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東京都立大 理学研究科 物理 院試 過去問対策|夏季・冬季6実施回28問の着手順

東京都立大学大学院 理学研究科 物理学専攻の2024〜2026年度夏季・冬季6実施回28問の解答解説メモから、物理学I/IIの時間差、力学・電磁気・量子・統計で最初に書く設定、典型ミス、参考書の戻り先を整理します。

最終更新: 2026/10/12

結論から言うと、都立大物理は「4力を全部広く読む」より、最初の10分で物理学I/IIの中から設定を書ける問題を選び、符号・境界条件・極限検算を答案に残す方が得点に近いです。2026年の夏季・冬季では4問構成に整理されていますが、2024・2025年には数学小問を含む実施回もありました。短時間で処理する線形代数・微積分・複素積分を完全に捨てると、冬季で入り口を失います。

6実施回28問で見えた年度別テーマ

下表は問題本文の転載ではなく、InshiHubの解答ファイル見出しと解説制作時の観察から作った対策用の地図です。公式PDF・公式図表・出題の意図本文は転載していません。

実施回解答制作で確認したテーマ準備への示唆
2026冬季解析力学、円電流と回転帯電球、変分法による量子基底状態、自由フェルミ気体と粒子数揺らぎ。4問とも「最初の型」が明確。角運動量保存、Biot-Savart、ガウス試行関数、状態密度の数え上げを短時間で始められるかを見る。
2026夏季糸でつながれた質点の拘束運動、同軸導体と磁化球、ガウス波束と二次元調和振動子、縮退三準位系と四次ポテンシャル。夏季は120分型なので計算の見通しが大事。拘束条件、ポインティングベクトル、フーリエ規格化、残留エントロピーを先に書く。
2025冬季線形代数・微積分、強制振動、鏡像電荷と同軸電流、量子干渉、二準位系。短時間処理の年度。数学小問で固有値・ラプラシアン・積分を拾い、物理では共鳴極限、表面電荷、干渉項、温度定義を落とさない。
2025夏季複素積分、ばね振動と波動、電磁気、量子力学、熱力学。標準題材だが符号で崩れる。切断直後の力、電磁場の符号、最低エネルギーの読み方、潜熱とClapeyron式を答案で説明する。
2024冬季数学、剛体の転がり、静電ポテンシャル、調和振動子、熱力学。冬季らしく短い入口が多い。転がり条件、ポテンシャルから電場への微分、調和振動子の演算子、熱力学関係式を型で処理する。
2024夏季偏微分方程式・留数積分、抵抗力と剛体衝突、同軸円筒と電磁波、井戸型ポテンシャルとスピン、理想気体・フェルミ気体。横断性が強い年度。分離変数、抵抗力の符号、波動方程式、井戸の接続条件、分配関数の係数を説明できるかで差がつく。

最初の10分で見る場所

公式ページ上では、実施回によって物理学I/IIの時間が異なります。だから「力学から順に解く」と固定するより、各冊子を開いた最初の10分で次の判定をします。

分類先に読むテーマ本番判断
最初に点を作る拘束運動、強制振動、Gauss/Ampere/Biot-Savart、井戸型ポテンシャル、分配関数、二準位系。最初の設定が短く、途中式で部分点を残しやすい。10分で座標・境界条件・分配関数まで書けるなら主戦場にする。
準備済みなら伸ばす同軸導体のポインティングベクトル、磁化球、ガウス波束、変分法、自由フェルミ気体、留数積分。検算まで書ける人には得点源。向き、規格化、縮退度、極限を説明できない場合は途中で深追いしない。
弱いなら保留回転しない剛体衝突、磁位の球座標微分、量子干渉の近似、四次ポテンシャルの概形、圧縮率との熱力学関係。見た目より一行の根拠が重い。方針が出ても、符号や微分の根拠を書けないなら最後に戻る。

よくある失点パターン

  • 糸の拘束運動で、AとBの同じ動径速度を別々に扱えず、運動エネルギーを半分にしてしまう。
  • 強制振動で、自然長を力の式から落とし、共鳴を単に発散と書いて時間比例項を出さない。
  • 同軸導体や円筒導線で、包む電荷・包む電流を領域ごとに分けずに一つの式で押し切る。
  • 点電荷・鏡像電荷で、局所計算と境界条件・総誘導電荷の検算をつなげない。
  • 井戸型ポテンシャルで、有限境界なのに微分の連続条件を落とす。
  • ガウス波束で、フーリエ変換の規格化と不確定性の検算を省く。
  • 縮退を持つ統計系で、温度0なら必ずエントロピー0と決めつける。
  • 状態密度でスピン縮退度や位相空間セルを落とし、係数が全体にずれる。

捨ててよいこと

都立大物理対策で、最初から難しい場の量子論、相対論的電磁気、特殊関数の詳細な直交性、統計力学の臨界現象を広げる必要はありません。直近6実施回の解答解説で重かったのは、むしろ標準範囲の最初の条件を正しく書くことです。

出題の意図PDFを暗記することも優先度は低いです。出題の意図は公式確認の材料にとどめ、受験対策としては公式問題を自分で解き、答案の初期設定・境界条件・検算を直す時間に使ってください。

90分で回す演習ワークフロー

  1. 最初の10分で物理学I/IIを眺め、設定を書ける問題を2問選ぶ。
  2. 次の25分で1問目を解き、最終式より先に座標・境界条件・保存則を答案に残す。
  3. 次の25分で2問目を解き、符号と極限を一つ検算する。
  4. 次の15分で数学小問・短い統計・短い電磁気を拾う。
  5. 最後の15分でInshiHub解答PDFと照合し、誤答原因を「設定」「符号」「境界条件」「検算不足」に分類する。

東京都立大の他専攻の院試対策

東京公立大 (旧首都大東京) 大学院 理学研究科 物理学専攻は、数学専攻と隣接した出題分野です。物理学で身につけた「作用・対称性の宣言→保存則」は、数学の解析・線形代数でも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、東京公立大 院試 全体の出題傾向が見えます。

途中式と最終答まで読める解説

問題本文は含みません。公式の問題冊子と併用してください。

物理の収録解説の分野(2016〜2026年度・93項目)

院試hubの収録解説19実施回・93項目の見出しを分野別に数えたものです。設問を分割した項目や、公開資料の制約を説明する項目を含むため、公式問題の大問数や完成答案数とは一致しません。力学が20項目(全体の22%)で最多。力学は19実施回すべてに出ています。

分野項目数全項目に占める割合直近の連続出題最後に出た回
力学2022%19回連続2026年冬季
電磁気学・回路1819%4回連続2026年冬季
熱・統計力学1819%2回連続2026年冬季
量子力学1819%4回連続2026年冬季
数学1617%—2025年冬季
22%—2025年冬季

このほか1項目だけ収録した分野は 微分方程式 です。

収録年度と解説項目数

都立大 物理の解答で立てた注意点(369件)

院試hubの解説で、その設問だけに立てた小見出しです(「方針」「検算」のような全問共通の 見出しは除いています)。新しい実施回から並べています。

熱・統計力学87件

  • 2026年夏季 第4問 統計力学縮退とエントロピー / 演算子平均の注意 / 四次ポテンシャルの検算 / 概形選択の理由 / 答案で書くべき点
  • 2026年冬季 第4問 統計力学答案で書くべき点
  • 2025年夏季 第5問 熱力学潜熱の符号 / クラペイロンの式 / 試験答案で書くべき点
  • 2024年夏季 第5問 統計力学理想気体の内部エネルギー / 重力場中で熱容量が増える理由 / 分配関数の係数 / 定数状態密度のフェルミ気体 / 高温極限の注意
  • 2024年冬季 第5問 熱力学試験答案で書くべき点
  • 2023年度 夏季 第5問 常磁性スピン系と理想フェルミ気体結果の意味 / キュリー則との関係 / D(ε) の次元 / 有限温度での μ

力学80件

量子力学78件

電磁気学・回路72件

  • 2026年夏季 第2問 電磁気学ポインティングベクトルの向き / 点電荷の発散 / 磁位の符号 / 答案で書くべき点
  • 2026年冬季 第2問 電磁気学答案で書くべき点
  • 2025年夏季 第3問 電磁気符号の見方 / 試験答案で書くべき点
  • 2025年冬季 第3問 電磁気途中式の要点 / 試験答案で書くべき点
  • 2024年夏季 第3問 電磁気学同軸円筒の場 / インダクタンスの検算 / 波動方程式で書くべき点 / 振幅比の符号
  • 2023年度 夏季 第3問 電流間の力・電磁波の横波性・点電荷系の遠方展開平行電流の引力・斥力 / 検算:遠方の極限 / 位相がそろっていること / 2つの寄与の意味 / 検算:双極子公式との比較 / z 軸上での確認

数学47件

  • 2025年夏季 第1問 複素積分途中式の確認 / 試験答案で書くべき点
  • 2025年冬季 第1問 線形代数・微積分途中式の要点 / 試験答案で書くべき点
  • 2024年冬季 第1問試験答案で書くべき点
  • 2023年度 夏季 第1問 演算子の指数関数と留数定理による実積分背景:BCH公式 / 検算:原始関数による確認 / a>0 が効くところ
  • 2023年度 冬季 第1問 固有値問題・行列の指数関数・不定積分符号に関する注意 / 別解(\sec x+tan x を掛ける) / 3つの表示が同じであること
  • 2022年度 夏季 第1問 ベクトル解析・複素積分・行列の対角化と偏微分方程式検算:次元と極限 / なぜ C_2 で 0 になるか / 2位の極の扱い / 波動方程式との対応

微分方程式2件

頻出論点と、同じ論点を出す他大学

院試hubが解答した大問の論点を、他大学の出題と突き合わせたものです。併願先を 探すときの重なりの実数として使えます。

論点この専攻での出題出題年度同じ論点を出す他大学全国の出題大学
固有値・固有ベクトル6問2026・2025・2024神戸大学・京都大学・東京大学・大阪大学・名古屋大学25大学
調和振動子6問2026・2025・2024名古屋大学・北海道大学・電気通信大学・広島大学・九州大学16大学
留数定理3問2025・2024東京大学・北海道大学・名古屋大学・筑波大学・大阪公立大学18大学
静電場3問2026・2025名古屋大学・北海道大学・九州工業大学・筑波大学・九州大学16大学
剛体の回転運動2問2024北海道大学・京都大学・広島大学・九州工業大学・筑波大学16大学
分配関数2問2026・2024東京大学・名古屋大学・北海道大学・筑波大学・九州大学16大学
ハミルトン形式2問2026・2025名古屋大学・広島大学・筑波大学・九州大学・京都大学15大学
フェルミ・ボース統計2問2026・2024北海道大学・九州工業大学・九州大学・筑波大学・名古屋大学13大学
フーリエ変換1問2026京都大学・東京大学・名古屋工業大学・筑波大学・名古屋大学14大学
固有振動数と振動系1問2025東京大学・名古屋大学・北海道大学・広島大学・筑波大学16大学

都立大 公式の過去問の公開年度と公式解答例

公開されている年度
2024〜2026(夏季・冬季)
公式の解答例
解答例の掲載なし
英語の扱い
物理の公式過去問ページではTOEIC公開テスト・TOEFL-iBT・IELTS Academicのスコア評価を案内。出願年度の条件は募集要項を確認。
院試hubが最後にリンクを確認した日
2026-10-17
ページの内容
2024〜2026年度の夏季・冬季の問題を掲載。2026年度は物理学I・IIが各2問で、公式一覧の試験時間は夏季が各120分、冬季が各60分。2025年度以前の数学・物理学Iという構成とは異なる。2026年度冬季の出題意図は評価する知識・考え方の説明で、計算結果や導出式はない。

よくある質問

この記事の新規情報は何ですか。

InshiHubで作成した東京都立大学 理学研究科 物理学専攻の2024〜2026年度、夏季3回・冬季3回、計28問の解答解説をもとに、夏季と冬季の時間設計、最初の10分で読む順序、答案で失点しやすい条件を整理した点です。

都立大物理は夏季と冬季で何が違いますか。

2026年度入学者向けの公式公開範囲では、夏季は物理学I/IIが各2問で各120分、冬季は物理学I/IIが各2問で各60分です。2024・2025年度入学者向けは数学・物理学Iを含む構成もあり、冬季ほど数学小問や短時間処理の重みが増えます。

最初に固めるべき分野は何ですか。

力学の拘束・強制振動・解析力学、電磁気のGauss/Ampere/Biot-Savart、量子の境界条件・ガウス波束、統計の分配関数と二準位系を先に固めます。どれも答案の最初の設定を書ければ部分点化しやすい分野です。

後回しにしてよい準備はありますか。

特殊関数を深く読むこと、難しい場の理論へ広げること、出題の意図PDFを暗記することは優先度を下げてよいです。まず公式PDFを時間内に解き、解答PDFで符号・境界条件・極限検算を直す方が得点に近いです。

公式過去問と併用する解答・解説PDFを、東京都立大学の研究科・科目別に掲載しています。収録年度と価格は各ページで確認できます。

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