院試hub

北海道 · 北海道大学

北大 応用量子科学 院試 過去問対策|2年20問で見る応用数学と9問選択

北海道大学大学院 工学院 応用量子科学系研究室群の2025・2026年度20問、計68ページの解答制作メモから、応用数学、電磁気・回路、材料科学、原子物理・原子炉工学の選択戦略と答案で落ちる条件を整理します。

最終更新: 2026-05-25

北海道大学 北大 応用量子科学 院試 過去問の解答PDFを見る

公式過去問PDFと併用する、院試hub(東大大学院出身者が運営する解答制作チーム)独自の解答・解説PDF。問題本文は含みません。

解答の入手方法を比較する

北大工学院の応用量子科学系研究室群は、名前だけで判断すると「量子力学を深く解く試験」と思いがちです。実際には、応用数学を土台に、電磁気・回路、材料科学、原子物理・原子炉工学、伝熱まで広く並びます。研究テーマに近い分野だけを深掘りしても、筆記の入口で止まる可能性があります。

この記事では、InshiHubで解答化した北海道大学大学院 工学院 応用量子科学系研究室群の2025年度・2026年度、計20問をもとに、どの3問を選ぶか、応用数学をどう崩さないか、参考書をどの章へ戻すかを整理します。2年分の生成PDFは各34ページ、合計68ページです。公式問題本文、公式図表、出題の意図本文は転載しません。ここで扱うのは、解答制作時に見えた「最初に置く式」と「答案が崩れる条件」です。

公式情報で確認する入口

2026年5月25日時点で、北海道大学工学院の入学試験過去問題ページでは、過去2年間の問題に限りHPで公表し、解答例は公表していないと案内されています。応用量子科学系研究室群では、応用数学に加えて、電磁気学、材料科学、原子物理・原子炉工学の計9問から3問を選択する構成が示されています。

出願日程、募集要項、英語や口頭試問の扱いは工学院 入試情報量子理工学専攻 受験情報で確認してください。公式ページは年度更新で掲載年度が入れ替わるため、この記事では2025・2026年度としてローカルに保存・解答化した2年分を分析対象にします。

この記事で見た材料

材料確認範囲記事での使い方
ローカル解答TeXanswers/hokkaido-university/graduate-school-of-engineering配下の2025・2026年度 applied-quantum-science-and-engineering、各10問、計20ファイル。微分方程式、ベクトル解析、鏡像法、RC回路、半導体、X線回折、核分裂、原子炉動特性、Q値など、答案の入口を抽出する。
公式PDF保存メモ2026年度・2025年度の公式PDFを保存。2026年度は出題の意図PDFも検算材料として保存。画像主体PDFのため、OCRとページ画像を使って本文・式を確認。公式PDFを先に解き、InshiHub解答で境界条件、単位、符号、選択判断を照合する流れを前提にする。
生成PDF QA2026年度34ページ、2025年度34ページ。ログ警告、ページ数、問題本文非掲載表示、全問見出し、代表ページ画像を確認済み。ただの科目一覧ではなく、受験生が自分の答案を直すためのチェック項目へ変換する。

2年20問の地図

応用量子科学系の怖さは、1つの分野に見えて、実際には数学、電磁気、材料、原子核、伝熱の複合試験になっていることです。逆に言えば、全問を完璧にする必要はありません。応用数学を落とさず、9問の中から「答案の最初の3行が見える問題」を選びます。

年度応用数学選択9問の主題対策上の意味
2026微分方程式、ベクトル解析、複素解析、フーリエ変換・ラプラス変換・熱方程式。鏡像法、電流が作る磁場と力のモーメント、RC回路、半導体とpn接合、水素透過とbcc炭素鋼、X線回折と二相平衡、核分裂エネルギー、中性子散乱、矩形フィン、核反応Q値とアルファ壊変。数学の範囲が広い。選択では、電磁気・回路を1〜2問、材料を1問、核反応か伝熱を1問にする組み方が現実的。
2025微分方程式、ベクトル解析、複素関数、フーリエ級数・ラプラス変換・波動方程式。結晶構造とX線回折、半導体バンドと水素拡散、二元系状態図、原子炉動特性と炉心諸量、黒体ふく射伝熱、核反応とボーア模型。材料科学と原子炉系が重い。結晶構造、相図、炉心熱収支、核反応の単位換算を避けると選択肢が急に狭くなる。

最初の15分で選ぶ問題を決める

この試験は、興味がある問題から入るより、答案化できる問題を拾う方が強いです。最初の15分で、応用数学の手順を確認し、その後に9問の選択候補を3問まで絞ります。

候補選んでよい条件最初に書くこと撤退条件
応用数学方程式の型、積分路、変換公式、境界条件をすぐ分類できる。分離形/線形/完全微分の判定、発散・回転、留数、初期条件と境界条件。変換表だけを覚えていて、熱方程式や波動方程式の境界条件を代入できない。
電磁気・回路鏡像法、Biot-Savart/Ampere、RC過渡応答、エネルギー保存を式にできる。仮想電荷、磁場の向き、トルクの向き、時定数、コンデンサーの電荷再分配。場の向きや電荷保存を図にできない。回路で定常交流と過渡応答を混ぜる。
材料科学単位格子、Bragg条件、相律、てこの法則、拡散、バンド図を短く説明できる。原子数、面間隔、相の数、組成比、拡散流束、フェルミ準位。bcc/fccの接触方向、X線回折の次数、pn接合の内部電場で迷う。
原子炉・核反応・伝熱MeV、u、barn、燃焼度、反応度、断面積、Fourierの法則を単位つきで扱える。単位換算、点炉動特性方程式、巨視的断面積、Q値、熱収支、境界条件。正負の反応Q値、しきいエネルギー、遅発中性子、フィン効率の定義が曖昧。

応用数学の対策

応用数学は、2025年度も2026年度も範囲が広いです。微分方程式では、分離形、1階線形、完全微分、定数係数線形、未定係数法を見分けます。ベクトル解析では、発散と回転を計算したあと、面積分や線積分をどの定理で処理するかを決めます。複素関数では、特異点と留数を先に見る。フーリエ・ラプラス変換では、境界条件を解の形にどう入れるかが勝負です。

参考書は「常微分方程式」「ベクトル解析」「複素関数」「フーリエ解析」「ラプラス変換」「熱方程式・波動方程式」の章へ戻ります。公式を眺めるだけでは足りません。各章から1題ずつ選び、最初の1行に「型の判定」を書く練習をしてください。

電磁気・回路の対策

2026年度では、接地導体面と鏡像法、電流が作る磁場と力のモーメント、RC回路の過渡応答が並びました。電磁気は、式を立てる前の図で半分決まります。鏡像法なら、どこにどの符号の仮想電荷を置くか。磁場なら、電流の向きと力のモーメントの向き。RC回路なら、どのスイッチ状態でどの素子がつながっているかを明示します。

参考書は「静電場と導体」「鏡像法」「電流が作る磁場」「磁気モーメント」「交流回路」「RC過渡応答」「コンデンサーのエネルギー」の章を使います。電荷保存とエネルギー保存は、最後の数値を検算するための保険です。

材料科学の対策

材料科学は、2025年度の結晶構造とX線回折、半導体バンド、水素拡散、二元系状態図、2026年度の半導体とpn接合、水素透過、X線回折と二相平衡に現れています。暗記する語は多いですが、答案では「図を式に変える力」が問われます。

結晶構造では、単位格子中の原子数、接触方向、格子定数、密度、Bragg条件を順に置きます。相図では相の数、自由度、てこの法則を先に書く。半導体では、真性、n型、pn接合、光起電力をバンド図とキャリアの言葉で説明します。拡散では、Fickの法則と境界濃度を混ぜないことが重要です。

原子炉・核反応・伝熱の対策

この分野は、得意なら強いですが、うろ覚えで選ぶと失点が大きいです。2025年度は原子炉動特性、炉心諸量、黒体ふく射、核反応とボーア模型。2026年度は核分裂エネルギー、中性子散乱、矩形フィン、核反応Q値とアルファ壊変です。共通するのは、単位換算と物理意味を落とさないことです。

MeVをJへ直す、uをMeVへ直す、barnを面積へ直す、反応度と遅発中性子を分ける、巨視的断面積の次元を確認する。こうした地味な確認が答案の信頼性を作ります。伝熱では、検査体積の熱収支、Fourierの法則、対流境界条件、フィン効率の定義を順番に書きます。

参考書の戻り方

分野戻る章過去問での使い方
応用数学微分方程式、ベクトル解析、複素関数、フーリエ・ラプラス変換、熱方程式、波動方程式公式名ではなく、型の判定、積分路、境界条件、初期条件を最初に書く。
電磁気・回路鏡像法、Biot-Savart/Ampere、磁気モーメント、RC回路、交流回路、エネルギー保存場の向き、電荷保存、時定数、定常/過渡の区別を図にしてから式へ進む。
材料科学結晶構造、X線回折、相図、拡散、半導体、pn接合、光起電力単位格子、面間隔、相の割合、バンド図、拡散流束を答案の骨格にする。
原子炉・核反応・伝熱点炉動特性、燃焼度、断面積、中性子散乱、Q値、放射平衡、熱伝導、ふく射、フィン単位換算、物理意味、境界条件を最初に書き、最後に次元で検算する。

4週間の演習計画

  1. 1週目:応用数学を毎日1テーマずつ戻す。微分方程式、ベクトル解析、複素関数、フーリエ、ラプラス、熱方程式を、型の判定から書く。
  2. 2週目:電磁気・回路と材料科学を固める。鏡像法、磁場、RC回路、結晶構造、X線回折、相図、半導体を短時間で図にする。
  3. 3週目:原子炉・核反応・伝熱を選択候補にするか判定する。点炉動特性、燃焼度、断面積、Q値、黒体ふく射、フィンを単位つきで解く。
  4. 4週目:2025年度と2026年度を本番形式で解く。最初の15分で選択3問を決め、選ばなかった問題の撤退理由も残す。

自己採点チェックリスト

  • 応用数学で、問題ごとに型の判定を最初に書いたか。
  • フーリエ・ラプラス・偏微分方程式で、境界条件と初期条件を最後に代入して確認したか。
  • 鏡像法で、仮想電荷の位置と符号を図にしたか。
  • 磁場・トルクで、電流と力の向きを右手系で確認したか。
  • RC回路で、スイッチ状態ごとに接続関係を描いたか。
  • 結晶構造で、原子数、接触方向、格子定数、密度を混ぜていないか。
  • X線回折で、面間隔、次数、Bragg条件の角度を確認したか。
  • 半導体で、フェルミ準位、キャリア、pn接合の内部電場を言葉で添えたか。
  • 核反応で、Q値の符号、しきいエネルギー、uからMeVへの換算を確認したか。
  • 伝熱で、熱収支、境界条件、理想放熱量の定義を答案に残したか。

後回しにしてよいこと

最初から量子多体系、原子炉設計の詳細、材料物性の発展論点、特殊関数の厳密な証明まで広げる必要はありません。先に必要なのは、公式PDFの20問を見て、応用数学で失点しないこと、選択9問から自分の3問を作ること、そして単位・境界条件・符号を答案に残すことです。

公式問題からInshiHub解答への使い方

まず公式過去問ページから応用量子科学系研究室群のPDFを開き、応用数学と9問選択を15分で眺めます。選ぶ3問を決めたら、途中式、図、境界条件、単位換算を残して解き、選ばなかった問題も「なぜ撤退したか」を記録してください。その後で、InshiHubの解答パックを使い、最終式ではなく、解答の開始位置と検算の仕方を照合します。

対応する解答パックは北海道大学 工学院 応用量子科学系研究室群 専門科目 解答・解説PDFです。近い分野の比較として、北大 工学院 機械・宇宙航空工学の対策記事北大 情報科学院の対策記事も、分野選択の考え方を掴む補助になります。

北大 院試 の他専攻ガイド

北大 大学院 工学院 応用量子科学は、理学院 物理学・地球惑星科学、機械・宇宙工学、情報科学院と隣接した出題分野です。応用量子科学で身につけた「量子力学・統計力学の宣言」は、物理学の場の理論、機械宇宙工学の流体・固体、情報科学のアルゴリズムでも答案の骨格として効きます。下記の同大学他専攻ガイドも合わせて読むと、北大 院試 全体の出題傾向が見えます。

上記の出題範囲をカバーするオリジナル解答・解説PDFを年度別に整備しています。

対応する解答パックを見る

筆記対策と並行して、北海道大学 院試の倍率・日程・配点・出題範囲・面接対策・研究計画書・英語スコア要件・準備のタイムラインを確認できます。

よくある質問

この記事は北大工学院の募集要項まとめですか。
いいえ。InshiHubで作成した北海道大学大学院 工学院 応用量子科学系研究室群の2025・2026年度、計20問の解答TeX、source notes、生成PDFのQA結果をもとに、過去問を解いた後の選択判断と答案修正を整理した記事です。
応用量子科学系はどのような構成ですか。
公式過去問ページでは、応用量子科学系研究室群について応用数学と、電磁気学、材料科学、原子物理・原子炉工学の9問から3問選択という形が案内されています。年度ごとの表記と募集区分は必ず最新の公式情報で確認してください。
最初に固めるべき分野はどれですか。
応用数学は全体の土台です。選択部分では、電磁気・回路が得意なら鏡像法、磁場、RC回路を先に固め、材料寄りなら結晶構造、半導体、相平衡、拡散を軸にします。原子炉・核反応は単位換算と物理意味を説明できる人向けです。
原子炉工学を選ばないと不利ですか。
不利とは限りません。9問から3問を選ぶ構成なので、原子炉・核反応が重い場合は電磁気・回路と材料科学で3問を作る戦略も現実的です。ただし原子物理や核反応は量子理工志望の研究内容と近く、得意なら大きな武器になります。
参考書は何を使うべきですか。
応用数学は微分方程式、ベクトル解析、複素関数、フーリエ・ラプラス変換、電磁気は鏡像法と磁場、材料科学は結晶構造・X線回折・相図・拡散・半導体、原子炉系は反応度、燃焼度、断面積、Q値、放射平衡の章へ戻るのが先です。
InshiHubの解答パックはどう使うべきですか。
公式PDFを先に解き、解答パックでは最終式だけでなく、境界条件、単位換算、行列式、電荷・電流の向き、バンド図、形状バックリング、Q値の符号を照合してください。

他の大学のガイドを読む

院試対策ガイド一覧に戻る