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電気通信大学 院試 過去問 解答例

電通大 情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 専門科目(情報・ネットワーク工学) 2023年度 院試 解答例・解説

電気通信大学 情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 専門科目(情報・ネットワーク工学) 2023年度の院試 過去問について、設問ごとの解法方針・部分点の置き所を解説。全2問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。

最終更新:

設問ごとの解法方針・部分点の置き所を無料で公開しています。

完全な途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。

1 — 線形代数

対角化条件

固有値 11 は重複しているため,固有空間が二次元になるかどうかが対角化の分岐点である。行基本変形で a=3a=-3 のときだけ二次元になる。

AnA^n の求め方

対角化可能な場合,固有値 11 の成分はそのまま,固有値 33 の成分だけが 3n3^n 倍される。射影行列を使うと,基底変換行列を明示しなくても AnA^n を書ける。

採点の置き所

重複固有値 11 の代数的重複度が 22 であることと,固有空間の次元が 22 になる条件を明確に分ける。対角化可能性は「固有値が実数」だけではなく,固有空間の次元の和が 33 になることまで書く必要がある。

典型ミス

(EA)2(E-A)^2 の核と (AE)(A-E) の核を混同すると,Kerf\operatorname{Ker}f の次元と対角化条件を取り違える。設問で定義された写像 ff がどの行列で表されているかを一度式に戻し,その核を計算する。

検算

提示した P3=(111000222) P_3= \begin{pmatrix} -1&-1&-1\\ 0&0&0\\ 2&2&2 \end{pmatrix} P32=P3P_3^2=P_3 を満たす射影である。したがって An=E+(3n1)P3A^n=E+(3^n-1)P_3n=1n=1 を代入して元の AA が戻ることを確認できる。

完全な解答(途中式・最終答)はPDFに収録

2 — 微分積分

二次までの展開

係数は二次までしか求めないので,展開では二次以下の項だけを保持する。これにより計算量を大きく減らせる。

変数変換

I2I_2 は領域条件が x+yx+yxyx-y で与えられているため,そのまま新しい変数にすると長方形領域になる。ヤコビアン 1/21/2 を忘れないことが重要である。

採点の置き所

マクローリン展開では,どの単項式を c0,,c5c_0,\ldots,c_5 に対応させるかを答案内で明示する。極値問題では停留点を求めたあと,ヘッセ行列または二次近似により (0,0)(0,0)(1,2)(1,-2) を区別する部分が得点の中心になる。

典型ミス

e2ysin(x2+3y)e^{2y}\sin(x^2+3y)e2ye^{2y} の一次項と sin\sin の一次項を掛けた 6y26y^2 を落としやすい。二次まで必要なときは,e2y=1+2y+2y2+e^{2y}=1+2y+2y^2+\cdotssin(x2+3y)=x2+3y+\sin(x^2+3y)=x^2+3y+\cdots と次数をそろえて書く。

検算

I1I_1 は半径 rr の積分で 0πrsinrdr=π\int_0^\pi r\sin r\,dr=\pi となるため,全体は 2π22\pi^2 で正である。I3=11/30I_3=11/30 も,内側の面積差 12x2+x4\frac12-x^2+x^4 が区間内で非負であることから符号が確認できる。

完全な解答(途中式・最終答)はPDFに収録

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