院試hub

関東 · 東京大学

東大 工学系研究科 機械工学 院試 対策の進め方

東京大学大学院 工学系研究科 機械工学専攻の院試対策。材料力学・流体力学・熱力学・機械力学の出題分野と過去問演習計画、外部生が固めるべき優先順位。

最終更新: 2026-05-08

東京大学大学院 工学系研究科 機械工学専攻の院試は、いわゆる4力(材料力学・流体力学・熱力学・機械力学)に制御工学・基礎数学を加えた構成で、外部生にとっては範囲の広さが最大の壁になります。各科目とも学部の標準的な教科書レベルからは大きく外れませんが、計算量が多く、短時間で完答するには答案の作法を演習段階から固めておく必要があります。本記事では、機械工学専攻志望の外部生がまず確認すべき公式情報と、4力の優先順位、答案で失点しやすいパターン、3か月・6か月での具体的な演習計画を整理します。

公式情報で必ず確認すること

工学系研究科は専攻ごとに試験科目が異なり、機械系の専攻だけでも複数の選択肢があります。出願前に下記を必ず公式の最新版で確認してください。

  • 志望専攻(機械工学・機械情報工学・産業機械工学など)の修士課程募集要項
  • 試験科目と選択方式(4力の必答/選択、制御の扱い、基礎数学の出題形式)
  • 公式に公開されている過去問の年度と、解答時間・配点の表記
  • 外国語試験の取り扱い(TOEFL/TOEIC のスコア提出方式と期限)
  • 志望研究室の受け入れ枠と、面接・口述試験の有無

出題傾向と科目構成

専門試験は4力を中心に出題されます。材料力学では応力・ひずみ・はりのたわみ・座屈・ねじりなど学部標準範囲、流体力学では連続の式・運動量保存・ベルヌーイ・粘性流れ・境界層・管路抵抗の基礎、熱力学では熱力学第一・第二法則とサイクル解析・蒸気サイクル・伝熱の基礎、機械力学では振動論(1自由度・多自由度系・連続体振動)と運動方程式の立式が頻出です。制御工学は伝達関数表現・ボード線図・安定性判別・状態空間表現といった古典・現代制御の基礎が中心で、専攻により出題比重が異なります。基礎数学では線形代数・微分方程式・複素関数論・ベクトル解析が出題対象になります。

答案で失点する典型パターン

機械工学の答案で多い失点は、第一に単位と次元の取り違えです。SI単位での記述ルールと、最終結果の有効数字の扱いは演習段階で必ず固定しておきます。第二に、流体力学や熱力学で用いる仮定(非粘性・断熱・準静的など)を答案で明示せずに途中式に入ってしまい、採点者が条件を読み取れず減点されるパターン。第三に、振動問題で運動方程式の自由度設定や境界条件の指定を曖昧にしたまま解いてしまい、本来は別解になる答えを書いてしまうパターン。答案の最初に「条件・仮定・図」を半ページに整理してから式に入る習慣をつけると、これらの失点を相当抑えられます。

3か月・6か月の演習計画

残り6か月の場合

最初の2か月は4力の学部教科書を一通り復習します。難解な参考書ではなく、学部講義で使った標準教科書を1冊ずつ通読し、章末問題を埋めるレベルでよいです。次の2か月で公開されている過去問を年度ごとに解き、各科目の弱点を可視化します。最後の2か月は弱点科目の章末問題と過去問演習を交互に回し、答案を時間制限付きで書く訓練に切り替えます。制御工学が苦手な場合はこの段階で標準的な制御教科書を1冊集中して仕上げると、専門試験での得点源になります。

残り3か月の場合

3か月しか残っていない場合は、まず過去問1年分を時間を計って解き、4力のうち得点率の低い科目を優先的に補強します。最初の1か月は弱点科目の教科書復習、次の1か月で過去問を直近5年分2周、最後の1か月は答案の作法と時間配分の調整に充てます。基礎数学は毎日30分程度の固定枠を確保し、線形代数と微分方程式の標準問題を切らさないことが重要です。

InshiHub の解答パックの使い方

工学系研究科の過去問は問題冊子が公式に公開されているものの、解答は公開されていないため、外部生は自分の解法が出題者の意図に沿っているか確認しづらいのが実情です。院試hub では年度ごとの機械工学の解答パックを整備しており、答案の組み立て方と数値の扱いの指針として利用できます。最初に自力で完答を試み、詰まった箇所だけ解答例で確認するという使い方が学習効率の点で最も効きます。専攻横断で工学系の試験科目を整理したい場合は機械工学専攻のページから関連科目をたどれます。

よくある質問

公開前に必ず最新の公式募集要項・公式過去問ページで試験科目・実施時期・出題範囲を確認してください。

上記の出題範囲をカバーするオリジナル解答・解説PDFを年度別に整備しています。

対応する解答パックを見る

よくある質問

4力のうち最初に手をつけるべき科目はどれですか。
学部の履修状況に依存しますが、外部生で迷う場合は材料力学と熱力学から始めるのが扱いやすいです。両者は計算問題の作法が比較的シンプルで、得点を安定させやすいため、ここで土台を作ったあとに流体力学・機械力学に進むと負担が分散します。
制御工学はどこまで踏み込むべきですか。
学部の現代制御・古典制御の標準的な教科書範囲、特に伝達関数・状態空間・安定性判別・PID制御の基礎を押さえます。志望研究室が制御系であれば、可制御性・可観測性とオブザーバ設計まで踏み込むのが安全です。
外部生はどの専攻を志望すべきですか。
工学系研究科のなかでも機械工学専攻、機械情報工学専攻、産業機械工学専攻など複数の選択肢があります。研究内容と試験科目の組み合わせで自分の準備科目に最も合致する専攻を選びます。出願先により試験範囲が微妙に異なるため、各専攻の募集要項を必ず併読してください。
過去問は何年分入手できますか。
工学系研究科の機械系専攻では複数年度分の過去問が公開されています。直近5年分を目安に、まずは1周してから出題範囲の傾向を可視化することをおすすめします。
数学・基礎科目は別途対策が要りますか。
専攻によっては基礎科目として数学・物理が課されます。線形代数・微分方程式・ベクトル解析の標準的な範囲は、専門4力の対策と並行して維持しておく必要があります。
TOEFL/TOEIC のスコアはいつまでに揃えるべきですか。
募集要項で指定された期限までに有効スコアの提出が必要です。スコアシートの郵送や受験回数の都合で間に合わなくなる例が毎年発生するため、出願期限の2か月以上前に1回分の受験を済ませておくのが安全です。

他の大学のガイドを読む

院試対策ガイド一覧に戻る