九州工業大学 院試 過去問 解答例
九工大 情報工学府 専門科目(生命化学情報工学) 2026年度 院試 解答例・解説
九州工業大学 情報工学府 専門科目(生命化学情報工学) 2026年度の院試 過去問について、設問ごとの解法方針と確認点を解説。全3問収録の解答・解説PDFと併用できます。問題本文は含みません。
最終更新:
設問ごとの解法方針と確認点を公開しています。
続きの途中式・最終答は解答・解説PDFに収録しています。問題本文は含まれません。
第1問 — 生命科学
オペロン制御の採点軸
トリプトファンオペロンとラクトースオペロンは,どちらもリプレッサーを使うが論理が逆である。トリプトファンオペロンでは最終産物が多いほど合成を止める。一方,ラクトースオペロンでは利用する糖があるとリプレッサーが外れるが,グルコースが多いとCAPによる正の制御が弱くなる。この二重制御を分けて書くと答案が安定する。
PCRで逆向きプライマーを間違えない
プライマーは常に 方向で書く。順方向側は対象領域の左端をそのまま読む。逆方向側は右端配列をいったん取り出し,逆相補配列に直す。ここで相補だけを取って向きを反転し忘れる答案が典型的な失点である。
酵素名の書き分け
ヘリカーゼ,プライマーゼ,DNAポリメラーゼ,リガーゼは役割が連続している。ほどく,開始点を作る,伸長する,つなぐ,という時系列で覚えると,リーディング鎖とラギング鎖の説明にも自然につながる。
第2問 — 化学
ヘスの法則の符号
燃焼エンタルピーを使うときは,反応物側と生成物側のどちらを燃やしているかで符号が逆になりやすい。今回のように反応物も生成物も同じ最終状態まで燃やせる場合,反応物の燃焼熱から生成物の燃焼熱を差し引く,と考えると整理しやすい。
半中和点の意味
1価弱酸では,当量点の半分だけ強塩基を加えた時点で,初めにあったHAの半分がAに変わる。したがって濃度比が1になり,対数項が0になる。滴定曲線の細かい形を覚えるより,この物質量関係を答案に書く方が採点上は強い。
マルコフニコフ則の理由
マルコフニコフ則は暗記名ではなく,カルボカチオン安定性の結果である。第三級,第二級,第一級の順にカルボカチオンは安定なので,まずどちらの炭素上に正電荷が残るかを比べればよい。
第3問 — 情報科学II
空欄の見方
この型の問題では,前後のコードから「式全体」を入れるのか,「左辺の一部」だけを入れるのかを判断する。たとえば長さの行は という代入文であり,空欄が左辺側に置かれているなら が対応する。
整数除算を避ける
GC含量では と が整数である。先に割ってしまうと整数除算になり,小数部分が失われる。したがって のように片方を実数へ変換してから割る必要がある。
バブルソートの改善
データ数が大きい場合, は急に重くなる。実装問題なら への置き換え,アルゴリズム名だけならクイックソートやマージソートへの変更,という書き方で十分に採点される。