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東大 院試 過去問の解答|理学系 化学専攻 2年12問

東大 理学系研究科 化学専攻の2025・2026年度12問について、解答・解説PDFと、物理化学・有機化学・無機分析化学の基礎/標準を解く順番、答案の始め方、失点しやすい条件をまとめました。

最終更新: 2026/10/12

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結論から言うと、東大理学系化学は「化学全般を広く暗記する」より、基礎問題で符号・近似・構造比較を落とさず、標準問題で電子数、機構、検量手順、スペクトル理由を文章化できるかが勝負です。最初は2025年度で6分野の重さを測り、2026年度でEyring式、Claisen縮合、HPLC、Nernst式まで条件明示の精度を上げる順が使いやすいです。

2026・2025年度12ファイルのテーマ地図

下の表は問題本文ではなく、InshiHubの解答ファイル見出しと 解説の要点 から作った対策用の地図です。公式問題や図表は転載していません。

年度物理化学有機化学無機・分析化学演習で見ること
2026分離定数の符号、期待値の検算、項記号、活性化エントロピー、分配関数からEyring式。1,2/1,4付加、Friedel-Craftsの配向、IR識別、Claisen縮合、多段階合成の巻矢印。分析法の前処理・分離・検出・検量、一次元マーデルング定数、18電子則、Nernst式、LFSE、スペクトル理由。条件を答案冒頭に置けるかを見る年度。物化は符号、有機は構造と機構、無機分析は測定手順と電子数で差が出る。
2025分子軌道の検算、速度式の定義、圧力効果、力の定数、擬Jahn-Teller的な見方、対称性選択則。カルボニルの比較、アセト酢酸エステル合成、立体化学、Cope転位、原子効率、ペリ環状反応の符号規則。Latimer図、EDTA滴定、当量点近似、18電子則、磁気モーメント、錯体の色の説明。最初に解く年度として向く。基礎/標準の差、計算答案と説明答案の配分、化学3分野の弱点が短時間で分かる。

最初の10分で選ぶ順番

6本を同じ重さで読むと時間が溶けます。最初の10分は、解ける分野を探す時間ではなく、答案の初手を書ける分野を残す時間にしてください。

見る順残すサイン保留するサイン
1. 基礎3本物化なら符号規約、有機なら反応中心、無機分析なら酸化数・検量手順を1行目に書ける。公式名だけ覚えていて、近似条件や比較基準を言葉にできない。
2. 物理化学標準Eyring式、対称性、分配関数、力の定数をどのモデルから出すか決められる。式変形だけ始め、標準状態・低圧/高圧限界・選択則の説明が空になる。
3. 有機化学標準巻矢印、立体、転位、保護/変換の目的を短く説明できる。生成物名は浮かぶが、なぜその位置・立体になるかを書けない。
4. 無機・分析標準18電子則、LFSE、Nernst式、スペクトルの理由を図か表に落とせる。d電子数、電位の向き、検量線、磁気モーメントの前提が曖昧。

捨ててよいこと

全年度・全分野の細かい反応名を無差別に暗記することは、優先度を下げて構いません。2026・2025年度の解答制作で重かったのは、珍しい知識そのものではなく、符号、近似、電子数、反応機構、検量手順を答案に落とす部分でした。

また、公式ページの掲載年度を眺めるだけの学習も避けてください。令和8年度・令和7年度・令和6年度のリンクがあることを知っても、答案の1行目は書けません。掲載年度の確認は最後の公式チェックに回し、演習時間の大半は、手元の答案が「なぜその式・構造・測定法になるか」を説明しているかに使います。

90分で回す演習ワークフロー

  1. 0〜10分: 6本をざっと見て、基礎3本のうち答案初手を書けるものを先に選びます。
  2. 10〜40分: 基礎問題を2本処理します。最終値より、符号、比較基準、酸化数、検量手順を答案に残します。
  3. 40〜70分: 標準問題を1本選びます。物化ならモデル、有機なら巻矢印、無機分析なら電子数と測定原理を先に書きます。
  4. 70〜85分: 未完の問題に戻り、部分点になりそうな条件設定、図、表、単位だけを補います。
  5. 85〜90分: 自己採点用に「符号」「近似」「電子数」「機構」「測定操作」のどこを落としたかを余白に記録します。

東大 院試 の他専攻ガイド

東大 大学院 理学系研究科 化学専攻は、工学系の応用化学・化学システム工学、物理学と隣接した出題分野です。理学系化学で身につけた「量子化学・熱力学・速度論の宣言」は、応用化学の反応工学、化学システム工学の単位操作、物理学の統計力学でも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、東大 院試 化学系全体の出題傾向が見えます。

途中式と最終答まで読める解説

問題本文は含みません。公式の問題冊子と併用してください。

化学の収録解説の分野(2024〜2026年度・18項目)

院試hubの収録解説3実施回・18項目の見出しを分野別に数えたものです。設問を分割した項目や、公開資料の制約を説明する項目を含むため、公式問題の大問数や完成答案数とは一致しません。化学が12項目(全体の67%)で最多。化学・は3実施回すべてに出ています。

分野項目数全項目に占める割合直近の連続出題最後に出た回
化学1267%3回連続2026年度
633%3回連続2026年度

収録年度と解説項目数

院試hubに収録した3実施回の一覧です。どの回も解説見出しは6項目です。

東大 化学の解答で立てた注意点(48件)

院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。

化学32件

  • 2026年度 第1問 物理化学基礎分離定数の符号 / 期待値の検算 / 項記号の採点ポイント
  • 2026年度 第2問 物理化学標準符号の扱い / 活性化エントロピーの読み方 / 分配関数から Eyring 式へ
  • 2026年度 第3問 有機化学基礎有機構造答案の書き方 / IR の識別 / Claisen 縮合の落とし穴
  • 2026年度 第4問 有機化学標準標準有機の答案方針 / Step VI の説明 / Step VIII の機構
  • 2025年度 第1問 物理化学基礎分子軌道の検算 / 速度式の定義 / 圧力効果
  • 2025年度 第2問 物理化学標準力の定数の符号 / 擬 Jahn--Teller 的な見方 / 対称性選択則
  • 2026年度 第5問 無機・分析化学基礎分析法の記述 / 一次元マーデルング定数 / 18電子則
  • 2026年度 第6問 無機・分析化学標準Nernst 式の向き / LFSE とペアリング / スペクトルの理由
  • 2025年度 第5問 無機・分析化学基礎Latimer 図 / EDTA 滴定 / 当量点の近似
  • 2025年度 第6問 無機・分析化学標準18電子則 / 磁気モーメント / 色の説明
  • 2024年度 第5問 無機・分析化学基礎結晶場図の描き方 / 配位水の酸性度
  • 2024年度 第6問 無機・分析化学標準錯体異性体の分析 / ZnO の伝導

頻出論点と、同じ論点を出す他大学

院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。

論点この専攻での出題出題年度同じ論点を出す他大学全国の出題大学
転位2問2025・2024北海道大学・東京科学大学・名古屋工業大学・名古屋大学・東北大学7大学
固有値・固有ベクトル1問2026神戸大学・京都大学・大阪大学・名古屋大学・北海道大学25大学
分配関数1問2026名古屋大学・北海道大学・筑波大学・九州大学・京都大学16大学
熱力学第一・第二法則1問2024北海道大学・筑波大学・九州大学・名古屋大学・早稲田大学10大学
角運動量1問2026北海道大学・九州大学・京都大学・東北大学・東京都立大学9大学

東大 公式の過去問の公開年度と公式解答例

公式の過去問ページ
理学系研究科 化学専攻
公開されている年度
2008〜2026(2021〜2023年度は非掲載)
公式の解答例
解答例の掲載なし
院試hubが最後にリンクを確認した日
2026-08-13
ページの内容
物理化学・有機化学・無機分析化学など科目別に長期アーカイブを公開。2021〜2023年度はコロナ対応で実施方法を変更したため非掲載。解答例は非公開。

よくある質問

最初に解く年度は2026年度と2025年度のどちらがよいですか。

最初は2025年度で、分子軌道、反応速度、カルボニル比較、アセト酢酸エステル合成、Latimer図、EDTA滴定、18電子則を横断して基礎/標準の重さを測るのが使いやすいです。次に2026年度で、分離定数、Eyring式、Claisen縮合、HPLC、一次元マーデルング定数、Nernst式へ進むと答案の条件設定が鍛えられます。

東大理学系化学で特に落としやすい答案ミスは何ですか。

物理化学では符号と近似条件、有機化学では構造比較と巻矢印、無機・分析化学では電子数・検量手順・Nernst式の向きです。解答解説メモでも、速度の定義、圧力効果、Claisen縮合、分析法の四要素、LFSEとペアリングを明示する必要がありました。

InshiHubの解答PDFはどう使えばよいですか。

公式PDFを先に解き、各分野で答案冒頭に置いた条件をメモしてから照合してください。InshiHubのPDFでは、最終値だけでなく、符号、近似、電子数、巻矢印、検量・分離・検出の説明が自分の答案に入っているかを確認する使い方が向いています。

公式過去問と併用する解答・解説PDFを、東京大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。

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