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東大 機械工学 院試 過去問対策|2021〜2026年度35問で見る第1部・第2部の選び方

東京大学大学院 工学系研究科 機械工学専攻の2021〜2026年度35問の解答TeXから、熱・流体・材料・機械力学制御・設計生産の読み順、答案開始、失点しやすい条件、教科書の戻り先を整理します。

最終更新: 2026-05-30

東京大学 東大 機械工学 院試 過去問の解答PDFを見る

公式過去問PDFと併用する、院試hub独自の解答・解説PDF。問題本文は含みません。

解答の入手方法を比較する

この記事では、東京大学大学院 工学系研究科 機械工学専攻の専門科目について、InshiHubで作成した2021〜2026年度6年分、合計35問の解答TeXを確認しました。対象はanswers/tokyo-university/graduate-school-of-engineering/YYYY/mechanical-engineering/solutions/problem*.texで、2026年度はproblem01〜05、2025年度はproblem01〜05、2024年度はproblem01〜05、2023年度はproblem01〜05、2022年度はproblem01〜05、2021年度はproblem01〜10です。2021〜2024年度と2026年度は第1部・第2部、2025年度は単一PDFとして制作された専門科目だけを扱い、工学系共通の数学・物理・化学はこの記事の分析対象から外しています。

結論から言うと、東大機械工学は「4力を広く復習する」試験ではありません。熱・流体・材料・機械力学制御・設計生産の各問で、最初の1行に保存則、境界条件、自由度、座標系、制御対象、設計制約のどれを置くかをすぐ決める試験です。2026年度から解き始め、2024・2023年度で複合問題の分割を練習し、最後に2021年度の10問構成で処理速度を確認する順が、外部生には最も実戦的です。

以下は問題文の転載ではなく、ローカル解答ファイルの見出し、解説で置いたInshiHubPoint、制作QA、公式ページ確認から作った演習地図です。公式問題を開いたあと、自分の答案をどう始め、どの大問を深追いしないかを決めるために使ってください。

2021〜2026年度のテーマ地図

年度確認した解答ファイル見えたテーマ演習上の使い方
2026problem01〜05逆ブレイトン冷凍サイクルと発熱平板、非定常粘性拡散、熱膨張拘束はり、穴あき円板の回転振動とPD制御、手動油圧ポンプと配管選定最初に解く年度。熱・流体・材料・制御・設計がそろい、答案の初手を5分野で比較できる。
2025problem01〜05熱力学・熱伝導、流体力学、材料力学、機械力学・制御、機械設計・生産材料分野名が素直なので、制限時間つきの1周目に向く。どの分野で式より先に図が必要かを確認する。
2024problem01〜05熱機関サイクルと非定常熱伝導、風車モデルと傾斜液膜流、応力変換と自重丸棒、強制振動とPID調整、送りねじの設計・加工と効率複合問題の分割練習用。前半だけ取る、後半を捨てる、という判断を答案時間内で試す。
2023problem01〜05熱力学と相変化熱伝導、音速と圧縮性流れの相似、はりの応力と平面トラス、回転振動とPD姿勢制御、工作機械設計熱・流体で物理量の意味を言語化し、材料・制御で自由度を決める練習に使う。
2022problem01〜05熱ポンプサイクルと放射体温計、運動量法則と細管粘性流れ、はりの曲げと薄肉円筒容器、微小振動とフィードバック制御、力センサと空気圧シリンダ実験・計測寄りの読解を鍛える年度。公式を知っていても、何を測る装置かを書けないと点になりにくい。
2021problem01〜10断熱タンク、分子運動論、粘性流、ランキン渦、段付き棒、組合せはり、回転振動、マニピュレータ、ベルト伝動、ベルト摩擦仕上げ年度。10問構成で、浅く広く読む力と部分点化する力を測る。最初の年度にしない。

最初の10分で見る場所

1回分を開いたら、全問を均等に読むのではなく、次の順で「答案の初手が書けるか」だけを判定します。完答見込みではなく、冒頭3行の見通しで分類するのが重要です。

見る順判定すること進める条件保留する条件
1. 熱系、境界、状態量、伝熱方向を置けるか。第一法則、エントロピー、熱伝導方程式のどれで始めるかが見える。線図や境界条件なしに効率や温度分布だけを計算しようとしている。
2. 流体検査体積、速度分布、粘性項、相似変数を置けるか。運動量保存かNavier-Stokesの簡約かを選べる。圧力、せん断応力、境界条件の符号を決められない。
3. 材料自由物体図、断面力、ひずみ、拘束条件を書けるか。曲げ、軸力、熱応力、座屈、降伏の比較対象が決まる。中立軸、固定端反力、応力変換の符号規約が曖昧。
4. 機械力学・制御一般化座標、自由度、慣性モーメント、制御入力を置けるか。微小振動の線形化とPD/PIDの閉ループ式まで見える。座標を選ばずに伝達関数や特性方程式を書き始めている。
5. 設計生産設計制約、摩擦、寿命、加工順序、選定理由を言語化できるか。数式問題ではない箇所でも根拠つきで部分点を書ける。部品名の暗記だけで、荷重・摩擦・材料・加工との接続がない。

分野別の答案開始テンプレート

熱力学・熱伝導

最初の1行は「対象とする系を閉じる」ことです。冷凍サイクル、熱ポンプ、断熱タンク、発熱平板、相界面つき熱伝導では、いきなり効率や温度を求めず、系の境界、流入出、定常・非定常、断熱・等圧・可逆断熱などの仮定を置きます。2026年度と2024年度は熱機関・冷凍サイクルと熱伝導が一問内で並ぶため、状態量計算と偏微分方程式を混ぜないことが第一です。

典型ミスは、符号規約を置かずに仕事と熱を足すこと、熱伝導の境界条件を書かずに一般解だけ出すこと、エントロピーや有効仕事を最終式の飾りにしてしまうことです。答案冒頭は「系を〇〇に取り、外部への仕事を正、熱流入を正とする」のように固定してください。

流体力学

流体は、検査体積で解く問題と微分方程式で解く問題を最初に分けます。2026年度の非定常粘性拡散、2024年度の風車モデルと傾斜液膜、2023年度の音速・相似、2022年度の運動量法則と細管流れ、2021年度の粘性流とランキン渦は、すべて「保存則を書く前に座標と境界を決める」タイプです。

答案の初手は「座標を流れ方向に取り、壁面での条件、自由表面での条件、入口出口の運動量フラックスを定義する」です。ベルヌーイ式だけで押し切ろうとする答案、相似変数の意味を書かない答案、粘性せん断応力の符号を途中で変える答案は失点しやすいです。

材料力学

材料は、図を描く前に公式へ入らないでください。2026年度の熱膨張拘束はり、2024年度の応力変換と自重丸棒、2023年度のはり・トラス、2022年度のはりと薄肉円筒、2021年度の段付き棒・組合せはりは、応力の式そのものより、拘束条件と断面力の置き方で点差がつきます。

最初の1行は「断面に作用する軸力・曲げモーメント・せん断力の正方向を定める」です。熱応力なら変位拘束と自由膨張量、座屈なら有効長と降伏条件、応力変換なら基準面と角度を明示します。中立軸を仮定だけで置く、薄肉容器の周方向・軸方向応力を入れ替える、トラスの節点つり合いを飛ばす、というミスは答案の読みやすさも壊します。

機械力学・制御

機械力学・制御は、微小振動と閉ループ系を一つの答案で処理する年度が多いです。2026年度の穴あき円板とPD制御、2024年度の強制振動とPID調整、2023年度の回転振動と姿勢制御、2022年度の微小振動とフィードバック、2021年度の剛体棒・マニピュレータを確認しました。

答案開始は「一般化座標を一つ決め、平衡点まわりで微小量を定義し、慣性項・剛性項・減衰項・入力を同じ向きで書く」です。慣性モーメントの平行軸、線形化の符号、PD/PIDの入力方向、ボード線図の漸近線を検算行として残すと部分点が安定します。

設計・生産・機械要素

設計生産は、暗記科目に見えて、実際には力学と材料の言語化問題です。2026年度の油圧ポンプと配管選定、2025年度の機械設計・生産材料、2024年度の送りねじ、2023年度の工作機械設計、2022年度の力センサと空気圧シリンダ、2021年度のベルト伝動・ベルト摩擦では、部品名だけでなく「なぜその選定になるか」を書く必要があります。

最初の1行は「設計目的、支配する荷重、許容条件、選定に使う物理量を列挙する」です。摩擦なら張力比と接触角、寿命なら疲労と静的強度、送りねじなら効率と自立条件、配管なら圧力損失と安全率を結びつけます。用語説明で終わる答案は、途中計算が合っていても設計判断の点が伸びません。

参考書は章単位で戻る

分野戻る章・論点戻る理由
谷下市松『工業熱力学』の第一法則・第二法則・ガスサイクル、伝熱工学の非定常熱伝導と一次元定常伝導サイクルと熱伝導を同じ大問で切り替えるため。状態量表と境界条件表を作る練習に使う。
流体日野幹雄『流体力学』の運動量保存、粘性流、境界層、次元解析・相似則検査体積型と微分方程式型の選択を早くするため。ベルヌーイ偏重を直す。
材料中原一郎『材料力学』のはり、組合せ応力、熱応力、座屈、薄肉容器、トラス公式暗記ではなく、断面力図と拘束条件から式を作る訓練が必要なため。
機械力学・制御末岡淳男ほか『振動工学』の1自由度・多自由度振動、足立修一『制御工学の基礎』の伝達関数、安定性、PID微小振動の線形化から閉ループ特性方程式までを一つの答案に接続するため。
設計生産JSME機械工学便覧の機械要素、加工、材料、油圧・空気圧、ベルト・ねじ・軸受部品名の暗記ではなく、荷重、摩擦、寿命、加工順序を理由つきで説明するため。

捨ててよいこと

直前期に、研究室一覧の暗記、志望教員の論文読み込み、英語スコア対策、機械要素の用語カード作りを専門科目演習より優先するのは避けてください。出願・面接準備は必要ですが、筆記で効くのは「熱なら系を閉じる」「流体なら検査体積を書く」「材料なら断面力と拘束を置く」「制御なら自由度と入力向きを決める」という答案の型です。

また、2021年度の10問構成を最初に全部解くことも優先しません。処理量が多く、未完成の段階では復習範囲が散りすぎます。まず2026・2025年度で5分野の近年型を掴み、2024・2023年度で複合問題を分割し、最後に2021年度で速度を測ってください。

90分で1回分を回す練習法

  1. 0〜10分: 全問に「完答候補」「部分点候補」「後回し」を付け、各問の答案冒頭1行だけメモする。
  2. 10〜35分: 熱または材料のうち、境界条件が最も明確な問題を1問書き切る。
  3. 35〜60分: 流体または機械力学・制御を1問進める。式より先に図、座標、入力向きを書く。
  4. 60〜75分: 設計生産または残り分野で部分点を拾う。選定理由を文章で残す。
  5. 75〜90分: 次元、符号、境界条件、線図、安定判別、選定理由を見直す。新しい大問には入らない。

本番時間が年度・区分で異なる場合でも、この90分練習は有効です。目的は全問完答ではなく、最初の10分の分類と、答案冒頭の型を反射的に出すことです。

自己採点チェックリスト

  • 熱で、系の境界、符号規約、状態量とプロセス量の区別を書いたか。
  • 流体で、検査体積または座標系、境界条件、粘性・非粘性の扱いを書いたか。
  • 材料で、自由物体図、断面力の正方向、拘束条件、中立軸または有効長を書いたか。
  • 機械力学・制御で、一般化座標、平衡点、線形化、入力向き、特性方程式の符号を確認したか。
  • 設計生産で、選定理由を荷重、摩擦、材料、寿命、加工順序と結びつけたか。
  • 最終式の次元と、熱・流体・材料の極限ケースで結果が自然かを検算したか。
  • 解けなかった大問について、参考書の戻り先を章名で記録したか。

公式情報の確認

2026年5月30日に、東京大学 工学系研究科 機械工学専攻の大学院入試についてを確認しました。同ページには2027年度一般入試の資料、特別口述選考、面接に関する案内、専門科目の過去問資料が掲載され、専門科目は2026年度第1部・第2部、2025年度機械工学、2024〜2021年度第1部・第2部のリンクを確認できます。工学系研究科共通の数学・物理・化学は工学系研究科の過去の入試問題ページで別に確認します。

InshiHubの商品は、機械工学専攻ページの専門科目「機械工学」だけを2021〜2026年度の6年分として扱っています。共通科目の数学・物理・化学は他専攻とも重なるため、この解答パックには含めていません。出願年度の試験科目、提出書類、面接、英語スコアの扱いは、必ず最新の公式募集要項と専攻入試案内で確認してください。

InshiHub解答PDFの使い方

公式問題を1回分解いたら、すぐに最終答だけを見比べないでください。まず自分の答案に、熱なら系の境界、流体なら検査体積、材料なら自由物体図、制御なら自由度と入力、設計なら選定理由が書かれているかを赤で点検します。その後で東大 工学系研究科 機械工学専攻の院試 過去問 解答PDFと照合すると、計算の正誤だけでなく、採点者に伝わる答案の骨格を修正できます。

2周目は年度順ではなく分野順に使うのがおすすめです。2026〜2021年度の熱だけ、流体だけ、材料だけ、機械力学・制御だけ、設計生産だけを横に並べると、東大機械が毎年求めている「初手の型」が見えます。完答できなかった問題は、解答PDFの途中式を写すのではなく、上の参考書表に戻って章末問題を1題追加してください。

併願候補の対策ガイド

東大 院試 の他専攻ガイド

東大 大学院 工学系研究科 機械工学専攻は、物理工学・マテリアル工学・建築・土木・化学システム工学と隣接した出題分野です。機械工学で身につけた「Newton則と境界条件・連続体方程式の宣言」は、物理工学の量子・統計、マテリアルの相平衡、建築の構造力学、土木の流体でも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、東大 院試 工学系全体の出題傾向が見えます。

上記の出題範囲をカバーするオリジナル解答・解説PDFを年度別に整備しています。

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よくある質問

この記事は東大機械工学の募集要項まとめですか。
いいえ。InshiHubで作成した2021〜2026年度の機械工学専門科目35問の解答TeXを見直し、年度ごとの出方、最初の10分の読み順、答案の初手、失点しやすい条件を整理した過去問演習メモです。
東大機械工学は何年度から解くべきですか。
最初は2026年度をすすめます。第1部・第2部に戻り、熱、流体、材料、機械力学・制御、設計生産の5分野が揃うため、近年型の時間配分と答案の初手を一度で確認できます。
最初の10分では何を見ればよいですか。
熱、流体、材料、機械力学・制御の4問で、保存則・境界条件・自由度・制御対象を最初の1行で置けるかを判定します。設計生産は単独暗記でなく、力学・材料・摩擦・寿命と結びつけて部分点候補にします。
第1部と第2部はどう扱えばよいですか。
2021〜2024年度と2026年度は第1部・第2部の形で、2025年度は単一PDFとして確認しました。第1部・第2部という名前より、熱・流体・材料・制御・設計生産のどこで答案を始められるかで演習順を決めるのが実戦的です。
公式過去問はどこで確認できますか。
2026年5月30日に機械工学専攻公式の大学院入試ページを確認し、専門科目の2026年度第1部・第2部、2025年度機械工学、2024〜2021年度第1部・第2部へのリンクが掲載されていることを確認しました。工学系研究科共通の数学・物理・化学は別ページで確認します。

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