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東京農工大学 院試 過去問 解答例

農工大 工学府 知能情報システム工学専攻 専門科目 2026年度 院試 過去問 解答例・解説(全6問)

全6問。電磁気学・回路2問。テーマタグは1件(RLC回路)。

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解説6問/全6問(2,862字)
解答PDFに収録
途中式と最終答(最終答つき6問)
問題本文
非収録

農工大 専門科目 2026年度 院試 過去問の出題内容(全6問)

この6問の分野は電磁気学・回路2問です。

大問分野主題解説の小見出し最終答
第1問—計算幾何符号付き面積の意味 / 三角形内部判定あり
第2問—集合NOR と同じ考え方 / 包除原理の符号あり
第3問電磁気学・回路並列共振回路アドミタンスで考える / 共振時の枝電流あり
第4問—静電界平行平板の基準電位 / 試験電荷の扱いあり
第5問—固定小数点とキャッシュ固定小数点の読み方 / CA と OV の違いあり
第6問電磁気学・回路論理回路XOR を含む式の扱い / don't care の利用あり

2026年度の出題テーマと、同じテーマを出した他大学・他年度

この年度は1問に1テーマが出ています。

前年度(2025年度)との違い

大問数
2025年度 6問 → 2026年度 6問
2026年度で新しく出たテーマ
RLC回路
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第1問 — 計算幾何

符号付き面積の意味

2 次元ベクトル (ux,uy)(u_x,u_y), (vx,vy)(v_x,v_y) の外積成分 uxvy−uyvxu_xv_y-u_yv_x は、前者から後者へ反時計回りに回ると正、時計回りに回ると負になる。 この符号がそのまま頂点の並びの向きを表す。面積だけでなく向きも同時に得られる点が、 この問題の判定を短くする核心である。

三角形内部判定

PmP_m が三角形の内部にあれば、T(m,a,b)T(m,a,b), T(m,b,c)T(m,b,c), T(m,c,a)T(m,c,a) は同じ向きに 並ぶ。外部に出ると、少なくとも 1 つは反対向きになる。ここで T(a,b,c)T(a,b,c) 自身の向きを 先に調べる必要はなく、3 つの符号が同じかだけを見ればよい。

凸多角形の場合

反時計回りの凸多角形では、各辺を順に進むと内部は常に左側にある。したがって S(pi,pi+1,m)S(p_i,p_{i+1},m) がすべて非負であることが内部条件になる。凸でない多角形ではこの 条件だけでは不十分なので、問題文の「凸」と「反時計回り」の指定を使うことが重要である。

計算幾何の途中式・最終答をPDFで見る

第2問 — 集合

NOR と同じ考え方

↓\downarrow は集合版の NOR であり、X↓X=XcX\downarrow X=X^c である。したがって A∪BA\cup B を一度補集合にしてから、同じ集合どうしで ↓\downarrow を取れば元に戻る。 補集合記号を直接使えない指定では、この「二重否定」を構成するのが定石である。

包除原理の符号

和集合では、単独の要素数を足すと重なりを数え過ぎるため、2 集合共通部分を引き、 3 集合共通部分を足し戻す。4 集合ではさらに 4 集合共通部分を引く。符号は 「11 個足す、22 個引く、33 個足す、44 個引く」と交互になる。

べき集合の要素

P(B)\mathcal{P}(B) の要素は「BB の部分集合」であって、BB の要素そのものではない。 特に {{a}}\{\{a\}\} は、要素 {a}\{a\} だけを含む 1 要素集合である。中括弧の階層を 落とすと別の集合になるため、ここが最も間違えやすい。

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第3問 — 並列共振回路

アドミタンスで考える

並列回路では電圧が共通で電流が足し合わされるため、最初にインピーダンスを合成するより アドミタンスを足す方が短い。抵抗枝は実数、コイルとコンデンサは虚数成分を与えるので、 共振条件は虚数成分が打ち消し合う条件として読める。

共振時の枝電流

共振時でもコイル枝とコンデンサ枝の電流が消えるわけではない。両者は大きさが等しく位相が 反対なので、外部から見た無効電流だけが相殺される。したがって電流源から見える電流は 抵抗枝の IRI_R であり、内部では QIQI の循環的な電流が流れる。

符号の確認

1/j=−j1/j=-j なのでコイル電流は −jQI-jQI、コンデンサ電流は jQIjQI になる。ここで符号を 逆にすると「瞬時値の向きが逆」という結論は同じでも、フェーザ表示の答案としては減点され やすい。

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第4問 — 静電界

平行平板の基準電位

正極側を x=0x=0、負極側を x=dx=d と見ると、負極を基準にした電位は x=0x=0 で VV、 x=dx=d で 00 になる。したがって電位は一次関数で下がり、ϕ(x)=V(d−x)/d\phi(x)=V(d-x)/d と 書ける。電界の大きさだけを問われているため、向きの符号は不要である。

試験電荷の扱い

試験電荷は周囲の電界を乱さないほど小さいとされているので、先に求めた平板だけの電位に qq を掛ければよい。点 AA が正極側にあるため、U=qVU=qV となる。

直線電荷の電位差

無限直線電荷の電界は 1/r1/r に比例する。電位差は電界の線積分の負号で決まるため、 基準点より遠い位置では電位が低くなる。答えの log⁡(d/r)\log(d/r) は、r=dr=d のとき 00 になることでも確認できる。

静電界の途中式・最終答をPDFで見る

第5問 — 固定小数点とキャッシュ

固定小数点の読み方

この形式では最小刻みが 0.1250.125 である。符号なしでは 0000 から 1111 までが 00 から 1.8751.875 に対応する。一方、符号付きでは MSB の重みが −1-1 になるため、 1000 が −1.0-1.0、1111 が −0.125-0.125 になる。

CA と OV の違い

CA は符号なし演算の桁上がりまたは減算時の借りを示す。一方、OV は符号付き演算で 表現範囲を超えたかを示す。したがって、同じ 4 ビット結果でも符号なしとして読むか 符号付きとして読むかで、正誤の判断が変わる。

キャッシュ容量の数え方

32 ビットアドレスは「タグ、インデックス、オフセット」に分かれる。図の比較対象が 12 ビットなのでタグ幅は 12 ビット、ブロック内位置は 5 ビットで固定される。残りの 15 ビットがセット番号で、4 個の比較回路は同じセット内の 4 ウェイを表す。容量計算では タグや制御ビットではなく、データブロックの容量だけを数える。

固定小数点とキャッシュの途中式・最終答をPDFで見る

第6問 — 論理回路

XOR を含む式の扱い

XOR はそのまま展開すると項が増えやすい。小問のように変数が 4 個なら、真理値表または カルノー図で 1 になるセルを先に確定し、don't care がない通常の最小化として処理する方が 確実である。ab‾\overline{ab} の否定線が abab のみに掛かる点を読み違えないことも重要で ある。

don't care の利用

gg では多くの入力が未指定である。未指定入力を都合よく 0 または 1 に選べるため、 a,da,d に依存しない b,cb,c だけの式にまとめられる。必ず 1 の点と必ず 0 の点を両方確認し、 指定された 0 を覆う積項を作らないようにする。

JK-FF の励起表

JK-FF は現在値と次値から入力を逆算する。0→00\to0 では J=0J=0、0→10\to1 では J=1J=1、 1→01\to0 では K=1K=1、1→11\to1 では K=0K=0 が必要で、相手側の入力は don't care になる。 未使用状態 1111 も don't care として最小化に使うことで、K1=1K_1=1 まで簡単になる。

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農工大 専門科目 院試 過去問の収録3年度

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    文字列判定と再帰生成 / コンピュータアーキテクチャ / 交流回路とオペアンプ

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