電気通信大学 院試 過去問 解答例
電通大 情報理工学研究科 情報学専攻 専門科目(情報学) 2024年度 院試 解答例・解説
電気通信大学 情報理工学研究科 情報学専攻 専門科目(情報学) 2024年度の院試 過去問について、設問ごとの解法方針・部分点の置き所を解説。全2問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。
最終更新:
設問ごとの解法方針・部分点の置き所を無料で公開しています。
完全な途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。
第1問 — 線形代数
固有ベクトルで分解する
固有ベクトルの一次結合でベクトルを表せると, の計算が簡単になる。固有値 に対応する固有ベクトル では であるため,今回のように を で表すことが核心になる。
採点の置き所
最初の小問では, と置き,どの成分から を決めたかを書くと十分である。次に , を明示すれば,二つのベクトルが固有ベクトルである根拠になる。最後の は,係数をそのまま へ移すだけなので,第4成分を取り出す前にこの式を書くと採点者に伝わりやすい。
典型ミス
の分解係数を求めた後に, を の各成分へ直接かけてはいけない。行列 は標準基底方向では対角とは限らず,固有ベクトル方向でだけ累乗が簡単になる。最後の第4成分では の第4成分が , の第4成分が であるため,符号の確認を必ず行う。
第2問 — 微分積分
接平面
曲面 の における接平面は で与えられる。今回は が二次式なので,偏微分を直接代入すればよい。
領域に合わせた積分
正方形上の は一変数ずつ対数に落とす。円に関する条件 は極座標で となり,扇形状の領域として扱える。
領域の決め方
極座標にした後, が成り立つには が必要である。さらに から なので, となる。半径の上下限だけを書いて角度範囲を落とすと,積分領域が過大になる。
検算
は正方形上の正の関数の積分なので正であり, と整合する。 も領域上で だから非負である。得られた は正の値なので,領域設定と符号に大きな矛盾はない。