京都大学 院試 過去問 解答例
京大 情報学研究科 システム科学コース 2022年度 院試 過去問 解答例・解説(全13問)
全13問。数学4問・確率・統計2問・制御工学2問。テーマタグは6件(固有値・固有ベクトル・重積分と極座標・留数定理)。2021年度と共通のテーマは固有値・固有ベクトル・重積分と極座標・留数定理。
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京大 システム科学コース 2022年度 院試 過去問の出題内容(全13問)
この13問の分野は数学4問・確率・統計2問・制御工学2問・電磁気学・回路1問・複素解析1問です。
| 大問 | 分野 | 主題 | 解説の小見出し | 最終答 |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 数学 | 数学I・Jacobi法 | 反復法は誤差伝播を見る | あり |
| 第2問 | 数学 | 数学I・非負対称確率行列 | 最大ノルムで押さえる | あり |
| 第3問 | 数学 | 数学II・極限と積分 | 端点と無限遠を分ける | あり |
| 第4問 | 数学 | 数学II・楕円体 | 楕円体を単位球へ移す | あり |
| 第5問 | 電磁気学・回路 | 論理回路 | 順序回路は両立集合で縮約する | あり |
| 第6問 | 複素解析 | 工業数学1・複素関数 | 係数の根判定 | あり |
| 第7問 | — | 工業数学2・内積とCauchy評価 | 実部は平面の内積 | あり |
| 第8問 | — | 基本ソフトウェア1・Shell sort | ギャップ付き挿入ソート | あり |
| 第9問 | — | 基本ソフトウェア2・スケジューリング | 表はタイムスライス後に更新する | あり |
| 第10問 | 確率・統計 | 確率統計1・正規母平均の検定 | 正規化して標準正規へ戻す | あり |
| 第11問 | 確率・統計 | 確率統計2・同時分布と混合正規 | 混合正規のスコアは事後重みで書ける | あり |
| 第12問 | 制御工学 | 制御工学1・線形化とフィードバック安定性 | 平衡点での傾きがゼロ | あり |
| 第13問 | 制御工学 | 制御工学2・位相進み補償 | 最大位相進みを交差周波数へ置く | あり |
2022年度の出題テーマと、同じテーマを出した他大学・他年度
この年度は8問に6テーマが出ています。
| テーマ | この年度 | 全体の出題実績 | 他大学の直近出題 |
|---|---|---|---|
| 固有値・固有ベクトル | 第1・2問 | 25大学・544問 | |
| 重積分と極座標 | 第3・11問 | 23大学・142問 | |
| 留数定理 | 第6問 | 18大学・126問 | |
| 伝達関数 | 第12問 | 12大学・113問 | |
| ラグランジュの未定乗数法 | 第4問 | 12大学・33問 | |
| ボード線図 | 第13問 | 8大学・23問 |
前年度(2021年度)との違い
- 大問数
- 2021年度 13問 → 2022年度 13問
- 両年度に出たテーマ
- 固有値・固有ベクトル・重積分と極座標・留数定理・伝達関数
- 2022年度で新しく出たテーマ
- ラグランジュの未定乗数法・ボード線図
第1問 — 数学I・Jacobi法
反復法は誤差伝播を見る
反復の収束性は の で決まる。固有値が異なるため,固有値の絶対値がすべて 未満であることが必要十分になる。
第2問 — 数学I・非負対称確率行列
最大ノルムで押さえる
非負かつ行和1の行列は最大ノルムを増やさない。この性質だけで固有値の絶対値上界が出る。
第3問 — 数学II・極限と積分
端点と無限遠を分ける
の有界性は,無限遠では極限から,中央の有界区間では単調性から押さえる。
第4問 — 数学II・楕円体
楕円体を単位球へ移す
座標を半径で割ると単位球上の最適化になる。対称性とCauchy--Schwarzで計算が整理できる。
第5問 — 論理回路
順序回路は両立集合で縮約する
出力が矛盾する状態対を除き,遷移先も両立するかを閉包的に確認する。極大両立集合を新状態にすると4状態まで減らせる。
第6問 — 工業数学1・複素関数
係数の根判定
はStirlingの公式により根の極限が になる。
第7問 — 工業数学2・内積とCauchy評価
実部は平面の内積
は複素平面を と見たときの内積である。
第8問 — 基本ソフトウェア1・Shell sort
ギャップ付き挿入ソート
コードはShell sortである。通常の挿入ソートを,離れた要素どうしの部分列に対して先に行う。
第9問 — 基本ソフトウェア2・スケジューリング
表はタイムスライス後に更新する
各時刻で最小の を持つプロセスを1スライス実行し,その後に を更新する。
第10問 — 確率統計1・正規母平均の検定
正規化して標準正規へ戻す
既知分散の正規標本平均なので,すべて標準正規分布の上側確率で書ける。
第11問 — 確率統計2・同時分布と混合正規
混合正規のスコアは事後重みで書ける
は観測 が平均 側の成分から来た事後確率である。尤度方程式は重み付き平均の固定点になる。
第12問 — 制御工学1・線形化とフィードバック安定性
平衡点での傾きがゼロ
の微分は であり, では になる。そのため線形化では復元項が消える。
第13問 — 制御工学2・位相進み補償
最大位相進みを交差周波数へ置く
位相を最も稼げる周波数 を指定された交差周波数に合わせ,ゲインは で合わせる。
京大 システム科学コース 院試 過去問の収録5年度
回転行列とノルム / 線形写像と正規直交基底 / 積分領域と反復対数
行列の冪零性と部分空間 / 歪対称行列の行列式 / 対数関数と数列
数学I・連立一次方程式と固有値和 / 数学I・行列式の最大値と平方根行列 / 数学I・直交射影
2022年度(このページ・全13問)
数学I・Jacobi法 / 数学I・非負対称確率行列 / 数学II・極限と積分
数学I・漸化式と行列の極限 / 数学I・内積空間と最小二乗近似 / 数学II・変数変換と漸近評価