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東京科学大 機械系 院試 過去問対策|5年22問で見る4力と工業数学
東京科学大学(旧 東京工業大学)工学院 機械系の2021〜2025年実施22問について、解答・解説PDFと、材料力学・機械力学・熱力学・流体力学・工業数学を最初の10分でどう選ぶか、答案の一行目に何を書くかをまとめました。
最終更新: 2026/10/12
結論は、2025年実施問題で直近の4問構成を確認し、2024・2023年で4力の条件設定を固め、2022・2021年で工業数学を選択肢に残すか判断することです。機械系の対策は「4力を全部読む」だけでは足りません。材料力学なら適合条件、機械力学なら相対変位、熱力学なら系と符号、流体力学なら検査体積、工業数学なら定理の使用条件を、答案の一行目に置けるかを測ってください。
この記事の根拠
- 2026年5月31日にScience Tokyo受験生サイトを確認し、工学院 機械系の2025・2024・2023・2022・2021年実施問題と2025年実施問題_出題の意図へのリンクが掲載されていることを確認しました。
5年22問のテーママップ
下表は問題本文の転載ではなく、解答解説ファイルの見出し、解説中の検算、source notesから作った対策用の地図です。2025〜2023年は4問構成、2022・2021年は工業数学を含む5問構成として扱います。
| 実施年 | 解答制作で見た主題 | 最初に見るポイント |
|---|---|---|
| 2025年 | 材料は公称応力・主応力・熱応力・はりたわみ。機械は加速度センサ、基礎励振、斜めばね剛性。熱は系の分類、理想気体、オットーサイクル、冷凍サイクル。流体は全圧・静圧管、損失、液膜流れ。 | 直近型の入口。空欄が多くても、定義、適合条件、境界条件を先に書けば崩れにくい。 |
| 2024年 | 材料は応力ひずみ線図、熱膨張すき間、ねじりと曲げ。機械は過減衰衝突、振動用語、2自由度モード。熱は湿り蒸気、比熱、カルノー、ブレイトン。流体はロータ運動量理論、円管ポアズイユ、分岐則。 | 不静定・減衰・蒸気・粘性流れの条件が重い年度。公式の丸暗記より、どの仮定で式を立てるかを見る。 |
| 2023年 | 材料はモールの応力円、不静定はり、熱膨張と丸軸ねじり。機械は基礎励振、除振台、剛体棒の連成振動。熱はポリトロープ、第一法則、エンタルピー、複合発電、ランキン。流体は津波浅水波、潤滑すき間。 | 適合条件と保存則の年度。材料と機械は自由度設定、熱と流体は符号規約と検査体積を先に置く。 |
| 2022年 | 材料は両端固定棒と反力、中央支持はり。機械は転がり円板、動吸振器。熱は自由膨張、ランキンサイクル。流体はポテンシャル流、Joukowski写像、運動量欠損。工業数学は懸垂線、Cauchy-Euler型、体積積分、複素積分。 | 4力と数学の選択判断に使う。工業数学は短く取れる可能性があるが、流体の写像問題は準備不足なら深追いしない。 |
| 2021年 | 材料は熱ひずみ、外力後の複合棒。機械は3質点2ばね系、ゼロ固有振動数。熱は第一法則、カルノー、ディーゼルサイクル。流体はベルヌーイ、噴流バケット、抗力係数。工業数学はパップスの定理、行列べき、複素フーリエ係数。 | 基礎確認年度。ゼロ固有値、噴流の運動量変化、周期関数の係数など、答案の入口を短く書けるかを見る。 |
最初の10分で選ぶ問題
機械系は、科目名よりも「初手の条件が書けるか」で順番を決める方が安定します。最初の10分では、全問を読んで次の表に振り分けてください。
| 分類 | 見るサイン | 本番判断 |
|---|---|---|
| 先に取る | 応力ひずみ線図、主応力、ばね・ダンパの標準形、理想気体、全圧・静圧、単純な熱サイクル、行列べきやフーリエ係数。 | 定義と単位がすぐ置ける問題。空欄補充でも、根拠式を横に書いて得点を作る。 |
| 中盤で攻める | 熱応力、不静定はり、2自由度振動、ランキン/冷凍サイクル、ポアズイユ流れ、潤滑すき間、動吸振器。 | 適合条件、モード分解、状態番号、境界条件を書けるなら伸びる。完答狙いでなく、条件式を守る。 |
| 準備不足なら保留 | 丸軸ねじりと熱膨張の連成、ポテンシャル流とJoukowski写像、複合発電・蒸気表、複雑な粘性流れ、証明寄りの工業数学。 | 用語に反応して着手しない。最初の保存則・写像・仮定が書けないなら後回しにする。 |
優先度を下げてよいこと
出題の意図の文言を覚えること、研究室紹介を広く読むこと、制御工学やロボティクスの専門トピックを先に深掘りすることは、最初の過去問演習では優先度を下げて構いません。5年22問で繰り返し効いているのは、専門名ではなく、拘束条件、保存則、境界条件、状態番号、単位換算を短時間で書く力です。
逆に、工業数学を完全に無視するのも危険です。2022・2021年では5問目として出ており、懸垂線や複素フーリエ係数のように短時間で入口を書ける問題があります。4力の仕上げ後に、5問目を10分で読む練習だけは入れてください。
90分単位の演習ワークフロー
1問あたり90分で区切ります。最初の10分で、使う保存則、適合条件、状態番号、検査体積、境界条件を答案冒頭に書きます。次の55分で計算を進め、15分で次元、符号、極限、支点反力のつり合い、流量保存、状態量の大小を検算します。最後の10分は、新しい解法へ進まず、説明不足の条件を補います。
年度順に進めるなら、2025年で直近型を確認し、2024年で不静定・減衰・粘性流れを増やし、2023年で保存則と適合条件を固め、2022・2021年で工業数学を含む選択判断を練習します。分野別に切る日は、材料5問、機械5問、熱5問、流体5問を横断し、毎回同じ失敗をしていないかを見る方が効果的です。
東京科学大 院試 の他専攻ガイド
機械系で作った「条件を書く答案」は、システム制御系の数学、電気電子系の回路、情報通信系の信号処理にも効きます。東京科学大の他系と比較すると、機械系は4力の幅が広く、工業数学を選択肢に残すかが準備の分かれ目です。
途中式と最終答まで読める解説
このガイドで扱う解答PDF
問題本文は含みません。公式の問題冊子と併用してください。
機械系 専門科目の収録解説の分野(2021〜2025年度・22項目)
収録年度と解説項目数
院試hubに収録した5実施回の一覧です。1回あたりの解説見出しは4〜5項目です。2023年度以降の収録分は4項目です。
頻出論点と、同じ論点を出す他大学
院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。
| 論点 | この専攻での出題 | 出題年度 | 同じ論点を出す他大学 | 全国の出題大学 |
|---|---|---|---|---|
| はりの曲げ | 6問 | 2025・2024・2023・2022・2021 | 東京大学・京都大学・名古屋大学・東北大学・名古屋工業大学 | 11大学 |
| 固有値・固有ベクトル | 4問 | 2025・2023・2021 | 神戸大学・京都大学・東京大学・大阪大学・名古屋大学 | 25大学 |
| 境界層 | 4問 | 2024・2023・2022・2021 | 京都大学・東京大学・九州大学・東北大学・名古屋大学 | 8大学 |
| 固有振動数と振動系 | 3問 | 2025・2024・2021 | 東京大学・名古屋大学・北海道大学・広島大学・筑波大学 | 16大学 |
| 留数定理 | 2問 | 2022・2021 | 東京大学・北海道大学・名古屋大学・筑波大学・大阪公立大学 | 18大学 |
| 伝達関数 | 2問 | 2025・2023 | 京都大学・九州大学・名古屋大学・東京大学・東北大学 | 12大学 |
| カルノーサイクル | 2問 | 2024・2021 | 東北大学・名古屋大学・早稲田大学・九州大学・北海道大学 | 9大学 |
| 応力・ひずみ | 2問 | 2025・2021 | 京都大学・東京大学・九州大学・電気通信大学・名古屋工業大学 | 6大学 |
| ナビエ・ストークス方程式 | 2問 | 2025・2024 | 京都大学・電気通信大学 | 3大学 |
| フーリエ変換 | 1問 | 2022 | 京都大学・東京大学・名古屋工業大学・筑波大学・名古屋大学 | 14大学 |
東京科学大 公式の過去問の公開年度と公式解答例
- 公式の過去問ページ
- 全学院共通(理学院・工学院・物質理工学院・情報理工学院 ほか)
- 公開されている年度
- 主に2021〜2025年実施(数学系は2020〜2024年実施)
- 公式の解答例
- 解答例の掲載なし
- 英語の扱い
- 2027年4月・2026年9月入学の理工学系修士は、数学系を除きTOEIC L&R・TOEFL iBT・Home Editionの外部スコアを使用。数学系は独自英語筆答が必須で、外部スコアによる免除はありません。提出期限は系別です。
- 院試hubが最後にリンクを確認した日
- 2026-10-16
- ページの内容
- 学院・系単位で問題と出題の意図を配布。出題の意図は解答例とは異なります。数理・計算科学系の「2024年から英文出題なし」は専門問題の言語の案内で、英語外部スコアが不要という意味ではありません。物理学系は2020年に代替口述試験を実施したため問題掲載なし。著作権による非公開箇所があります。
よくある質問
最初に解く年度はどれがよいですか。
最初は2025年実施問題が使いやすいです。材料力学、機械力学、熱力学、流体力学の4問構成で、直近型の短答・計算・条件確認が一通り見えます。次に2024年で不静定・過減衰・蒸気・ロータ/血流まで広げ、2022・2021年は工業数学を含む選択判断の練習に回すのが現実的です。
2022年・2021年の工業数学は対策すべきですか。
捨て科目にする前に一度は見てください。懸垂線、Cauchy-Euler型微分方程式、体積積分、複素積分、回転体、行列べき、複素フーリエ係数など、力学より短時間で入口を書ける小問があります。ただし4力の条件設定が弱い人が数学だけに逃げるのは危険です。
機械系は4力を均等にやれば足りますか。
均等ではなく、答案の初手を科目別に変える必要があります。材料は自由物体図・適合条件、機械力学は相対変位・モード、熱力学は系と符号規約、流体は検査体積・境界条件、工業数学は定理の使用条件を最初に書けるかで差が出ます。
東京科学大学の解答PDF
公式過去問と併用する解答・解説PDFを、東京科学大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。
- 東京科学大学 工学院 システム制御系 システム制御系 数学の解答PDF(収録7実施回分)
- 東京科学大学 工学院 情報通信系 情報通信の解答PDF(収録5年分)
- 東京科学大学 工学院 電気電子系 電気電子系 専門科目の解答PDF(収録6年分)
- 東京科学大学 情報理工学院 情報工学系 専門科目(情報工学)の解答PDF(収録5年分)
- 東京科学大学 情報理工学院 数理・計算科学系 専門科目(数理・計算科学)の解答PDF(収録5年分)
- 東京科学大学 物質理工学院 材料系 材料系 B日程筆答専門試験の解答PDF(収録5年分)
- 東京科学大学 理学院 化学系 化学系 専門科目の解答PDF(収録5年分)
- 東京科学大学 理学院 地球惑星科学系 地球惑星科学系 専門科目の解答PDF(収録5年分)
- 東京科学大学 理学院 数学系 数学コース 修士課程 数学の解答PDF(収録6年分)
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