名古屋大学 院試 過去問 解答例
名大 情報学研究科 数理情報学 2020年2月実施 院試 解答例・解説
名古屋大学 情報学研究科 数理情報学 2020年2月実施の院試 過去問について、設問ごとの解法方針と確認点を解説。全3問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。
最終更新:
設問ごとの解法方針と確認点を公開しています。
続きの途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。
第1問 — 線形代数
この問題では、 を直接パラメータ表示するより、直交補空間を 先に求める方が速い。 が 内の3次元空間である ことが分かれば、 は1次元であり、射影行列は に落ちる。
(2) では を の一次結合で表そうとするより、 「」を使う方が計算が短い。ただし、 だけでは が張る空間の次元が3とは限らないため、 の後に一次独立性を確認する必要がある。
第2問 — 微分積分
ガウス積分の片側版は、正方形を四分円で挟む定番の方法で処理する。 ポイントは を半径 と半径 の四分円で挟む ことで、極座標積分に直接変換できる。
後半は「各値をちょうど2回とる」という条件が、連続関数の端点と 極値の振る舞いに合わないことを示す問題である。最小値を2回しか とれないなら、その2点は端点に追い込まれる。すると最大値の逆像が 1点、区間、または複数点のいずれであっても、逆像数2という条件と 矛盾する。
第3問 — 離散数学
Iは の乗法性と、 から候補素数を絞るのが 核心である。候補素数が少ないので、指数条件まで見ると有限の列挙に 落ちる。
IIはハフマン符号化の正当性を木の言葉で証明する問題である。最小の 2重みを最深の兄弟葉に置いてよいこと、その2葉を合併しても最適性が 保存されることが分かれば、通常のハフマン併合手順がそのまま導ける。