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東大 知能機械情報学 院試 過去問対策|5年15問で決める必答・2A・2Bの読み順

東大 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻の2016〜2020年度15問について、解答・解説PDFと、力学・制御・回路・情報・機械学習の着手順、答案の初手、避けるべき深追いをまとめました。

最終更新: 2026/10/12

東京大学の研究科別・公式過去問を見る

東大 知能機械情報学は、機械力学だけ、ロボットだけ、機械学習だけで押し切る試験ではありません。5年15問の解答解説では、棒・倒立振子・マニピュレータ・モータ制御と、論理回路、情報量、符号、データ構造、線形識別が同じ年度単位に入ります。したがって「得意分野を増やす」より先に、最初の10分で必答、選択2A、選択2Bをどう読むかを決める準備が必要です。

この記事の根拠

  • 2016〜2020年度の5年分、各年度3問、合計15本の\Problem[...]見出し付き解答解説を確認しました。
  • 2016年度は必答「衝突・情報量・電動機」、2A「磁気浮上とワイヤ駆動機構」、2B「線形識別とマージン」です。
  • 2017年度は必答「倒立振子・論理回路・基礎用語」、2A「昇降機と2質点振動系」、2B「C言語・Python・パーセプトロン」です。
  • 2018年度は必答「回路・線形回帰・基礎用語」、2A「一リンクアームとDCモータ制御」、2B「スタック・キュー・逆ポーランド記法」です。
  • 2019年度は必答「電子回路・整列アルゴリズム・基礎用語」、2A「振動系と加速度センサ」、2B「地図情報のデータ構造」です。
  • 2020年度は必答「力学・論理回路・基礎用語」、2A「平面マニピュレータ」、2B「情報表現・符号・エントロピー」です。
  • 2026年6月2日に、知能機械情報学専攻の公式入試案内と情報理工学系研究科の過去問アーカイブを確認しました。専攻ページには2027年度入試案内と2016〜2020年度の専門科目PDFリンクが掲載され、研究科アーカイブは一般教育科目数学の直近PDFと、専門科目は専攻ごとの入試情報を見るよう案内しています。

先に結論: 2020年度で横断性を見てから2Aか2Bを決める

最初に1年分を解くなら2020年度です。必答で力学・論理回路・用語説明、選択2Aで平面マニピュレータ、選択2Bで情報表現・符号・エントロピーが並びます。機械系と情報系の両方が見えるため、自分がどちらで点を作れるかを診断しやすい年度です。

次に2018年度を使います。必答の回路と線形回帰、2Aの一リンクアームとDCモータ制御、2Bのスタック・キュー・逆ポーランド記法は、知能機械情報学らしい「回路、制御、データ構造」の橋渡しを練習できます。2017年度は倒立振子とプログラミング、2019年度は加速度センサと四分木、2016年度は衝突・磁気浮上・SVM型識別で弱点補強に回すと無駄が少ないです。

5年15問のテーママップ

年度必答で見た軸選択2Aで見た軸選択2Bで見た軸演習で変えること
2020偏心支持棒、3入力多数決論理、基礎用語。平面マニピュレータ、ヤコビ行列、仮想仕事、コンプライアンス。2の補数、線形符号、情報量とエントロピー。初回診断。機械・論理・情報を10分で分類し、2Aか2Bの主力を決める。
2019反転加算回路、クイックソート、基礎用語。振動系、閉ループ加速度センサ、実装要素。計算量、再帰関数、四分木、最近傍探索。制御とデータ構造の両面を確認する年度。図の物理意味と計算量説明を省かない。
2018伝達関数、最小二乗法、基礎用語。一リンクアーム、DCモータ、状態方程式、制御性。スタック、キュー、逆ポーランド記法。2周目向き。回路・回帰・ロボット制御・データ構造を横に並べる。
2017倒立振子、NANDゲート、人工ニューロン、基礎用語。昇降機、2質点振動系、伝達関数と安定条件。C言語、Python、XORデータ、パーセプトロン。制御とプログラミングの年度。符号、状態変数、単層識別器の限界を説明できるかを見る。
2016棒の衝突、エントロピー・相互情報量、電動機。磁気浮上、ワイヤ駆動指機構。線形識別、識別面、マージン。弱点補強。力学の保存則、磁気浮上の符号、SVM型答案の正規化を詰める。

最初の10分で見る順番

この専攻では、問題番号だけで難易度を決めない方がよいです。必答は逃げられない入口ですが、2Aと2Bは受験生の背景で得点効率が大きく変わります。演習では、解き始める前に次の表の分類を作ってください。

順序見る場所10分で判断すること撤退サイン
1必答問題力学、回路、論理、情報量、用語説明のうち、最初の一行を置ける小問を先に拾う。用語説明だけに逃げて、力学や回路の式を空白にする。
2選択2A運動方程式、状態方程式、伝達関数、ヤコビ行列、仮想仕事を書けるかを見る。図を読まずに式を作り始め、座標・符号・入力の向きが定まらない。
3選択2Bデータ構造、符号、エントロピー、識別器、プログラム読解を短く説明できるかを見る。コードや表を読み始めてから定義を思い出す状態。計算量や符号語の条件が書けない。
4保留問題解けそうでも長い図・長いコード・長い小問列は、必答の部分点を作ってから戻る。最初の10分で全小問を精読しようとして、得点できる入口を見失う。

よくある失敗モード

  • 力学で図の正方向を決めずに運動方程式を書き、途中で符号が反転する。
  • 制御で入力・出力・外乱を混同し、伝達関数の意味が分からない式になる。
  • 回路で理想オペアンプの仮定や接地点を明示せず、反転加算の符号を落とす。
  • 情報理論で分布を置かずにエントロピー公式だけを書き、相互情報量の意味を説明できない。
  • データ構造で実行結果だけを出し、計算量や不変条件を書かない。
  • 線形識別でマージンを計算しても、識別面の正規化条件を置かない。
  • 用語説明を暗記文で埋め、問題中の機械・情報の文脈とつなげない。

捨ててよいこと

最初からロボットの全分野、深層学習の発展論文、信号処理の高度な定理、電子回路の設計実務、C/Pythonの細かな言語仕様を広げる必要はありません。5年15問で繰り返し効いていたのは、機械なら座標と入力、制御なら入出力、情報なら定義と計算量、識別なら正規化です。

また、専門用語だけを暗記する対策も優先度は低いです。用語説明は出ますが、得点差は「その用語が問題中の力学、回路、情報、識別のどこに効くか」を書けるかでつきます。

90分で回す過去問演習

  1. 0〜10分: 必答、2A、2Bを読み、最初に答案化できる小問を印で分ける。
  2. 10〜30分: 必答の力学・回路・論理・情報量・用語説明から部分点を作る。
  3. 30〜55分: 2Aか2Bの主力候補に入り、答案冒頭の定義と図の読み替えを丁寧に書く。
  4. 55〜75分: もう一方の選択問題で、短く取れる小問だけを拾う。
  5. 75〜85分: 符号、単位、定義域、ログの底、計算量、正規化条件を検算する。
  6. 85〜90分: できなかった問題を「未習」「読解ミス」「時間切れ」「計算ミス」に分けて記録する。

InshiHubの解答PDFの使い方

東大 知能機械情報学専攻 知能機械情報学 解答・解説PDFは、公式PDFを開く前に読むものではなく、公式問題を自分で分類した後に照合するためのものです。まず必答・2A・2Bを10分で分類し、自分の答案の一行目を書いてから、解答PDFで符号、定義、図の読み替え、計算量、正規化条件を見比べてください。

2周目は年度順ではなく分野別に使います。2Aだけを束ねてヤコビ行列、伝達関数、状態方程式を確認する日と、2Bだけを束ねて情報量、符号、データ構造、識別器を確認する日を分けると、東大 情報理工の他専攻と併願するときにも準備が流用しやすくなります。

東大 情報理工の他専攻ガイド

知能機械情報学の準備は、共通数学、システム情報、電子情報、コンピュータ科学とも重なります。力学・制御だけで閉じず、情報系の答案文化も同時に見ておくと、問題選択の幅が広がります。

途中式と最終答まで読める解説

問題本文は含みません。公式の問題冊子と併用してください。

知能機械情報学の収録解説の分野(2016〜2020年度・15項目)

院試hubの収録解説5実施回・15項目の見出しを分野別に数えたものです。設問を分割した項目や、公開資料の制約を説明する項目を含むため、公式問題の大問数や完成答案数とは一致しません。が6項目(全体の40%)で最多。

分野項目数全項目に占める割合直近の連続出題最後に出た回
640%1回連続2020年度
電磁気学・回路427%4回連続2020年度
情報213%2回連続2020年度
力学213%—2019年度

このほか1項目だけ収録した分野は 制御工学 です。

収録年度と解説項目数

院試hubに収録した5実施回の一覧です。どの回も解説見出しは3項目です。2016年度は収録解説を全文公開しています。

実施回解説項目数公開範囲
2020年度3第3問の途中式・最終答
2019年度3解法方針まで公開
2018年度3第2問の途中式・最終答
2017年度3解法方針まで公開
2016年度3収録した解答・最終答を公開

東大 知能機械情報学の解答で立てた注意点(30件)

院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。

  • 2020年度 第2問 平面マニピュレータヤコビ行列の読み方 / コンプライアンスの意味 / 直列機構との違い
  • 2018年度 第3問 スタック・キュー・逆ポーランド記法ポインタ構造の読み方 / 逆ポーランド記法
  • 2017年度 第3問 C言語・Python・パーセプトロン単層パーセプトロンの限界
  • 2016年度 第1問 衝突・情報量・電動機衝突問題の立て方 / 相互情報量の確認
  • 2016年度 第2問 磁気浮上とワイヤ駆動機構磁気浮上の符号 / 直列弾性の意味
  • 2016年度 第3問 線形識別とマージンSVM型問題の解き方

電磁気学・回路9件

  • 2020年度 第1問 力学・論理回路・基礎用語力学部分の見方 / 多数決論理の最短形 / 用語説明で書くべき粒度
  • 2019年度 第1問 電子回路・整列アルゴリズム・基礎用語反転加算回路の見方 / クイックソートの減点ポイント
  • 2018年度 第1問 回路・線形回帰・基礎用語回路計算の整理 / 線形回帰の答案
  • 2017年度 第1問 倒立振子・論理回路・基礎用語倒立振子の符号 / NANDの万能性

情報4件

  • 2020年度 第3問 情報表現・符号・エントロピー2の補数の確認 / シンドローム復号 / エントロピーの上限
  • 2019年度 第3問 地図情報のデータ構造四分木で問われる量

力学4件

  • 2019年度 第2問 振動系と加速度センサ加速度センサとしての読み替え / ボード線図の答案
  • 2017年度 第2問 昇降機と2質点振動系入力整形の発想 / 制御系の符号

制御工学2件

  • 2018年度 第2問 一リンクアームとDCモータ制御減速機の効果 / 振動性の読み方

頻出論点と、同じ論点を出す他大学

院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。

論点この専攻での出題出題年度同じ論点を出す他大学全国の出題大学
剛体の回転運動5問2020・2018・2017・2016北海道大学・京都大学・広島大学・九州工業大学・筑波大学16大学
伝達関数4問2019・2018・2017・2016京都大学・九州大学・名古屋大学・東北大学・大阪大学12大学
ボード線図2問2019・2018京都大学・九州大学・東京科学大学・早稲田大学・北海道大学8大学
フィードバック制御2問2020・2019東京科学大学・京都大学3大学
固有値・固有ベクトル1問2020神戸大学・京都大学・大阪大学・名古屋大学・北海道大学25大学
重積分と極座標1問2017神戸大学・京都大学・大阪大学・名古屋大学・電気通信大学23大学
固有振動数と振動系1問2018名古屋大学・北海道大学・広島大学・筑波大学・東北大学16大学
ラグランジアン1問2017名古屋大学・北海道大学・京都大学・広島大学・筑波大学13大学
ラプラス変換1問2017北海道大学・東北大学・東京科学大学・早稲田大学・名古屋工業大学12大学
計算量理論1問2019名古屋大学・九州工業大学・大阪大学・京都工芸繊維大学・静岡大学9大学

東大 公式の過去問の公開年度と公式解答例

公開されている年度
2016〜2020
公式の解答例
解答例の掲載なし
院試hubが最後にリンクを確認した日
2026-08-13
ページの内容
専門科目試験の問題PDFは2016〜2020年度分のみ掲載で、2021年度以降の専門科目試験問題は未掲載。解答例は非公開。

よくある質問

この記事は東大 知能機械情報学専攻の募集要項まとめですか。

いいえ。InshiHubで作成した2016〜2020年度の知能機械情報学、必答・選択2A・選択2Bの解答解説計15本を見直し、力学、制御、回路、情報理論、データ構造、機械学習をどう選ぶかを整理した過去問演習記事です。

東大 知能機械情報学の過去問は何年度から解くべきですか。

最初は2020年度をすすめます。必答で力学・論理回路・用語説明、2Aで平面マニピュレータ、2Bで情報表現・符号・エントロピーが並び、知能機械情報学の横断性を一度に確認できます。次に2018年度で回路・回帰・ロボット制御・データ構造、2017年度で倒立振子とプログラミングへ広げる順が現実的です。

必答、2A、2Bのどれを優先すべきですか。

必答を最初に読み、力学・回路・論理・用語説明で部分点を作れるかを確認します。次に2Aの機械力学・制御・ロボット、最後に2Bの情報・プログラミング・機械学習を見ます。ただし情報系が強い受験生は2Bを2番目に読む価値があります。

機械系と情報系のどちらを厚く準備すべきですか。

片方だけでは危険です。2016〜2020年度を見ると、棒・振子・マニピュレータ・モータ制御と、エントロピー・符号・データ構造・識別器が同じ試験に並びます。力学と制御を答案の骨格にし、情報理論・データ構造・機械学習を保険ではなく選択肢として残す準備が必要です。

公式過去問と併用する解答・解説PDFを、東京大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。

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