電気通信大学 院試 過去問 解答例
電通大 情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 専門科目(情報・ネットワーク工学) 2023年度 院試 過去問 解答例・解説(全2問)
全2問。線形代数1問・微分積分・解析1問。テーマタグは4件(固有値・固有ベクトル・線形空間・基底・重積分と極座標)。2022年度と共通のテーマは固有値・固有ベクトル・線形空間・基底・重積分と極座標。
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収録5年度分の解答PDF:電気通信大学 情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 専門科目(情報・ネットワーク工学)(¥2,880・紙面見本あり)
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- 解説2問と大問1問の途中式・最終答(全2問)
- 解答PDFに収録
- 途中式と最終答(最終答つき2問)
- 問題本文
- 非収録
電通大 専門科目(情報・ネットワーク工学) 2023年度 院試 過去問の出題内容(全2問)
この2問の分野は線形代数1問・微分積分・解析1問です。
この年度の解説には検算2件・採点の置き所2件・典型ミス2件が付いています。
2023年度の出題テーマと、同じテーマを出した他大学・他年度
この年度は2問に4テーマが出ています。
| テーマ | この年度 | 全体の出題実績 | 他大学の直近出題 |
|---|---|---|---|
| 固有値・固有ベクトル | 第1問 | 25大学・544問 | |
| 線形空間・基底 | 第1問 | 21大学・152問 | |
| 重積分と極座標 | 第2問 | 23大学・142問 | |
| テイラー展開 | 第2問 | 18大学・45問 |
前年度(2022年度)との違い
- 大問数
- 2022年度 2問 → 2023年度 2問
- 両年度に出たテーマ
- 固有値・固有ベクトル・線形空間・基底・重積分と極座標
- 2023年度で新しく出たテーマ
- テイラー展開
第1問 — 線形代数
対角化条件
固有値 は重複しているため,固有空間が二次元になるかどうかが対角化の分岐点である。行基本変形で のときだけ二次元になる。
の求め方
対角化可能な場合,固有値 の成分はそのまま,固有値 の成分だけが 倍される。射影行列を使うと,基底変換行列を明示しなくても を書ける。
採点の置き所
重複固有値 の代数的重複度が であることと,固有空間の次元が になる条件を明確に分ける。対角化可能性は「固有値が実数」だけではなく,固有空間の次元の和が になることまで書く必要がある。
典型ミス
の核と の核を混同すると, の次元と対角化条件を取り違える。設問で定義された写像 がどの行列で表されているかを一度式に戻し,その核を計算する。
検算
提示した は を満たす射影である。したがって に を代入して元の が戻ることを確認できる。
解答
特性多項式は である。したがって固有値は である。
最大の固有値は である。 を解くと となるので,固有空間の基底として を取れる。
最小の固有値は である。 は階数 なので
固有値 の固有空間が二次元になる条件は である。したがって対角化可能であるための条件も である。
この条件のもとでは,固有値 の固有空間は であり,固有値 の方向は である。任意の に対して,固有値 成分への射影は よって であり,行列で書けば
最終答
固有値は 。固有値 の固有空間の基底は 対角化可能であるための条件は このとき
第2問 — 微分積分
二次までの展開
係数は二次までしか求めないので,展開では二次以下の項だけを保持する。これにより計算量を大きく減らせる。
変数変換
は領域条件が と で与えられているため,そのまま新しい変数にすると長方形領域になる。ヤコビアン を忘れないことが重要である。
採点の置き所
マクローリン展開では,どの単項式を に対応させるかを答案内で明示する。極値問題では停留点を求めたあと,ヘッセ行列または二次近似により と を区別する部分が得点の中心になる。
典型ミス
で の一次項と の一次項を掛けた を落としやすい。二次まで必要なときは,, と次数をそろえて書く。
検算
は半径 の積分で となるため,全体は で正である。 も,内側の面積差 が区間内で非負であることから符号が確認できる。
電通大 専門科目(情報・ネットワーク工学) 院試 過去問の収録5年度
線形代数 / 微分積分
線形代数 / 微分積分
線形代数 / 微分積分
2023年度(このページ・全2問)
線形代数 / 微分積分
線形代数 / 微分積分