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東大 建築学 院試 過去問対策|6年30題で読む設計・計画・環境・構造

東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻の院試対策ガイド。2020・2022〜2026年度の建築学専門科目30題の解答制作メモから、専門課題I、設計、計画・史・構法、環境、構造・材料の読み方、参考書、4週間の演習計画、答案チェックを整理します。

最終更新: 2026-05-25

東京大学 東大 建築学 院試 過去問の解答PDFを見る

公式過去問PDFと併用する、院試hub(東大大学院出身者が運営する解答制作チーム)独自の解答・解説PDF。問題本文は含みません。

解答の入手方法を比較する

東大建築学専攻の院試が怖いのは、難問が一つあるからではありません。構造、環境、計画、建築史、構法、材料、そして設計までが、同じ試験の中で一気に迫ってくるからです。公式名を知っているだけでは足りず、式も、図も、寸法感覚も、作品理解も、答案の中で「建築として」つながっていなければなりません。

この記事では、InshiHubで解答化した東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻 建築学専門科目の2020・2022〜2026年度、6年度分30題をもとに、最初の10分で何を見るか、各群の答案を何から始めるか、参考書へどの章単位で戻るかを整理します。公式問題本文、公式図表、公式敷地図、公式の出題意図本文は転載しません。受験生に必要なのは、問題を眺めたあとに「自分は次に何を書けばいいか」がわかることです。

この記事で見た材料

材料確認範囲記事での使い方
ローカル解答TeXanswers/tokyo-university/graduate-school-of-engineering配下の2020・2022・2023・2024・2025・2026年度architecture、各5問、計30題。専門課題I、設計、計画・史・構法、環境、構造・材料について、答案の初手、検算、落ちやすい前提を抽出する。
公式PDF保存メモ建築学専攻の公式過去問ページから、各年度の専門課題Iと専門課題II第1群から第4群を保存。2026年度は各群の出題の意図PDFも保存。公式PDFを先に解く前提で、解答パックでどの途中式、図示、説明の根拠を照合するべきかを決める。
生成PDF QA2020年度13ページ、2022年度12ページ、2023年度12ページ、2024年度13ページ、2025年度12ページ、2026年度16ページの解答PDFを生成。問題本文非掲載、全5問見出し、表紙、本文、最終ページを確認したうえで、受験生が復習に使える粒度へ整理する。

公式情報で確認する入口

建築学専攻の専門科目過去問ページでは、2018年度以降の大学院入試試験問題が公開されています。2026年度は専門課題Iに加えて、専門課題IIの第1群(建築設計)、第2群(建築計画・建築史・構法)、第3群(建築環境)、第4群(建築構造・建築材料)が並び、各群の出題の意図も公開されています。

2026年5月25日時点では、2027年度大学院入試に関する情報のページに、令和9年度入試の案内、工学系研究科サイトへの導線、ガイダンス資料、大学院入試Q&A、外国語試験に関する更新が掲載されています。過去問で出題を読む記事と、出願条件を確認する公式ページは役割が違います。日程、英語スコア、提出書類、問い合わせ先は必ず公式情報で確認してください。

2020・2022〜2026年度30題の地図

建築学専門科目は、毎年のテーマが変わっても骨格は安定しています。専門課題Iで幅広い基礎を見られ、専門課題IIで設計、計画・史・構法、環境、構造・材料へ分かれます。対策の初期にやるべきことは、全部を同じ濃さで読もうとすることではなく、5つの答案の型を分けて持つことです。

年度専門課題I専門課題IIの4群復習で見ること
2026トラス、環境代表値、CLTと集成材、合わせガラスと複層ガラス、標準寸法、建築史短答。設計、計画・史・構法、環境、構造・材料。各群で出題意図も公開。構造は釣合いと仮想仕事、環境は代表値と単位、設計は敷地・用途・構造・環境を一つの提案にまとめる。
2025構造、環境、計画、史、構法の基礎を横断して問う構成。設計、計画・史・構法、環境、構造・材料。必須室、来訪者と搬入の動線、階段・便所・設備、構造グリッドの整合性を確認する。
2024釣合い、断面力、変位、熱、換気、光、音、計画・史・構法の短答。設計、計画・史・構法、環境、構造・材料。定常、一次元、線形、微小変形などの仮定を先に置き、単位とオーダーで検算する。
2023構造の釣合い・断面力・変位、環境の熱・換気、計画・史・構法の理由づけ。設計、計画・史・構法、環境、構造・材料。鋼、RC、木質材料の破壊モードや異方性を、構造モデルと合わせて書く。
2022・2020建築学基礎として、構造、環境、計画、史、構法を横断。2021年度は公式ページ上で筆記試験なし。2022年度と2020年度は同じ5本立て。計画・史・構法は、定義、特徴、理由、具体例の順に短く閉じる。

最初の10分で答案の型を決める

東大建築学の過去問を開くと、広さに圧倒されます。だから最初の10分は、詳しく解く時間ではなく、答案の型を選ぶ時間にします。自信のある分野から突っ込むのではなく、その問題で採点者が追える骨格を先に置きます。

領域最初に書くもの危険な入り方
専門課題I符号規約、単位、代表値、用語の定義、図のラベル。選択肢や数値だけを急いで書き、根拠を一語も残さない。
設計必須条件、準必須条件、裁量条件、来訪者・管理・搬入動線、階段と設備コア。コンセプトの言葉だけを先に作り、平面・断面に翻訳できない。
計画・史・構法定義、特徴、理由、具体例。図面読解なら利用者、動線、領域、環境性能。知っている作品名や用語を並べるだけで、なぜそれが答えになるかを書かない。
環境保存則、境界条件、単位、定常か非定常か、熱・空気・光・音のどのモデルか。公式を思い出した順に書き、熱流、照度、騒音、湿度の単位を混ぜる。
構造・材料支点条件、荷重、モデル化、断面力、耐力、破壊モード、材料の前提。図の部材名や境界条件を曖昧にしたまま、式だけで押し切る。

専門課題Iは広く浅くではなく、根拠を短く

専門課題Iは、建築学基礎という名前の通り、構造、環境、構法、計画、建築史を横断します。ここで大切なのは、全部を長く説明することではありません。構造なら引張・圧縮の符号、環境なら単位と代表値、構法なら部材の位置と性能上の違い、計画なら標準寸法の理由、建築史なら作品と時代背景を一文で添えることです。

2026年度の解答制作では、トラスの節点法、仮想仕事法、二枚ガラスの多重反射、CLTと集成材の違い、合わせガラスと複層ガラスの違い、グッゲンハイム美術館やせんだいメディアテークの空間構成まで、短い小問の中に幅広い確認点がありました。番号だけで答えると速いですが、復習では必ず「なぜその番号か」を一語足してください。本番の見直しでも、その一語が誤選択を止めます。

設計は見せ場より整合性

設計課題で最初に捨てるべき発想は、「かっこいい形を出せば勝てる」という期待です。もちろん表現力は必要ですが、院試の設計答案では、必須室が落ちていないか、来訪者と管理者と搬入の動線が混ざらないか、階段・便所・設備が各階に成立しているか、構造グリッドと断面が矛盾しないかが先に見られます。

設計の練習では、毎回同じ順番で下書きを作ります。与条件を必須、準必須、裁量に分ける。面積配分を荒く決める。来訪者、スタッフ、搬入の動線を色分けする。コアと構造グリッドを置く。断面で採光、吹抜け、設備、避難を確認する。最後に主旨文を、図面にある操作だけで書く。この順番にすると、白紙の恐怖がかなり減ります。

計画・史・構法は定義から具体へ

計画・史・構法は、知識量だけの勝負に見えます。しかし採点される答案は、知っていることの羅列ではなく、問いに対して根拠を持つ短い説明です。計画なら、利用者、動線、視線、安全、衛生。建築史なら、時代背景、空間構成、構造、都市的意味。構法なら、要求性能、層構成、防水、断熱、耐火、維持管理。この順番で見ると、書くべきことが急に絞れます。

2026年度の制作メモでは、図面読解、エレベーターや避難や待ち行列の計算、作品名と建築家名だけで終わらせない建築史、外壁の支持・防水・熱橋・メンテナンスまでをつなげる構法が要点でした。暗記カードを増やすより、「この用語を実際の建物のどこに描くか」を練習してください。

環境は保存則と単位で守る

建築環境は、覚える公式が多く見える分野です。ただし過去問演習では、公式名よりも保存則と単位が大事です。伝熱なら熱抵抗、換気なら濃度収支、光なら照度と入射角、音ならデシベルと対数、湿度なら水蒸気分圧と露点。どの物理量を未知数にしているかを先に宣言すると、式の選択が安定します。

特に、熱貫流率はW/(m2 K)、熱流はW、照度はlx、音はdB、湿度は分圧や絶対湿度というように、単位の違いがそのまま検算になります。環境分野で崩れる答案は、たいてい式が間違う前に単位が混ざっています。

構造・材料はモデル化から始める

構造・材料では、最初の線が命です。支点は何か、荷重はどこに入るか、部材はピンか剛接か、断面力はどの符号で書くか、材料は弾性か、破壊モードは何か。この前提を置かずに計算を始めると、式が合っていても答案として追いにくくなります。

2026年度の構造・材料では、構造力学、行列を使う構造解析、風荷重、コンクリート材料、火災材料試験など、手計算と知識説明が混在します。構造志望でなくても、反力、軸力、せん断力、曲げモーメント、たわみ、固有周期、座屈、耐火、非燃焼性、コンクリートの材料性質までは、答案の言葉として使える状態にしてください。

参考書は章単位で戻る

分野戻る章過去問での使い方
建築構造力学支点反力、トラス、断面力、仮想仕事法、たわみ、座屈、固有周期、簡単な構造解析。図を写してから、符号規約、反力、部材力、変位、検算の順に答案を作る。
建築環境工学熱伝導、熱貫流、換気、湿り空気、採光、照明、音響、日射、設備の基礎。公式暗記ではなく、保存則、境界条件、単位、オーダーを1行目に置く。
建築計画住宅、集合住宅、公共建築、病院、美術館、学校、標準寸法、避難、バリアフリー。寸法や計画手法を、利用者、動線、視線、安全、管理の理由とセットで覚える。
建築史日本建築史、西洋建築史、近代建築、作品名、建築家、様式、都市的背景。作品名だけでなく、時代、構造、空間構成、社会的意味を一文で説明する。
建築構法・材料外壁、開口部、防水、断熱、熱橋、木質材料、鋼材、RC、ガラス、防火材料。層構成を図にして、各層が防水、断熱、耐火、支持、維持管理の何を担うかを書く。

4週間の演習計画

  1. 1週目:2026年度と2024年度の専門課題Iを解き、構造、環境、計画、史、構法の「最初に書く一行」を作る。符号、単位、定義、標準寸法を誤答ノートに集める。
  2. 2週目:設計課題を時間無制限で2年分解く。図面の完成度より、必須室、動線、コア、グリッド、断面、主旨文が矛盾しないかを自己採点する。
  3. 3週目:計画・史・構法と環境を交互に解く。計画は定義から具体例、環境は保存則から単位検算、という型を固定する。
  4. 4週目:構造・材料を中心に、反力、断面力、仮想仕事、材料の破壊モード、耐火・防火の説明を通しで確認する。最後に30題を一覧化し、自分が落としやすい型を3つだけ決める。

自己採点チェックリスト

  • 構造で、支点条件、荷重、符号規約、単位を最初に明示したか。
  • トラスで、反力を先に求め、未知数の少ない節点から進めたか。
  • 環境で、熱流、熱貫流率、照度、音圧レベル、湿度の単位を混同していないか。
  • 計画短答で、定義だけでなく、利用者や動線上の理由を一文添えたか。
  • 建築史で、作品名、建築家名、様式名だけでなく、時代背景や空間構成を書いたか。
  • 構法で、部材名、位置、性能上の役割を図にラベルとして入れたか。
  • 設計で、必須室、階段、便所、設備シャフト、避難、搬入を落としていないか。
  • 設計の主旨文が、実際に図面へ描いた操作だけで説明されているか。
  • 構造・材料で、モデル化と破壊モードを分けて説明したか。
  • 最後に、答えのオーダーが建築物として不自然でないかを確認したか。

後回しにしてよいこと

直前期に、建築作品集を無限に増やしたり、特殊な構造解析だけを深掘りしたり、設計表現のテクニック動画だけを見続けたりするのは危険です。東大建築学の専門科目でまず必要なのは、広い範囲を前にしても、答案の初手を失わないことです。作品名を100個増やすより、代表作10個を「時代、空間、構造、都市的意味」で説明できる方が点に近い場面があります。

逆に、公式PDFを眺めるだけの勉強も危険です。建築は読むだけだとわかった気になりやすい分野です。構造は手で釣合いを書く。環境は単位をそろえる。設計は実際に平面と断面を置く。史・構法は図と言葉を結びつける。手を動かした答案だけが、本番で戻ってきます。

InshiHub解答パックの使い方

東京大学 工学系研究科 建築学専攻 建築学専門科目 解答パックでは、2020・2022〜2026年度の専門課題I、設計、計画・史・構法、環境、構造・材料を、問題本文非掲載の独自解答・解説として確認できます。公式PDFを先に解き、解答パックでは「自分の答案に足りない途中式、図示、根拠」を探してください。

工学系研究科内で比較したい場合は、機械工学マテリアル工学応用物理の対策ガイドも見ると、同じ東大工学系でも、計算主導の専攻と設計・記述を含む建築学の違いがはっきりします。

よくある質問

本記事の内容は2026年5月25日時点の公式情報、InshiHubで作成した解答TeX、source notes、生成PDFのQA結果に基づきます。出願前には必ず東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻の最新の公式募集要項、入試情報、公式過去問ページで試験科目・実施時期・提出書類・外国語試験の条件を確認してください。

東大 院試 の他専攻ガイド

東大 大学院 工学系研究科 建築学専攻は、社会基盤学(土木)・機械工学・マテリアル工学と隣接した出題分野です。建築で身につけた「構造力学・荷重と境界条件の宣言」は、土木の連続体・流体、機械の固体力学、マテリアルの強度でも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、東大 院試 工学系全体の出題傾向が見えます。

上記の出題範囲をカバーするオリジナル解答・解説PDFを年度別に整備しています。

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筆記対策と並行して、東京大学 院試の倍率・日程・配点・出題範囲・面接対策・研究計画書・英語スコア要件・準備のタイムラインを確認できます。

よくある質問

この記事は東大建築学専攻の募集要項まとめですか。
いいえ。InshiHubで作成した東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻の2020・2022〜2026年度、計30題の解答TeX、source notes、生成PDFのQA結果をもとに、過去問演習で何を見て、どの順番で答案を直すかを整理した記事です。出願条件や日程は必ず公式ページで確認してください。
東大建築学の専門科目はどのような構成ですか。
公開過去問では、専門課題I(建築学基礎)と、専門課題IIの第1群(設計)、第2群(建築計画・建築史・構法)、第3群(建築環境)、第4群(建築構造・建築材料)という5本立てで整理されています。2021年度は公式ページ上で筆記試験なしと案内されています。
設計課題は何から練習すべきですか。
見栄えの練習より先に、条件整理、動線、コア、構造グリッド、断面、主旨文の整合性を練習してください。東大建築の設計は、図面が美しいだけでなく、必須室、避難、搬入、設備、採光、構造が互いに矛盾しないことが重要です。
外部生はどの分野を優先すべきですか。
最初は専門課題Iで出る基礎を広く固めます。構造は釣合いと仮想仕事、環境は熱・換気・光・音の単位、計画は標準寸法、史・構法は作品名や用語を理由付きで説明する練習を先に作るのが安全です。その後に第2群から第4群の得点源を決めていきます。
参考書は何冊も必要ですか。
一気に増やすより、構造力学、建築環境工学、建築計画、建築史、建築構法・材料の標準書を章単位で使う方が効果的です。過去問で詰まったら参考書へ戻り、公式名や用語暗記ではなく、式、図、標準寸法、空間構成の説明へ落としてください。
InshiHubの解答パックはどう使うべきですか。
公式PDFを先に時間を測って解き、自分の答案を残してから解答パックと照合してください。最終答だけでなく、構造の符号、環境の単位、設計の動線、計画・史・構法の根拠、構造材料のモデル化を見直すために使うのが実戦的です。

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