐即値は、分岐命令の次の命令を基準にする。現在行から目的行までを直接数えると1ずれる。今回は分岐命令の次からループ先頭へ戻るため であり、16ビット2の補数に直す。
プログラムの意味
ループ不変量として「 回目の加算後、、」を見ると、最後に総和が残ることが読みやすい。個別の実行回数だけでなく、一般の に拡張して説明できると高得点になりやすい。
第3問 — 確率・統計
密度から分布関数へ
分布関数は左端 からの面積である。積分定数を付け忘れると にならないので、必ず端点で確認する。今回の式は 、 を満たす。
分散の検算
と正になるのは、密度が右側ほど大きいからである。分散は であり、 だけを書いて終えるミスが多い。
標本比率の標準偏差
なので、分散は で割られる。 だけで割ってしまうと、スポットが100個ある情報を捨ててしまう。最悪ケース を使うのは、 が最大になる点だからである。