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東大 化学システム工学 院試 過去問対策|物化・無機・化工の選び方
東大 工学系研究科 化学システム工学専攻の2022〜2026年度27問について、解答・解説PDFと、最初に解く年度、物理化学・無機化学・化学工学の答案の始め方、単位・符号・図の読み違いで落とすポイントをまとめました。
最終更新: 2026/10/12
見た科目は、物理化学1、物理化学2、無機化学、化学工学1、化学工学2、2022年度のみ有機化学と化学数学です。結論は、初回は2025年度で近年型の5問を通し、2024年度で熱力学・無機・反応器を固め、2026年度を仕上げに使うことです。2022年度の有機化学と化学数学は、近年4年の型が固まってから補助的に見る方が得点計画を崩しません。
募集要項を読むより先に変えるべき行動は明確です。化学システム工学は「化学を広く知っているか」より、検査面、状態量、分配関数、電子配置、反応器設計式、図読みに幅がある化工計算を答案の冒頭で固定できるかで差が出ます。
この記事の根拠
- 2022〜2026年度の5年分、計27問の解答解説見出しと 解説の要点 メモを確認しました。
- 2023〜2026年度は物理化学1、物理化学2、無機化学、化学工学1、化学工学2の5問構成として読みました。
- 2022年度は上記5分野に有機化学と化学数学が加わる7問構成として読みました。
- 進捗メモでは2026〜2022年度の化学システム工学PDFが同一商品単位へ公開済みで、2023・2022年度の追加公開と2022年度修正版差し替えも記録されています。
- 2026年5月30日に公式の入試案内・過去入試情報ページを確認し、少なくとも2026〜2022年度の専門科目PDFと2026年度の出題意図PDFへの導線を確認しました。
先に結論: 2025、2024、2026の順で解く
最初に解く年度は2025年度をすすめます。混合熱力学と部分モル量、黒体放射・電極反応、窒素酸化物・錯体・ペロブスカイト、CSTR/PFRの組み合わせ、球対称拡散と沈降が並び、近年型の広さを一回で確認できます。ここで化学工学2問の式立てができるかを先に測ると、残り期間の優先順位が決まります。
次に2024年度で、閉鎖系熱力学、振動・非調和性、結晶対称性、反応速度式、装置設計の視点を確認します。2026年度は分子運動論、Bohr模型、回転スペクトル、Ellingham図、液浸冷却、蒸留まで横断するため、最後に総仕上げとして使うのがよいです。
5年27問のテーママップ
下表は公式問題本文の転載ではなく、解答解説の見出しと解説メモから作った対策用の地図です。
| 年度 | 確認した問題 | 解答制作で見えたテーマ | 準備への示唆 |
|---|---|---|---|
| 2026 | 物理化学1・2、無機化学、化学工学1・2 | 分子運動論、Lennard-Jones型相互作用、第2ビリアル係数、水素原子、回転スペクトル、イオン結晶、炭素材料、錯体、Ellingham図、液浸冷却、気液平衡、フラッシュ蒸留、連続蒸留。 | 仕上げ年度。符号・単位・図読みに幅がある問題で答案の説明量を増やす。 |
| 2025 | 物理化学1・2、無機化学、化学工学1・2 | 理想気体・液体混合、溶解と融解、黒体放射、電極反応、NOx、金属錯体、イオン結晶、共晶型二元系、反応器設計、球対称拡散、沈降、増粘剤。 | 初回演習に向く。化学工学の途中点と、物化の変数定義を同時に測れる。 |
| 2024 | 物理化学1・2、無機化学、化学工学1・2 | 閉鎖系の熱と内部エネルギー、メタンの熱力学、分子振動と赤外活性、級数解、結晶対称性、磁鉄鉱、半導体、反応速度式、回分・連続反応器、装置設計。 | 基礎の穴を見つける年度。状態量、対称性、律速段階の切替を答案化する。 |
| 2023 | 物理化学1・2、無機化学、化学工学1・2 | 熱力学過程、分配関数、反応速度、分子間相互作用、NMR、同素体、格子エネルギー、CO配位、CSTR/PFR、分離プロセス、燃焼、熱交換。 | 式の意味を説明する年度。分配関数・NMR・反応器体積で根拠を書けるかを見る。 |
| 2022 | 物理化学1・2、無機化学、有機化学、化学工学1・2、化学数学 | 断熱過程、自由膨張、統計熱力学、元素同定、表面原子密度、錯体の色、有機反応機構、流体摩擦、熱収支、中間体最大、線形微分方程式、最小二乗、Arrheniusプロット、仮説検定。 | 補強年度。近年型に加え、有機化学と数学処理まで広げたい人だけ深追いする。 |
最初の10分で見る場所
| 見る順 | 分野 | 最初に確認する条件 | 判断 |
|---|---|---|---|
| 1 | 化学工学1・2 | 検査面、流量基準、反応器種、境膜、無次元数、相平衡線図の読み方。 | 式立てが見えるなら先に点を作る。図読みに幅がある場合は根拠を文章で残す。 |
| 2 | 物理化学1 | 系の境界、可逆・不可逆、状態量、分配関数、標準状態、符号規約。 | 前提を書けるなら着手。符号が曖昧なまま計算に入る問題は後回し。 |
| 3 | 無機化学 | 電子配置、酸化数、配位数、結晶構造、相図・Ellingham図の軸。 | 小問集合なら部分点を取りやすい。構造・図の読み違いが起きそうなら確実な小問から拾う。 |
| 4 | 物理化学2 | 量子数、縮退、スペクトルの選択則、反応速度式、電極反応の向き。 | 公式の使い分けが見えるなら進める。数値比較や単位換算で時間を吸われる場合は分割する。 |
| 5 | 有機化学・化学数学 | 2022年度だけの追加分。反応機構、線形微分方程式、最小二乗、検定。 | 近年4年が固まるまでは主戦場にしない。余力の確認用に回す。 |
やらなくてよいこと
- 近年4年の5問型が固まる前に、2022年度の有機化学・化学数学を主戦場にしない。
- 研究室紹介ページを読み込むだけで、反応器設計式や熱収支の手計算を後回しにしない。
- 公式問題PDFの図を眺めるだけで、読み取り値・単位・検査面を答案に書く練習を省かない。
- 物理化学の公式暗記だけを増やさない。系の定義、標準状態、符号規約が書けなければ得点化しにくい。
- 出題の意図や公式資料の文言を覚えることを目的にしない。確認用に使い、演習の主役は自分の答案にする。
90分で1年分を見る練習手順
- 0〜10分: 5問すべてを見て、化学工学2問、物理化学1問、無機化学のうち、最初に点を作れる順に番号を振ります。
- 10〜30分: 化学工学の片方に着手し、検査面、流量基準、単位を書いてから計算します。途中で図読みに迷ったら読み取り値を明記して進めます。
- 30〜50分: もう一方の化学工学、または物理化学1を解きます。反応器・熱収支・分配関数のどれでも、式の出どころを1行添えます。
- 50〜70分: 無機化学の小問を拾います。酸化数、電子配置、結晶構造、図の軸を先に書き、分からない小問で止まらないようにします。
- 70〜85分: 物理化学2または残した大問に入り、数値比較・単位・近似条件だけでも答案化します。
- 85〜90分: 単位、符号、定義域、流量基準、図読み値を見直します。最終値を直すより、前提の書き漏れを埋める時間にします。
InshiHubの解答PDFの使い方
まず公式PDFを自力で解き、少なくとも各大問の最初の一行を書いてください。その後で化学システム工学の年度別解答パックを開き、最終値ではなく、どの検査面を取ったか、どの標準状態を使ったか、どの電子配置から説明したか、反応器設計式のどこでCSTR/PFRを分けたかを照合します。
2周目は年度別ではなく分野別に使います。2025・2024・2023の化学工学1だけ、2026・2025・2024の無機化学だけ、というように縦に並べると、自分が毎回落としている前提が見えます。解答PDFは、公式過去問を解いた後に答案の前提と途中点を修正するための道具として使うのが一番効果的です。
東大 院試 の他専攻ガイド
東大 大学院 工学系研究科 化学システム工学専攻は、応用化学・マテリアル工学・理学系化学と隣接した出題分野です。化学システム工学で身につけた「物質・エネルギー収支・単位操作の宣言」は、応用化学の反応工学、マテリアルの相図、理学系化学の熱力学でも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、東大 院試 化学系全体の出題傾向が見えます。
途中式と最終答まで読める解説
このガイドで扱う解答PDF
問題本文は含みません。公式の問題冊子と併用してください。
化学システム工学の収録解説の分野(2022〜2026年度・27項目)
収録年度と解説項目数
院試hubに収録した5実施回の一覧です。1回あたりの解説見出しは5〜7項目です。2023年度以降の収録分は5項目です。
| 実施回 | 解説項目数 | 公開範囲 |
|---|---|---|
| 2026年度 | 5 | 第2問の途中式・最終答 |
| 2025年度 | 5 | 第5問の途中式・最終答 |
| 2024年度 | 5 | 解法方針まで公開 |
| 2023年度 | 5 | 第1問の途中式・最終答 |
| 2022年度 | 7 | 第2問の途中式・最終答 |
東大 化学システム工学の解答で立てた注意点(65件)
院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。
化学39件
- 2026年度 第1問 物理化学1圧力導出で平均すべき量 / 断熱指数の出し方 / ビリアル係数の符号
- 2026年度 第2問 物理化学2ボーア模型で消去する変数 / 第二イオン化エネルギーの見方 / 回転スペクトルの間隔
- 2026年度 第3問 無機化学無機化学の小問集合の処理 / 沈殿量問題の定石 / Ellingham 図
- 2025年度 第1問 物理化学1混合ギブズエネルギーの符号 / 部分モル体積を使う理由 / 溶解度式の読み方
- 2025年度 第2問 物理化学2紫外側の失敗を数値で見る / 変数変換の要点 / ターフェルプロットの読み方
- 2025年度 第3問 無機化学奇数電子分子の扱い / キラリティの判定 / 相図問題の採点点
- 2026年度 第4問 化学工学1半分のサーバーと半分の流路をとる理由 / 最大温度を決める支配項 / 相関式を使うときの注意
- 2026年度 第5問 化学工学2図読みに幅がある問題 / フラッシュと連続蒸留の違い / 第三成分の役割
- 2025年度 第4問 化学工学1CSTR と PFR の違い / 選択率最大点の使い方 / 平均選択率の符号
- 2025年度 第5問 化学工学2球面では面積が変わる / シャーウッド数の意味 / 増粘剤の二つの効果
- 2024年度 第4問 化学工学1律速段階の切替 / 自触媒反応の設計
- 2024年度 第5問 化学工学2相対速度と断面積 / 指数形の意味 / 装置設計の視点
頻出論点と、同じ論点を出す他大学
院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。
| 論点 | この専攻での出題 | 出題年度 | 同じ論点を出す他大学 | 全国の出題大学 |
|---|---|---|---|---|
| 結晶構造 | 4問 | 2025・2024・2023・2022 | 北海道大学・東京科学大学・名古屋工業大学・九州大学・東北大学 | 9大学 |
| 境界層 | 4問 | 2026・2025・2024・2022 | 京都大学・東京科学大学・九州大学・東北大学・名古屋大学 | 8大学 |
| 分配関数 | 2問 | 2023・2022 | 名古屋大学・北海道大学・筑波大学・九州大学・京都大学 | 16大学 |
| 固有値・固有ベクトル | 1問 | 2022 | 神戸大学・京都大学・大阪大学・名古屋大学・北海道大学 | 25大学 |
| 調和振動子 | 1問 | 2024 | 名古屋大学・北海道大学・電気通信大学・広島大学・九州大学 | 16大学 |
| 状態図・相変態 | 1問 | 2025 | 北海道大学・東京科学大学・名古屋工業大学・九州大学・京都大学 | 9大学 |
| カルノーサイクル | 1問 | 2022 | 東北大学・名古屋大学・東京科学大学・早稲田大学・九州大学 | 9大学 |
| PN接合 | 1問 | 2024 | 九州大学・東京科学大学・筑波大学・北海道大学・京都大学 | 8大学 |
| シュレディンガー方程式 | 1問 | 2024 | 九州大学・北海道大学・大阪大学・名古屋工業大学・広島大学 | 10大学 |
| X線回折 | 1問 | 2026 | 北海道大学・京都大学 | 3大学 |
東大 公式の過去問の公開年度と公式解答例
- 公式の過去問ページ
- 工学系研究科 化学システム工学専攻
- 公開されている年度
- 2022〜2026
- 公式の解答例
- 解答例の掲載なし
- 院試hubが最後にリンクを確認した日
- 2026-08-13
- ページの内容
- 専門科目の問題PDFを年度別に公開(出題分野・出題問題数は年度により異なる旨の注記あり)。2026年度は出題意図も掲載。解答例は非公開。
よくある質問
東大 化学システム工学の過去問は何年度から解くべきですか。
最初は2025年度が使いやすいです。物理化学2問、無機化学、化学工学2問の近年型がそろい、混合熱力学、黒体放射と電極反応、錯体・相図、反応器設計、拡散・沈降を一度に確認できます。次に2024年度、仕上げに2026年度へ進む順が現実的です。
この記事は募集要項まとめですか。
違います。InshiHubで作成した2022〜2026年度の化学システム工学解答解説 27本を見直し、最初の10分でどの問題を選ぶか、答案の一行目に何を書くか、どこで減点されやすいかを整理した過去問演習メモです。
物理化学と化学工学のどちらを優先すべきですか。
短期なら化学工学を先に固める価値が高いです。反応器、熱収支、拡散、蒸留、流体のように式の立て方が比較的固定され、途中点を作りやすいからです。ただし物理化学は毎年2問あるため、熱力学・統計熱力学・量子化学の入口は捨てないでください。
2022年度の有機化学と化学数学は対策すべきですか。
最初から主戦場にしない方がよいです。2023〜2026年度は物理化学2問、無機化学、化学工学2問の5問型で安定しているため、まず近年4年の型を固めます。2022年度の有機化学と化学数学は、余力がある人の補強年度として扱うのが安全です。
東京大学の解答PDF
公式過去問と併用する解答・解説PDFを、東京大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。
- 東京大学 工学系研究科 電気系工学専攻 専門科目の解答PDF(収録3年分)
- 東京大学 工学系研究科 マテリアル工学専攻 マテリアル工学基礎の解答PDF(収録6年分)
- 東京大学 工学系研究科 建築学専攻 建築学 専門科目の解答PDF(収録6年分)
- 東京大学 工学系研究科 応用化学専攻 一般教育科目 化学の解答PDF(収録6年分)
- 東京大学 工学系研究科 機械工学専攻 機械工学 専門科目の解答PDF(収録6年分)
- 東京大学 工学系研究科 物理工学専攻 物理学の解答PDF(収録15年分)
- 東京大学 工学系研究科 社会基盤学専攻 専門科目の解答PDF(収録6年分)
- 東京大学 工学系研究科 精密工学専攻 専門学術(小論文)の解答PDF(収録4実施回分)
- 東京大学 工学系研究科 都市工学専攻 都市工学 専門科目の解答PDF(収録3年分)
- 東京大学 数理科学研究科 数理科学専攻 専門科目Aの解答PDF(収録21年分)
- 東京大学 数理科学研究科 数理科学専攻 専門科目Bの解答PDF(収録20年分)
- 東京大学 学際情報学府 学際情報学専攻 先端表現情報学コース 専門科目の解答PDF(収録11年分)
- 東京大学 情報理工学系研究科 一般教育科目(数学)の解答PDF(収録5年分)
- 東京大学 情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻 専門科目(コンピュータ科学)の解答PDF(収録5年分)
- 東京大学 情報理工学系研究科 システム情報学専攻 システム情報学の解答PDF(収録5年分)
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