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東京科学大 理学院 地球惑星科学系 院試 過去問対策|5年38問で読む専門科目

東京科学大学(旧東工大)理学院 地球惑星科学系の2021〜2025年実施問題38問の解答制作メモから、物理数学、力学、熱統計、惑星内部、地球化学、岩石鉱物、プレート・海洋循環の答案開始と失敗モードを整理します。

最終更新: 2026-05-25

東京科学大学 東京科学大 地球惑星科学 院試 過去問の解答PDFを見る

公式過去問PDFと併用する、院試hub(東大大学院出身者が運営する解答制作チーム)独自の解答・解説PDF。問題本文は含みません。

解答の入手方法を比較する

この記事は、東京科学大学大学院 理学院 地球惑星科学系の募集要項をまとめる記事ではありません。InshiHubで2021年実施問題から2025年実施問題まで、2025年の6問と2024〜2021年の各8問、合計38問の解答TeXを作ったときに見た、問題見出し、InshiHubPoint、検算メモ、典型ミスを、過去問演習の計画に変換する記事です。

5年分を読むと、この系の専門科目は「地球惑星科学だけを説明できればよい」試験ではありません。ルジャンドル多項式、多次元積分、中心力、抵抗付き運動、カノニカル分布、熱機関、電磁場、量子力学、同位体分析、鉱物相図、プレートの熱構造、海洋元素循環が同じ冊子に並びます。対策は、分野名の暗記ではなく、答案の最初に置く条件を分野ごとに作ることから始めるべきです。

2021〜2025年実施問題38問の地図

以下は問題本文ではなく、ローカル解答ファイルの見出しと解説メモから作った対策用の地図です。2025年は6問、2024〜2021年は各8問を解答制作しています。

実施年解答制作で見た主題この年が準備に与える示唆演習で見るべき初手
2025ルジャンドル多項式と多次元ガウス積分、中心力による捕獲断面積、抵抗を受ける斜方投射、自己重力ガス球とカノニカル分布、プレート熱構造・強度・沈み込み帯地震、親鉄元素・イオン交換・重量分析、有機地球化学分析と海洋元素循環。物理数学・力学・統計力学・地球内部・地球化学が濃く混ざる。最後の総合演習に回す価値が高い。演算子の固有値、衝突断面積の次元、抵抗補正の符号、有効法線応力、同位体比の意味を最初に書けるか。
2024確率・ルジャンドル多項式・中心力、解析力学と電磁場、地球内部熱史と放射平衡、太陽系元素存在度と熱力学サイクル、線形微分方程式と複素積分、断熱減率と量子力学、マントル鉱物と火星内部、Al-Mg年代測定と分析統計。数理物理の比重が高く、地球科学問題でも熱・元素・年代の定量説明が要求される。物理数学を避ける戦略は取りにくい。正準運動量、仕事の符号、放射平衡の面積因子、アイソクロン、最小二乗の重みづけを定義から始める。
2023地球内部・海洋・大気、化学分析法、線形方程式と熱方程式、剛体回転と衝撃波、化学結合、火山岩と相平衡、電磁波吸収と量子統計、ラプラス変換とChebyshev多項式。定義不足で落ちる年度。海洋や大気の短答でも、物理数学や化学分析でも、観測量とモデルを分ける必要がある。熱方程式の境界条件、剛体の慣性モーメント、衝撃波の保存則、相図のタイライン、ラプラス変換の初期条件項。
2022化学熱力学と同位体分別、地球表層史と付加体、微分方程式と特殊関数、軌道運動とローレンツ変換、元素合成と放射壊変、相律と高圧氷、気体分子運動論と角運動量、二次形式とラプラス方程式。物理・化学・地質の橋渡しを診断できる。得意分野だけでなく、どの章へ戻るべきかが見えやすい。平衡定数の温度依存、付加体の形成順、特殊関数の直交性、ローレンツ変換の近似、相律の自由度。
2021隕石と母天体の熱史、プレートテクトニクスと火成岩、線形代数・複素積分・確率、熱機関と重力場、階段ポテンシャルと光の経路、微分方程式とフーリエ変換、惑星大気・海洋化学、Fe-Ni相図・隕石・マントル鉱物。入口年度として使いやすい。地球惑星科学の説明問題と、数学・物理の計算問題の両方で答案作法を点検できる。放射年代式、アイソスタシー、複素積分の極、熱機関効率、ポテンシャル境界条件、相図のクラペイロン勾配。

最初の10分で見ること

38問の解答制作で一番重要だったのは、問題を「地球科学」「物理」「数学」に単純分類しないことです。たとえば2025年のプレート熱構造は地球科学ですが、熱拡散・強度・有効法線応力の符号を落とすと答案が崩れます。2024年のマントル鉱物は岩石学ですが、反応式の元素数と火星内部の密度計算を検算しないと説得力が出ません。

最初の10分では、各問について「一行目に書く定義または保存則」を決めます。ルジャンドル多項式なら微分方程式と直交性、中心力なら有効ポテンシャルと衝突径数、熱統計なら分配関数、年代測定なら親核種と娘核種、相図なら相境界とタイライン、プレート問題なら熱流量の符号と有効応力です。一行目が出ない問題は、後回しにした方が安全です。

分野別の答案開始テンプレート

物理数学・特殊関数・線形代数

2025年と2024年のルジャンドル多項式、2023年の線形方程式と熱方程式、2022年の特殊関数、2021年の線形代数・複素積分・確率を見ると、物理数学は毎年の土台です。答案の開始は、使う方程式、境界条件、直交性、規格化、対称性を先に書きます。

典型ミスは、ルジャンドル方程式の符号を逆にする、直交性で消える交差項を残す、ラプラス変換で初期条件項を落とす理由を書かない、フーリエ係数の0次項だけ係数が違うことを忘れる、対称行列の固有ベクトルを正規化しないことです。参考書へ戻るなら、特殊関数、直交展開、複素積分、線形常微分方程式、対称行列の直交対角化の章を問題ごとに引き直します。

力学・解析力学・電磁場

2025年の中心力と抵抗付き斜方投射、2024年の解析力学と電磁場、2023年の剛体回転と衝撃波、2022年の軌道運動とローレンツ変換、2021年の熱機関と重力場は、座標・符号・保存則で差が出ます。答案開始は、座標、正方向、ラグランジアンまたは運動方程式、保存量、近似パラメータを明示します。

失敗しやすいのは、抵抗があるのに最大射程角を45度のままにする、円錐上の運動で有効ポテンシャルの符号を間違える、帯電板の磁場の向きを右ねじだけで曖昧にする、衝撃波の保存則を質量だけで済ませる、重力場のPoisson方程式で符号を逆にすることです。章単位では、中心力、散乱、抵抗付き運動、Lagrange方程式、電磁場中の粒子、連続体の保存則へ戻ります。

熱力学・統計力学・量子

2025年の自己重力ガス球とカノニカル分布、2024年の熱力学サイクルと断熱減率、2023年の量子統計、2022年の化学熱力学と気体分子運動論、2021年の階段ポテンシャルは、式を置く前の条件設定が勝負です。分配関数、自由エネルギー、状態方程式、断熱条件、境界条件を答案冒頭に置いてください。

典型ミスは、自己重力系を通常の熱浴系と同じ安定性で扱う、Carnotサイクルで等温過程の体積比関係を使い忘れる、断熱減率で符号と高度方向を混ぜる、量子井戸や階段ポテンシャルで境界条件を書かないことです。参考書では、熱力学ポテンシャル、Maxwell関係、カノニカル分布、理想気体の速度分布、一次元量子散乱を重点的に戻ります。

地球内部・プレート・惑星進化

地球惑星科学らしい問題では、2025年のプレート熱構造・強度・沈み込み帯地震、2024年の地球内部熱史と火星内部、2023年の地球内部・海洋・大気、2022年の地球表層史と付加体、2021年のプレートテクトニクスと母天体熱史が中心になります。最初に、時間スケール、熱源、境界条件、観察事実、地球科学的解釈を分けます。

答案の失敗モードは、間隙水圧を有効法線応力へ足してしまう、熱流量の向きを図の向きだけで決める、付加体の形成順を堆積年代と変成年代で分けない、アイソスタシー計算の密度差を逆にすることです。プレート・地球内部の参考書は、熱伝導、リソスフェア強度、沈み込み帯地震、放射性熱源、マントル鉱物相転移、惑星内部構造の章を使います。

地球化学・同位体・分析

2025年の親鉄元素・イオン交換・重量分析と有機地球化学、2024年のAl-Mg年代測定と分析統計、2023年の化学分析法、2022年の同位体分別と放射壊変、2021年の惑星大気・海洋化学では、数値の意味づけが重要です。答案開始は、対象元素、分配係数、同位体比、標準試料、分析法、保存量を定義します。

典型ミスは、δ値を単なる濃度差として読む、陰イオン交換の保持順を電荷だけで決める、重量分析で化学量論係数を落とす、アイソクロンの傾きを年代へ変換する式を置かない、精度と正確度を混同することです。戻る章は、安定同位体分別、放射年代測定、元素分配、イオン交換クロマトグラフィー、重量分析、最小二乗法です。

岩石・鉱物・相図

2024年のマントル鉱物と火星内部、2023年の火山岩と相平衡、2022年の相律と高圧氷、2021年のFe-Ni相図・隕石・マントル鉱物は、相図を読む手順がそのまま得点になります。答案開始は、相律、自由度、固相・液相、タイライン、てこの原理、反応式の元素収支から入ります。

失敗しやすいのは、鉱物名だけで化学式を書かない、反応式の元素数を検算しない、ノルムとモードを混同する、固相線・液相線と共融点を図の印象で読む、高圧相のクラペイロン勾配でΔVの符号を落とすことです。参考書は、相平衡、火成岩成因、隕石分類、Fe-Ni相図、ケイ酸塩鉱物、惑星内部物質の章を使います。

90分単位の演習ワークフロー

1問あたりの演習は90分で切ります。最初の8分で問題の型、一行目、必要な図・保存則・単位をメモします。次の55分で答案を書き、15分で検算、残り12分で説明不足を補います。検算では、次元、極限、符号、保存量、相図の元素数、同位体比の大きさ、統計計算の規格化を確認します。

年度別には、2021と2022で基礎の穴を診断し、2023と2024で物理数学・地球化学・岩石鉱物の苦手を潰し、2025を本番前の総合演習に使います。横断演習では、物理数学だけ5年分、地球化学だけ5年分、惑星内部だけ5年分という切り方をすると、答案の初手が安定します。

自己採点チェックリスト

  • 答案冒頭に、座標、符号規約、境界条件、保存則、相律、同位体比の定義のいずれかを書けている。
  • 物理数学では、直交性、正規化、初期条件、極の位置、固有値の符号を検算している。
  • 力学・電磁気では、単位、正方向、近似条件、対称性で消える成分を説明している。
  • 熱統計では、分配関数、自由エネルギー、温度微分、安定性条件を暗記でなく条件から出している。
  • 地球科学記述では、観察事実と解釈、時間スケール、物質収支を分けている。
  • 岩石・相図では、相境界、タイライン、元素数、反応式、クラペイロン勾配の符号を確認している。
  • 地球化学では、標準試料、δ表記、放射壊変式、分析法の選択理由を短く書いている。

優先度を下げてよいもの

研究分野紹介を広く読むこと、地球惑星科学用語を辞書的に丸暗記すること、問題本文中の数値をすべて覚えること、相図や模式図を眺めるだけの勉強は、優先度を下げて構いません。5年分で問われているのは、知らない用語を増やすことより、与えられた条件から数式・図・地球科学的解釈を組み立てる力です。

また、物理数学を完全に捨てる戦略は危険です。38問の中で、ルジャンドル多項式、複素積分、微分方程式、線形代数、確率、Chebyshev多項式が何度も出ています。得点源にしない場合でも、初手と典型的な検算だけは持っておくべきです。

公式情報の確認

2026年5月25日時点で、Science Tokyo受験生サイトの過去の入試問題ページには、理学院 地球惑星科学系について、2025年実施問題、2025年実施問題の出題の意図、2024年・2023年・2022年・2021年実施問題が掲載されています。同ページには、私的利用以外の目的での複製・転載・転用を禁じる旨も記載されています。InshiHubの解答PDFは、問題本文や公式図表、出題の意図本文を転載せず、公式問題を参照して独自の解答・解説を作る方針です。

出願年度の試験形式、募集区分、提出書類、英語スコア、日程は、この記事ではなく必ず公式ページと募集要項で確認してください。この記事は、公開過去問とローカル解答制作から見える専門科目対策に絞っています。

InshiHub解答パックの使い方

東京科学大学 理学院 地球惑星科学系の院試 過去問 解答PDFは、2021〜2025年実施問題の解答制作をもとに、問題本文を転載せず、解答・解説・検算観点をまとめたものです。最初から解答を読むのではなく、公式PDFで自力答案を作ってから、答案冒頭、途中式、図の読み方、単位、符号、地球科学的説明の順に照合してください。

特に有効なのは、間違えた問題を「知識不足」「初手不足」「符号・単位ミス」「相図・図の読み違い」「説明不足」に分類する使い方です。次の演習では、同じ分野の別年度を解き、分類した失点が消えているかを確認します。

東京科学大 院試 の他専攻ガイド

東京科学大(旧東工大)理学院 地球惑星科学系は、物理学系・化学系・数学系と隣接した連続体・統計問題が中心です。地球惑星科学で身につけた「保存則・連続体方程式の宣言」は、物理学の場の理論、化学の熱力学、数学の偏微分方程式でも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、東京科学大 院試 物理系全体の出題傾向が見えます。

上記の出題範囲をカバーするオリジナル解答・解説PDFを年度別に整備しています。

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よくある質問

この記事は募集要項や出願日程のまとめですか。
いいえ。InshiHubで作成した東京科学大学 理学院 地球惑星科学系の2021〜2025年実施問題、計38問の解答TeXとsource notesを見直し、問題の型、答案の始め方、分野別の失点しやすい条件を整理した対策記事です。
2025年だけ問題数が違うのはなぜですか。
ローカル解答制作では2025年実施問題を6問、2024〜2021年実施問題を各8問として収録しています。公式ページにも2025年実施問題と2025年出題の意図、2024〜2021年実施問題が掲載されていることを2026年5月25日に確認しました。
最初に固めるべき分野はどこですか。
短期なら、物理数学のルジャンドル多項式・特殊関数・線形代数、力学の中心力・抵抗・剛体、熱統計のカノニカル分布・熱機関、地球化学の同位体・重量分析、惑星内部の相図とプレート熱構造を優先します。
地球惑星科学の知識だけで対応できますか。
難しいです。5年分を見ると、物理数学、解析力学、電磁気、量子・統計、化学熱力学が毎年混ざります。地球惑星科学の説明力に加えて、数式を条件から立てる練習が必要です。
InshiHubの解答パックはどう使うべきですか。
まず公式PDFで時間を測って自力答案を作り、どの問題で初手が止まったかを記録してください。その後、解答パックで答案冒頭、符号、単位、近似条件、地球科学的解釈、検算コメントを照合する使い方が向いています。

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