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東大 情報理工 院試数学の過去問対策|5年15問で見る解く順番と答案の初手

東京大学大学院 情報理工学系研究科の一般教育科目(数学)について、2022〜2026年度の15問の解答制作メモから、線形代数・解析・確率統計の年度別テーマ、最初の10分の選択、答案の初手を整理します。

最終更新: 2026-05-31

東京大学 東大 情報理工 院試 数学 過去問の解答PDFを見る

公式過去問PDFと併用する、院試hub(東大大学院出身者が運営する解答制作チーム)独自の解答・解説PDF。問題本文は含みません。

解答の入手方法を比較する

この記事では、東京大学大学院 情報理工学系研究科一般教育科目(数学)の2022〜2026年度、合計15問について、InshiHubで作成したanswers/tokyo-university/information-science/2022...2026/general-math/solutions/problem01.texproblem03.texと各年度の_source/source-notes.mdを確認しました。結論から言うと、最初は2024年度で3分野の穴を診断し、2025年度で線形代数とODEを答案化し、2026年度は極分解・Riccati型・指数評価の仕上げに回すのが最も無駄が少ないです。

募集要項や出願日程のまとめではありません。5年15問の解答制作で見えた「最初の10分でどれを選ぶか」「答案の1行目に何を置くか」「式は合っているのにどこで減点されるか」を、線形代数・解析・確率統計に分けて整理します。

この記事で確認した証拠

  • 2022〜2026年度の5年分、各3問、合計15問のsolutions/problem*.texを確認しました。
  • 2026年度は実対称行列と極分解、常微分方程式、単純ランダムウォークと指数評価です。
  • 2025年度は直線の係数ベクトルと鏡映、周期係数の微分方程式、連続する表の出現確率です。
  • 2024年度は空間ベクトルと最小二乗、ガンマ関数と対数分散、停止時刻付き格子上ランダムウォークです。
  • 2023年度は補間多項式とVandermonde行列、線形微分方程式とRiccati方程式、連続成功までの待ち時間です。
  • 2022年度は不等式で定まる投影領域、Frullani型積分、一様分布点が作る長方形の面積です。
  • 2026年5月31日に東京大学大学院 情報理工学系研究科の過去問アーカイブを確認し、一般教育科目(数学)の2022〜2026年度PDFと2026年度の出題の意図PDFが掲載されていることを確認しました。

先に結論: 2024年度から入り、2026年度で仕上げる

初回演習には2024年度が向いています。空間ベクトルと最小二乗で線形代数の設定力、ガンマ関数で積分と不等式の扱い、停止時刻付きランダムウォークで確率変数の置き方を同時に見られるからです。いきなり2026年度に入ると、極分解の一意性、Riccati型の分岐、指数モーメント評価まで要求され、弱点の分類がしにくくなります。

2本目は2025年度です。直線と鏡映は法線ベクトルをどう使うか、周期係数ODEは閉じた変数から解く順番、連続する表の確率は状態の取り方が見えます。最後に2026年度で、スペクトル定理、正定値平方根、Riccati型、Chernoff型評価を答案としてつなげられるか確認してください。

5年15問のテーママップ

年度線形代数・幾何解析・微分方程式確率・統計準備への示唆
2026実対称行列、正定値平方根、極分解。同次化、Riccati型、特殊解による線形化。単純ランダムウォーク、Markov不等式、指数モーメント。仕上げ年度。定理名だけでなく、一意性と分岐条件を書けるかを見る。
2025直線の係数ベクトル、鏡映、符号選択。周期係数ODE、積分因子、軌道の消去。連続する表の出現確率、漸化式、特性方程式。2周目向き。幾何とODEは初手を作りやすく、確率は状態設計で差がつく。
2024空間ベクトル、アフィン独立性、最小二乗、射影行列。ガンマ関数、対数分散、不等式評価。停止時刻付き格子上ランダムウォーク、幾何分布、相関。初回診断向き。3分野の標準的な答案の作り方を比較できる。
2023補間多項式、Vandermonde行列、Lagrange基底。線形微分方程式、連立方程式の分離、Riccati型。連続成功までの待ち時間、確率母関数。弱点補修向き。一意性、変数変換、生成関数の3つをまとめて鍛える。
2022不等式で定まる投影領域、楕円、行列式による面積。Frullani型積分、パラメータ微分。一様分布点が作る長方形の面積、最小値分布。基礎の確認向き。図形領域と積分評価を短く処理できるかを見る。

最初の10分で見る場所

3問構成なので、最初の10分で「完答候補」「部分点候補」「後回し」を分けます。読んだ順番で解き始めるのではなく、答案の1行目を書ける問題から着手してください。

順序見る分野着手する条件保留する条件
1線形代数・幾何固有値、直交射影、最小二乗、法線ベクトルのどれかに落とせる。図形の見た目だけで進めそうになり、行列や内積の設定が立たない。
2確率・統計状態、確率変数、母関数、指数モーメントのいずれかを宣言できる。場合分けだけで押し切ろうとして、独立性や停止条件を書けない。
3解析・ODE積分因子、変数分離、パラメータ微分、Riccati型の変換が見える。特殊解や分岐条件を見落としそうな問題で、計算量だけが増える。

分野別の答案開始テンプレート

線形代数・幾何

最初の1行は、図形や行列の「正体」を宣言します。2026年度の実対称行列なら「スペクトル定理により直交対角化する」、2024年度の最小二乗なら「差ベクトルを列にもつ行列を作り、正規方程式へ落とす」、2025年度の直線の鏡映なら「係数ベクトルを法線ベクトルとして使う」と書き始めます。

失点しやすいのは、答えの行列だけを書いて、一意性や条件を説明しない答案です。2026年度の極分解では、正定値実対称平方根が一意である理由を固有空間上の正の平方根として説明し、そこからFF^T=S^2F^TF=T^2に戻して一意性を書く必要があります。

解析・常微分方程式

最初の1行は「どの変数変換で標準形へ落とすか」です。2025年度の周期係数ODEなら、閉じているyの方程式を先に解き、その結果をxの一次方程式へ入れます。2026年度のRiccati型なら、R=0なら一次線形、P=0ならw=1/y、特殊解があるならz=y-y_1として定数項を消す、と入口で場合分けします。

失点しやすいのは、変数変換で消えた枝を確認しないことです。2026年度の解答では、変数を入れ替えた後に定数解の枝を別に確認しています。ODEは計算量よりも、分母が0になる条件、定数解、初期値の扱いを答案に残すことが重要です。

確率・統計

最初の1行は「何を確率変数または状態とするか」です。2026年度のランダムウォークならP_n=X_1+...+X_nと置き、独立性から分散と指数モーメントを処理します。2025年度と2023年度の連続成功型なら、末尾に何個連続しているかを状態にします。2024年度の停止時刻付き問題なら、停止までの回数を幾何分布として見るのが入口です。

失点しやすいのは、対称性や独立性を言わずに係数だけ合わせる答案です。2026年度の指数評価では、片側確率を評価した後、両側に戻すときに分布の対称性を書く必要があります。確率母関数を使う年度では、母関数の変数が「1手進む印」であることを説明できると、式変形だけの答案より読みやすくなります。

参考書の戻り先

  • 線形代数は、斉藤正彦『線型代数入門』なら内積空間、直交射影、固有値・実対称行列の章に戻ります。極分解だけを暗記するのではなく、正定値平方根と直交対角化の一意性を説明できるようにします。
  • 解析は、杉浦光夫『解析入門I』なら広義積分、パラメータ付き積分、ガンマ関数周辺を戻ります。常微分方程式は、変数分離、一次線形、Riccati型の線形化、積分因子を1枚にまとめてください。
  • 確率は、Ross『確率過程』や標準的な確率論の教科書で、幾何分布、停止時刻、母関数、Markov不等式、Chebyshev不等式、Chernoff型評価を戻ります。公式名より、何を非負確率変数にするかを練習します。

やらなくてよいこと

まず、専攻専門科目の範囲を一般教育科目(数学)の対策に混ぜすぎないことです。コンピュータ科学のアルゴリズム、システム情報の信号処理、電子情報の回路を先に広げても、一般教育科目の3問で必要な答案の精度は上がりません。

次に、難しい確率過程や関数解析へ先走る必要もありません。5年分を見る限り、必要なのは状態を置く力、独立性、母関数、指数評価、実対称行列、最小二乗、微分方程式の標準変換です。参考書を広げるより、15問それぞれの答案の最初の3行を再現できる状態を作ってください。

90分の過去問演習ワークフロー

  1. 最初の10分で3問を読み、線形代数・確率・解析のうち答案の入口が見える順に番号を付けます。
  2. 25分で1問目を解きます。完答に固執せず、定義、変数変換、条件、一意性を答案に残します。
  3. 25分で2問目を解きます。確率なら状態と独立性、ODEなら分岐条件、線形代数なら基底や射影を明示します。
  4. 20分で3問目の部分点を取りに行きます。最後まで解けなくても、入口の設定と重要な補題を書きます。
  5. 10分で見直し、分母が0になる条件、対称性、正定値性、母関数の微分位置、積分定数を確認します。

自己採点チェックリスト

  • 各問の最初の1行に、使う定理・変数変換・確率変数を明示したか。
  • 線形代数で、固有空間、直交性、正定値性、一意性を必要な箇所に書いたか。
  • 解析で、積分因子、定数解、分母0、特殊解の枝を落としていないか。
  • 確率で、独立性、対称性、状態の定義、母関数の微分、非負確率変数の選び方を書いたか。
  • 最終答だけでなく、採点者が途中を追える式番号や説明を残したか。

公式情報の確認

2026年5月31日時点で、東京大学大学院 情報理工学系研究科の過去問アーカイブには、大学院入試の筆記試験問題を過去5年分公開していること、一般教育科目(数学)の筆記試験問題をダウンロードできること、2022〜2026年度の数学PDFが掲載されていることが示されています。公式ページでは、線形代数、解析、確率・統計の3分野から出題された3問に解答する旨も案内されています。

出願年度の募集要項、TOEFL等の扱い、専攻別専門科目、英訳提供、出題範囲の変更は必ず公式ページで確認してください。この記事では問題本文、公式図表、公式解答、出題の意図本文は転載していません。

InshiHub解答PDFの使い方

東大 情報理工 一般教育科目(数学)の解答PDFは、公式PDFを先に解いた後の照合に使ってください。おすすめは、2024年度を90分で解き、答案の入口だけを赤で直してから、2025年度、2026年度へ進む順です。

解答PDFを見るときは、最終答を写すより、各問の冒頭にある設定を移すのが有効です。固有値分解をどう始めるか、ODEでどの枝を別扱いするか、確率で何を状態にするかを自分の答案テンプレートにしてください。

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東大 大学院 情報理工学系研究科 共通数学は、コンピュータ科学・システム情報学・数理情報学・電子情報学に共通する数学基礎です。共通数学で身につけた「線形代数・解析・確率の宣言」は、コンピュータ科学のアルゴリズム、システム情報学の信号、数理情報学の最適化、電子情報学の電気電子でも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、東大 院試 情報理工系全体の出題傾向が見えます。

上記の出題範囲をカバーするオリジナル解答・解説PDFを年度別に整備しています。

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よくある質問

東大 情報理工の院試数学は何年度から解くべきですか。
最初は2024年度が使いやすいです。最小二乗、ガンマ関数、停止時刻付きランダムウォークが並び、線形代数・解析・確率統計の3分野を標準的な難度で診断できます。次に2025年度で幾何と周期係数ODE、2026年度で極分解とChernoff型評価まで広げる順が現実的です。
この記事は何を根拠にしていますか。
InshiHubで作成した東京大学 情報理工学系研究科 一般教育科目(数学)の2022〜2026年度、合計15問の解答TeX、source notes、公式過去問アーカイブを確認しています。募集要項の要約ではなく、答案を書く順番と落とし穴を整理した記事です。
一般教育科目(数学)はどの分野から出ますか。
公式アーカイブでは、線形代数、解析(微分積分・常微分方程式など)、確率・統計の3分野から3問出題と案内されています。ローカル解答でも、各年度がほぼこの3本に対応していました。
最初に固めるべき分野はどれですか。
短期対策では、線形代数と確率統計を先に安定させ、解析は微分方程式と積分評価に絞って戻るのが安全です。線形代数は初手を書きやすく、確率統計は状態・確率変数を置ければ部分点を作りやすいからです。
2026年度は最初に使ってよいですか。
初回診断には少し重いです。実対称行列と極分解、Riccati型のODE、指数モーメント評価が並び、仕上げ年度としては有効ですが、最初に使うと弱点分類より消耗が大きくなりやすいです。
専攻専門科目との関係はどう見ればよいですか。
コンピュータ科学志望なら確率と線形代数、システム情報・電子情報・知能機械情報志望なら線形代数と微分方程式、数理情報学志望なら3問すべてを高めに仕上げるのが目安です。一般教育科目は専攻専門の前提確認として使われます。
InshiHubの解答パックはどう使うべきですか。
公式PDFを先に90分で解き、各問の答案の最初の3行を書いてから照合してください。正答だけでなく、固有空間、積分因子、確率母関数、指数モーメントなど、採点者が追える宣言を自分の答案に移す使い方が有効です。

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