電気通信大学 院試 過去問 解答例
電通大 情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 専門科目(情報・ネットワーク工学) 2025年度 院試 解答例・解説
電気通信大学 情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 専門科目(情報・ネットワーク工学) 2025年度の院試 過去問について、設問ごとの解法方針・部分点の置き所を解説。全2問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。
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設問ごとの解法方針・部分点の置き所を無料で公開しています。
完全な途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。
第1問 — 線形代数
列空間で考える
は の列空間である。列の一次関係を求めると,像の次元と一般元の形が同時に分かる。
交わりの求め方
の一般元を とおき,これを に代入する。非零解が存在する条件が交わりの非自明性であり,条件を満たす を一つ取れば基底候補が得られる。
採点の置き所
像の次元,核の非自明条件,像と核の交わりの条件は別々の問いである。特に から得た をそのまま交わりの条件にしてはいけない。交わりでは の一般元を代入する一段階が必要である。
典型ミス
を見つけたあと, の基底を三本の列ベクトルのままにすると次元を誤る。基底として使うのは一次独立な の二本で十分であり,交わりの計算もこの二本の係数 で進める。
検算
交わりの基底候補 は,実際に で表されるので に属する。また の を掛けると零ベクトルになり, に属することも直接確認できる。
第2問 — 微分積分
陰関数の微分
陰関数では,まず を使う。二階微分はこの式をもう一度微分すればよく,点で になるため式が簡単になる。
制約付き極値
制約曲線上での極値はラグランジュ未定乗数法で候補を出す。候補点が出た後, の取り得る範囲を制約式から確認すると,最小か最大かを判断できる。
座標変換の選び方
三角形領域で や が現れる場合は,和と差を新しい変数にする。円環領域では極座標を使う。領域に合った変換を選ぶと,被積分関数が一変数に近い形まで簡約される。
採点の置き所
陰関数の二階微分では,公式だけを書くのではなく, により局所的に と見られることを確認する。制約付き極値では,ラグランジュ条件で候補点を出したあと,制約曲線上で が取り得る範囲を調べて最大・最小を判定する部分が重要である。
典型ミス
二階微分で の項を一つだけにしてしまうと符号と係数がずれる。 を微分すると,交差項が になることを確認する。
検算
では なので,二階微分の式は まで簡約される。積分では がすべて正であり, は領域面積と被積分関数の大きさから見ても小さい値になる。