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東大 情報理工 電子情報学 院試 過去問対策|5年25問で見えた3問選択の作り方

東京大学大学院 情報理工学系研究科 電子情報学専攻の2021〜2025年度専門科目25問の解答制作メモから、回路・論理回路・アルゴリズム・ネットワーク・通信・信号処理・最適化の年度別テーマ、3問選択の判断、答案で落ちる条件、参考書の戻り先を整理します。

最終更新: 2026-05-24

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公式過去問PDFと併用する、院試hub独自の解答・解説PDF。問題本文は含みません。

解答の入手方法を比較する

この記事は、東京大学大学院 情報理工学系研究科 電子情報学専攻の募集要項をなぞるための記事ではありません。InshiHubで2021〜2025年度の専門科目25問を解答TeX化したときの問題見出し、解説で実際に注意した条件、現行形式の3問選択にどうつなげるかを整理した対策メモです。

2026年5月24日時点の公式案内では、2027年度入試の専門科目は電気電子回路、計算機アーキテクチャ、論理回路、アルゴリズムとデータ構造、最適化・機械学習、情報通信、信号処理、情報理論の分野から5題出題され、2時間30分で3問に解答する形式です。つまり、電子情報学専攻の対策は「全分野を薄く読む」ではなく、「5題を見て3題を選ぶ判断を先に鍛える」ことが中心になります。

2021〜2025年度で見えた年度別テーマ

下表は問題文の転載ではなく、InshiHubの解答ファイル見出しと解説制作時の観察から作った対策用の地図です。電気系の問題、情報系の問題、通信・信号処理系の問題が毎年混ざるため、年度ごとの5問を「自分ならどの3問で戦うか」という目で見てください。

年度解答制作で確認した5問対策上の読み方
2025交流回路と理想変圧器、順序回路、最小全域木、最小二乗法、離散時間信号処理。現行の8分野にかなり近い年度。回路・論理回路・アルゴリズム・最適化・信号処理のうち、最初の5分で3問を選ぶ練習に使いやすい。
2024RLC直列回路、同期式順序回路、最大部分列和、畳込み符号、マルコフ情報源と符号化。電気電子回路と情報理論が強い年度。最大部分列和は発想が見えれば短いが、長さ制約の処理で答案の差が出る。
2023二端子対回路と能動フィルタ、符号付き加減算器とオーバーフロー、最大フローと二部マッチング、経路制御、離散時間信号処理。電子回路、論理回路、アルゴリズム、ネットワーク、信号処理がきれいに分かれる年度。情報系受験者は回路を避けるだけでなく、信号処理で取れるかを確認したい。
2022RL回路のラプラス変換、記憶階層と仮想記憶、パターン照合アルゴリズム、デジタル変調と誤り率、矩形パルスと理想低域フィルタ。計算機アーキテクチャと通信が見える年度。CPIやページテーブル、DFA、QAM、低域フィルタを横断するので、情報系寄りの外部生でも油断しにくい。
2021交流回路と力率改善、同期式順序回路、Union-Find、TCP/IP、フーリエ変換と畳込み。基礎力の確認に向く年度。力率、状態簡単化、Union-Findの証明、最長プレフィックス一致、畳込みの幾何を答案にできるかを見る。

3問選択の作り方

電子情報学専攻で最も危ないのは、「回路も情報も通信も出るから全部均等にやる」という計画です。現行形式では3問を選ぶので、過去問演習では解く前に必ず着手順を書き残してください。選択判断を練習しないまま解法だけ集めると、本番で問題冊子を眺める時間が長くなります。

分類対象テーマ判断基準
最初に取る交流回路、RLC過渡、順序回路、Union-Find、最小全域木、最大フロー、DFT・z変換。初手の式、状態定義、データ構造、計算量、極・安定性がすぐ書ける。部分点を積みやすいので、得意なら最初に着手する。
準備済みなら取る記憶階層、仮想記憶、符号付き演算、経路制御、デジタル変調、畳込み符号、マルコフ情報源。用語説明と数式が両方必要。知識だけ、計算だけの答案になりやすいので、採点される文章を短く書けるかで選ぶ。
弱いなら避ける能動フィルタの係数比較、16QAM誤り率、理想低域フィルタの正弦積分、最小二乗の一意性、Second MST。後半の条件で連鎖的に落ちる。最初の3行で正規化、最近傍近似、ランク条件、置換辺の考え方が置けないなら後回し。

分野別に何を鍛えるか

電気電子回路

2021の力率改善、2022のRL回路、2023の二端子対回路と能動フィルタ、2024のRLC直列回路、2025の理想変圧器を見ると、回路は毎年「最初の式を正しく置ける人が早い」分野です。フェーザ、インピーダンス、ラプラス変換、二端子対行列、理想オペアンプ、理想変圧器を同じノートに並べて、どの表現で解くかをすぐ選べるようにします。

  • 交流回路は、有効電力・無効電力・皮相電力を混同しない。
  • 過渡応答は、初期条件をラプラス領域へ入れる位置を省略しない。
  • 二端子対回路は、電流の向きの約束を答案冒頭で固定する。
  • 能動フィルタは、正規化した分母係数を比較して条件を出す。
  • 理想変圧器は、先に等価変換してから回路全体を見る。

論理回路・計算機アーキテクチャ

2021、2024、2025で順序回路が出ており、2023では符号付き加減算器とオーバーフロー、2022では記憶階層と仮想記憶が出ています。論理回路は、状態遷移表、状態簡単化、フリップフロップ入力式までを一気に書けるかが勝負です。アーキテクチャは計算問題に見えて、単位を「命令あたり」「アクセスあたり」「ページあたり」でそろえるところで差が出ます。

  • 順序回路は、余りや直前入力など「状態にすべき量」を先に言葉で定義する。
  • Mealy型とMoore型の出力タイミングを混ぜない。
  • 符号付き演算では、短いビット幅の値を必ず符号拡張してから扱う。
  • オーバーフローは桁上がりだけでなく、符号ビットの組み合わせで説明する。
  • CPIやページテーブル容量は、問題が求める支配項を最後に言葉で確認する。

アルゴリズムとデータ構造

2021のUnion-Find、2022のパターン照合、2023の最大フローと二部マッチング、2024の最大部分列和、2025の最小全域木は、電子情報学専攻の中で情報系受験者が主戦場にしやすい領域です。ただし、答えだけでは足りません。計算量の根拠、データ構造の不変条件、最適性の証明を短く書く必要があります。

  • Union-Findは、サイズ併合・経路圧縮のどちらを仮定しているかを書く。
  • パターン照合は、DFAの状態が「どこまで一致したか」を表すことを明示する。
  • 最大フローは、最後をカットの議論で閉じる。
  • 最大部分列和は、制約なし、固定長、長さ下限付きで使う状態量を変える。
  • Second MSTは、MSTに非木辺を1本足し、サイクル上の最大辺を外す発想まで戻る。

通信・ネットワーク・情報理論

2021のTCP/IP、2022のデジタル変調、2023の経路制御、2024の畳込み符号とマルコフ情報源は、知識問題と計算問題が混ざります。Kurose/Ross型のネットワーク用語、Proakis型の変調、Cover/Thomas型の情報理論を別々に読むだけでは、本番の短い答案になりません。用語を1文で定義し、続けて式を書く練習が必要です。

  • TCP/IPは、リンク層、ネットワーク層、トランスポート層を混同しない。
  • 経路制御は、距離ベクトル、リンク状態、パスベクトルの違いを一文で書く。
  • 16QAMは平均エネルギーの正規化を先に固定する。
  • 畳込み符号は状態機械として読み、Viterbi復号の経路メトリックを表に残す。
  • マルコフ情報源は、定常分布を先に出してからエントロピー率へ進む。

信号処理・最適化・機械学習

信号処理は2021、2022、2023、2025に見え、2025では最小二乗法も出ています。2027年度案内では「最適化・機械学習」が専門分野に入っているため、今後は最小二乗、正規方程式、凸性、勾配、行列のランク条件を、信号処理と同じ答案テンプレートで扱えるようにしたいところです。

  • フーリエ変換は、正規化と符号規約を答案冒頭で宣言する。
  • 畳込みは、重なり区間を図にして積分範囲を決める。
  • 離散時間システムは、極の位置で安定性を判定する。
  • 周波数応答は、単位円上で伝達関数を評価する。
  • 最小二乗は、行列の向き、ランク、一意性の条件を分けて書く。

参考書はこの章に戻る

電子情報学専攻は範囲が広いので、参考書を最初から最後まで読む計画は破綻しやすいです。過去問で詰まったテーマから、下の章へ戻る使い方にしてください。

分野使う本戻る章・演習
回路国内の電気回路標準書、Sedra/Smith系の電子回路フェーザ、RL/RLC過渡、二端子対回路、理想オペアンプ、能動フィルタ、変圧器の等価回路。
論理・計算機Patterson-Hennessy、論理回路の標準教科書順序回路の状態遷移、符号付き演算、CPI、キャッシュ、仮想記憶、ページテーブル。
アルゴリズムCLRS『アルゴリズムイントロダクション』Union-Find、文字列照合、最大フロー、二部マッチング、動的計画法、最小全域木。
通信・ネットワークKurose/Ross、Proakis、Cover/ThomasTCP/IP、ルーティング、変調と誤り率、畳込み符号、エントロピー、マルコフ情報源。
信号・最適化Oppenheim-Schafer、Boyd-Vandenbergheフーリエ変換、z変換、FIR/IIR、安定性、最小二乗、正規方程式、凸性の入口。

答案で落ちる典型パターン

  • 回路で、直列負荷をインピーダンスで、並列補償をアドミタンスで扱う切り替えをしない。
  • 順序回路で、状態を減らす前に出力タイミングを固定していない。
  • アルゴリズムで、計算量だけ書いて不変条件や最適性の証明を書かない。
  • ネットワークで、MACアドレス、IPアドレス、ポート番号の層を混ぜる。
  • 情報理論で、定常分布を出さずにエントロピー率を書き始める。
  • 信号処理で、z変換の極と周波数応答の評価点を同じものとして扱う。
  • 最小二乗で、行列の縦横を逆に置き、正規方程式の次元が合わない。

出身分野別の立て直し

電気電子系出身者

回路と信号処理で点を作れるなら、次に増やすべきはアルゴリズムと計算機アーキテクチャです。Union-Find、最小全域木、最大フロー、最大部分列和は、競技プログラミングの知識だけでなく、証明を答案にする練習が必要です。CPI、仮想記憶、ページテーブルは、式そのものより単位をそろえるところを重視してください。

情報系出身者

アルゴリズムとネットワークに寄せるだけでは、5題中3題を安定して選べない年度があります。交流回路、RLC過渡、能動フィルタ、理想変圧器、DFT、z変換は、情報系出身でも逃げずに1問取れる状態まで戻した方が安全です。特に信号処理は、情報理論や通信とつながるので投資効率が高いです。

研究室志望と出願準備

2027年度入試案内書では、修士課程について、出願期間より前に志望指導教員の少なくとも1名と連絡を取っておくことが望ましいとされています。また、WEB出願システム上の志望指導教員欄には10名を入力する運用です。電子情報学専攻は、人工知能、自然言語処理、画像処理、プロセッサアーキテクチャ、高性能計算、通信・ネットワーク、IoT、ユーザインターフェース、VR/AR、情報セキュリティなどの志望分野が広いので、筆記の得意科目と研究室志望を早めに接続してください。

口述試験では、筆記試験の答案内容、現在の研究テーマ、大学院での志望などについて質問されると案内されています。過去問演習で「なぜこの3問を選んだか」「どこで部分点を取りに行ったか」を説明できるようにしておくと、研究計画書や口述の準備にもつながります。

公式情報の確認メモ

2026年5月24日時点で、電子情報学専攻の公式入試案内ページでは2027年度電子情報学専攻入試案内書と2021〜2025年度の専門科目PDFが公開されています。研究科全体の入学・進学案内では、2027年度入試から電子情報学専攻の修士課程は冬入試を実施せず夏入試のみと案内されています。専門科目の詳細は2027年度入試案内書PDFで、5題出題・3問解答・2時間30分という形式と、英語能力評価にTOEFLを用いることを確認してください。

院試hub 解答パックの使い方

院試hubの東大 電子情報学 専門科目 院試 過去問 解答PDFは、2021〜2025年度の各5問を、問題文や公式図表を転載せず独自解答として整理しています。使い方は、先に公式PDFを開き、5問を見て3問を選ぶメモを書く。その後に時間を計って解き、最後に解答パックで「式」「状態定義」「計算量の根拠」「通信・信号処理の説明文」を照合する順番がよいです。

特に2025年度と2024年度は、現行の3問選択の練習に向いています。最初は全問を完答しようとせず、回路、論理、アルゴリズム、通信、信号処理の中から、自分が本番で選ぶ3問を毎回書いてから解いてください。選択の癖を記録することが、この専攻では解法暗記より効きます。

東大 院試 の他専攻ガイド

東大 大学院 情報理工学系研究科は4専攻あり、専門科目の重みが異なります。電子情報学の回路・論理・アルゴリズム・通信・信号処理で身につけた「3問選択の判断+分野別の答案テンプレ」は、他専攻でも答案の骨格として効きます。下記の同研究科の他専攻ガイドも合わせて読むと、東大 院試 全体の科目選択と過去問の使い分けが見えます。

よくある質問

本記事は、東京大学 情報理工学系研究科 電子情報学専攻の公式入試案内、2021〜2025年度専門科目PDFに基づくInshiHub解答制作メモ、2027年度入試案内書をもとに作成しています。出願前には必ず公式ページで最新の募集要項、専攻入試案内、TOEFL提出要項、口述試験の案内を確認してください。

上記の出題範囲をカバーするオリジナル解答・解説PDFを年度別に整備しています。

対応する解答パックを見る

筆記対策と並行して、東京大学 院試の倍率・日程・配点・出題範囲・面接対策・研究計画書・英語スコア要件・準備のタイムラインを確認できます。

よくある質問

この記事の新規情報は何ですか。
InshiHubで作成した東京大学 情報理工学系研究科 電子情報学専攻の2021〜2025年度専門科目25問の解答TeXをもとに、問題見出し、解答で詰まりやすい条件、現行の3問選択に向けた着手判断を整理した点です。募集要項を要約しただけの記事ではありません。
現在の電子情報学専攻の専門科目はどんな形式ですか。
2026年5月24日時点で公開されている2027年度入試案内書では、専門科目は電気電子回路、計算機アーキテクチャ、論理回路、アルゴリズムとデータ構造、最適化・機械学習、情報通信、信号処理、情報理論の分野から5題出題され、2時間30分で3問に解答する形式と案内されています。出願年度の公式案内で必ず最新条件を確認してください。
2021〜2025年度の過去問から最初に解くべき年度はどれですか。
短期対策なら2025年度と2024年度から始めるのが現実的です。2025年度は現行分野に近い、交流回路・順序回路・最小全域木・最小二乗・離散時間信号処理が並びます。2024年度はRLC回路、同期式順序回路、最大部分列和、畳込み符号、マルコフ情報源で、3問選択の判断練習に向いています。
電気系出身と情報系出身で対策は変わりますか。
変わります。電気系出身者はアルゴリズム、計算機アーキテクチャ、ネットワークの説明問題を早めに補強してください。情報系出身者は交流回路、RLC過渡、フィルタ、変調、信号処理の極・安定性を答案にできる状態まで戻す必要があります。どちらも3問選択なので、弱点を全て平均化するより、確実な3問を作る方が優先です。
研究室志望はいつ固めるべきですか。
2027年度入試案内書では、修士課程について出願前に志望指導教員の少なくとも1名と連絡を取っておくことが望ましいとされ、志望指導教員欄には10名を入力する運用が示されています。筆記対策と並行して、研究分野を人工知能、通信・ネットワーク、プロセッサアーキテクチャ、情報セキュリティなどから絞り込んでおく必要があります。
InshiHubの解答パックはどう使うべきですか。
公式PDFを先に開き、各年度の5問を5分で眺めて「本番なら選ぶ3問」を先に決めてから解いてください。その後でInshiHubの解答パックを使い、最終式だけでなく、定義式、状態定義、計算量の根拠、通信・ネットワークの用語説明、信号処理の安定性判定を自分の答案と照合するのが効果的です。

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