院試hub

東北 · 東北大学

東北大 地学専攻 院試 過去問対策|6年34問で読む共通・A・B・C分野

東北大 理学研究科 地学専攻の2021〜2026年度 専門科目34問について、解答・解説PDFと、共通問題・地質・古環境・地形・惑星物質の最初の10分、答案の始め方、失点しやすい条件をまとめました。

最終更新: 2026/10/12

東北大学の研究科別・公式過去問を見る

準備の結論は、東北大地学専攻を「地学用語を広く覚える試験」と見ないことです。 近年型は、共通問題で地球システム全体を短く説明し、問題Aで地質・古環境、問題Bで地形・自然地理、問題Cで惑星物質・岩石鉱物を選びます。 最初にやるべきことは、全分野の知識を増やすことではなく、観測事実、物理量、時間スケール、因果列を答案の一行目に置く練習です。

この記事の根拠

  • 2021・2022年度は 第1問〜第7問、問題A1/A2、B1/B2、C1/C2/C3の計14本を確認しました。
  • 2023〜2026年度は各年度で 第1問〜第5問、共通問題、問題A、問題B、問題C1、問題C2の計20本を確認しました。
  • 解答解説では、地震波探査、津波、GSSP、放射性炭素、凍結深、黒鉱鉱床、沈み込み帯、広域テフラ、炭酸塩補償深度、気候フィードバック、二成分系相図、元素合成などを答案の形で扱っています。
  • 2026年5月31日に、公式の過去の大学院入試問題ページと理学研究科の大学院入試方法ページを確認しました。公式ページは制度確認用で、この記事の中心は過去問演習の判断です。

6年34問の年度別テーマ地図

2021・2022年度はA/B/Cの7問構成、2023年度以降は共通問題を含む5問構成です。形式は変わっていますが、答案で求められる軸は一貫しています。観察した事実を、年代、物性、流体、熱、相平衡、元素存在度のどれで説明するかを選ぶ試験です。

年度解答制作で見た主題最初に見る場所準備への結論
2026高度分布、酸素同位体、温室効果、地震波速度、掃流力、岩石海岸、ソリフラクション、かんらん石、マグマ粘度、初期地球、二成分系相図、元素合成。共通問題と問題B。物性量と地形プロセスを一文でつなげられるかを見る。最後の通し演習向き。短答を語句列で終わらせない練習に使う。
2025気候フィードバック、氷期証拠、火山ガス、カルデラ、GSSP、化石帯、ペルム紀末大量絶滅、地形・気候資料、太陽系小天体、Hf-W系。共通問題と問題A。時間スケール、層序境界、炭素循環を因果列にする。初回診断に向く。地質・気候・惑星物質の得意不得意がすぐ出る。
2024炭酸塩鉱物、沈み込み帯と火山、放射年代・古環境、広域テフラ、河川縦断形、コンドライト分類、酸化還元、鉱物構造、超苦鉄質岩。問題AとC2。指標が何を反映するか、鉱物名から構造・分類へ進めるかを見る。用語暗記を答案へ変換する年度。根拠行を増やす練習に使う。
2023黒鉱鉱床、地質調査、GSSP、層序対比、マスムーブメント、相対的海水準、沿岸地形、高圧変成、含水鉱物、CAIとコンドリュール。問題AとB。地質図・層序と地形プロセスの根拠を書けるかを見る。2周目の弱点検査。地質・地形・惑星物質の答案開始を横に比べる。
2022地質図、接触変成、放射性炭素、炭素同位体、凍結指数、人口移動、地球内部、マントル鉱物、平衡結晶作用、核生成、元素存在度。問題A1/A2とC1。年代決定、同位体、地球内部を説明の型で処理する。式と語句の混合練習。半減期、層序、相平衡で計算と説明を同時に確認する。
2021地震波探査、地球内部熱、津波、堆積物運搬、流量とマニング式、回帰分析、マントル高圧相、始原的隕石、岩石組織、沈み込み帯。問題A1/A2とB1。地球物理・地形の式を先に置けるかを見る。基礎の棚卸しに向く。傾きと速度、浅水波、径深、相律などの取り違えを潰す。

最初の10分で選ぶ場所

東北大地学専攻では、全問を同じ深さで読んでから始めると時間を失います。最初の10分は、問題番号ではなく「答案の一行目が見えるか」で印をつけます。

扱い見分けるサイン最初に書くこと避ける条件
先に取る地震波速度、温室効果、掃流力、半減期、相図など、使う式や物性量がすぐ決まる。観測量、物性量、保存量、時間スケールを定義する。単位や符号が曖昧なまま計算を始める問題。
読んでから取るGSSP、化石帯、気候フィードバック、黒鉱鉱床、沈み込み帯のように因果列で説明できる。場、過程、観測証拠、限界の順に短く並べる。用語名だけ覚えていて、なぜそれが証拠になるかを書けない問題。
保留する地形図、地質図、鉱物分類、隕石分類など、図・分類表の読み取りが重い。観察事実と解釈を分け、読める小問だけ先に取る。図の選択肢を勘で選び、根拠文を添えられない問題。
後回し元素存在度、核生成、二成分系自由エネルギー図など、準備不足だと説明が散る。時間が残ったら、定義・軸・安定相だけでも書く。反応場、温度、組成、同位体のどれを見ているか分からない問題。

よくある失点パターン

  • 地震波探査で、走時曲線の傾きを速度そのものとして扱う。
  • 津波と高潮、火山エアロゾルと二酸化炭素、氷床の酸素同位体比と海水の酸素同位体比を混同する。
  • GSSPを「有名な露頭」とだけ書き、年代境界を定義する基準点であることを書かない。
  • 地形図・地質図で結論だけを選び、何を見てそう判断したかを説明しない。
  • 惑星物質で、元素合成、凝縮、母天体変成、地球内部分化を同じ時間軸に混ぜる。
  • 相図で軸、温度、共存相、自由エネルギーの低い相を対応させずに、図の名前だけで説明する。

参考書の戻り先

戻る分野章・論点戻る理由
固体地球物理地震波速度、地球内部構造、熱流量、プレート運動、アイソスタシー。共通問題で、観測量と物性量の対応を一文で書くため。
層序・古環境GSSP、示準化石、同位体層序、古地磁気、放射年代、閉鎖温度。問題Aで、指標名だけでなく対比の根拠と限界を残すため。
地形学・堆積学掃流力、浮遊運搬、河川縦断形、マスムーブメント、海岸地形、周氷河作用。問題Bで、観察事実をプロセスへ変換するため。
岩石・鉱物・相平衡珪酸塩鉱物構造、相律、二成分系相図、平衡結晶作用、部分溶融。問題Cで、鉱物名の暗記を安定相・温度・組成の説明へつなぐため。
宇宙化学・惑星物質元素合成、s/rプロセス、CAI、コンドリュール、隕石分類、短寿命核種。形成場、熱源、時間スケールを混同しないため。

捨ててよいこと

最初の1周では、全鉱物名、全地質時代、全球イベントを丸暗記しようとしなくて構いません。優先すべきなのは、年代境界をどう決めるか、観測値が何を反映するか、図から何を読んだか、式の単位が合うかです。英語や出願制度をこの記事で覚える必要もありません。制度は公式ページを確認し、過去問演習では答案の型に集中してください。

90分の演習手順

  1. 最初の10分で、共通問題、A、B、C1、C2に「先に取る」「保留」「後回し」の印をつける。
  2. 20分で、式・物性量がすぐ置ける短答を先に書く。単位、符号、時間スケールを答案に残す。
  3. 30分で、問題A/B/Cのうち主戦場の2問を進める。観察事実と解釈を分ける。
  4. 20分で、保留した問題の小問だけ拾う。完全解答より、定義・根拠・撤退条件を書く。
  5. 最後の10分で、根拠がない結論、単位抜け、同位体比の向き、地形・地質図の説明不足を直す。

東北大 院試 の関連ガイド

同じ東北大学でも、理学研究科物理学専攻は5科目標準型、工学研究科は機械・電気情報・材料系で選択戦略が大きく変わります。地学専攻で作った「観測量から因果を説明する」答案の型は、物理の地球物理寄り問題や、材料・機械系の物性説明にも応用できます。

東北大 院試 の他専攻ガイド

東北大 大学院 理学研究科 地球科学専攻は、物理学・電気情報系・機械系と隣接した連続体・流体・統計問題が中心です。地球科学で身につけた「保存則・連続体方程式の宣言」は、物理学の場の理論、電気情報系の信号、機械系の流体でも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、東北大 院試 全体の出題傾向が見えます。

途中式と最終答まで読める解説

問題本文は含みません。公式の問題冊子と併用してください。

地学専攻 専門科目の収録解説の分野(2021〜2026年度・34項目)

院試hubの収録解説6実施回・34項目の見出しを分野別に数えたものです。設問を分割した項目や、公開資料の制約を説明する項目を含むため、公式問題の大問数や完成答案数とは一致しません。が26項目(全体の76%)で最多。は6実施回すべてに出ています。

分野項目数全項目に占める割合直近の連続出題最後に出た回
2676%6回連続2026年度
地質39%—2024年度
固体地球科学26%—2024年度
鉱物・岩石26%—2024年度

このほか1項目だけ収録した分野は 経営 です。

収録年度と解説項目数

院試hubに収録した6実施回の一覧です。1回あたりの解説見出しは5〜7項目です。2023年度以降の収録分は5項目です。

頻出論点と、同じ論点を出す他大学

院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。

論点この専攻での出題出題年度同じ論点を出す他大学全国の出題大学
結晶構造3問2026・2025東京大学・北海道大学・東京科学大学・名古屋工業大学・九州大学9大学
境界層1問2026京都大学・東京大学・東京科学大学・九州大学・名古屋大学8大学

東北大 公式の過去問の公開年度と公式解答例

公式の過去問ページ
理学研究科 地学専攻
公開されている年度
2002〜2026(専門科目。英語・共通問題は掲載年度が限られる)
公式の解答例
解答例の掲載なし
英語の扱い
2025年8月実施の大学院入試から、外国語科目(英語)の評価に TOEFL・TOEIC・IELTS いずれかのスコアを利用(自己推薦入学試験でもスコア提出を求める)。
院試hubが最後にリンクを確認した日
2026-09-26
ページの内容
修士課程(博士課程前期)の専門科目問題を2002年度分から長期公開。2025年度分は出題意図、2026年度分は出題意図・講評PDFも掲載するが、模範解答は非公開。2006年度以前はA群・B群・C群(地圏進化学・環境地理学・地球惑星物質科学など分野別)に分かれる。

よくある質問

東北大地学専攻はどの年度から解くべきですか。

最初は2026年度か2025年度をすすめます。近年型の共通問題、問題A、問題B、問題C1、問題C2がそろい、短答を因果でつなぐ力、地質・地形・惑星物質の選択判断を一度に診断できます。

最初の10分では何を見ればよいですか。

問題名ではなく、答案の一行目に置ける軸を見ます。共通問題なら物性量と観測量、Aなら年代・層序・同位体、Bなら地形プロセス、Cなら鉱物・相図・元素存在度を短く宣言できるかで選びます。

地学の暗記だけで対応できますか。

暗記だけでは危険です。6年分を見ると、GSSP、気候フィードバック、掃流力、地震波速度、相図、元素合成などで、用語名だけでなく原因、観測値、式、限界条件まで書く答案が必要です。

InshiHubの解答PDFはどう使えばよいですか。

公式PDFを先に90分で解き、各小問に答案の一行目と撤退条件をメモしてから照合してください。解答PDFでは最終語句より、根拠行、式の置き方、観測事実と解釈の分離を確認するのが有効です。

公式過去問と併用する解答・解説PDFを、東北大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。

東北大学の解答PDF一覧で、東北大学の研究科・専攻・科目をまとめて確認できます。

院試対策ガイド一覧(大学別)