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電通大 基盤理工 化学系選択 院試対策|5年10問で読む無機・有機・物化の選び方
電通大 情報理工学研究科 基盤理工学専攻の2022〜2026年度 無機化学・有機化学・物理化学10問について、解答・解説PDFと、最初の10分の科目選択、答案の初手、参考書の戻り先をまとめました。
最終更新: 2026/10/12
専攻別の志願者・受験者・合格者、2027年4月入学の英語換算・配点・面接の扱いは、電通大大学院の倍率・受験条件にまとめています。この記事では以下の科目の過去問対策を扱います。
この記事は、電気通信大学大学院 情報理工学研究科 基盤理工学専攻の過去問対策です。InshiHubで2022〜2026年度の5年分、科目番号4「無機・有機化学」と科目番号10「物理化学」について、次の10本の解答解説ファイルを確認して作った、化学系2科目の選択判断と答案開始のメモです。
結論から言うと、化学系2科目で受けるなら最初に2024年度相当を解き、電子配置から構造を説明する、反応機構で生成物を選ぶ、熱力学条件を式の前に置くという3つの型を点検してください。2026年度相当は最新型ですが金属多重結合、芳香族NMR、分光統計が重く、最初の1本にすると復習範囲が広がりすぎます。2024で型を作り、2025で錯体場と速度論、2026で分光と有機の総合性へ上げる順が現実的です。
この記事の根拠
大学の過去問ページで公開されている問題と、院試hubが作成した2022〜2026年度相当の解答解説をもとにしています。問題本文、公式図表、公式解答例本文はこの記事にも商品PDFにも転載していません。
| 年度相当 | 科目 | 解答制作で見たテーマ | 準備への結論 |
|---|---|---|---|
| 2026 | 無機・有機化学 | NaCl型格子、Re-Re四重結合、有機反応の位置・立体選択性、環状共役炭化水素のNMR。 | 最新年度は総合力確認用。d軌道の重なりと、有機反応の理由を短文で添える練習に使う。 |
| 2026 | 物理化学 | 水素原子準位、COの回転振動スペクトル、CO2基準振動、Boltzmann分布。 | 波数でそろえる年度。Jへ直す前に、回転・振動・電子励起の大きさを比較する。 |
| 2025 | 無機・有機化学 | 八面体・四面体錯体の高スピン/低スピン、VSEPRの限界、E2、芳香族置換、Wittig、メシラート置換。 | 錯体場と有機反応機構の基礎確認に向く。反応名だけでなく結合の切断・生成を書く。 |
| 2025 | 物理化学 | 電子遷移の吸収波長、蛍光収率、Arrhenius型速度式、低温・高温極限、拡散律速。 | 速度式の近似練習に使う。分母のどちらが支配的かを最初に判定する。 |
| 2024 | 無機・有機化学 | BF3付加体、O2分子軌道、pKa、結晶場安定化、シクロヘキサンE2/SN2、Friedel-Crafts、Wittig、ヒドロホウ素化酸化。 | 最初に解く年度。電子配置、配座、反応活性種を答案冒頭に置く型を作りやすい。 |
| 2024 | 物理化学 | 化学ポテンシャル、Clausius-Clapeyron式、水の相図、相律、無限井戸、hexatrieneの粒子箱近似。 | 熱力学と量子の橋渡し年度。平衡条件をGや化学ポテンシャルから書く。 |
| 2023 | 無機・有機化学 | 銀アンミン錯体、銀鏡反応、イオン化ポテンシャル、Williamson合成、NaBH4還元、Grignard反応、PCC酸化、エポキシド開環。 | 標準反応の確認年度。反応しない理由、酸化還元の向き、位置選択性を言葉で残す。 |
| 2023 | 物理化学 | 等温可逆膨張、断熱可逆変化、CaF2のXRD、エタノールNMR、エテンのsp2混成とLCAO。 | 符号・単位・角度の確認に使う。熱力学、結晶、分光を短時間で横断できる。 |
| 2022 | 無機・有機化学 | Moseley式、Cu(II)のJahn-Teller歪み、有機構造決定、アニリンの配向性、bromohydrin、ビタミンA合成。 | 仕上げ年度。遮蔽、錯体歪み、酸性条件下の配向性など、説明不足を拾う。 |
| 2022 | 物理化学 | 水蒸気改質反応の熱力学、平衡定数、断熱可逆膨張、アリルラジカルの共鳴・分子軌道・振動。 | 熱力学量の単位と標準状態を詰める年度。反応商は必ず無次元化する。 |
最初の10分で見る場所
基盤理工学専攻は、公式上は全11科目から4科目を選ぶ試験です。化学系2科目だけを読むのではなく、科目番号4と10を本当に得点源にするか、基礎数学・力学・電磁気・光デバイス・生物系へ逃がすかを最初に決める必要があります。
| 見る順 | 先に確認するもの | 答案の初手 | 判断 |
|---|---|---|---|
| 1 | 無機・錯体・結晶 | 酸化数、d電子数、配位数、結晶場、単位格子内の個数を置く。 | 電子配置から性質を説明できるなら先に取る。構造名だけなら後回し。 |
| 2 | 有機反応・構造決定 | 反応中心、求核剤/求電子剤、脱離基、立体化学、配向性を先に書く。 | 反応名と理由をセットで出せるなら高得点候補。生成物名だけなら危険。 |
| 3 | 熱力学・相平衡 | 標準状態、符号規約、反応商、化学ポテンシャル、相律を定義する。 | 単位をそろえられるなら着手。符号が曖昧なら短い設問から拾う。 |
| 4 | 分光・量子・速度論 | エネルギー差、波数、近似、低温/高温極限、律速段階を決める。 | 図や式の支配項が読めるなら取る。換算だけで時間を使いすぎない。 |
よくある失点
- 錯体で、酸化数とd電子数を書かずに高スピン/低スピンを選ぶ。
- 結晶場安定化を、八面体と四面体で同じ分裂図として扱う。
- 有機反応で、反応名だけを書き、求核剤、求電子剤、脱離基、立体化学を落とす。
- 芳香族置換で、酸性条件によるプロトン化や配向性の変化を無視する。
- 熱力学で、反応商を標準圧力で割らず、単位を持つ平衡定数を書いてしまう。
- 等温・断熱過程で、仕事の符号規約を途中で変えてしまう。
- XRDで2θをそのままBragg式に入れる。
- 速度論で、低温極限と高温極限を分けず、複雑な式を丸ごと代入して時間を失う。
- NMRや分子軌道で、構造とピーク面積比、占有電子数、結合次数の対応を書かない。
捨ててよいこと
短期対策では、化学の教科書を無機・有機・物化すべて最初から読み直す必要はありません。遷移金属全元素の細かな性質、天然物合成の長い人名反応集、量子化学の厳密な導出、統計力学の深い証明へ広げるより、過去問で出た酸化数、d電子数、配座、反応中心、標準状態、波数換算を答案化する方が先です。
また、化学系2科目だけで基盤理工の4科目選択を完結させようとしないでください。科目番号4は選択群I、科目番号10は選択群IIなので組み合わせとしては強いですが、残り2科目を当日読んで決めると180分の使い方が崩れます。基礎数学・力学・電磁気・光デバイス・生物系のうち、自分が最初の3行を書ける科目を事前に決めてください。
90分で回す演習手順
- 0〜10分: 4科目選択の候補を決める。化学系2問は、無機・有機・物理化学のどこで答案の初手が書けるかを先に見る。
- 10〜35分: 無機・有機化学を解く。酸化数、d電子数、反応中心、立体化学を、結論より前に書く。
- 35〜60分: 物理化学を解く。標準状態、符号、波数、近似条件を決めてから数値計算に入る。
- 60〜75分: 残り2科目のうち、短く得点化できる設問を処理する。化学で詰まった大問へ戻りすぎない。
- 75〜90分: 化学系答案を見直す。反応名だけ、公式だけ、数値だけの箇所に理由を一文ずつ足す。
電通大 院試 の他専攻ガイド
電通大 基礎理工学プログラムは化学・生物・数学力学が情報理工学研究科と接続します。化学で身につけた「反応速度・熱力学・分子モデルの宣言」は、生物の生命系反応、数学の偏微分方程式、情報学の確率モデルでも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、電通大 院試 全体の科目選択判断ができます。
途中式と最終答まで読める解説
このガイドで扱う解答PDF
問題本文は含みません。公式の問題冊子と併用してください。
専門科目(無機・有機化学・物理化学)の収録解説の分野(2022〜2026年度・10項目)
院試hubの収録解説5実施回・10項目の見出しを出題区分別に数えたものです。設問を分割した項目や、公開資料の制約を説明する項目を含むため、公式問題の大問数や完成答案数とは一致しません。物理化学が5項目(全体の50%)で最多。物理化学・無機・有機化学は5実施回すべてに出ています。
| 出題区分 | 項目数 | 全項目に占める割合 | 直近の連続出題 | 最後に出た回 |
|---|---|---|---|---|
| 物理化学 | 5 | 50% | 5回連続 | 2026年度 |
| 無機・有機化学 | 5 | 50% | 5回連続 | 2026年度 |
収録年度と解説項目数
院試hubに収録した5実施回の一覧です。どの回も解説見出しは2項目です。
| 実施回 | 解説項目数 | 公開範囲 |
|---|---|---|
| 2026年度 | 2 | 解法方針まで公開 |
| 2025年度 | 2 | 解法方針まで公開 |
| 2024年度 | 2 | 解法方針まで公開 |
| 2023年度 | 2 | 第1問の途中式・最終答 |
| 2022年度 | 2 | 解法方針まで公開 |
電通大 専門科目(無機・有機化学・物理化学)の解答で立てた注意点(34件)
院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。
無機・有機化学17件
- 2026年度 第1問配位子場と多重結合 / 有機反応の採点上の注意 / NMR の符号
- 2025年度 第1問錯体場分裂の判定 / VSEPR の使い方 / 有機反応の答案で落としやすい点
- 2024年度 第1問電子配置と構造の結びつけ / 結晶場安定化の採点上の注意 / 有機反応は配座と極性で説明する
- 2023年度 第1問銀アンミン錯体は直線形まで書く / 酸化還元は電位の大小で判断する / 有機反応は反応しない理由も答案になる / 酸性エポキシド開環の位置選択性
- 2022年度 第1問Moseley 式は Bohr 模型と遮蔽の合わせ技 / Cu(II) の長短結合は Jahn--Teller 効果 / 有機構造決定は不飽和度と官能基から絞る / 反応機構で配向性と立体化学を説明する
物理化学17件
- 2026年度 第2問波数でそろえる / 枝の向き / CO2 の赤外活性
- 2025年度 第2問光吸収はエネルギー差の逆数 / 速度式の低温極限と高温極限 / 単位の確認
- 2024年度 第2問相平衡は化学ポテンシャルの等式 / 水の固液線が例外的な理由 / 粒子箱モデルの使いどころ
- 2023年度 第2問熱力学の符号は最初に固定する / XRDは角度の半分を使う / NMR分裂は隣の等価プロトン数 / sp2軌道は係数を方向ベクトルとして読む
- 2022年度 第2問熱力学量は単位をそろえてから計算する / 分圧式は無次元化を忘れない / 断熱仕事は内部エネルギーから出す / アリルラジカルは三中心三電子系
電通大 公式の過去問の公開年度と公式解答例
- 公式の過去問ページ
- 情報理工学研究科(博士前期課程 一般入試)
- 公開されている年度
- 2021〜2025年8月実施(各実施年10月・翌年4月入学)
- 公式の解答例
- 一部年度・一部科目のみ公開
- 英語の扱い
- TOEIC/TOEFL スコア提出。学内英語試験なし。
- 院試hubが最後にリンクを確認した日
- 2026-10-16
- ページの内容
- 情報学、情報・ネットワーク工学、機械知能システム学、基盤理工学の4専攻を一覧化。2025年8月実施分は各専攻の解答例も併載。社会人入試の小論文のみ入試課窓口で閲覧。
よくある質問
化学系2科目は最初に何年度から解くべきですか。
最初は2024年度相当をすすめます。無機では電子配置と結晶場、有機では配座・極性・反応名、物理化学では相平衡と粒子箱が出て、化学系2科目で必要な答案の型を一度に確認できます。
無機・有機化学と物理化学だけで4科目選択を組めますか。
この商品が扱うのは科目番号4と10の2科目です。公式上は全11科目から選択群Iを1科目以上含む4科目を選ぶ構成なので、実際の受験では基礎数学・力学・電磁気・光デバイス・生物系などから残り2科目を組み合わせる必要があります。
答案で最初に何を書くべきですか。
無機は酸化数・d電子数・配位構造、有機は反応中心・求核剤/求電子剤・立体化学、物理化学は熱力学量の符号・標準状態・近似条件を最初に書くと、計算や生成物が多少ずれても途中点を守りやすくなります。
公式解答例はありますか。
2025年8月実施分には基盤理工学専攻の公式解答例PDFが掲載されています。ただし、公式解答例や問題本文を写すのではなく、自分で答案の初手と理由を書いてからInshiHubの解答パックで照合してください。
電気通信大学の解答PDF
公式過去問と併用する解答・解説PDFを、電気通信大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。
- 電気通信大学 情報理工学研究科 基盤理工学専攻 専門科目(分子生物学・生物化学・細胞・神経生物学)の解答PDF(収録5年分)
- 電気通信大学 情報理工学研究科 専門科目(基礎数学・力学)の解答PDF(収録5年分)
- 電気通信大学 情報理工学研究科 専門科目(機械知能システム学)の解答PDF(収録7年分)
- 電気通信大学 情報理工学研究科 基盤理工学専攻 専門科目(電気電子・光デバイス系)の解答PDF(収録5年分)
- 電気通信大学 情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 専門科目(情報・ネットワーク工学)の解答PDF(収録5年分)
- 電気通信大学 情報理工学研究科 情報学専攻 専門科目(情報学)の解答PDF(収録5年分)
電気通信大学の解答PDF一覧で、電気通信大学の研究科・専攻・科目をまとめて確認できます。