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東京都立大 理学研究科 物理 院試 過去問対策|夏季・冬季6実施回28問で見る4力の着手順

東京都立大学大学院 理学研究科 物理学専攻の2024〜2026年度夏季・冬季6実施回28問の解答制作メモから、物理学I/IIの時間差、力学・電磁気・量子・統計で最初に書く設定、典型ミス、参考書の戻り先を整理します。

最終更新: 2026-05-31

東京都立大学 都立大 物理 院試 過去問の解答PDFを見る

公式過去問PDFと併用する、院試hub(東大大学院出身者が運営する解答制作チーム)独自の解答・解説PDF。問題本文は含みません。

解答の入手方法を比較する

この記事は、東京都立大学大学院 理学研究科 物理学専攻の募集要項をまとめ直すための記事ではありません。InshiHubで2024年度夏季・冬季、2025年度夏季・冬季、2026年度夏季・冬季の6実施回、計28問の解答TeXを確認し、具体的にはanswers/tokyo-metropolitan-university/graduate-school-of-science/2024-summer/physics/solutions/problem01.texからanswers/tokyo-metropolitan-university/graduate-school-of-science/2026-winter/physics/solutions/problem04.texまでを見て、夏季・冬季でどこから点にするかを整理します。

結論から言うと、都立大物理は「4力を全部広く読む」より、最初の10分で物理学I/IIの中から設定を書ける問題を選び、符号・境界条件・極限検算を答案に残す方が得点に近いです。2026年の夏季・冬季では4問構成に整理されていますが、2024・2025年には数学小問を含む実施回もありました。短時間で処理する線形代数・微積分・複素積分を完全に捨てると、冬季で入り口を失います。

6実施回28問で見えた年度別テーマ

下表は問題本文の転載ではなく、InshiHubの解答ファイル見出しと解説制作時の観察から作った対策用の地図です。公式PDF・公式図表・出題の意図本文は転載していません。

実施回解答制作で確認したテーマ準備への示唆
2026冬季解析力学、円電流と回転帯電球、変分法による量子基底状態、自由フェルミ気体と粒子数揺らぎ。4問とも「最初の型」が明確。角運動量保存、Biot-Savart、ガウス試行関数、状態密度の数え上げを短時間で始められるかを見る。
2026夏季糸でつながれた質点の拘束運動、同軸導体と磁化球、ガウス波束と二次元調和振動子、縮退三準位系と四次ポテンシャル。夏季は120分型なので計算の見通しが大事。拘束条件、ポインティングベクトル、フーリエ規格化、残留エントロピーを先に書く。
2025冬季線形代数・微積分、強制振動、鏡像電荷と同軸電流、量子干渉、二準位系。短時間処理の年度。数学小問で固有値・ラプラシアン・積分を拾い、物理では共鳴極限、表面電荷、干渉項、温度定義を落とさない。
2025夏季複素積分、ばね振動と波動、電磁気、量子力学、熱力学。標準題材だが符号で崩れる。切断直後の力、電磁場の符号、最低エネルギーの読み方、潜熱とClapeyron式を答案で説明する。
2024冬季数学、剛体の転がり、静電ポテンシャル、調和振動子、熱力学。冬季らしく短い入口が多い。転がり条件、ポテンシャルから電場への微分、調和振動子の演算子、熱力学関係式を型で処理する。
2024夏季偏微分方程式・留数積分、抵抗力と剛体衝突、同軸円筒と電磁波、井戸型ポテンシャルとスピン、理想気体・フェルミ気体。横断性が強い年度。分離変数、抵抗力の符号、波動方程式、井戸の接続条件、分配関数の係数を説明できるかで差がつく。

最初の10分で見る場所

公式ページ上では、実施回によって物理学I/IIの時間が異なります。だから「力学から順に解く」と固定するより、各冊子を開いた最初の10分で次の判定をします。

分類先に読むテーマ本番判断
最初に点を作る拘束運動、強制振動、Gauss/Ampere/Biot-Savart、井戸型ポテンシャル、分配関数、二準位系。最初の設定が短く、途中式で部分点を残しやすい。10分で座標・境界条件・分配関数まで書けるなら主戦場にする。
準備済みなら伸ばす同軸導体のポインティングベクトル、磁化球、ガウス波束、変分法、自由フェルミ気体、留数積分。検算まで書ける人には得点源。向き、規格化、縮退度、極限を説明できない場合は途中で深追いしない。
弱いなら保留回転しない剛体衝突、磁位の球座標微分、量子干渉の近似、四次ポテンシャルの概形、圧縮率との熱力学関係。見た目より一行の根拠が重い。方針が出ても、符号や微分の根拠を書けないなら最後に戻る。

分野別の答案開始テンプレート

力学・解析力学

答案の最初は、座標と拘束条件です。2026夏季の糸の問題なら、質点Aの鉛直座標と質点Bの動径座標を同じ自由度で結び、動径運動エネルギーを二重に数えないことが出発点です。2025冬季の強制振動なら、ばねの伸びをx - X - lと書いてから運動方程式へ進みます。

2026冬季の解析力学では、角運動量保存や保存力条件を運動方程式を全部解く前に判定できます。最初の一行は「dLz/dt = xFy - yFxを見る」「保存力条件partial Fx / partial y = partial Fy / partial xを見る」です。典型ミスは、特定の初期条件でたまたま成立することを、任意の初期条件での保存則と混同することです。

電磁気学

電磁気は、対称性を先に宣言します。同軸導体なら円筒対称性、円電流なら軸対称性、鏡像電荷なら導体面での境界条件です。2026夏季では、導体間の電場と磁場からE x Hの向きを確認し、断面積分が電力に一致することを検算に使えます。

典型ミスは、原点以外での発散0と、点電荷を含む分布としての発散を混ぜることです。答案では「原点以外では0、原点を含めるとデルタ関数」と分けて書くと安全です。2026冬季の回転帯電球では、帯の面積にsin thetaが入ること、電流は1周期あたりの通過電荷であって周長をもう一度掛けないことを確認します。

量子力学

井戸型ポテンシャルでは、領域ごとの一般解、壁での条件、接続条件の順に書きます。2024夏季の有限井戸では、有限に跳ぶ境界では波動関数と微分が連続であり、外側の指数減衰の微分から符号が決まります。符号を誤ると束縛条件が反対になります。

2026夏季のガウス波束では、フーリエ変換の規格化を答案冒頭に書くのが最優先です。数学の規約と量子の1/sqrt(2 pi hbar)を混同すると前係数が崩れます。2026冬季の変分法では、運動エネルギーを部分積分で書き、摂動の1次で停留点補正を余分に入れないことが重要です。

熱力学・統計力学

統計は、1粒子か全体系かを先に書きます。2026夏季の三準位系では、最低エネルギーの縮退が残留エントロピーを生みます。2025冬季の二準位系では、配置数をN!/(N1!N2!)と書き、エネルギー変数への変換で符号を検算します。

2026冬季の自由フェルミ気体では、運動量空間の殻を数え、スピン縮退度2を掛けるところから始めます。粒子数揺らぎの式では、必要なのはvar(N)であって、平均を一度だけ引く量ではありません。ここは式の形だけ覚えるより、グランドカノニカル分布の微分として導く練習が効きます。

よくある失点パターン

  • 糸の拘束運動で、AとBの同じ動径速度を別々に扱えず、運動エネルギーを半分にしてしまう。
  • 強制振動で、自然長を力の式から落とし、共鳴を単に発散と書いて時間比例項を出さない。
  • 同軸導体や円筒導線で、包む電荷・包む電流を領域ごとに分けずに一つの式で押し切る。
  • 点電荷・鏡像電荷で、局所計算と境界条件・総誘導電荷の検算をつなげない。
  • 井戸型ポテンシャルで、有限境界なのに微分の連続条件を落とす。
  • ガウス波束で、フーリエ変換の規格化と不確定性の検算を省く。
  • 縮退を持つ統計系で、温度0なら必ずエントロピー0と決めつける。
  • 状態密度でスピン縮退度や位相空間セルを落とし、係数が全体にずれる。

参考書は章単位で戻る

分野戻る本都立大物理で見る箇所
力学小出昭一郎『解析力学』、Goldstein系の解析力学演習拘束条件、一般化座標、強制振動、角運動量保存、保存力条件、結合振動の対角化。先に座標を書いてから式を立てる練習に使う。
電磁気砂川重信『理論電磁気学』、標準的な電磁気演習書Gaussの法則、Ampereの法則、Biot-Savart、同軸導体、鏡像電荷、電磁波、ポインティングベクトル、球座標での発散・勾配。
量子猪木・川合『量子力学I』、Sakuraiの初等章、量子力学演習書井戸型ポテンシャル、接続条件、スピン測定、ガウス波束、調和振動子、変分法。境界条件と規格化を毎回答案に書く。
熱統計久保亮五『大学演習 熱学・統計力学』、田崎晴明『統計力学I』分配関数、理想気体、重力場中の熱容量、二準位系、残留エントロピー、自由フェルミ気体、粒子数揺らぎ。
物理数学数学物理の演習書、複素関数論・フーリエ解析の入門章留数積分、球座標、ラプラシアン、フーリエ変換、線形代数、ガウス積分。冬季の入口問題を短時間で拾うために使う。

捨ててよいこと

都立大物理対策で、最初から難しい場の量子論、相対論的電磁気、特殊関数の詳細な直交性、統計力学の臨界現象を広げる必要はありません。直近6実施回のローカル解答で重かったのは、むしろ標準範囲の最初の条件を正しく書くことです。

出題の意図PDFを暗記することも優先度は低いです。出題の意図は公式確認の材料にとどめ、受験対策としては公式問題を自分で解き、答案の初期設定・境界条件・検算を直す時間に使ってください。

90分で回す演習ワークフロー

  1. 最初の10分で物理学I/IIを眺め、設定を書ける問題を2問選ぶ。
  2. 次の25分で1問目を解き、最終式より先に座標・境界条件・保存則を答案に残す。
  3. 次の25分で2問目を解き、符号と極限を一つ検算する。
  4. 次の15分で数学小問・短い統計・短い電磁気を拾う。
  5. 最後の15分でInshiHub解答PDFと照合し、誤答原因を「設定」「符号」「境界条件」「検算不足」に分類する。

自己採点チェックリスト

  • 力学では、一般化座標・拘束条件・保存量を最初に書いたか。
  • 電磁気では、対称性と包む電荷・電流を領域ごとに分けたか。
  • 量子では、波動関数の領域別表示、接続条件、規格化または期待値の検算を書いたか。
  • 統計では、1粒子量と全体系量、縮退度、粒子数、エネルギーの符号を区別したか。
  • 物理数学では、フーリエ変換・留数積分・球座標公式の規約を答案中に示したか。
  • 最後に、極限・次元・既知の標準結果で一つでも検算したか。

公式情報の確認

2026年5月31日に東京都立大学 物理学科・物理学専攻の博士前期課程入試過去問題ページを確認しました。同ページには、2026年度入学者の冬季試験・夏季試験、2025年度入学者の冬季試験・夏季試験、2024年度入学者の冬季試験・夏季試験について、物理学I/IIまたは数学・物理学I/物理学IIのPDFリンクが掲載されています。英語試験は外部テストスコア評価と案内されています。出願年度の募集要項、試験時間、英語スコア、面接などは必ず公式ページで原本確認してください。

InshiHub解答PDFの使い方

東京都立大学 理学研究科 物理学専攻の解答パックは、2024〜2026年度の夏季・冬季6実施回を同一購入単位として扱っています。公式PDFを先に解き、物理学I/IIごとに「最初の設定だけ書けたか」を確認してから照合する使い方が向いています。

1周目は最終式の一致より、拘束条件、電磁場の向き、波動関数の接続条件、分配関数の係数を赤入れします。2周目は、10分で着手順を決める練習をし、捨てる問題と取りに行く問題を年度ごとに固定してください。近い物理系の比較には筑波大物理の対策ガイド大阪公立大物理の対策ガイドも使えます。

東京公立大 院試 の他専攻ガイド

東京公立大 (旧首都大東京) 大学院 理学研究科 物理学専攻は、数学専攻と隣接した出題分野です。物理学で身につけた「作用・対称性の宣言→保存則」は、数学の解析・線形代数でも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、東京公立大 院試 全体の出題傾向が見えます。

上記の出題範囲をカバーするオリジナル解答・解説PDFを年度別に整備しています。

対応する解答パックを見る

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よくある質問

この記事の新規情報は何ですか。
InshiHubで作成した東京都立大学 理学研究科 物理学専攻の2024〜2026年度、夏季3回・冬季3回、計28問の解答TeXをもとに、夏季と冬季の時間設計、最初の10分で読む順序、答案で失点しやすい条件を整理した点です。
都立大物理は夏季と冬季で何が違いますか。
2026年度入学者向けの公式公開範囲では、夏季は物理学I/IIが各2問で各120分、冬季は物理学I/IIが各2問で各60分です。2024・2025年度入学者向けは数学・物理学Iを含む構成もあり、冬季ほど数学小問や短時間処理の重みが増えます。
最初に固めるべき分野は何ですか。
力学の拘束・強制振動・解析力学、電磁気のGauss/Ampere/Biot-Savart、量子の境界条件・ガウス波束、統計の分配関数と二準位系を先に固めます。どれも答案の最初の設定を書ければ部分点化しやすい分野です。
後回しにしてよい準備はありますか。
特殊関数を深く読むこと、難しい場の理論へ広げること、出題の意図PDFを暗記することは優先度を下げてよいです。まず公式PDFを時間内に解き、解答PDFで符号・境界条件・極限検算を直す方が得点に近いです。
公式過去問はどこで確認できますか。
東京都立大学 物理学科・物理学専攻の博士前期課程入試過去問題ページで確認できます。2026年5月31日時点で、2026年度入学者の冬季・夏季、2025年度入学者の冬季・夏季、2024年度入学者の冬季・夏季の物理学I/II PDFが掲載されています。
InshiHubの解答パックはどう使うべきですか。
公式PDFを先に解き、物理学I/IIそれぞれで最初の設定だけでも書いてから照合してください。解答パックでは最終式より、拘束条件、電磁場の向き、波動関数の接続条件、分配関数の数え方、極限検算を見直す使い方が有効です。

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